~世界の馬を使った競技~

先日,トルコ人の友人が観光のために来日したので,東京で会ってきました。
(浅草にハラールのラーメン屋さんがあると聞き案内してきたのですが,鶏とカツオだしがしっかりきいていて美味しかったです!(・∀・)ノ 店内はインドネシア人のお客さんでいっぱいでした)

トルコ人の祖先は中央アジアを馬で駆け回っていた遊牧騎馬民族です。

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友人は現在はイスタンブール在住ですが,もともとは東部アルメニアとの国境付近の村の出身者です。

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やっぱり日本とはちょっと違う風景
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東部の田舎はこんな感じらしい
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ファンタジー作品で主人公が旅してそうな風景

友人は現代っ子なので馬には子どもの頃に少し乗ったことがある程度だそうですが(本当にただ「乗っかった」だけっぽい),おじいさんは馬を飼っており,とても上手に馬に乗る人だったのだそうです。

そんなトルコには,「Cirit(ジリット)」と呼ばれる馬に乗って槍を投げる伝統スポーツがあります。
(「cirit」はトルコ語で「投槍」の意味)

馬に乗って疾走しながら,相手方に槍を投げて当てる勇壮な競技です。

離れて疾走しているのに,相手の投げた槍を片手で受け取ったり,鐙(あぶみ)片方外して馬の背に隠れるようにして槍よけたりしているので,もう「両手放して乗れた」とか騒いでいるレベルの話じゃないです(笑)。

 

遠い昔,草原での戦いってこんな感じだったのでしょうか。
敵に命を狙われ,こんな風に槍を避けながら(もちろん追う側はこんな風に槍を投げながら)大平原を駆け抜けた人間もいたのかも。

……それにしても,よく乗りこなすなぁ。すごいスピード出てるのに鞭(むち)持ってるように見えないんだけど,どういう扶助出してるんだろう(´・ω・`)
(追記:やっぱりよく見たら鞭持ってました。手首にぶら下げてるみたい)

※どうでもいいけど7:30あたりから左の正装したおじさんが馬の鼻を押さえ続けているのが微笑ましい(笑)。インタビュー終わるまで動けないものね。

ちなみにCiritの競技ルールの説明はこちら
 


「乗馬」というと,なんとなくヨーロッパやアメリカあたりをわたしは想像してしまうのですが,馬がいて,馬と共に生活していた人間がいた地域はもっとずっと広範囲なんですね(むしろユーラシア大陸が発祥の地かも)。

馬と人の築いてきた歴史の姿を垣間見たような気がします。
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馬蹄のついたナザール・ボンジュウ(Nazar boncuğu)トルコのお守り


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