2019年6月15日(土) 天気 雨

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雨の中,地道な練習を続ける。
上達しているような,していないような。

「前へ前へ」と,ガツガツ上達を目指して頑張る練習も楽しいけれど,そうじゃなくて,一鞍一鞍丁寧に,「今日の乗馬を楽しむ」練習もいいものだ。

人間は生き物だから,「いつも同じ調子で」というわけにはいかない。
馬だってそうだろう。
みんないつも,何らかの事情を抱えながら,日々を生きていく。



引き続き,跳ばない障害の練習。
勢いにまかせて前に出てしまうお馬さんを抑えて,思い通りのペースをつくる練習。
駈歩で蹄跡を走らせながら横木通過を行う。

前に出ればいいってものじゃないよ。
大切なのはペースコントロール。
人生だって,わけがわからないまま駈け抜ければいいってものじゃない。
ちゃんと自分を制御できて,思い通りにならない事態にも冷静に対処できて,できるだけ理想的な動きができるように試行錯誤を重ねていく。そして,力を抜いて楽しむことも忘れずに。

走行中に手綱を持ち直すクセを指摘された。
前にも指摘されたけれど,どうも「長くなってきたな」と思うと,無意識にパッと放して持ち直すということをしてしまっているらしい。で,その放し方が派手なので,放した瞬間に馬が自由になってしまい,せっかくペースをつくっていても,そこで台無しになってしまうのだそうだ(´∀`;)

本人にあまり自覚のない悪いクセって,やっかいだなぁ(≡ω≡;)
しばらく意識して我慢するしかないな。


今日のお馬さんは,何故か勢いづいて前に出たがる感じだったので,「行かせない」ことが主な課題となっていた。

指導員さんには 「コーナーを利用して」 とアドバイスをいただく。
隅角を曲がる際には,どんなに速く走っていても少しはスピードが落ちるので,それを機にペースダウンさせるのだ。
身体は後傾気味に。手綱もきちんと持っておく。

これが結構効いて,馬のペースコントロールが少し上手くいくようになる。
ただ,最後の最後,どうしても理想的な状態まであと一歩及ばない。
手前を変えながら,1人で10分以上格闘し,ついに指導員さんから声がかかった。


指導員さん 「……替わりましょうか?(´・ω・`;)」

小夏 「お願いします……(´;ω;`)」


あ,これ,あの感じに似てる……と,馬に乗り替わって蹄跡を走らせている指導員さんの姿を見ながら思う。
自分ではどうしてもビンの蓋を開けられなくて,他の人に「お願いします。開けてください」と頼むときの感じ。現時点の自分の力ではどうにもならなくて,降参して,より力のある者に託す感覚。

しかし,本当に,すごいなぁプロは。
同じ馬に乗って,どうしてこうも違うのか。

指導員さんは蹄跡を何周か走らせて,馬を良い感じに仕上げると戻ってきた。
コツを伝授することが難しいらしく,どうアドバイスすればいいものかと悩んでいたけれど,何とか言葉にして出てきたアドバイスがこちら。

「前に行く力を横に逃がす」 というもの。

……(=゚ω゚=;)?

「前へ前へ」行こうとする馬の力を,脚や手綱の操作で横に逃がして,エネルギーを前に進むことだけに集中させない……という,わたしには高度に思える技でペースをつくっていたらしい。
でも,これ,コーナーを利用して勢いを削いでいたときと,原理は同じなのだ(たぶん)。

指導員さんが調整した馬に乗ると,当たり前だけれど,ものすごく乗りやすかった(素直に収縮してるんだよ馬が!)。
指示された通り,同じように蹄跡を走らせ,ペースをつくって踏切を合わせて横木を通過する。
遊園地の乗り物かと思うほど楽に上手くいく。
2~3回良い状態で走行させて,褒められながら終了。


指導員さん 「そうそう! 上手上手! 最後よかったですね!(・∀・)゚+.゚」


う,うん……。でも,これ,わたしの実力っていうか,その直前に,あなたが馬をまとめてくれたのが大きいような気がするの(´∀`;)笑
いつか,指導員さんの力を借りなくても,この状態にまで仕上げられるようになりたいです。


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