ブログ読者のララさんからコメント(質問)をいただきました。
回答を考えていたら少し長くなってしまったので,独立したコラム記事として掲載することにしました。
ララさん,このような機会を与えてくださり,ありがとうございました。
Q こんにちは。以前一度コメントしたララです。
1つ質問なのですが,小夏さんは,自分から障害馬術を希望して,今の練習をしているのですか?
A ララさん,こんにちは。コメントありがとうございます。
「自分から障害馬術を希望して今の練習をしているのか」とのご質問ですが,実を言うと,わたしは自ら「障害馬術をやります」と意思を表明したことはないんです。
憧れはあったので,結果的によかったのですが,いつの間にか練習の中に障害飛越が取り入れられ,気がついたら跳んでいました。(ただ,周囲に障害馬術をやっている人が多いので,自然とそうなるかなという予感はありました。)
自分から目指すものを明確にし,それを伝えてもよかったのかもしれませんが,正直,素人過ぎて,目指すものも何もなかったですし,担当になった指導員さんも,どういうわけか,そういったことを質問してくることはありませんでした。
何もかもわからないから,すべてプロにお任せしてしまえばいいようにしてくれるかなと思い,お任せした結果が,今の状態です。
例えるなら,歩けない子どもが一生懸命歩き方を覚えようとしている時に,たまたま歩き方を教えてくれることになった人が「飛べる人」だったので,自然と自分も歩く練習に加えて飛ぶ練習をするようになっていた,というような感じです。
大人になると,自分の枠を自分で決めてしまうようなところが結構あって,そこから抜け出すことは困難だと感じることが,わたしには多いです。
もし,わたしが最初に「何をしたいのか」訊かれ,「どうしたいのか」確認されていたら,今頃こうはなっていなかったような気がします。もっと自分を低く見積もり,無難な練習に明け暮れていたような気がするんです。なので,自分でも行けるとも思っていなかった枠の外側に連れ出してくださった指導員さんには,本当に感謝しています。
「目標」とか,「計画」とか,「自分の意思」とか,今,とても尊ばれていて,実際,大切なものだとも思うのだけれど,何というか,最近,それを超えたもののことを思います。
自分が目標にすらしていなかったことが目の前に現れることはあるし,計画外の素敵な出来事が起こったりもする。そんな時には,自分を無にして,そこに飛びこめる人でありたいし,何が起こるかわからないほうが楽しいと,わたしは思っています。
だから,ご質問の「自分から障害馬術を希望して」というのは,半分正解です。
自分から,何が何でも「やろう,やりたい」と思っていたわけではないけれど(いや,「できると思っていなかった」というのが正しい)たまたま目の前にやってきた「障害馬術」の練習をしていることはすごく楽しくて,今では自分が希望していることでもあります。
今,わたしは望んで障害馬術の練習をしているわけだけれど,この状況になるまでには,クラブの選び方も含めて,「たまたま」とか「偶然」とか「なんとなく」とか,そんな漠然とした要素が大きくて,自分の意思だけで決めたわけではないような気もするのですが,もしかしたら自分でも意識できていないだけで,本当は初めから強烈に希望していて,自分の意思でこの状況をつくり出したのかもしれません。
簡単なはずの質問の答えが,長く複雑になってしまい,ごめんなさい。
参考にしていただければ幸いです。
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流れに任せてきたら、その結果、とても楽しめているという事なんですネ。
クラブ側が会員さんの意向を確認せずに、障害の方に進めるのは珍しいかも?どういうシステムなのかな?と思って質問しました。
前にも書きましたが、私は出来る事なら障害をしたかったのですが技量不足で叶いませんでした。
そもそも、障害向けの馬がほとんどいない状態です。
なので、なんとなく障害の方向へ歩んできた千夏さん、私からすると、とても「いいなぁ!」です。
これからも楽しく頑張ってください。
私も読者として楽しませて頂きますね。