少女漫画『Jumping』
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大学の馬術部が主な舞台となっているので,全編通して馬と馬術競技が出てくる,珍しい少女漫画です。

ただ,あくまでも少女漫画なので,「馬術競技に邁進する姿を描く」というよりは,「恋や友情や日常生活上の様々な問題に取り組んでいく姿を描く」作品になります。

小夏は少女漫画特有のごちゃっとした画面がそんなに得意ではないので,漫画は持っていても,どう紹介しようかと考えあぐねていたのですが,この漫画を貸した友人や同僚からは結構評判がよかったので,「よし! 良さを伝えられるように頑張ろう!」と一念発起しました。

同僚はこれを読んで馬に乗ってみたくなったそうですよ♪(●´ω`●)


タイトル:『Jumping』(全4巻)
作者:筒井 旭
出版社:集英社(マーガレットコミックス) 2016/3/25


Jumping[ジャンピング] 1
【主人公の大泉蘭】
引っ込み思案で頑張り屋の女の子。


Jumping[ジャンピング] 2
【ヒーロー(?)の雛形貞晴】
大学の馬術部の先輩。障害飛越をしている。


Jumping[ジャンピング] 3
【蘭の親友 越後屋小百合】
イギリス帰りの帰国子女。馬場馬術をしている。


Jumping[ジャンピング] 4
【貞晴の弟 雛形逸平】
後に同じ大学に入学。兄弟そろって馬乗りが得意。


【内容紹介】

幼い頃から引っ込み思案だった蘭は、大学受験に失敗し、引きこもりになってしまう。そんな中、数少ない友達の小百合に青森に来て一緒に住まないか、と提案される。見知らぬ土地に不安しかない蘭だが、小百合の通う大学で出会った一頭の馬と一人の男の子に心を惹かれていく…

(Amazonの紹介文から)


主人公の蘭が大学受験に失敗し,その後実家に引きこもっている場面から物語はスタートします。
蘭には生まれつき文字を上手く書くことのできない学習障害があるようで(きちんとした診断は受けていない模様),学校生活でもバカにされて孤立することが多く,「何一つ満足にできない」「私なんてクズだ」と泣いています。
そこに青森の大学に進学していた親友の小百合がやってきて,蘭を青森に連れ出します。
「引っ越しなんて無理」と抵抗する蘭に,小百合ちゃんがかけた言葉。


「ねえ 蘭ちゃんは これからどうしたいの? この先もこうやって下ばっかり見て生きていくの?」
「目線を変えるだけで いろんなものが見えてくるかもしれないよ」
「それはもしかしたら 蘭ちゃんの人生を 大きく変えるものかもしれないよ?」



「馬乗ってみろ」ってことですね(・∀・)ノ.゚+.゚
馬に乗ると目線が高くなるし,下向くと落ちるから,必然的に前を向くしかなくなるのです。

そしてやってきた青森で,馬と,障害を跳ぶ青年に惚れ込み,人を乗せない馬に懐かれたこともあって,受験勉強を再開。

あまり書くとネタバレになってしまうので,このあたりでやめておきますが,「人生に立ちふさがる障害」を乗り越えることと,馬術競技での障害飛越をかけている感じです。
(タイトル「Jumping」ですからね)

1巻最後の蘭のモノローグ


「世の中怖いことだらけで 生きているだけで精一杯で」
「進むどころか その進む先すら何も見えない状態だけど」

「私も あんなふうに跳べたら…」



怖がっていたら,障害は跳べないです。

登場人物はみんなすごくピュアで,描かれるお馬さんはすごく可愛いです。
これまで読んだ漫画の中では,一番馬が可愛く見えました♪(●´ω`●)

【コミック版(紙の本)&kindle版(電子書籍)】

ご興味がありましたら,是非どうぞ♪


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