2020年10月3日(土) 天気 くもり 時々 晴れ
この日は,久々に馬術競技会に出場してきましたヾ(=^▽^=)ノ
今年はコロナの影響でいくつか競技会が中止になってしまっていたので,再開されて嬉しいです。
コロナ自粛が開けてから,競技会は他にもあったのですが,レベルの高い公認競技会などにはまだ出られないので,ローカルルール適用の親善試合で経験を積んでいこうと思います。
○●○●○●○●○○●○●○●○●○
久しぶりの競技会は,まず,ジャンプ競技の1番下のクラスである「クロスバージャンプ」から出場することに。
毎度のことながら,苦手な早起きを頑張り,朝も早いうちに家を出る。
季節柄,外には濃い霧が立ち込めており,朝の光で白くぼんやりと光っていた。
濃霧に覆われた田畑,川,民家。
霧の合間をゆったりと飛んでいく鳥。
太陽は,霧の向こうに,はっきりと丸い形を映して浮かんでいた。
こういう気象条件が揃わなければ,太陽の輪郭をこんなに明確に目で見ることはできないだろうなと,車を運転しながら思う。
そういえば,昨日は満月だった。
昨日の月もこの太陽と同じように,きれいな円形をしていた。
刻々と変化し続ける状況の中にあって,2日続けてまん丸な月と太陽の姿を目にすることができたことに,少し不思議な思いがする。
*・゜゚・*:.。..。.:*・゜
クラブに到着して,受付で今日のパートナーが判明する。
パートナーは黒馬くん(*´ -`)(´- `*)♪
最後にこのお馬さんに乗ったのは,今年の2月。
もう半年以上乗っていないお馬さんで,いきなり試合(´∀`;)笑
なんだか知らないけれど,わたしは競技会に出場するとなると,この黒馬くんに当たることが多い。
うーん……このお馬さんはねぇ……動いてくれればすごくいいコなんだけど,最初はめちゃくちゃ重いから,動かせる状態に持っていけなかったときは辛いかもしれない。(^_^;)
馬配を見て,「何でいつもこのお馬さんなんだろう」と疑問を口にすると,
受付さんは,「黒馬くんは安全パイなんだよね」と答えた。
安全パイ……大活躍するかどうかは怪しいけれど,大失敗することもないでしょう,ってことかな。
どんなお馬さんが来ても精一杯やらせていただこうと決意してきたので,覚悟を決めて黒馬くんのもとに向かう。黒馬くんは,外来厩舎で可愛い顔をして待っていた。
このお馬さん乗りやすいと思ったことはないんだけど,顔は見るたびに可愛いなって思う(*´∇`*)笑 ひとしきり撫でて,「今日はよろしくねー」と挨拶をする。
この日は,わたしの他にも黒馬くんに乗る子どもたちがいた。
ジムカーナなど,わたしよりも出番が先の子たちが多かったので,その子たちが中心になって馬装をしていた。
すごいなー(●´ω`●)♪ 皆小さいのに,台に乗ってちゃんと馬装できちゃうよ♪
わたしはすぐ傍でその様子を見ていて,腹帯締めの仕上げと頭絡の装着だけ行った。
わたしは先生でも何でもないし,もしかするとこの子どもたちのほうが経験も実力もあったりするんじゃないかと思うのだけれど,大人というだけで格上だとみなすのか(本当は全然そんなことないよ),子どもたちは「これでいいですか」「どうしますか」と聞いてくるので可愛かった。
最近職場でも,子どもに会う機会があると「先生」と話しかけられることが多いのだけれど(自分が先生であると名乗った覚えはないんだけど),子どもにとって親や親族以外で関わってくる大人は先生なんだろうか。
馬装を終えたので,黒馬くんは無口をつけて洗い場につないでおいた。
試合開始までに時間があったので,壁に貼り出された経路表と出番表を見に行く。
経路表を見て,場所の位置関係がよくわからないなと思い,近くを通りかかった指導員さんに聞いてみたら,今日のクロスバージャンプの試合はインドアで行われることが判明した。
え! アウトドアでやるつもりだったよわたし!Σ(=゚ω゚=;)
そっかぁ……インドアかぁ。
自分で勝手に勘違いしていたくせに,ちょっと肩透かしをくらったような気分になる小夏。
障害の数は6個だけで,最初の4つが30㎝,最後の2つが40㎝のクロスだった。
コースは普段の練習でよくやるものと大体同じ。
バウンスやオクサーや高い障害がない分,練習のときより気持ちは楽だ。
あとは……馬が動くかどうかなんだよなぁ(´・ω・`)
黒馬くんには半年以上乗っていないし,感覚を忘れかけている。
初期の頃はひたすら重くて,レッスンでまったく動かず泣きたいくらいだったのを覚えている。
う,動かせるのかな,わたし。心配だ。
試合が開始されて,まず初めにインドアの馬場ではジムカーナ競技が行われるので,黒馬くんがどんな感じかを見るために,わたしは近くで見学することにした。
ここで黒馬くんに乗る子どもは2人。ベテランなのか初心者なのかはわからない。
間もなく,黒馬くんの出番がやってきた。子どもが乗って馬場に入ったのだけれど……
……遅っ!Σ(´д`;)
もう全然動いてないの(泣)
ジムカーナは原則速歩で走行することになっているのだけれど,速歩にもならないの。
試合なのに,のんびりお散歩している馬みたいなの(´;ω;`)
子どもたちが必死に脚でポコポコ蹴っても,完全に無視してのろのろ歩いている。
指導員さんが背後から怒りの舌鼓で追い回して,ようやく少し速歩する感じ。
ええええぇぇ!(((( ;゚д゚))) マズイでしょ,この状況!
全然動いてないじゃん!Σ(´д`;)
わたしの出番までに誰か上手な人が乗って動かせる状態にしておいてほしい……(/TДT)/ 泣
2人の子どもがジムカーナを終えた時点で,黒馬くんはまだ「お気楽手抜きモード」だった。
そんな……そんなゆっくりなの……
わたしは許さないからね!( ゚☐゚ ;)カッ!!
クロスバージャンプでわたしと同じ馬に乗る女の子が,先に少し練習で乗ったけれど,やっぱりものすごく重くて速歩すら困難な状態だった。
練習のバトンタッチで,わたしの手に黒馬くんが渡される(出番はわたしのほうが先)。
女の子は「すごい重いです(>_<;)!」と報告してくれた。
そうだね……見ててわかったよ……めちゃくちゃ重いね,このお馬さん(^^)ニコリ
この時点で,わたしは内心軽く怒りを覚えており,馬に対して「この状態が許されると思うなよ」と思いながら騎乗する。
わたしだって鞭と拍車でフル装備だ。
容赦はしないぞ!
鐙の長さを調節して,いざ,練習へ!
覚悟を決めてインドアの馬場に入る。
不思議なもので,心の中の声が聞こえるのか,それとも拍車の存在に気付いたのか,黒馬くんは急にシャキシャキ動き出した。
まずは軽速歩。左右の手前で繰り返して,クロスバーを跳ぶ。
駈歩もいけるかなと思ったら,思ったより簡単に出て,障害も跳んでくれた。
よかった! いける!
なんとかなりそう!(;TДT)!
馬って,人の心が読めるんじゃないかと思うことが時々あるよ(´∀`;)
本当に不思議だ。
でもよかった。動いてくれることがわかって,本当によかった。
間もなくクロスバージャンプの試合開始。
出番が近いので,黒馬くんに乗ったまま,馬場の外で待機。
他の人馬の走行をゆっくり見ている余裕はなかった。低いクロスバーが6個しかない経路なので,1回あたりの走行があっという間に終わっていく。
色々なことを考える間もなく順番がやってきた。
それまで指導員さんが馬場に入って子どもたちの走行の補助をしていたのだけれど,指導員さんはわたしの姿を見ると,「あ,小夏さんならいなくて大丈夫だね(^^)」と言って馬場の外に出てしまった。
1人でも大丈夫と判断されたことが,不安でもあり,どこか誇らしくもあり,複雑な気持ちのまま馬場に入り,審判員に向かって敬礼をする。
もうここまで来たら,ごちゃごちゃ考えてもしょうがない。
いつものように,やることをやるだけ。
その結果がどうなるかはわからない。
審判員席の前から,左手前でぐるっと大きく回って駈歩を出す。
駈歩って,巻き乗りをすると出しやすい。内方姿勢をとりやすいから。
そのまま第1障害をジャンプ。
直線上にある第2障害も続けてジャンプ。
左に回転しながら,馬場の対角線上にある第3障害もジャンプ。
そこから右に曲がって,今度は右手前で,第4障害をジャンプ。
直線上にある第5障害もジャンプ。ここから10㎝高くなっているようだけれど,ほとんどわからなかった。
右に回転して,最初とは逆方向の馬場の対角線上にある最終障害をジャンプ。
ああ! 無事跳べた! 全部跳べた!
よかった!(*´∇`*)
黒馬くんが最後まで駈歩で完走してくれたことが嬉しくて,首を強めに愛撫して喜びを表現する。
よかったよー。さっきまでダラダラしてるの見てたから,このコースも難しいかと思っちゃった。
今回の試合は基準タイムがあり,1番タイムの近い人馬が優勝するのだけれど,わたしと黒馬くんはこの時点で最も近くて,馬場の外で見ていた指導員さんたちに褒められた。
黒馬くんを次の選手に渡して,まずは完走できたことにほっとする。
エアバッグや拍車やヘルメットを外しながら,審判員席から放送されている実況中継に耳を澄ませる。
あとは,この後,減点なくよりタイムに近い走行をする選手が何人いるかで順位が確定する。
こうなるともう,自分の努力ではどうにもならない部分なので,「運を天に任せる」みたいな状態になる。
全員が走行を終え,運を天に任せた結果,わたしと黒馬くんのコンビは優勝することになった。
タイムはわたしよりも近い選手がいたけれど,10㎝高くなった第5障害を1つ落としていたので,落下のなかったわたしの順位が上になったのだ。
嬉しかったし,最近失いかけていた自信が少し戻ってきたのでよかったけれど,すごい偶然の要素強いなと思ってしまった。(^_^;)
だって,わたし,「この速度で走ろう」とか考えてなかったもん(´∀`;)
「たまたま」基準タイムに近かっただけなのだ。「偶然」そうなって,「運」がよかった。
「これわたしの実力で優勝したって言えるのかな」と,微妙な気持ちになる面倒くさい女,小夏。
まあいいよ! 優勝だよ! 優勝!(o^∇^o)ノ
あの超絶のんびりしていた黒馬くんと,よく頑張ったよ!
同じ黒馬くんに乗った女の子と一緒に,黒馬くんのお手入れをする。
ちなみに,タイムは近かったけれど一落下により順位が下がってしまったのは,この女の子だ。
お手入れをしながら残念がっていたので,「タイムは1番だったもんね(^_^)」と声をかける。
年齢差がすごいので,幼い子どもたちをなぎ倒して優勝する大人げない人間になった気分で落ち着かない。
黒馬くんはこの後,急遽60㎝の試合にも出場することになったので,一度外した鞍をもう一度装着し,「あとちょっと頑張ってね」と送り出す。
その後は会場内をうろうろしながら,試合観戦を楽しむ。
競技を見るのは,やっぱり面白い(*^_^*)♪
着替えてから,観覧席のベンチに座って,家から持参したお弁当を食べる。
秋の運動会のお昼って「いなり寿司」のイメージがあるのはわたしだけ?
天気もよく,空気の涼しさもちょうど良くて,まさに「スポーツの秋」といった感じの1日。
こんな風に過ごす週末も素敵だなと思った。
お昼過ぎに1日目の競技会は終了し,表彰式でまた表彰台に上り今年初のブルーリボンをもらう(コロナ対策のためにインタビュー等はなし)。
よかった。すごくいい結果に終わった。
今日は幸せな気分で家に帰れる。
ジャンプの試合でブルーリボンをもらえたのは初めてなので,何だかんだで幸福感に満たされて帰路に着いた。
【翌日の試合に続く】
この日は,久々に馬術競技会に出場してきましたヾ(=^▽^=)ノ
今年はコロナの影響でいくつか競技会が中止になってしまっていたので,再開されて嬉しいです。
コロナ自粛が開けてから,競技会は他にもあったのですが,レベルの高い公認競技会などにはまだ出られないので,ローカルルール適用の親善試合で経験を積んでいこうと思います。
○●○●○●○●○○●○●○●○●○
久しぶりの競技会は,まず,ジャンプ競技の1番下のクラスである「クロスバージャンプ」から出場することに。
毎度のことながら,苦手な早起きを頑張り,朝も早いうちに家を出る。
季節柄,外には濃い霧が立ち込めており,朝の光で白くぼんやりと光っていた。
濃霧に覆われた田畑,川,民家。
霧の合間をゆったりと飛んでいく鳥。
太陽は,霧の向こうに,はっきりと丸い形を映して浮かんでいた。
こういう気象条件が揃わなければ,太陽の輪郭をこんなに明確に目で見ることはできないだろうなと,車を運転しながら思う。
そういえば,昨日は満月だった。
昨日の月もこの太陽と同じように,きれいな円形をしていた。
刻々と変化し続ける状況の中にあって,2日続けてまん丸な月と太陽の姿を目にすることができたことに,少し不思議な思いがする。
*・゜゚・*:.。..。.:*・゜
クラブに到着して,受付で今日のパートナーが判明する。
パートナーは黒馬くん(*´ -`)(´- `*)♪
最後にこのお馬さんに乗ったのは,今年の2月。
もう半年以上乗っていないお馬さんで,いきなり試合(´∀`;)笑
なんだか知らないけれど,わたしは競技会に出場するとなると,この黒馬くんに当たることが多い。
うーん……このお馬さんはねぇ……動いてくれればすごくいいコなんだけど,最初はめちゃくちゃ重いから,動かせる状態に持っていけなかったときは辛いかもしれない。(^_^;)
馬配を見て,「何でいつもこのお馬さんなんだろう」と疑問を口にすると,
受付さんは,「黒馬くんは安全パイなんだよね」と答えた。
安全パイ……大活躍するかどうかは怪しいけれど,大失敗することもないでしょう,ってことかな。
どんなお馬さんが来ても精一杯やらせていただこうと決意してきたので,覚悟を決めて黒馬くんのもとに向かう。黒馬くんは,外来厩舎で可愛い顔をして待っていた。
このお馬さん乗りやすいと思ったことはないんだけど,顔は見るたびに可愛いなって思う(*´∇`*)笑 ひとしきり撫でて,「今日はよろしくねー」と挨拶をする。
この日は,わたしの他にも黒馬くんに乗る子どもたちがいた。
ジムカーナなど,わたしよりも出番が先の子たちが多かったので,その子たちが中心になって馬装をしていた。
すごいなー(●´ω`●)♪ 皆小さいのに,台に乗ってちゃんと馬装できちゃうよ♪
わたしはすぐ傍でその様子を見ていて,腹帯締めの仕上げと頭絡の装着だけ行った。
わたしは先生でも何でもないし,もしかするとこの子どもたちのほうが経験も実力もあったりするんじゃないかと思うのだけれど,大人というだけで格上だとみなすのか(本当は全然そんなことないよ),子どもたちは「これでいいですか」「どうしますか」と聞いてくるので可愛かった。
最近職場でも,子どもに会う機会があると「先生」と話しかけられることが多いのだけれど(自分が先生であると名乗った覚えはないんだけど),子どもにとって親や親族以外で関わってくる大人は先生なんだろうか。
馬装を終えたので,黒馬くんは無口をつけて洗い場につないでおいた。
試合開始までに時間があったので,壁に貼り出された経路表と出番表を見に行く。
経路表を見て,場所の位置関係がよくわからないなと思い,近くを通りかかった指導員さんに聞いてみたら,今日のクロスバージャンプの試合はインドアで行われることが判明した。
え! アウトドアでやるつもりだったよわたし!Σ(=゚ω゚=;)
そっかぁ……インドアかぁ。
自分で勝手に勘違いしていたくせに,ちょっと肩透かしをくらったような気分になる小夏。
障害の数は6個だけで,最初の4つが30㎝,最後の2つが40㎝のクロスだった。
コースは普段の練習でよくやるものと大体同じ。
バウンスやオクサーや高い障害がない分,練習のときより気持ちは楽だ。
あとは……馬が動くかどうかなんだよなぁ(´・ω・`)
黒馬くんには半年以上乗っていないし,感覚を忘れかけている。
初期の頃はひたすら重くて,レッスンでまったく動かず泣きたいくらいだったのを覚えている。
う,動かせるのかな,わたし。心配だ。
試合が開始されて,まず初めにインドアの馬場ではジムカーナ競技が行われるので,黒馬くんがどんな感じかを見るために,わたしは近くで見学することにした。
ここで黒馬くんに乗る子どもは2人。ベテランなのか初心者なのかはわからない。
間もなく,黒馬くんの出番がやってきた。子どもが乗って馬場に入ったのだけれど……
……遅っ!Σ(´д`;)
もう全然動いてないの(泣)
ジムカーナは原則速歩で走行することになっているのだけれど,速歩にもならないの。
試合なのに,のんびりお散歩している馬みたいなの(´;ω;`)
子どもたちが必死に脚でポコポコ蹴っても,完全に無視してのろのろ歩いている。
指導員さんが背後から怒りの舌鼓で追い回して,ようやく少し速歩する感じ。
ええええぇぇ!(((( ;゚д゚))) マズイでしょ,この状況!
全然動いてないじゃん!Σ(´д`;)
わたしの出番までに誰か上手な人が乗って動かせる状態にしておいてほしい……(/TДT)/ 泣
2人の子どもがジムカーナを終えた時点で,黒馬くんはまだ「お気楽手抜きモード」だった。
そんな……そんなゆっくりなの……
わたしは許さないからね!( ゚☐゚ ;)カッ!!
クロスバージャンプでわたしと同じ馬に乗る女の子が,先に少し練習で乗ったけれど,やっぱりものすごく重くて速歩すら困難な状態だった。
練習のバトンタッチで,わたしの手に黒馬くんが渡される(出番はわたしのほうが先)。
女の子は「すごい重いです(>_<;)!」と報告してくれた。
そうだね……見ててわかったよ……めちゃくちゃ重いね,このお馬さん(^^)ニコリ
この時点で,わたしは内心軽く怒りを覚えており,馬に対して「この状態が許されると思うなよ」と思いながら騎乗する。
わたしだって鞭と拍車でフル装備だ。
容赦はしないぞ!
鐙の長さを調節して,いざ,練習へ!
覚悟を決めてインドアの馬場に入る。
不思議なもので,心の中の声が聞こえるのか,それとも拍車の存在に気付いたのか,黒馬くんは急にシャキシャキ動き出した。
まずは軽速歩。左右の手前で繰り返して,クロスバーを跳ぶ。
駈歩もいけるかなと思ったら,思ったより簡単に出て,障害も跳んでくれた。
よかった! いける!
なんとかなりそう!(;TДT)!
馬って,人の心が読めるんじゃないかと思うことが時々あるよ(´∀`;)
本当に不思議だ。
でもよかった。動いてくれることがわかって,本当によかった。
間もなくクロスバージャンプの試合開始。
出番が近いので,黒馬くんに乗ったまま,馬場の外で待機。
他の人馬の走行をゆっくり見ている余裕はなかった。低いクロスバーが6個しかない経路なので,1回あたりの走行があっという間に終わっていく。
色々なことを考える間もなく順番がやってきた。
それまで指導員さんが馬場に入って子どもたちの走行の補助をしていたのだけれど,指導員さんはわたしの姿を見ると,「あ,小夏さんならいなくて大丈夫だね(^^)」と言って馬場の外に出てしまった。
1人でも大丈夫と判断されたことが,不安でもあり,どこか誇らしくもあり,複雑な気持ちのまま馬場に入り,審判員に向かって敬礼をする。
もうここまで来たら,ごちゃごちゃ考えてもしょうがない。
いつものように,やることをやるだけ。
その結果がどうなるかはわからない。
審判員席の前から,左手前でぐるっと大きく回って駈歩を出す。
駈歩って,巻き乗りをすると出しやすい。内方姿勢をとりやすいから。
そのまま第1障害をジャンプ。
直線上にある第2障害も続けてジャンプ。
左に回転しながら,馬場の対角線上にある第3障害もジャンプ。
そこから右に曲がって,今度は右手前で,第4障害をジャンプ。
直線上にある第5障害もジャンプ。ここから10㎝高くなっているようだけれど,ほとんどわからなかった。
右に回転して,最初とは逆方向の馬場の対角線上にある最終障害をジャンプ。
ああ! 無事跳べた! 全部跳べた!
よかった!(*´∇`*)
黒馬くんが最後まで駈歩で完走してくれたことが嬉しくて,首を強めに愛撫して喜びを表現する。
よかったよー。さっきまでダラダラしてるの見てたから,このコースも難しいかと思っちゃった。
今回の試合は基準タイムがあり,1番タイムの近い人馬が優勝するのだけれど,わたしと黒馬くんはこの時点で最も近くて,馬場の外で見ていた指導員さんたちに褒められた。
黒馬くんを次の選手に渡して,まずは完走できたことにほっとする。
エアバッグや拍車やヘルメットを外しながら,審判員席から放送されている実況中継に耳を澄ませる。
あとは,この後,減点なくよりタイムに近い走行をする選手が何人いるかで順位が確定する。
こうなるともう,自分の努力ではどうにもならない部分なので,「運を天に任せる」みたいな状態になる。
全員が走行を終え,運を天に任せた結果,わたしと黒馬くんのコンビは優勝することになった。
タイムはわたしよりも近い選手がいたけれど,10㎝高くなった第5障害を1つ落としていたので,落下のなかったわたしの順位が上になったのだ。
嬉しかったし,最近失いかけていた自信が少し戻ってきたのでよかったけれど,すごい偶然の要素強いなと思ってしまった。(^_^;)
だって,わたし,「この速度で走ろう」とか考えてなかったもん(´∀`;)
「たまたま」基準タイムに近かっただけなのだ。「偶然」そうなって,「運」がよかった。
「これわたしの実力で優勝したって言えるのかな」と,微妙な気持ちになる面倒くさい女,小夏。
まあいいよ! 優勝だよ! 優勝!(o^∇^o)ノ
あの超絶のんびりしていた黒馬くんと,よく頑張ったよ!
同じ黒馬くんに乗った女の子と一緒に,黒馬くんのお手入れをする。
ちなみに,タイムは近かったけれど一落下により順位が下がってしまったのは,この女の子だ。
お手入れをしながら残念がっていたので,「タイムは1番だったもんね(^_^)」と声をかける。
年齢差がすごいので,幼い子どもたちをなぎ倒して優勝する大人げない人間になった気分で落ち着かない。
黒馬くんはこの後,急遽60㎝の試合にも出場することになったので,一度外した鞍をもう一度装着し,「あとちょっと頑張ってね」と送り出す。
その後は会場内をうろうろしながら,試合観戦を楽しむ。
競技を見るのは,やっぱり面白い(*^_^*)♪
着替えてから,観覧席のベンチに座って,家から持参したお弁当を食べる。
秋の運動会のお昼って「いなり寿司」のイメージがあるのはわたしだけ?
天気もよく,空気の涼しさもちょうど良くて,まさに「スポーツの秋」といった感じの1日。
こんな風に過ごす週末も素敵だなと思った。
お昼過ぎに1日目の競技会は終了し,表彰式でまた表彰台に上り今年初のブルーリボンをもらう(コロナ対策のためにインタビュー等はなし)。
よかった。すごくいい結果に終わった。
今日は幸せな気分で家に帰れる。
ジャンプの試合でブルーリボンをもらえたのは初めてなので,何だかんだで幸福感に満たされて帰路に着いた。
【翌日の試合に続く】
おめでとうございます。
ブルーリボン
いなりずし大好き。おいしそう。