2018年12月23日(日) 天気 くもり のち 雨

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全国乗馬倶楽部振興協会 技能認定審査「馬場3級」 受験してきました。
試験は,クラブが開催する競技会を兼ねて行われます。


出場が朝一番のため,仕事の日よりも早起きして,寒い中車を走らせる。

あっさりやってきた試験当日。
変に緊張したりすることもなく,心は静かだった。


前回のレッスンまでは,毎日昼休みと帰宅後にテキストを読んでブログにまとめて,上手い人の動画を見て頭に焼き付けて,柔軟体操して,自分が3級経路を通っているイメージを思い描いて……とガツガツやっていたのだけれど,この一週間は,正直,ほぼ何もしていない。


違うんだよ……。
乗馬って,何と言うか,そういうんじゃないような気がするんだよ。
「ガツガツ自分を追い込めば結果が出る」とか,そういうスポーツじゃないような気がするのだ。


というわけで,最後の一週間は,追い込みの勉強や動画を見たりすることもなく,ひたすら心身のコンディションを整えることに専念していた。


やっぱり自分が良い状態でいることが一番いいよね(*´ω`*)♪


会場に到着すると,想像以上に多くの人で混み合っていて,びっくりした。
クラブ内競技会みたいな気分で来たけれど,後半には日馬連の公認競技もあるのだ。

今までこういう競技会って,観客席から見ているばかりだったけれど,今日はわたしも参加するのかぁ。(*´∇`*)


……あれ? もしかして,今日がわたしの競技会デビュー?Σ(・ω・ )


会場に到着してから気づく鈍い女,小夏。


さあ頑張ろうね栗毛くん♪
スタッフや学生が忙しく動き回る中,厩舎に馬を迎えに行くと,栗毛くんの馬房が空になっていた。馬房の前で困惑していると,スタッフから声をかけらた。

「小夏さん,アパルーサでエントリーされてます! 出してきてください!」


Σ(゚д゚;))))え!!!???


え……え,だって先週,栗毛くんだって話聞いて……え?

(※ 小夏は使う馬を特に指定せず指導員さんにお任せにしていた為にこのような事態が発生しています。)

慌てて壁に張り出された紙を確認しに行くと,確かにわたしの相方はアパルーサちゃんになっている。


えええええ……(=゚ω゚=;)


若干混乱しながらも,アパルーサちゃんをひっぱり出してきて馬装を開始する。
お馬のほうはいつも通り落ち着いていた。

なんか,そういうことになったらしいわ。急だけどよろしくね(´∀`;)
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馬 「いよいよ……だな」(決戦の日)

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馬 「おれについてこられるか?」

これも運命! 頑張るよ!

朝一番の出場なので,すぐにインドアで軽くフラットワーク。
他にも練習で使う人馬がいるため,馬場をいっぱいに使って経路練習したりはしない。
10~15分くらいだけれど,一応インストラクターさんがついてくれる(ありがたい!)。
わたしは駈歩の巻き乗りや半巻きの復習をしたほうがいいのではと思ったけれど,やったのはほぼ「常歩」と「軽速歩」と「速歩」。最後の頃に駈歩の輪乗り。

「当日はあんまり練習している時間ないですよ」と,いつもの指導員さんに聞いていたけれど,もう本当に準備運動程度。馬も先週の馬とは違うし,「ぶっつけ本番感」がすごい。

インストラクターさんが様子見のために外に行った隙に(「常歩しててください」と言われていた)「速歩から停止」と「駈歩での巻き乗り」の練習を勝手に行っていたら,戻ってきて見つかった際に注意を受けた。

インストラクターさん 「あんまり動かし過ぎると本番に使えなくなっちゃいますよ!」

あ,そういうものなんだ……(=゚ω゚=;)

インストラクターさん 「不安なのはわかりますけど,温存しないと(´・ω・`)」

そっか。馬って生き物だものね(; -д-)ノ 反省。


会場は競技会特有のざわめきに満ちていて,人々の声や作業の音のほかにアナウンスが入る。
流れている音楽はクリスマスソングのような気がするけれど,もはやBGMに聞き入っている余裕はない。
「選手の皆さんは準備してください」みたいな放送が流れ,インドアを出てドレッサージュ馬場へ向かう。
このとき初めて「ああ,わたしって選手なんだ」と自覚した。

そう,いつの間にやら「観客」から「選手」へと変化していたのだ。

わたしの出番は馬場馬術競技の最後だった。
別のクラブなどからやってきた人馬が先に演技を行う。
審判員も外部からやってきた人なので面識はなく,失敗したら「いつもはできてるからよしとしようか」みたいな採点はしてもらえないのだと悟る。

雲っていて寒い日だった。
雨か雪が降り出しそう。
終わるまでもってくれるといいなぁと,鞍上から空を見上げる。

出番までドレッサージュ馬場の前の少し広くなっている場所で待機となったのだけれど,馬に乗った状態のまま直立不動ではいられず,馬が飽きているのを感じとって,うろうろと馬場の周囲を動き回ることにした。

時間あるし,散歩でもしようか(´- `*)♪

馬場前のスペースは次の出場者が準備のために使うので,もっと出番が後の人馬は隅の方にいるしかないのだ。

馬場の周囲を馬で散歩していたら,審判員の背後にまで回ってしまいスタッフに注意を受ける。


スタッフ 「こっち来ちゃダメです!(゚д゚;) 向こうで待っててください!」


すみませんでした(´∀`;)


馬場前スペースへ戻り,隅で待機。
出番まで大人しくしていよう。

ところが,アパルーサちゃんは足元の冬でも青さを保っている草を発見し,食べようと試み始めた。
何度も首を下げるので,その度に「ダメだよ!(´д`;)」と手綱を引いていたのだけれど,食事を邪魔され続けたアパルーサちゃんはイライラしてきて,頭を振って動き回り始めた。わたしはその動きを止めようと必死になる。


大事な試合の最中なのに,隅のほうで無言でケンカしている人馬が一組。


しまいには,アパルーサちゃんは遊歩道のほうにまで出てしまい,焦ったスタッフ数名が集まってきて「戻って戻って!」と指示を受ける。


スタッフ 「草食べさせててもいいですから,ここにいてください(´・ω・`;)」

小夏 「はい……(TдT)」


試合直前に,まさかのもぐもぐタイム。


ひいぃ……白い口が緑色になっちゃってるし!(´д`;)

そこへいつもの指導員さんがやってきて,ようやくわたしの準備運動開始の時間。
「ほら仕事だよ!」と顔を上げさせると,もぐもぐしている口の端から長い草が飛び出ていた。焦って手を伸ばし,その草を取り除く。
ちょっとわたし試験なんだよこれ(泣)。写真だって撮られるんだから,頼むよ。

そして本日2度目の準備運動。
今回は直前なので5分程度しか動かせない。

軽速歩で輪乗り(左右両方の手前で)。
駈歩で輪乗り(左右両方の手前で)。

あんなにワガママ許してしまった後で大丈夫なのかと思ったけれど,アパルーサちゃんは元気に動いてくれた。草を食べて満足したのかね?(´∀` ;)

結局,わたしは他の出場者の演技をほとんど見ないまま自分の出番となった。

どう合図を受けたのか覚えていないのだけれど,開始だということがわかったので,練習通り速歩で巻き乗りをして中央線から馬場にイン。X地点で停止,そして敬礼。
アパルーサちゃんは速歩から停止がきれいにできないのが悩みだったのだけれど,このときは何故かピタッと止まってくれた。

敬礼から顔を上げると審判員と目があった。

小夏 「……」

あれ? 敬礼したら「確認したよ」って意味でベルが鳴るとか聞いてたけど,鳴らす気配がないぞ?
え? 発進していいの? するよ?

いつまでも停止していられないので,速歩発進。


この後の流れはね,もう,一言で言えば,
一瞬で過ぎ去った」。



何かを考えてはいなかった。現象は眺めていて,何かを感じたりもしているのだけれど,少なくとも,言語で思考してはいなかった。
ものすごい速さですべての運動が過ぎていって,気づいたら終了していた。
演技終了後に拍手が来て,我に返った感じ。

それでもまあ,記憶にある限りで振り返ってみる。
速歩で蹄跡に入り,軽速歩で歩度を伸ばしながら斜めに手前変換。
2回目の斜めの部分で歩度が伸びきらなかった模様(頑張ったんだけどなぁ)。
地上横木通過は問題なし。
C地点からの駈歩発進。ちょっと手前で発進してしまった。これは自分で気づいた。
駈歩での巻き乗りと半巻きは,予想に反して失速することもなく,どちらの手前でもきれいにできたようで,合格点ゲット。
ただ,右手前の駈歩発進はよかったのに,左手前の駈歩の発進はいまいちで,6点もらえず。
最後の駈歩から速歩への移行。これも心配していたし練習では上手くいかなかったのに,何故かスッと速歩になってくれた。
中央線に入り,停止(これもピタッと止まった!),敬礼。

細かい点は色々あるけれど,大きなミスはしなかったので,敬礼後に手綱を伸ばしてお馬さんを愛撫。
わーい♪ 実力は出し切った感じがするよ(*´∇`*)♪
(安心したのか脱力して,後で「審査は終わっても馬場出るまでは緊張感保ってなさい」と指導員さんに注意された。)

馬場を出ると待機していた指導員さんが寄ってきて「今までで一番よかったよ」と笑ってくれた。
お世話になった人が喜んでくれるのは嬉しいな(●´ω`●)

馬から降り,手入れをして(アパルーサちゃんはこの後障害の試合でも使われるため,鞍と頭絡だけ外して馬着を着せ,馬房には戻さなかった),お礼のりんごをあげる。

ついでに厩舎に行き,今年1年お世話になった馬たちにりんごを1個ずつ配り歩いた。
やんちゃなチビ馬くんとか,黒馬くんとか,きみたちにも色々お世話になったね。
ありがとうの気持ちを込めて,クリスマスプレゼント(o^∇^o)ノ☆

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この後クラブハウスで筆記の試験を受けて(アホなので1問間違えた),汗をかいていたので着替えて,結果が出るまで障害馬術の試合観戦。

うぅ~寒い!(>_<)

お昼の時点で,馬場3級の試験にはぎりぎり合格していることが判明した。
採点表のコピーをもらったので,クラブハウスでお昼を食べながら眺めていたのだけれど,ほんとにぎりぎりな点数で,今までで一番良い演技でこの点数って,今日じゃなきゃ受かってなかったんじゃないの……?(´д`;) なんて青ざめた。

わたし本当に大丈夫なのかなぁと,あまりにも自分の合格を疑っていたので,受付の人に「本当にダメなら落とされるので,自信持っていいですよ」と励まされる。

そうだよね,疑ったら審査員にも失礼だよね。
うん。受かったんだよ。大丈夫だよ。

その後クラブハウスでまったりしていると(外で試合は続いている),今日の競技会の結果の中間報告がアナウンスされ始めた。その放送で馬場馬術の部で自分とアパルーサが1位になっていることを知り,びっくり。慌てて壁に張り出された結果を確認しに行く。

あわわΣ(=゚ω゚=;) 1位になっちゃったよ! 
4人馬しか出場してなかったけど,最初の大会で優勝っていいのかな。
とりあえず表彰式あるから最後までいなきゃ。

この後の時間は,なんだかやけに長く感じたなぁ。
暇なので外に出て試合を見ているのだけれど,寒さで頭痛がしてきてクラブハウスに引っ込み,温まったところでまた外に出て……というのを繰り返していた。
途中から雨も降り出し,冷たく馬場を濡らしていく。

うぅ……ブルーリボン……ブルーリボンをもらうまでは帰らずにここにいるんだぁ(>_<;)!


【参考】
馬術大会入賞の際にもらえるリボンの色

優勝 青(ブルーリボン)
2位 赤
3位 黄色
4位 白
5位 ピンク
6位 緑



結局,全体の試合は予定を大幅に超過した時間で終了。
雲っていたこともあり,辺りはすでに暗かった。


そして表彰式。


本当に,わたし,表彰台の一番高い所に立っちゃったのよ。
青いリボン貰っちゃったのよ。
記念撮影して,マイク握ってコメントなんてしちゃったのよ。


内容はそんなたいしたものではないのかもしれないけれど,このリボンは,お馬さんと先生たちがくださったのだ。それがありがたくて,素直に嬉しかった。
2018年,最後の最後に,こんな出来事があるなんて嬉しいな。

雨が降る中,指導員さんにお礼を言い,帰路に着く。
ありがとうございます。わたし一人ではここまで来られなかった。
アパルーサちゃんは,今頃馬房で休んでいるのかな。


指導員さんや先輩の会員さんから,「次はぜひ障害で!」とお話をいただいたので,いつか障害でも試合に出られるようになるといいな。

ずっと曇っていたけれど,最高に面白い1日でした。


いつも応援ありがとうございます♪

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