♪馬とハープの物語♪ スカボローフェア
2022年4月11日の撮影の2曲目は「Scarborough Fair(スカボローフェア)」です♪
サイモン&ガーファンクルのカバーで有名な曲なのでご存じの方も多いかとは思いますが、元はイギリスの伝承歌です。そのルーツはスコットランドの古いバラッド『Elfin Knight(エルフィン・ナイト)』とも言われています。
伝承歌は吟遊詩人が歌い継いできたものなので、ハープととても相性がいいように思います。
歌詞はいくつかのバージョンがあるようなのですが(たぶん歌い継いでいる間に変化したものと思われます)、イングランド北東部ヨークシャー州に存在する「スカーバラ」という地で開かれる市が舞台になっています。
スカーバラ市へ行く旅人に、語り手がかつての恋人への伝言を頼むという内容で、その伝言の内容が不可解なことに無理難題ばかり。
一説には、旅人に語りかけているのは呪われた騎士(妖精?)で、途中で何度も繰り返される4種のハーブ「パセリにセージ、ローズマリーにタイム」は旅人が魔除けの意味で口にしている言葉なのだとか。あちらの世界の存在と会話をしてしまうと、自分もその世界に連れていかれてしまうから、何を言われても無視して魔除けのハーブの名をつぶやき続けます。
と、まあ、イギリスらしい幻想的な雰囲気のある曲ですが、大好きなのでよく弾きます。
撮影では、馬が大きなハープを警戒してしまい、無理に近づけることはできませんでした。
見慣れなくて大きくて音が鳴っていれば、馬にとってはそれは怖いですよね(^_^;)
シャインくんは基本的に大人しくて刺激に動じないとても良いお馬さんなのですが、それでも「何だあれは!?」となるということは、もっと神経質で恐がりなお馬さんにとっては、楽器演奏と共演させるのはかなりハードルの高い行為だと思います。
人と馬の安全のためにも、もし馬と音楽を組み合わせた動画等を撮影する場合は、飼育者に刺激に強いお馬さんを選んでもらった上で、馬の様子をよく見ながら決して無理はしないことが大切だと感じました。
とりあえず、ヒラヒラした裾の長いドレスやマントを着た状態でも乗せてくれるだけでも非常にありがたいお馬さんです。(馬によっては長い布でも怖がってしまうのでドレスでは乗れないのです。)
ただ小さいハープにはまったく警戒しなかったので持ったまま乗ったり顔に近づけることも平気でした。
ハープの先生が製作している国産材を使った「森の竪琴」という商品なのですが、ヒノキの香りがとてもよくて、おそらく匂いで馬も「木」だということが分かって安心していたのだと思います。
軽くて小さくて無害そうだし、色も匂いもよく知っている「木」(しかも国産材!)なので、馬も警戒する必要がなかったのでしょうね。
楽器のにおいを確かめるシャインくん。
匂いって大事(*^_^*)
これからもお馬さんとの撮影を続けたいと思いますが、できるだけ馬を安心させながら安全に注意して続けていきたいです。
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