2020年11月23日(月・祝) 天気 晴れ
セルフランセ( 「みんなの乗馬ブログ」 から引用)
初めて乗馬をした日から,今日でちょうど4年です。
今や乗馬は,わたしの日常の一部になりました。
毎週のようにお馬さんに会える生活は幸せです(*^_^*)
*・゜゚・*:.。..。.:*・゜*・゜゚・*:.。..。.:*・゜
前回のレッスンで,ジャンプの際に馬が跳ばない可能性を恐れて綺麗に跳べていないことが判明した。
恐れていたことがショックで,「ジャンプだけが乗馬じゃないよ」「馬場や外乗メインでやる手もあるよ」という意見が頭をよぎったものの,「障害をあきらめる」と考えたときに,悔しさのあまり本気で泣けてきた。一人暮らしだったので,実際にちょっと泣いた。
だって,こんなの,全然高くないのに!
自分は決してセンスのいい上手な人間ではないとわかっている。
でも,今ここでやめてしまうのは,課題から逃げ出して負けたような気がする。
まだ……まだここは見切りをつけるところじゃない。
「今日のお馬さんは誰だろう」と考えながら,車を運転してクラブへ向かう。
最近よくコンビを組んでいる鹿毛子か,何故か競技会ではいつも一緒になる黒馬くんか,超初期から断トツの鞍数で乗ってきているちび馬くんか,もしかしたらアパルーサちゃんや,良い子の栗毛くんかもしれない。
クラブに到着し,ブーツに履き替え,厩舎に行って指導員さんに今日の馬を確認する。
すると,指導員さんの口から,聞きなれない馬の名前が飛び出してきた。
指導員さん「〇〇出してきてください」
小夏「〇〇って誰ですか?Σ(=゚ω゚=;)」
今日の練習のパートナーは,なんとお初のお馬さんだった。
わたしの「跳ばないかも恐怖心」克服のために選ばれた,切札的なお馬さんだということだった。
試合のときに名前を聞いたことはあるけれど,これまでレッスンで乗ったことはなかった。
近くにいた会員のお姉さんがこの馬を絶賛しており,「(このお馬さんに乗れて)ラッキーだったね♪」と声をかけてくれた。
そっかぁ。ラッキーなのか,わたし(*´ェ`*)
馬房に迎えに行くと,そこにいたのは綺麗な栗毛のセルフランセだった。
わぁ~(*゚o゚*)
レッスンではサラブレッドに乗ることが多いから,何だか新鮮な気分だ。
背はそんなに高くないけれど,体格は全体的にお肉がみっちりしている感じだった。
白斑が多めで,冬毛はふかふか(●´ω`●)♪
名前を呼べばやってくる。大人しくて人懐こいお馬さん。
なかなか好印象だ。
相手のお馬さんにも好印象を持ってもらいたくて,馬房の入り口で声をかけながら首を撫でる。
ドキドキ……馬でも人でも,初対面ってちょっと緊張する。
「はじめまして。よろしくお願いします」
縁を結ぶ大事な瞬間。
洗い場に連れて行き,ブラシをかけて裏掘りして馬装をする。
特に反抗もなく,大人しく馬装されている。
もうすぐ20歳くらいになるお馬さんらしい。
指導員さんは「今日は絶対に跳んでくれる馬にしようと思ってこの馬を選んだんだ♪」と話していた。
周囲の評判は上々のお馬さんだけれど,実際に乗った感じがまるでわからないので,やっぱり少し不安。
レッスンのためにインドアの馬場に連れていき,騎乗する。
鐙の長さを調節しているときに,馬が馬場の外から聞こえた何かの物音に怯えて急に動いた。
……!(=゚ω゚=;)
ちょ,ちょっと,鐙から足外して持ち上げてるときに動くのは勘弁して!
このお馬さんは臆病なのかなと,このときにそんな印象を持つ。
レッスン開始。
発進は全く問題なく,スムーズに常歩も速歩もするのだけれど,右に入り込んでいくクセがあるようで,右手前になるとヨレてやりづらかった。
な,なんか手綱で上手くコントロールできないんだけど……。
左右の手前で10mの巻き乗りも行うが,そんなに綺麗な円も描けない。
右手前が! 右手前がなんかやりづらい!
何だろう,わたし,何か間違ってる?(´・ω・`;)
さらに,左手前の軽速歩で蹄跡行進をしていたところ,お馬さんは特に何もない馬場の一角で何かに怯えて左にすっ飛んだ。
小夏 「!!Σ(゚д゚;)」
落ちはしなかったけれど,この不意な動きって,何度経験しても嫌なものだ。
わたしが見た限りでは,そこには何もなかった。
影か何かに反応したのか,あるいは外の物音に反応したのか。
指導員さんは,わたしの恐怖心克服のために「絶対跳ぶ馬」を選んだと話していたけれど,
いやめちゃめちゃ物見しますやんこの馬(((( ;゚д゚)))
小夏 「何に驚いたんですかね,今」 ←震える声
指導員さん 「………」
え,絶対に跳ぶんだよね? 跳ぶんだよねこの馬!?(((( ;゚д゚)))
障害の練習に入る前から,すでに軽く芽生える不信感。
そのまま常歩から駈歩発進。
反応がいいので発進はするけれど,継続は少し頑張らなければならなかった。
駈歩をやめてしまうことがあるのは,動きたくない意思表示なのか,それともわたしの継続の扶助が足りない(もしくは分かりづらい)からなのか。
軽く鞭を使う。鞭は有効。でも,軽く使う分には何ともないけれど,音がするくらい使うと首を振って嫌がるような仕草をみせる(この動きもちょっと恐い)。
この馬って重いの? 軽いほうなの? 何が嫌で何が得意なの?
初コンビなので,このセルフランセくんがどういう馬なのか分からず,探り探りの状態。
わたし馬見知りだから,初対面の馬と何話したらいいか分かんないよ!ヽ(;TдT)ノ
全然信頼関係が築けていないのに,流れで障害の練習に入る。
不安のあまり,「手綱でコントロールできない」などと,ごにょごにょと弱音を吐いたものの,そのままスルーされて,クロスバー障害が組まれる。軽速歩で向かうことに。
ふふ……ふふふ(´;∀;`) さあ頑張ろうわたし!
右手前の軽速歩で向かってジャンプ。
思いのほか普通に跳んでくれた。
あ,ああよかった(; ・Д・)ホッ
左手前でもクロスバーをジャンプ。
何だかすごくいい感じに跳んでくれる。
その先に垂直障害がつくられて,連続ジャンプ。
普通に跳んでくれる。これも両方の手前から行う。
指導員さんは,わたしの飛越時の姿勢がまだ「起きている(ジャンプの姿勢としては後傾気味)」ので気を付けてと言っていた。
馬がどういうわけかいい感じに跳んでくれるので,わたしは跳ぶことは馬に任せて自分の姿勢を直すことに専念できた。
その後も障害が追加され,同じ注意を何度か受けたけれど,次第に姿勢が改善されていくのが自分でもわかった。
障害が追加される度にわたしは内心怯えていて,「馬に増えた障害を見せる」ふりをして自分の心を落ち着かせていた。でも,この馬にとってはこのくらいの障害は別に恐い物でも何でもなく,恐がっていたのはたぶんわたしだけだったんだなと,後から振り返って思う。
そして毎回やっているこの練習。
障害の高さは全部50㎝~60㎝くらい。
4つのバウンスの2歩先のオクサー障害とか何だよもうって感じだったけれど,馬は跳んでくれたし,わたしもどうにかついていった。
指導員さんに,オクサーのときに拳をもうちょっと前に出して馬の動きを止めないでとアドバイスを受ける。
そのまま駈歩を続けて,⑥の垂直障害を跳んで終了。
指導員さんに「姿勢すごく綺麗にできてましたよ」と褒められる。
わたしがすごく不思議だったのは,踏み切りの位置に自信が持てなくて,「ああ変な跳ばれ方するかも!」と思ったときにも,何故かこのセルフランセは綺麗に飛越してくれたこと。決して嫌がったりしなかったし,感動してしまった。
馬「今日は人間が正しい姿勢で跳ぶ練習だって聞いたから,綺麗に跳んであげようと思ったの(*´ -`)」
まさかね(´∀`;)笑
馬と指導員さんに最大限の感謝を伝え,レッスンは終了。
結果的に,指導員さんの「絶対に跳ぶ馬を使って正しい飛越姿勢を覚えさせる」計画は成功した模様。
そしてこの美しいセルフランセは素晴らしい先生であることが判明した。
良い経験をさせてくださって,本当にありがとう。
満ち足りた気持ちで帰路についた。
セルフランセ( 「みんなの乗馬ブログ」 から引用)
初めて乗馬をした日から,今日でちょうど4年です。
今や乗馬は,わたしの日常の一部になりました。
毎週のようにお馬さんに会える生活は幸せです(*^_^*)
*・゜゚・*:.。..。.:*・゜*・゜゚・*:.。..。.:*・゜
前回のレッスンで,ジャンプの際に馬が跳ばない可能性を恐れて綺麗に跳べていないことが判明した。
恐れていたことがショックで,「ジャンプだけが乗馬じゃないよ」「馬場や外乗メインでやる手もあるよ」という意見が頭をよぎったものの,「障害をあきらめる」と考えたときに,悔しさのあまり本気で泣けてきた。一人暮らしだったので,実際にちょっと泣いた。
だって,こんなの,全然高くないのに!
自分は決してセンスのいい上手な人間ではないとわかっている。
でも,今ここでやめてしまうのは,課題から逃げ出して負けたような気がする。
まだ……まだここは見切りをつけるところじゃない。
「今日のお馬さんは誰だろう」と考えながら,車を運転してクラブへ向かう。
最近よくコンビを組んでいる鹿毛子か,何故か競技会ではいつも一緒になる黒馬くんか,超初期から断トツの鞍数で乗ってきているちび馬くんか,もしかしたらアパルーサちゃんや,良い子の栗毛くんかもしれない。
クラブに到着し,ブーツに履き替え,厩舎に行って指導員さんに今日の馬を確認する。
すると,指導員さんの口から,聞きなれない馬の名前が飛び出してきた。
指導員さん「〇〇出してきてください」
小夏「〇〇って誰ですか?Σ(=゚ω゚=;)」
今日の練習のパートナーは,なんとお初のお馬さんだった。
わたしの「跳ばないかも恐怖心」克服のために選ばれた,切札的なお馬さんだということだった。
試合のときに名前を聞いたことはあるけれど,これまでレッスンで乗ったことはなかった。
近くにいた会員のお姉さんがこの馬を絶賛しており,「(このお馬さんに乗れて)ラッキーだったね♪」と声をかけてくれた。
そっかぁ。ラッキーなのか,わたし(*´ェ`*)
馬房に迎えに行くと,そこにいたのは綺麗な栗毛のセルフランセだった。
わぁ~(*゚o゚*)
レッスンではサラブレッドに乗ることが多いから,何だか新鮮な気分だ。
背はそんなに高くないけれど,体格は全体的にお肉がみっちりしている感じだった。
白斑が多めで,冬毛はふかふか(●´ω`●)♪
名前を呼べばやってくる。大人しくて人懐こいお馬さん。
なかなか好印象だ。
相手のお馬さんにも好印象を持ってもらいたくて,馬房の入り口で声をかけながら首を撫でる。
ドキドキ……馬でも人でも,初対面ってちょっと緊張する。
「はじめまして。よろしくお願いします」
縁を結ぶ大事な瞬間。
洗い場に連れて行き,ブラシをかけて裏掘りして馬装をする。
特に反抗もなく,大人しく馬装されている。
もうすぐ20歳くらいになるお馬さんらしい。
指導員さんは「今日は絶対に跳んでくれる馬にしようと思ってこの馬を選んだんだ♪」と話していた。
周囲の評判は上々のお馬さんだけれど,実際に乗った感じがまるでわからないので,やっぱり少し不安。
レッスンのためにインドアの馬場に連れていき,騎乗する。
鐙の長さを調節しているときに,馬が馬場の外から聞こえた何かの物音に怯えて急に動いた。
……!(=゚ω゚=;)
ちょ,ちょっと,鐙から足外して持ち上げてるときに動くのは勘弁して!
このお馬さんは臆病なのかなと,このときにそんな印象を持つ。
レッスン開始。
発進は全く問題なく,スムーズに常歩も速歩もするのだけれど,右に入り込んでいくクセがあるようで,右手前になるとヨレてやりづらかった。
な,なんか手綱で上手くコントロールできないんだけど……。
左右の手前で10mの巻き乗りも行うが,そんなに綺麗な円も描けない。
右手前が! 右手前がなんかやりづらい!
何だろう,わたし,何か間違ってる?(´・ω・`;)
さらに,左手前の軽速歩で蹄跡行進をしていたところ,お馬さんは特に何もない馬場の一角で何かに怯えて左にすっ飛んだ。
小夏 「!!Σ(゚д゚;)」
落ちはしなかったけれど,この不意な動きって,何度経験しても嫌なものだ。
わたしが見た限りでは,そこには何もなかった。
影か何かに反応したのか,あるいは外の物音に反応したのか。
指導員さんは,わたしの恐怖心克服のために「絶対跳ぶ馬」を選んだと話していたけれど,
いやめちゃめちゃ物見しますやんこの馬(((( ;゚д゚)))
小夏 「何に驚いたんですかね,今」 ←震える声
指導員さん 「………」
え,絶対に跳ぶんだよね? 跳ぶんだよねこの馬!?(((( ;゚д゚)))
障害の練習に入る前から,すでに軽く芽生える不信感。
そのまま常歩から駈歩発進。
反応がいいので発進はするけれど,継続は少し頑張らなければならなかった。
駈歩をやめてしまうことがあるのは,動きたくない意思表示なのか,それともわたしの継続の扶助が足りない(もしくは分かりづらい)からなのか。
軽く鞭を使う。鞭は有効。でも,軽く使う分には何ともないけれど,音がするくらい使うと首を振って嫌がるような仕草をみせる(この動きもちょっと恐い)。
この馬って重いの? 軽いほうなの? 何が嫌で何が得意なの?
初コンビなので,このセルフランセくんがどういう馬なのか分からず,探り探りの状態。
わたし馬見知りだから,初対面の馬と何話したらいいか分かんないよ!ヽ(;TдT)ノ
全然信頼関係が築けていないのに,流れで障害の練習に入る。
不安のあまり,「手綱でコントロールできない」などと,ごにょごにょと弱音を吐いたものの,そのままスルーされて,クロスバー障害が組まれる。軽速歩で向かうことに。
ふふ……ふふふ(´;∀;`) さあ頑張ろうわたし!
右手前の軽速歩で向かってジャンプ。
思いのほか普通に跳んでくれた。
あ,ああよかった(; ・Д・)ホッ
左手前でもクロスバーをジャンプ。
何だかすごくいい感じに跳んでくれる。
その先に垂直障害がつくられて,連続ジャンプ。
普通に跳んでくれる。これも両方の手前から行う。
指導員さんは,わたしの飛越時の姿勢がまだ「起きている(ジャンプの姿勢としては後傾気味)」ので気を付けてと言っていた。
馬がどういうわけかいい感じに跳んでくれるので,わたしは跳ぶことは馬に任せて自分の姿勢を直すことに専念できた。
その後も障害が追加され,同じ注意を何度か受けたけれど,次第に姿勢が改善されていくのが自分でもわかった。
障害が追加される度にわたしは内心怯えていて,「馬に増えた障害を見せる」ふりをして自分の心を落ち着かせていた。でも,この馬にとってはこのくらいの障害は別に恐い物でも何でもなく,恐がっていたのはたぶんわたしだけだったんだなと,後から振り返って思う。
そして毎回やっているこの練習。
障害の高さは全部50㎝~60㎝くらい。
4つのバウンスの2歩先のオクサー障害とか何だよもうって感じだったけれど,馬は跳んでくれたし,わたしもどうにかついていった。
指導員さんに,オクサーのときに拳をもうちょっと前に出して馬の動きを止めないでとアドバイスを受ける。
そのまま駈歩を続けて,⑥の垂直障害を跳んで終了。
指導員さんに「姿勢すごく綺麗にできてましたよ」と褒められる。
わたしがすごく不思議だったのは,踏み切りの位置に自信が持てなくて,「ああ変な跳ばれ方するかも!」と思ったときにも,何故かこのセルフランセは綺麗に飛越してくれたこと。決して嫌がったりしなかったし,感動してしまった。
馬「今日は人間が正しい姿勢で跳ぶ練習だって聞いたから,綺麗に跳んであげようと思ったの(*´ -`)」
まさかね(´∀`;)笑
馬と指導員さんに最大限の感謝を伝え,レッスンは終了。
結果的に,指導員さんの「絶対に跳ぶ馬を使って正しい飛越姿勢を覚えさせる」計画は成功した模様。
そしてこの美しいセルフランセは素晴らしい先生であることが判明した。
良い経験をさせてくださって,本当にありがとう。
満ち足りた気持ちで帰路についた。