2020年11月14日(土) 天気 晴れ

暦の上では冬。
でも晴れていてとても陽気がよかった。
室内はぽかぽかとしていて,非常に心地が良い。
昼食後にこたつで昼寝をしていたら,心地良過ぎて起き上がるのが辛かった。
お,起きなきゃ……('д` ;)
乗馬に行く準備しないと……
睡魔に打ち勝ち,どうにか起き上がり,着替えて準備を済ませ,乗馬クラブへ向かう。
クラブに到着し,指導員さんに今日のパートナーを聞いたら鹿毛子だということだった。
馬房に迎えにいくと,鹿毛子は床で昼寝をしていた。
ふかふかのオガ屑の上で,四肢を折り,顔を床に着けて目を閉じている。
小夏 「鹿毛子! 鹿毛子起きて! 起きて!」
馬房の入り口から声をかけ続けると,鹿毛子は目を開け,顔を持ち上げた。
馬 「…………」
だが眠そうな目でこちらを見た後,再び顔を床に戻して目を閉じた。
小夏 「 起きて!!!('д` ;) 」
眠いのはよくわかる。でもお仕事なの(^_^;) ごめんね。
しつこく呼びかけていると,鹿毛子は「やれやれ」といった感じにゆっくりと起き上がった。
まだぼんやりしているお馬さんに,無口を取り付ける。
寒くなってきた時期の,ぽかぽかした昼過ぎは,昼寝には絶好の時間帯なのだ。
馬も人もこんな状態で,運動なんかして大丈夫なのかな。
でも,30分の軽い運動くらい,していたほうがいいよね?
転がって昼寝をしていたためにオガ屑だらけの鹿毛子の馬着を脱がせ,同じくオガ屑だらけの身体にブラシをかける。しっぽもたてがみもオガまみれ。蹄にはオガとボロが詰まっていた。
……全身にオガ屑の衣つけた揚げ物みたいね(; ´∀`)笑
今日もインドアの馬場で練習。
部班ではなくマンツーマンのレッスンだった。
腹帯を締め直して鐙の長さを調節して,常歩で蹄跡行進。次に軽速歩。
そんなに重くない。でも眠気が残っているのか何なのか,反応が一瞬遅いような気がする。
ああ,この軽速歩で馬場を数周するときが,運動不足の身にはちょっとキツイように感じられるときがある。でもそれは少しの間のことで,その苦しいときを通り抜けると後は楽になる。
がんばれわたし!
頑張れ鹿毛子!
常歩から駈歩発進。
発進は難しくないけれど,油断すると遅くなるので,継続に気を使う。
10mの巻き乗り。回る際に速歩になってしまい焦る。
駈歩発進も左右の手前で何度か行ったけれど,すぐに駈歩にならないこともあった。
わたしはもう200鞍以上馬に乗ってきて,練習を積んで去年馬場2級の試験にも受かったけれど,それは「できる能力がある」というだけのことで,百発百中で「完璧にマスターした」ということでは全然ないのだ。
2級レベルの運動の成功率は常に50パーセント以上ではあるけれど,少しずつでも高くしていきたい。
駈歩での運動も終え,障害の練習へ。
軽速歩で地上横木を通過し,次にクロスバー障害をジャンプ……というか最初は跨いだ。
逆方向からも跳んで,いつものようにその先に垂直障害が追加される。
クロスも含めて,4つのバウンスまでは,左右の手前どちらからも跳ぶ練習をする。
跳ぶ時期と跳ばない時期の波のある鹿毛子だけれど,最近は「跳ぶモード」になっているので,向ければ大体跳んでくれる。
だけど何だか,わたしがおかしい。
跳べば一応動きにはついていくけれど,きれいに跳ばせられない。
先週もそうだった。
「勢いがない」「ペースが遅い」と最近よく言われる。
勢いがなくて連続障害の後半届かなくなってしまい,馬が障害前で半歩入れたりするので変な跳び方になってしまい,危なっかしい飛越になる。
直線で脚を使って加速しているつもりでも,障害前では遅くなっている模様。
バウンスの2歩先に低いオクサー障害がつくられた。
こんなんで追加して大丈夫なのかいな?(;´Д`)
一応落ちないけれど,やっぱりすごく下手な飛越になる。
更にそこからぐるっと回って斜めに設置された垂直障害を跳ぶいつものミニコース練習。

非常に不安定な状態で2度ほどミニコースの走行を終え,レッスンも終了というところで,指導員さんに声をかけられた。
指導員さん 「小夏さん,あの……障害で何かありました?」
小夏 「え……?(=゚ω゚=;)???」
指導員さん 「障害跳ぶ前に,『馬が跳ばないかも』って思ってませんか?」
小夏 「…… 思ってます!Σ(゚д゚;) 『馬が跳ばないかも』って思ってます!」
自覚はなかったけれど,たぶん,無意識のうちに身体のほうにその思考の影響が出ていた。
指導員さん 「障害跳ぶ前に,馬が止まることに備えて,身体が少し後ろに倒れるんです。それで馬の動きを止めちゃってるんですね」
小夏 「!!!!!(゚ロ゚;)」
なんと! そんな……そんなことしているつもり全然なかった!
でも,きっとそうだ!Σ(=゚ω゚=;)
ああ……ちょっと前から 「跳ぶときに拳を前に出せ」 と言われていたのも,これが原因!?
勢いがないのも,ペースを速くできないことも……!
わたしは怖くないフリをしながら,実はそんなに恐れていたのかと,愕然とした。
指導員さんは,「馬は確かに跳ばないこともあるので,跳ばないことに対して備える気持ちがあることは正しい。でもそれで馬の動きを止めてしまうのではなくて,膝から下の脚で馬体をしっかりホールドして,重心を下げて安定感を保つことで対応してください」と,おっしゃっていた。
指導員さん 「鹿毛子,跳ぶかどうか迷うことがあるでしょ? そのときに,脚で押して跳ばせることができるようになると,そんなに恐くなくなりますよ(^_^)」
そっか……脚で馬体をホールドして,安定感をつくって,脚で押して跳ばせることができれば……
自分が障害を跳ぶことをすごく恐れていたことが,何だかすごくショックだった。
だって,「恐れない」とか「果敢に挑戦する」とか,そういうのってカッコいい感じがするじゃない。
自分がそうだったらいいなと思って,恐れている自分を見て見ぬフリをしていたのだ。
そっか……恐かったんだ……(´・ω・`) ショボン
整理運動をして,馬から降りる。
あんなにヒドイ騎乗をしたのに,レッスン中全ての障害を跳んでくれた鹿毛子には感謝しかなかった。
ありがとう(´;ω;`) きみは本当にいい馬だよ。
オガまみれで「揚げ物みたい(笑)」なんて思ってごめんね。
お手入れして,おやつのりんごと人参をあげ,馬房に戻す。
恐怖心,克服できるといいな……。

暦の上では冬。
でも晴れていてとても陽気がよかった。
室内はぽかぽかとしていて,非常に心地が良い。
昼食後にこたつで昼寝をしていたら,心地良過ぎて起き上がるのが辛かった。
お,起きなきゃ……('д` ;)
乗馬に行く準備しないと……
睡魔に打ち勝ち,どうにか起き上がり,着替えて準備を済ませ,乗馬クラブへ向かう。
クラブに到着し,指導員さんに今日のパートナーを聞いたら鹿毛子だということだった。
馬房に迎えにいくと,鹿毛子は床で昼寝をしていた。
ふかふかのオガ屑の上で,四肢を折り,顔を床に着けて目を閉じている。
小夏 「鹿毛子! 鹿毛子起きて! 起きて!」
馬房の入り口から声をかけ続けると,鹿毛子は目を開け,顔を持ち上げた。
馬 「…………」
だが眠そうな目でこちらを見た後,再び顔を床に戻して目を閉じた。
小夏 「 起きて!!!('д` ;) 」
眠いのはよくわかる。でもお仕事なの(^_^;) ごめんね。
しつこく呼びかけていると,鹿毛子は「やれやれ」といった感じにゆっくりと起き上がった。
まだぼんやりしているお馬さんに,無口を取り付ける。
寒くなってきた時期の,ぽかぽかした昼過ぎは,昼寝には絶好の時間帯なのだ。
馬も人もこんな状態で,運動なんかして大丈夫なのかな。
でも,30分の軽い運動くらい,していたほうがいいよね?
転がって昼寝をしていたためにオガ屑だらけの鹿毛子の馬着を脱がせ,同じくオガ屑だらけの身体にブラシをかける。しっぽもたてがみもオガまみれ。蹄にはオガとボロが詰まっていた。
……全身にオガ屑の衣つけた揚げ物みたいね(; ´∀`)笑
今日もインドアの馬場で練習。
部班ではなくマンツーマンのレッスンだった。
腹帯を締め直して鐙の長さを調節して,常歩で蹄跡行進。次に軽速歩。
そんなに重くない。でも眠気が残っているのか何なのか,反応が一瞬遅いような気がする。
ああ,この軽速歩で馬場を数周するときが,運動不足の身にはちょっとキツイように感じられるときがある。でもそれは少しの間のことで,その苦しいときを通り抜けると後は楽になる。
がんばれわたし!
頑張れ鹿毛子!
常歩から駈歩発進。
発進は難しくないけれど,油断すると遅くなるので,継続に気を使う。
10mの巻き乗り。回る際に速歩になってしまい焦る。
駈歩発進も左右の手前で何度か行ったけれど,すぐに駈歩にならないこともあった。
わたしはもう200鞍以上馬に乗ってきて,練習を積んで去年馬場2級の試験にも受かったけれど,それは「できる能力がある」というだけのことで,百発百中で「完璧にマスターした」ということでは全然ないのだ。
2級レベルの運動の成功率は常に50パーセント以上ではあるけれど,少しずつでも高くしていきたい。
駈歩での運動も終え,障害の練習へ。
軽速歩で地上横木を通過し,次にクロスバー障害をジャンプ……というか最初は跨いだ。
逆方向からも跳んで,いつものようにその先に垂直障害が追加される。
クロスも含めて,4つのバウンスまでは,左右の手前どちらからも跳ぶ練習をする。
跳ぶ時期と跳ばない時期の波のある鹿毛子だけれど,最近は「跳ぶモード」になっているので,向ければ大体跳んでくれる。
だけど何だか,わたしがおかしい。
跳べば一応動きにはついていくけれど,きれいに跳ばせられない。
先週もそうだった。
「勢いがない」「ペースが遅い」と最近よく言われる。
勢いがなくて連続障害の後半届かなくなってしまい,馬が障害前で半歩入れたりするので変な跳び方になってしまい,危なっかしい飛越になる。
直線で脚を使って加速しているつもりでも,障害前では遅くなっている模様。
バウンスの2歩先に低いオクサー障害がつくられた。
こんなんで追加して大丈夫なのかいな?(;´Д`)
一応落ちないけれど,やっぱりすごく下手な飛越になる。
更にそこからぐるっと回って斜めに設置された垂直障害を跳ぶいつものミニコース練習。

非常に不安定な状態で2度ほどミニコースの走行を終え,レッスンも終了というところで,指導員さんに声をかけられた。
指導員さん 「小夏さん,あの……障害で何かありました?」
小夏 「え……?(=゚ω゚=;)???」
指導員さん 「障害跳ぶ前に,『馬が跳ばないかも』って思ってませんか?」
小夏 「…… 思ってます!Σ(゚д゚;) 『馬が跳ばないかも』って思ってます!」
自覚はなかったけれど,たぶん,無意識のうちに身体のほうにその思考の影響が出ていた。
指導員さん 「障害跳ぶ前に,馬が止まることに備えて,身体が少し後ろに倒れるんです。それで馬の動きを止めちゃってるんですね」
小夏 「!!!!!(゚ロ゚;)」
なんと! そんな……そんなことしているつもり全然なかった!
でも,きっとそうだ!Σ(=゚ω゚=;)
ああ……ちょっと前から 「跳ぶときに拳を前に出せ」 と言われていたのも,これが原因!?
勢いがないのも,ペースを速くできないことも……!
わたしは怖くないフリをしながら,実はそんなに恐れていたのかと,愕然とした。
指導員さんは,「馬は確かに跳ばないこともあるので,跳ばないことに対して備える気持ちがあることは正しい。でもそれで馬の動きを止めてしまうのではなくて,膝から下の脚で馬体をしっかりホールドして,重心を下げて安定感を保つことで対応してください」と,おっしゃっていた。
指導員さん 「鹿毛子,跳ぶかどうか迷うことがあるでしょ? そのときに,脚で押して跳ばせることができるようになると,そんなに恐くなくなりますよ(^_^)」
そっか……脚で馬体をホールドして,安定感をつくって,脚で押して跳ばせることができれば……
自分が障害を跳ぶことをすごく恐れていたことが,何だかすごくショックだった。
だって,「恐れない」とか「果敢に挑戦する」とか,そういうのってカッコいい感じがするじゃない。
自分がそうだったらいいなと思って,恐れている自分を見て見ぬフリをしていたのだ。
そっか……恐かったんだ……(´・ω・`) ショボン
整理運動をして,馬から降りる。
あんなにヒドイ騎乗をしたのに,レッスン中全ての障害を跳んでくれた鹿毛子には感謝しかなかった。
ありがとう(´;ω;`) きみは本当にいい馬だよ。
オガまみれで「揚げ物みたい(笑)」なんて思ってごめんね。
お手入れして,おやつのりんごと人参をあげ,馬房に戻す。
恐怖心,克服できるといいな……。