2019年12月8日(日) 天気 晴れ

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一期一会 (いちごいちえ)

その機会は二度と繰り返されることはないので,一生に一度の出会いであるということを心得て,誠意を尽くしなさい,という意味の言葉。




2週間振りの乗馬。
本当は先週も行くはずだったのだけれど,うっかりインフルエンザを発症して高熱が出たため行けなくなってしまった。
仕事も5日間休むことになり(熱が下がっても2~3日はウイルスが残っているので,感染拡大防止のために外出できない),ああ……今年は病気で休んでばっかりだなぁと,悲しい思いをする。
本当は,今年はもっと競技会にもたくさん出たかったんだ。(´;ω;`)
どうしてガンガン突き進めないんだろう。
このあたりで何かを見直せってことなのかな。

前回レッスンに来た際には,たぶんわたしはもう感染していたので,心配になって,クラブの人たちは大丈夫だったのか訊いてみると,


指導員さん 「大丈夫です! ここ,屈強な肉体の人しかいないんで!.。゚+.(・∀・)゚+.゚」


とのこと。馬関係者はたくましい。


指導員さん 「まあ,おれは風邪ひきやすいんですけどね!(^_^)」


どっち(笑)。
とりあえずこのクラブの人たちは無事だった模様。



今日のパートナーは,初めましてのお馬さんだった。
黒鹿毛のおじいちゃん。
前からクラブにいたけれど,乗るのは初めて。
初めて乗るのだけれど,なんとこのおじいちゃんは,今月中に遠い所にある別の乗馬施設へ行くことが決まっているらしい。

なんてこと!Σ(・ω・ノ)ノ
それじゃあ,もしかして,これが最初で最後の機会?

馬房に迎えに行くと,黒鹿毛のおじいちゃんは,奥のほうで外の様子を眺めていて,名前を呼んでも来なかった。
仕方がないので頭絡を手に,馬房の中に入ってお馬さんの横に立つ。
横に並んで頭絡を見せ,「行くよ」と促したけれど,おじいちゃん馬はわたしの方を見なかった。
構わず鼻先から頭絡を装着すると,ようやく緩慢な動作でこちらを向いた。
そのまま軽く引くと,特に抵抗することもなく,大人しく着いてくる。

もしかして,このおじいちゃん馬は,もうすぐここを離れることを知っているのかな。
それで,名残惜しそうに見知った風景を眺めていたのかな,なんて,人間目線で考えてしまう。

馬って,この世界をどんな風に捉えて,どんなことを考えて生きているのだろう。
人間とは全然違うのだろうか。

レッスンに向かうために馬房の扉を出る。
あと何回,同じシーンがあるのだろう。
限られた回数。
その中の1回が,今日のわたしとのレッスンだ。

ブラシをかけて,裏掘りをして,馬装をする。
あんまり肢を上げたがらないので裏掘りには手こずったけれど,ブラッシングや馬装は嫌がらずにさせてくれた。嫌がるお馬さんも多いのだけれど,ワガママをすることもなく,とても大人しいお馬さんだ。

インドアの馬場で騎乗。
いつものチビ馬くんよりも大きい。
常歩。
指導員さんに「どんどん動かして」とアドバイスをいただく。

「重い馬」というわけではないのだ。
このおじいちゃん馬は,勢いがないと,ふらふらする。
自転車と同じで,スピードが出ていたほうが真っ直ぐ進める。

蹄跡行進で,内側に入り込むなぁと思っていたら,今度は外に寄り過ぎて,わたしの脚が壁にぶつかりそうになる。
なかなかコントロールが難しくて,内方姿勢で,顔を少しだけ内に向けながら,内方脚で外に押し出したり,手綱を短く持ったりと工夫する。
初めての馬だからな(´・ω・`;)。このへん探っていくしかないな。

速歩発進や駈歩発進には苦労はなく,継続もちゃんとできていた。
巻き乗りもOK。
速歩(正反動)でも軽速歩でも駈歩でも,スピードコントロールも大体できる。

指導員さんは 「ポテンシャルはある馬なので」 と言っていた。
100cmを超える障害だって跳べちゃうお馬さんなのだ。


ただね,この黒鹿毛のおじいちゃん,後肢が少ーしガタガタするの。


特に右後肢が,わずかに「ガタンッ,ガタンッ」ってなるなぁと思っていたら,どうも,このお馬さん,左後肢がちょっと痛いらしい(それで,右側で庇うかたちになり「ガタン」となる)。
ケガというよりは,年齢から,もう,少し身体に痛い所があるのは仕方ないらしい。
そういえば,裏掘りをするとき,左後肢だけ少し浮かせるようにして立っていた。
ああ,そうか。だから,主に他の3本の肢で身体を支えているから,裏掘りで肢を上げるのが嫌だったんだ。

乗馬クラブの馬は,お仕事があるからここにいられるのだ。
ケガや病気で少し休むことはあっても,基本的にはお仕事をしなくてはならない。

今日はいつもよりお客さんが多かった。
この黒鹿毛のおじいちゃん馬は,いつもは子どもたちを乗せている。
たぶん,いつもわたしが練習で乗っている馬たちは,今日は臨時でたくさん来たお客さんを乗せる仕事をしていたから,もう使えなくて(一日の仕事量の上限がある),このおじいちゃん馬がわたしのところに回ってきたのだ。

指導員さんも,あんまり無理はさせられない馬だと知っているので,今日は休み休み,様子を見ながら練習をすることになった。

ただの年齢から来ている身体のガタだとしても,さて,今日は,どこまでの運動ができるだろうか。
悪化させないギリギリの範囲で,現役の乗馬として,どこまで頑張れる?

このお馬さんとの,最初で最後の機会。
「一期一会」という言葉が浮かんだ。
この場合の「誠意」とは何だろう。
この状況でこのお馬さんに対する「誠意」とは,どんなものだろう。


【196鞍目に続く】

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