2018年9月1日(土) 天気 小雨

horse-197199_960_720

先日,家でアジア大会の馬術の話をしていたときに,母がしてきた質問がショックでした。


母 「障害馬術って,馬に障害があるの? 人に障害があるの?」

小夏 「……馬場に障害があるの(´・ω・`;)」


『障害馬術』って言葉が誤解を生むのかな。『障害飛越競技』と言ったほうがいいのかな。
心身にハンディキャップのある人馬がする馬術競技って意味じゃないよ。パラリンピックにも馬術はあるけれど。

乗馬をする人達の間では,会話の中で「障害飛越競技」「障害馬術」を「障害」と略すことは普通にある。
でも,確かにわたしも,最初の頃は「障害」と聞くたびに「障害者手帳」みたいな意味のほうを連想していた。乗馬ライセンスの「障害〇級」なんてもう障害の等級にしか聞こえなくて(若干職業病です。すみません),一般の人々の前で「わたし障害3級持ってるんだ(*´∇`*)」なんて言ったら,たぶん多くの人は「障害者手帳」のほうを連想するんだろうなと考えたりしました。

いや,問題はない。問題はないけれど,ややこしいというか,時に説明が必要になることが面倒というか……。乗馬をやっていない人の前では,略さずに「障害飛越」と言ったり「ジャンピング」と言ったり,なんとなく気を遣う日々。


・‥…━━━☆・‥…━━━☆・‥…━━━☆・‥…━━━☆


本日の2鞍目。
まずは軽く障害ジャンプの練習。

いつものように横木から始まって,駈歩でクロスバーを跳び,次に「クロス→垂直」のコンビネーション障害を跳ぶ。

ふたつ目の垂直障害は何度か高さを上げられ,最後は70㎝くらいになった。

今日の踏み切りはイマイチだった。

障害飛越って,速すぎてもダメなのね。(´Д⊂)
下手な図だけれど,大体こんな感じになって失敗する。

【速過ぎるとき】
障害飛越②
2つ目の障害が高くなっているので,馬の肢に当たる。
可愛らしく「コツン☆」なんてものじゃなくて,「ガゴンッ!!」って結構派手な音がする。
落とした!?Σ(゚д゚;) って思うのだけれど,意外と落ちない。
でも,馬の肢,大丈夫かな。やっぱりちょっとは痛いよね?

【理想的な速度と踏み切りの位置】
障害飛越①
うーむ……難しい……(; -д-)ノ(図を描くのも,跳ぶのも)


それから,随伴の姿勢を見直しましょうと指摘を受けた。
身体を倒し過ぎみたい。

指導員さんが動画を撮ってくださったので,初めて自分が馬を走らせ障害を跳んでいる姿を見ることができた。

見た感想。

ふ……普通!! (=゚ω゚=)

これまで,自分の騎乗姿なんて見たら下手さに絶望するんじゃないかと思って怯えていたのだけれど,いや,絶望するほど悪くはないよ。感動するほど上手くもなかったけど。

まあ,「普通」とか,そういう問題ではなくて(´∀`;)
見せてもらいながら説明してもらうと,すごくわかりやすい。

障害を跳び終えるとき,身体を起こすのが少し遅い。
動画を見ながら,(ああ,これは直せるな)と,納得して思えた。
ジャンプの勢いに押されてこうなってしまっているわけではなく,ただ単にわたしは身体を起こすタイミングがよくわからずに遅くなってしまっていたのだ。

意識してみたら,次は上手くいった。
「現状を正しく認識する → 意識する」だけで上手くいくことは,ほかにもあるかもしれない。


・‥…━━━☆・‥…━━━☆


この日は障害の練習も早めに切り上げて,初めての練習をすることになった。

指示された内容は,なんと 鐙上げの駈歩!.。゚+.(・∀・)゚+.゚

鐙を外して駈歩で走り回るの(*゚∀゚)♪

調馬索をつけた状態で,駈歩の鐙上げの練習をしたことはあるけれど(あのときは手綱も放して馬上体操していた),調馬索を離れた状態でこれをやるのは初めて。

指導員さんから指示が出たときに,まったく抵抗感がなかったのが,自分でもちょっと意外だった。「恐い~(>_<)」ってなるんじゃないかな,という思いもあったから。

でも不思議なことに,なんとなくできそうな気がした。
少しわくわくしてもいた。
たぶん,指導員さんのほうも,わたしの様子を見ていて「できそうだな」というのを感じたから,この練習を取り入れてきたのだ。

鐙を外して,常歩で歩かせて,軽い駈歩発進の扶助ですぐに駈歩になる(外方脚引いただけで勝手に走り出す)。

ああ! できるできる! 大丈夫!.。゚+.(・∀・)゚+.゚

足が鐙にかかっていなくても,駈歩の馬に乗っていられる。
隅角曲がるときに,ちょっと身体傾けたって大丈夫!
一瞬速歩に落ちても,そこからすぐに駈歩に戻せる!

指導員さん 「そう! 上手上手!(・∀・)」

うきゃー楽しい~♪♪♪(*´∇`*)笑

まずは馬場を一周して停止。
その次はもうちょっと長く,連続して馬場を三周くらい。
左右どっちの手前でも行う。

鐙上げの駈歩,すごく楽しかったヾ(=^▽^=)ノ♪
以前映画で見た裸馬に乗る少年の姿を思い出したよ。
いつか裸馬にも乗ってみたい。

鐙上げって,脚がすごく楽な気がするんだ。
でも意識していないところで体幹にはものすごい力を入れていたようで,次の日腹筋と背筋と内腿が筋肉痛になったよ(´∀`;)

指導員さんは,鐙上げ駈歩のコツとして,「1回できれいに発進できたほうが楽ですよ」と言っていた。確かに,発進がすんなりいかずに速歩が数歩入ったりするとちょっと乗りづらさを感じる。でも,発進よりもむしろ,わたしは速歩や常歩に落として停止,という流れのほうが大変だった。鐙を踏めないから,下腹と太腿あたりに全力で力を入れて手綱を引くしかない。いつも鐙に頼ってたんだなぁ。


細々としたことを,今日も色々注意されたけれど,それよりも鐙を外した状態で駈歩して馬場を何周もできたことが嬉しくて,楽しくて,乗馬がますます好きになった日でした(●´ω`●)♪


乗馬・馬術ランキング
にほんブログ村 アウトドアブログ 乗馬・馬術へ
にほんブログ村