2021年5月9日(日) 天気 晴れ

1kvm54
小夏牧場に仔馬が増えました。

今日もお馬たちの夕飯前にやってきて,部班でのレッスン。

今日のパートナーも黒馬くん。
最近黒馬くんと組む機会が多い。
可愛いお馬さん(●´ω`●)♪
前回の栗毛くんとは逆で,腹帯が緩すぎて,短いものを探して付け直す。黒馬くんには片方だけゴムになっている腹帯がいいみたい。
後から来る部班相手の女の子を待って,レッスン開始。

最初に断わっておくと,今日のレッスンは,大きなミスもなければ誇れるような手ごたえもなかったのだけれど,わたしの心情的にはもやもやと重いものが胸に広がってしまうようなものだった。

特定の誰かや何かが悪者になるような話ではないけれど,なかなか言葉にしにくい小さな小さな疑問点が積み重なって,この日,胸にある重いものをはっきりと自覚してしまったような感じ。

帰りに車を運転しながら,涙がこぼれた。
「悲しい」のか,「辛い」のか,「苦しい」のか,「悔しい」のか,それとも別の感情なのか。
人間の感情は,きっちりどこかの言葉に分類できるとは限らない。
「怒り」は二次的な感情だというから,根っこにあるのは,きっと「怒り」以外の何かだ。


レッスンは,栗毛くんに乗った女の子が先頭で,黒馬くんに乗ったわたしがその次,という順番の部班だった。黒馬くんは遅いから,先頭には向かないのだ。
軽速歩で蹄跡行進して,人間の準備運動(馬はもう他のレッスンにも出ていたので充分ウォームアップされているらしい)。数周して,半巻して手前を替えて,また軽速歩を続ける。

常歩から駈歩発進。継続して数周。
速歩にして手前を替え,速歩から駈歩発進。継続。

黒馬くんは相変わらず遅かったけれど,フラットワークに特に問題はなかった。
本当の初心者の頃のように,これらの運動自体ができないということはない。
それだけでも,きっと,力がついてるってことだよね。

後半はジャンプの練習。

いつものように地上横木通過から。
最初は右手前で。真ん中を通過できるように心がける。
1歩から始まって2本。
手前を合わせるのが,この時点から大変。

クロスバー障害のジャンプ。
ここから1頭ずつ行う。軽速歩で。

黒馬くんは向かわせれば跳ぶので,「手前合わなかった! 止まった! 困る!」という事態にはならないのだけれど,わたしはジャンプ時に手綱を少し引いてしまうクセがあるようで「手を前に出せ」とアドバイスを受ける。

垂直障害まで何回かやって,左手前に切り替える。
栗毛くんが物見して止まってしまうことが何回かあったのだけれど,女の子は再挑戦して跳べるようにしていてすごいなと思った。あの急停止の動作って怖いんだよね。

わたしはと言えば,どうにか手前が合うようになってきたところで,珍しく黒馬くんが加速気味になり(もう本当にわたしどうすれば!),「軽速歩で入って」と言われているのに駈歩で入ることを何回か繰り返してしまう。頑張って抑えて軽速歩で進んでも,障害直前でグッと力が入って加速するので,最後まで軽速歩をキープするのは本当に大変だった。それでも後半は少し改善した。

障害は3つ続けて直線で通過した後,ぐるっと大きく回って馬場中央に斜めに設置された垂直障害を跳ぶコースの練習になった。
わたしは速く回り過ぎてしまい,障害に真っ直ぐ入れずに,あんまり上手に跳べなかった(それでも黒馬くんはジャンプするのだから本当に偉い)。
数回繰り返してコース取りは改善したものの,最後まで手前がきれいに合わず,レッスンは終了。

別に,悪くはなかった。
いつも重い黒馬くんもよく動いていた。むしろ動き過ぎなくらいに。
思い通りにできないことは多かったけれど,制御不能になったりもしなかった。
最初は全然ダメだったことも,やっているうちに改善したものもいくつかあった。
でも,わたしはどこか暗い気持ちになってしまった。
馬から降りてお世話をして,人参を食べる姿を見ても,あまり気持ちは晴れず。

今日は一緒に部班を組んでいた女の子と比べても,自分が「下手だなぁ」と感じてしまい,自信もかなり低下してしまった。(マンツーマンだといくら自分が下手でもこうはならないので,他人と比べず自分に集中できるのはマンツーマンレッスンの良い点だと思う。)

だって,わたし……何年,同じ課題を克服できずに,同じことを続けているんだろうって。

最近は指導員さんに叱られることが増えてきて,しょんぼりしながら帰路に着く日が多くなってきた。
その内容を平日になっても思い出してモヤモヤしたりしているので,週末のリフレッシュのために乗馬に来ているのに,これじゃあ意味がない……(>_<) と思ったりしている。

競技としての馬術のスキルを上げていくには,もしかしたらこういう面も耐えたり受け入れたり乗り越えたりする必要があるのかもしれないけれど,そもそも,わたしは馬術競技の選手を目指しているのだろうか。

上手にはなりたい。今よりも,もっと,スムーズに,思い通りに,乗れたらいいな。
今はできないことも,できるようになりたい。
競技でだって,活躍できるのであれば,そのほうが楽しい。

でも……何というか,そこに至るには,「この道」 しかないのだろうか? って。

もしかしたら,一旦ここを離れてみてもいいのかもしれないと,最近思い始めている。
完全に「さよなら」をするのではなく,一時離れるのだ。

この「もやもや」が活力になるのならいいけれど,今は悪いことに意欲の低下につながってしまっている。それも乗馬だけではなく,日常生活のほうにもわずかに影響が出始めているので,これは近いうちに何とかしなければならないと感じる。
自分のエネルギーを回復させる責務が自分にはあるのだ。
わたしはわたしを幸せにしなければならない。

どうか,わたしが幸せを選ぶ道の先には,これからも乗馬があってほしい。


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