2019年12月22日(日) 天気 くもり のち 雨
冬至。
1年のうち最も日が短いとされる日。
ゆず湯に入ってかぼちゃを食べる日。
そして,わたしにとっては今日が2019年の乗り納め。
ああ,1年,色々なことがあった。
年の初めの頃は,ジムカーナやクロスバージャンプの試合に出場してみたり,その後,馬場の練習を始めて,7月には馬場2級の試験にも合格した(黒馬くん本当にありがとう)。
後半は様々な事情で失速してたなぁ(´∀`;)
手術して1ヶ月ちょっとお休みして,復帰したと思ったら国体と台風対応でまた1ヶ月くらい乗れなくて,よし,落ち着いたからこれから乗るぞ!って気合いを入れた直後にインフルエンザ……(泣)。
それでも合間を縫って通い続け,今年1年で60鞍は乗った。
トータルで200鞍には,一歩及ばず。
でも,よくやったよ。うん,頑張った!
2019年最後のパートナーは,今年馬場2級の試験に一緒に挑んだ黒馬くんだった。
ああ,今年の締めくくりは,きみか。(^_^)
色々お世話になったね。ありがとうね。
今年最後のレッスン,よろしくね。
黒馬くんはおとなしく,機嫌も良かったけれど,わたしが馬装するために運んでいた鞍の上のボアパッドを噛んで地面に落とすイタズラをして,指導員さんに叱られていた。
馬って,ただ食べて寝て仕事して生きているだけの生き物ではなくて,遊んだりイタズラしたり甘えたり,楽しむことを知っている生き物なのだ。
インドアの馬場で騎乗。
黒馬くんは安定の重さを発揮する。
一応動くし,速歩にもなるけれど,なかなかエンジンがかからない。
このお馬さんも元競走馬なのだということを,今日知った。
何よ,競馬場ではギャロップもしてたでしょうに,動けないはずないでしょう?
苦労しいしい,どうにか速歩の歩度を伸ばすところまでもっていく。
そして駈歩。
最初の数回,駈歩の発進が上手くいかなくて焦る。
だってわたし,このお馬さんで馬場2級の試験受けて受かってるんだよ?
あのときスムーズに発進して歩度の詰め伸ばしも自由自在だったじゃない。
どうしちゃったの!?(((( ;゚д゚)))
指導員さんに指摘され,内方脚の位置がもう少し後ろでいいことに気付く。
なんかね,「効くポイント」があるの。
そこを探り当てたら,ちゃんとスムーズに発進するようになった。(´∀`;)
ようやく動き出したのはこの頃。
同じ速歩や駈歩でも,「馬が動く気になって動いている」っていうのがわかるのだけれど,この感覚を言語化するのは,ちょっと難しいなぁと感じる。
元気な感じ。
いわゆる「前進気勢」というものなのかな。
エネルギーが高まってスムーズに動く感じ。
乗っているわたしにもわかるけれど,傍で見ている指導員さんにもわかるものらしい。
でも,もしかしたら,これ,馬をまったくやっていない人の目には,よくわからない程度の差なのかもしれない(わたしも乗馬を始める前は,馬の状態は「走ってる」「歩いてる」「止まってる」のどれかしかなった)。
「乗馬は上達すればするほど繊細になっていく」という,指導員さんの言葉を思い出した。
手前を変えて同じことを繰り返す。
基礎を入念に。
焦らないで。
一鞍一鞍,丁寧に。
手綱と拳のことを指摘される。
なかなか改善せず,わたしが苦手とすることの一つ。
「手綱にたわんでいる部分がないように」と。
わたしは引っ張られたら戻すのが弱いのか,手綱がどんどん長くなっていってしまう(そして途中でパッと手を放して短く持ち直す悪いクセがある)。
同じ位置に戻せるように,馬の頭が戻ってきたときに強めのゴムみたいに戻していたら,手綱は伸びないけれど,馬が「手綱を引かれている」と感じるようで速歩になってしまった。しかも,拳を「引っ張って戻す」をやっていても,なお,手綱には瞬間的に「たわんでいる部分」ができる!
小夏 「戻そうとするとブレーキになっちゃいます……(;TДT)」
指導員さん 「ちゃんと脚で推進かけないと(´・ω・`;) 膝から下をしっかり馬体にそわせてください」
指導員さんは,脚の問題を解決させるために,「鐙上げをやってみましょう」と提案してきた。
以前に一度,鐙を外して駈歩の馬に乗り続ける練習をしたことがあるので,抵抗はなかった。
鐙を脱いで,駈歩発進! \(・∀・)ノ
鐙を脱いでいたほうが,むしろスムーズに発進するし乗りやすい。
何でなんだろう……何か,ピタッと,くっつく感じなんだよね。
その状態で駈歩を続けながら,手綱に意識を集中していく。
前を見ながら乗っているのだけれど,周辺視野で馬の頭の動きと手綱と拳をとらえて,たわむ部分がないように微調整をしていく。
あるところで
カチッ
と,何かが上手く繋がったような感じをつかんだ。
本当にそんな感触だったのだ。
腕の動きは小さく,拳の位置もそんなに変わらないのだけれど(たてがみにふんわり添えている感じ),馬の口にかかったハミから伸びる手綱がピンと張ったまま,どんなに動いても隙間(たわみ)ができない!
こんなこと,たぶん初めてだ!
何よりびっくりしたのは,その状態が,ものすごく楽な状態であるということ。
自分の腕が,動いているのだけれど動いていないような。
動く馬の上で,乗り手はスーッと移動しているような感じ。
指導員さんも 「今よくできてた! 完璧!.。゚+.(・∀・)゚+.゚」 と褒めてくださった。
この後も乗り続けて,常にこの最高の状態をキープできるわけではなかったけれど,あの状態を,いつでも再現できるように頑張っていこうと思った。
本当に,感触が変わった瞬間,何かをつかんで新しい世界を垣間見た瞬間って,感動する。
自分だけに(もしかしたら先生や馬にも)わかる,静かな感動。
馬を止めて,鐙を履き直す。
「鐙上げあるある」だけれど,すごく短く感じられて,少し伸ばす。
指導員さん 「最初合ってたと思ったんですけどね」
小夏 「乗ってるうちに脚が伸びるのかも!(☆゚∀゚)」
指導員さん 「あー,そうかもしれないですね。我々はいつも乗ってるから変わらないですけど,普段乗ってない人は乗ってるうちに股関節が開いてくるのかも」
乗馬に脚長効果あり……?(=゚ω゚=;)ゴクリ
もうちょっと手綱を上手に持つ練習を続けたい気もしたけれど,一鞍目はここで終了。二鞍目の障害レッスンに入ります。(*´∇`*)ノ
1年のうち最も日が短いとされる日。
ゆず湯に入ってかぼちゃを食べる日。
そして,わたしにとっては今日が2019年の乗り納め。
ああ,1年,色々なことがあった。
年の初めの頃は,ジムカーナやクロスバージャンプの試合に出場してみたり,その後,馬場の練習を始めて,7月には馬場2級の試験にも合格した(黒馬くん本当にありがとう)。
後半は様々な事情で失速してたなぁ(´∀`;)
手術して1ヶ月ちょっとお休みして,復帰したと思ったら国体と台風対応でまた1ヶ月くらい乗れなくて,よし,落ち着いたからこれから乗るぞ!って気合いを入れた直後にインフルエンザ……(泣)。
それでも合間を縫って通い続け,今年1年で60鞍は乗った。
トータルで200鞍には,一歩及ばず。
でも,よくやったよ。うん,頑張った!
2019年最後のパートナーは,今年馬場2級の試験に一緒に挑んだ黒馬くんだった。
ああ,今年の締めくくりは,きみか。(^_^)
色々お世話になったね。ありがとうね。
今年最後のレッスン,よろしくね。
黒馬くんはおとなしく,機嫌も良かったけれど,わたしが馬装するために運んでいた鞍の上のボアパッドを噛んで地面に落とすイタズラをして,指導員さんに叱られていた。
馬って,ただ食べて寝て仕事して生きているだけの生き物ではなくて,遊んだりイタズラしたり甘えたり,楽しむことを知っている生き物なのだ。
インドアの馬場で騎乗。
黒馬くんは安定の重さを発揮する。
一応動くし,速歩にもなるけれど,なかなかエンジンがかからない。
このお馬さんも元競走馬なのだということを,今日知った。
何よ,競馬場ではギャロップもしてたでしょうに,動けないはずないでしょう?
苦労しいしい,どうにか速歩の歩度を伸ばすところまでもっていく。
そして駈歩。
最初の数回,駈歩の発進が上手くいかなくて焦る。
だってわたし,このお馬さんで馬場2級の試験受けて受かってるんだよ?
あのときスムーズに発進して歩度の詰め伸ばしも自由自在だったじゃない。
どうしちゃったの!?(((( ;゚д゚)))
指導員さんに指摘され,内方脚の位置がもう少し後ろでいいことに気付く。
なんかね,「効くポイント」があるの。
そこを探り当てたら,ちゃんとスムーズに発進するようになった。(´∀`;)
ようやく動き出したのはこの頃。
同じ速歩や駈歩でも,「馬が動く気になって動いている」っていうのがわかるのだけれど,この感覚を言語化するのは,ちょっと難しいなぁと感じる。
元気な感じ。
いわゆる「前進気勢」というものなのかな。
エネルギーが高まってスムーズに動く感じ。
乗っているわたしにもわかるけれど,傍で見ている指導員さんにもわかるものらしい。
でも,もしかしたら,これ,馬をまったくやっていない人の目には,よくわからない程度の差なのかもしれない(わたしも乗馬を始める前は,馬の状態は「走ってる」「歩いてる」「止まってる」のどれかしかなった)。
「乗馬は上達すればするほど繊細になっていく」という,指導員さんの言葉を思い出した。
手前を変えて同じことを繰り返す。
基礎を入念に。
焦らないで。
一鞍一鞍,丁寧に。
手綱と拳のことを指摘される。
なかなか改善せず,わたしが苦手とすることの一つ。
「手綱にたわんでいる部分がないように」と。
わたしは引っ張られたら戻すのが弱いのか,手綱がどんどん長くなっていってしまう(そして途中でパッと手を放して短く持ち直す悪いクセがある)。
同じ位置に戻せるように,馬の頭が戻ってきたときに強めのゴムみたいに戻していたら,手綱は伸びないけれど,馬が「手綱を引かれている」と感じるようで速歩になってしまった。しかも,拳を「引っ張って戻す」をやっていても,なお,手綱には瞬間的に「たわんでいる部分」ができる!
小夏 「戻そうとするとブレーキになっちゃいます……(;TДT)」
指導員さん 「ちゃんと脚で推進かけないと(´・ω・`;) 膝から下をしっかり馬体にそわせてください」
指導員さんは,脚の問題を解決させるために,「鐙上げをやってみましょう」と提案してきた。
以前に一度,鐙を外して駈歩の馬に乗り続ける練習をしたことがあるので,抵抗はなかった。
鐙を脱いで,駈歩発進! \(・∀・)ノ
鐙を脱いでいたほうが,むしろスムーズに発進するし乗りやすい。
何でなんだろう……何か,ピタッと,くっつく感じなんだよね。
その状態で駈歩を続けながら,手綱に意識を集中していく。
前を見ながら乗っているのだけれど,周辺視野で馬の頭の動きと手綱と拳をとらえて,たわむ部分がないように微調整をしていく。
あるところで
カチッ
と,何かが上手く繋がったような感じをつかんだ。
本当にそんな感触だったのだ。
腕の動きは小さく,拳の位置もそんなに変わらないのだけれど(たてがみにふんわり添えている感じ),馬の口にかかったハミから伸びる手綱がピンと張ったまま,どんなに動いても隙間(たわみ)ができない!
こんなこと,たぶん初めてだ!
何よりびっくりしたのは,その状態が,ものすごく楽な状態であるということ。
自分の腕が,動いているのだけれど動いていないような。
動く馬の上で,乗り手はスーッと移動しているような感じ。
指導員さんも 「今よくできてた! 完璧!.。゚+.(・∀・)゚+.゚」 と褒めてくださった。
この後も乗り続けて,常にこの最高の状態をキープできるわけではなかったけれど,あの状態を,いつでも再現できるように頑張っていこうと思った。
本当に,感触が変わった瞬間,何かをつかんで新しい世界を垣間見た瞬間って,感動する。
自分だけに(もしかしたら先生や馬にも)わかる,静かな感動。
馬を止めて,鐙を履き直す。
「鐙上げあるある」だけれど,すごく短く感じられて,少し伸ばす。
指導員さん 「最初合ってたと思ったんですけどね」
小夏 「乗ってるうちに脚が伸びるのかも!(☆゚∀゚)」
指導員さん 「あー,そうかもしれないですね。我々はいつも乗ってるから変わらないですけど,普段乗ってない人は乗ってるうちに股関節が開いてくるのかも」
乗馬に脚長効果あり……?(=゚ω゚=;)ゴクリ
もうちょっと手綱を上手に持つ練習を続けたい気もしたけれど,一鞍目はここで終了。二鞍目の障害レッスンに入ります。(*´∇`*)ノ