2018年2月17日(土) 天気 晴れ のち 雪
2鞍目はインドアの馬場に移動。
初めての馬だし,初めての先生だし,今日は様子見みたいな感じで走らせるだけだよね?(=゚ω゚=;)
なんて思っていたのだけれど,この若先生は障害の練習に入る気でいるらしかった。
いつもの指導員さんから,わたしが「跳べる人」だとでも聞いてるのかな。
軽速歩で蹄跡を回りながら横木の通過をくり返す。
横木の次は障害が来るのが常だ。
ええー……ちょっと待って(;´Д`)
この指導員さん,わたしの力量読み誤ってないよね!? (←失礼)
今日初めて乗る馬なんだよ?(´;ω;`)
ぐだぐだ言っていても仕方がないので,横木通過の練習を続け,感覚をよみがえらせることに集中する。
案の定,「障害やってますよね?」と確認されながら,障害セットがクロスに組まれた。
せめてもの抵抗として
「初めての馬で恐いので,低いのでお願いします!(´;ω;`)」
と懇願する。
指導員さんは笑いながら一番低いクロスにしてくれた。
最初は軽速歩で障害に入ろう!
馴れない馬は,何が起こるかわからなくて恐い。
実際に跳んでみると,そこまでやりづらい感じはしない。
いつものお馬さんとほぼ同じような感覚だ。
遅すぎたり,直前の隅角をしっかり踏まなかったりすると跳びづらいので,そのあたりのコントロールに苦心する。
指導員さんは 「(踏み切りの)手前を合わせるなんていうのは,そのうち嫌でもわかるようになります」 と言っていた。そういうものなのか? 「障害は入りと速度が何より大事です」と。
ちなみにこのお馬さん,反応がいいので駈歩にもなりやすく,「速い速歩」に調整するのが難しかった。
次に,クロスの先にもう一つ垂直障害がつくられた。
ほんと,ほんとに,わたしができると思ってるのかね!?(´;ω;`)
だってあなた,わたしが練習している姿なんてこれまで一度も見たことないでしょう!?・゚・(ノД`;)・゚・
「できる」と思われて無茶なことやらされて怪我したらどうしようと,不安感でいっぱい。
先週,障害5つのコースを走る練習はしたけれど,あれは馴れた馬と馴れた先生という「安心できる環境」であったからできたのではないかと思えてならないのだ。
恵まれた環境の中でたまたま現れた「奇跡的な瞬間」だったんじゃないかと。
わたし本来のスタンダードな実力は,まだそこまで追いついていないのかもしれないと,疑いの気持ちが心を占めていた。
軽速歩でクロスを通過後,駈歩で垂直障害を通過。
ああ,よかった! 前と大体同じ感じで跳べてる!
そして障害は連続3つに。
指導員さんは,
「上手じゃないですかー.。゚+.(・∀・)゚+.゚」
「できてますね!」
「大丈夫ですね!」
とベタ褒めしながら徐々に難易度を上げていく。
うわああぁぁぁ(´д`;) 恐い恐い恐い!!!
障害を跳ぶのが恐いというよりは,わたしの力量を高く見積もられているような気配が恐い。
指導員さん 「最後の(障害)少し上げていいですか?」
小夏 「(((( ;゚д゚)))」
指導員さん 「ちょっとだけ,ちょっとだけ上げましょう(・∀・)笑」←楽しそう
小夏 「(((( ;゚д゚)))」
指導員さん 「ま,遊びみたいな感じで(^∀^)-☆」
心の声(ばッ……こんなん遊びでやったら怪我するわ!(;゚Д゚)!!)
(※注 : そもそも「趣味」なんだから「遊び」です。)
指導員さんは 「片手だけでも手綱離して跳ぶとバランスとりやすかったりしますよ! やってみてもいいですよ♪」 なんてアドバイスを送ってきた。
心の声(やーめーてー!・゚・(ノД`;)・゚・)
全体的に若さあふれるエネルギッシュなレッスン内容だったように思う。
結局,最後の高さを上げた3連続障害も跳んだ。
自分の予想に反して,そこまで無理をしている感じはない。
ツーポイントの姿勢で障害を跳ぶとき,ちょっと身体を前傾させてと指導を受けた。
後半にいくほどやりやすかった。
最初鈍くても,動かしているうちに動きのよくなる馬っているのだけれど,わたし自身も動いていれば感覚を取り戻して動きがよくなるのかもしれない。
最後の頃はスムーズに3つ飛ぶように通過できるようになって
「見ていて気持ちよかったです.。゚+.(・∀・)゚+.゚」
などというありがたいお言葉をいただけた。
「拳もガチャガチャしてないし,跳んだあともしっかり動かせてたし,このくらい余裕でしょ?(・∀・)」
いやいやいや!(=゚ω゚=;)
時間が少しあるので,この後,鐙上げの練習。
速歩で鐙上げしていたのだけれど,腹に触れる脚を「推進」の合図と受け取った馬が駈歩を始め,思いがけず「調馬索のない状態での駈歩の鐙上げ」初体験。手綱と体重移動で速歩に戻すことはできたけれど,鐙に足がかかっていない状態で減速や停止って,一瞬戸惑って焦る。
もう終わりにしようか,というときになって,経路の練習をした話をすると,指導員さんは「ああー!やらせればよかった!( >д<)」と嘆き始めた。
今更コース回るのは勘弁してほしいと思い,焦るわたし。
だって,もう馬緩めちゃったし。
小夏 「でも,先週初めてやったばっかりだし,もう落馬寸前でしたよ」
指導員さん 「でも落ちなかったんですよね?」
小夏 「まあ,一応……」
指導員さん 「まだちょっと時間あるんですよね…….。゚+.( *゚∀゚ *)゚+.゚」
小夏 「……(; -_-)」
とにかくもう,わたしは怪我をせずにレッスンを終えたい気持ちでいっぱい。
指導員さんは最後まで名残惜しそうにして,
「見てみたかったなー(´・ω・`)」
なんて言っていた。
そんな,わたし,人に見せられるショーができるようなレベルの人間じゃないもん……。
車に乗って帰宅の途につき,詰めていた息を吐く。
攻めきれなかったな……(´∀`;) と,苦笑が浮かぶ。
この場合の「攻め」とは,恐怖を覚えるような状況で,無茶とも思えるような提案に突っ込んで乗る,ということ。
初めての馬だったけど,冷静に跳べてたから,最後にコース回ってもよかったかも。先生も見たがってたし,ちょっと申し訳ないような気持ち。
まあ,でも,今日はいつもの指導員さんがいない環境で,初めて乗った馬を走らせて,連続障害3つ跳んだ。いつもの先生がいなくても,いつもの馬じゃなくても,わたしは跳べた。
先生に対しても,お馬さんに対しても,謝りたい気持ちでいっぱいだ。
今日は不信感を抱きながら練習していて,ごめんなさい。
本当は,わたしが信じきれなかったのは,彼らではなく自分自身なのだ。
「わたしなんかにできるはずない」と,どこかで思っていたから,「この馬跳ぶかな,変な動きしないかな」とか「この先生無茶なことやってくるんじゃないかな」とか,そんな風に思っていたのだ。
ごめんなさい。そうじゃなかった。
不安や自信のなさに押しつぶされない人間になりたいと思った。
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初めての馬だし,初めての先生だし,今日は様子見みたいな感じで走らせるだけだよね?(=゚ω゚=;)
なんて思っていたのだけれど,この若先生は障害の練習に入る気でいるらしかった。
いつもの指導員さんから,わたしが「跳べる人」だとでも聞いてるのかな。
軽速歩で蹄跡を回りながら横木の通過をくり返す。
横木の次は障害が来るのが常だ。
ええー……ちょっと待って(;´Д`)
この指導員さん,わたしの力量読み誤ってないよね!? (←失礼)
今日初めて乗る馬なんだよ?(´;ω;`)
ぐだぐだ言っていても仕方がないので,横木通過の練習を続け,感覚をよみがえらせることに集中する。
案の定,「障害やってますよね?」と確認されながら,障害セットがクロスに組まれた。
せめてもの抵抗として
「初めての馬で恐いので,低いのでお願いします!(´;ω;`)」
と懇願する。
指導員さんは笑いながら一番低いクロスにしてくれた。
最初は軽速歩で障害に入ろう!
馴れない馬は,何が起こるかわからなくて恐い。
実際に跳んでみると,そこまでやりづらい感じはしない。
いつものお馬さんとほぼ同じような感覚だ。
遅すぎたり,直前の隅角をしっかり踏まなかったりすると跳びづらいので,そのあたりのコントロールに苦心する。
指導員さんは 「(踏み切りの)手前を合わせるなんていうのは,そのうち嫌でもわかるようになります」 と言っていた。そういうものなのか? 「障害は入りと速度が何より大事です」と。
ちなみにこのお馬さん,反応がいいので駈歩にもなりやすく,「速い速歩」に調整するのが難しかった。
次に,クロスの先にもう一つ垂直障害がつくられた。
ほんと,ほんとに,わたしができると思ってるのかね!?(´;ω;`)
だってあなた,わたしが練習している姿なんてこれまで一度も見たことないでしょう!?・゚・(ノД`;)・゚・
「できる」と思われて無茶なことやらされて怪我したらどうしようと,不安感でいっぱい。
先週,障害5つのコースを走る練習はしたけれど,あれは馴れた馬と馴れた先生という「安心できる環境」であったからできたのではないかと思えてならないのだ。
恵まれた環境の中でたまたま現れた「奇跡的な瞬間」だったんじゃないかと。
わたし本来のスタンダードな実力は,まだそこまで追いついていないのかもしれないと,疑いの気持ちが心を占めていた。
軽速歩でクロスを通過後,駈歩で垂直障害を通過。
ああ,よかった! 前と大体同じ感じで跳べてる!
そして障害は連続3つに。
指導員さんは,
「上手じゃないですかー.。゚+.(・∀・)゚+.゚」
「できてますね!」
「大丈夫ですね!」
とベタ褒めしながら徐々に難易度を上げていく。
うわああぁぁぁ(´д`;) 恐い恐い恐い!!!
障害を跳ぶのが恐いというよりは,わたしの力量を高く見積もられているような気配が恐い。
指導員さん 「最後の(障害)少し上げていいですか?」
小夏 「(((( ;゚д゚)))」
指導員さん 「ちょっとだけ,ちょっとだけ上げましょう(・∀・)笑」←楽しそう
小夏 「(((( ;゚д゚)))」
指導員さん 「ま,遊びみたいな感じで(^∀^)-☆」
心の声(ばッ……こんなん遊びでやったら怪我するわ!(;゚Д゚)!!)
(※注 : そもそも「趣味」なんだから「遊び」です。)
指導員さんは 「片手だけでも手綱離して跳ぶとバランスとりやすかったりしますよ! やってみてもいいですよ♪」 なんてアドバイスを送ってきた。
心の声(やーめーてー!・゚・(ノД`;)・゚・)
全体的に若さあふれるエネルギッシュなレッスン内容だったように思う。
結局,最後の高さを上げた3連続障害も跳んだ。
自分の予想に反して,そこまで無理をしている感じはない。
ツーポイントの姿勢で障害を跳ぶとき,ちょっと身体を前傾させてと指導を受けた。
後半にいくほどやりやすかった。
最初鈍くても,動かしているうちに動きのよくなる馬っているのだけれど,わたし自身も動いていれば感覚を取り戻して動きがよくなるのかもしれない。
最後の頃はスムーズに3つ飛ぶように通過できるようになって
「見ていて気持ちよかったです.。゚+.(・∀・)゚+.゚」
などというありがたいお言葉をいただけた。
「拳もガチャガチャしてないし,跳んだあともしっかり動かせてたし,このくらい余裕でしょ?(・∀・)」
いやいやいや!(=゚ω゚=;)
時間が少しあるので,この後,鐙上げの練習。
速歩で鐙上げしていたのだけれど,腹に触れる脚を「推進」の合図と受け取った馬が駈歩を始め,思いがけず「調馬索のない状態での駈歩の鐙上げ」初体験。手綱と体重移動で速歩に戻すことはできたけれど,鐙に足がかかっていない状態で減速や停止って,一瞬戸惑って焦る。
もう終わりにしようか,というときになって,経路の練習をした話をすると,指導員さんは「ああー!やらせればよかった!( >д<)」と嘆き始めた。
今更コース回るのは勘弁してほしいと思い,焦るわたし。
だって,もう馬緩めちゃったし。
小夏 「でも,先週初めてやったばっかりだし,もう落馬寸前でしたよ」
指導員さん 「でも落ちなかったんですよね?」
小夏 「まあ,一応……」
指導員さん 「まだちょっと時間あるんですよね…….。゚+.( *゚∀゚ *)゚+.゚」
小夏 「……(; -_-)」
とにかくもう,わたしは怪我をせずにレッスンを終えたい気持ちでいっぱい。
指導員さんは最後まで名残惜しそうにして,
「見てみたかったなー(´・ω・`)」
なんて言っていた。
そんな,わたし,人に見せられるショーができるようなレベルの人間じゃないもん……。
車に乗って帰宅の途につき,詰めていた息を吐く。
攻めきれなかったな……(´∀`;) と,苦笑が浮かぶ。
この場合の「攻め」とは,恐怖を覚えるような状況で,無茶とも思えるような提案に突っ込んで乗る,ということ。
初めての馬だったけど,冷静に跳べてたから,最後にコース回ってもよかったかも。先生も見たがってたし,ちょっと申し訳ないような気持ち。
まあ,でも,今日はいつもの指導員さんがいない環境で,初めて乗った馬を走らせて,連続障害3つ跳んだ。いつもの先生がいなくても,いつもの馬じゃなくても,わたしは跳べた。
先生に対しても,お馬さんに対しても,謝りたい気持ちでいっぱいだ。
今日は不信感を抱きながら練習していて,ごめんなさい。
本当は,わたしが信じきれなかったのは,彼らではなく自分自身なのだ。
「わたしなんかにできるはずない」と,どこかで思っていたから,「この馬跳ぶかな,変な動きしないかな」とか「この先生無茶なことやってくるんじゃないかな」とか,そんな風に思っていたのだ。
ごめんなさい。そうじゃなかった。
不安や自信のなさに押しつぶされない人間になりたいと思った。
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