2018年5月3日(木)~5月4日(金) 天気 雨 時々 くもり 時々 晴れ


「木曽馬」とは…
長野県木曽地域を中心に飼育されている日本在来種の馬。本州の馬では唯一の在来種。
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※詳しい木曽馬の説明(ウィキペディア)はこちら


ゴールデンウィークなので,一人旅で長野県へ行ってきました。
日本在来種の馬の一種である「木曽馬」に,どうしても会ってみたかったのです。
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【御嶽山】 数年前に噴火し,死傷者が出た霊峰。自然は厳しく恐ろしいけれど,美しいです。


女性の一人旅ということで,周囲の人々には大変心配されましたが,おかげ様で無事に行って帰ってくることができました。
自家用車と,電車と新幹線とレンタカーを使い,時刻表と地図を見て,お金とカードが使えれば,日本国内であれば,まあ大体どこにでもいけそうです。今度は飛行機に乗ることにも挑戦してみようと思います。

ちょっと恐いなと思うことに挑戦して,そこから人生の可動域を広げていけるというのは,幸せなことだと思います。

たどり着いたのは,木曽福島駅。
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谷底にある古い町並みがとても綺麗でした。

田舎の観光は広範囲を動くことになるので,レンタカーを借りました。
徒歩での移動は範囲が広過ぎますし,路線バスはいつやってくるのかわかりません。となれば,もう自分で運転したほうが早いのです。
ちなみに,欲張って色々観光地を巡っていたら,初日だけで走行距離100㎞に達しました。走らせ過ぎたかな(´∀`;)


さてさて,車を走らせてファーマーズマーケットに併設されたレストランへ行き,地元食材を使ったランチを食べて,いよいよ今回の旅最大の目的地である「木曽馬の里」へ!

そわそわしながら向かうと,大きな看板が見えました。
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着いたー! ヾ(=^▽^=)ノ わーい♪

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桜がまだ残っていました。街灯のデザインにもお馬さん。

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一瞬,馬の格納箱かと……。

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広々とした園内。木曽馬は見るだけであれば無料で見られます。
犬のお散歩をしている人もいました。

駐車場に車を停め,わくわくしながら歩いていくと……

「あ!……あれは!」( ・Д・) ゚+.゚
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で……でかっ!Σ(゚д゚;)!!

木曽馬は「小さい」との前情報があったので,華奢なポニーのようなお馬さんを想像していました。
確かに体高はサラブレッドほどないのですが,全体的にがっしりしているので,迫力があって,全然「小さい」感じはしませんでした。
うーん……実際に間近で見てみると,やっぱり印象は違うものですね。

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でも「ずんぐり感」が可愛い(*´∇`*)笑

【木曽馬の特徴】
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鰻線(まんせん) … 背中の中心に一本走る黒い線。原始的な馬に現れる特徴なのだそうです。

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頬もふっくら。顎もがっしり。

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毛はこんな感じ。太目のちょっとゴワゴワした毛。

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がっしりした蹄。蹄鉄を打たなくてもいいくらい丈夫なのだそうです。

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背は低めで(中型だそうです),大人しくて人懐こい性格。
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ふふ~ん♪ 遊ぼ♪

他にも「後肢がX脚で山の斜面の移動が苦にならない」とか,「粗食に耐えて丈夫」という,素晴らしい素質を持ったお馬さん達なのだそうです。
ああ,馬にも色んな種類がいるのね(*´ -`) 
昔から日本にいるお馬さんって,こんな感じだったのかぁ。


「木曽馬の里」では,放牧されている馬の見学のほか,乗馬体験もできました。
気候もよく,引き馬を楽しむ人々も。
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わたしはせっかくなので,引き馬ではなく……
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一人乗りに挑戦することに!(・∀・)☆(※屋内馬場のみの騎乗)
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乗ったのはこちらの菜々ちゃん。(耳伏せてるけど怒ってる?)

「 日本の在来馬 + ウエスタン鞍 + ブリティッシュ操作 」 という未知の組み合わせに困惑しましたが,お馬さん自体は軽く,素直で健気なとても良いコでした。疲れてきても,ちょっと脚入れれば頑張ってくれます。

ただ,速歩が……馬の反動のせいなのか鞍のせいなのか,なんだかいつもと全然違うような気がして,あんまり上手く乗れませんでした。ウエスタン鞍って軽速歩しづらいような気がするのはわたしだけ? 鐙の長さの感覚も,いまいちわかりません(´・ω・`) 
結局,持ち時間いっぱい速歩(正反動)で馬場を回り続けることに。わたし,レッスンでもこんなに長時間速歩で通したことないですよ。お馬さん,辛くなかったかな(´∀`;)

昔の日本の武士は,木曽馬に乗って,こんな感じで移動していたのかな,なんて,馬に揺られながら思いを馳せました。普段の練習で鍛えた乗馬スキルはあまり活かせませんでしたが(泣),とにかく貴重な経験ができました。

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「小夏」という名前の馬がいました。(*´∇`*) ウフフ

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眠~い。

放牧場にて。
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これ,もしかして,お腹に赤ちゃんいる?(´・ω・`)
木曽馬のお腹はもともと丸くふっくらしているのですが,さすがにこれは,大きいかなぁ?

今年生まれたばかりの仔馬ちゃんもいました。
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かわゆ~い(*´ェ`*)♪

名前はまだないそうですが(売店の店員さんが「ここは名前決まるの遅いのよ~」と言っていました),男の子だそうです。
その年に生まれた仔馬は,開田高原では「トーネンコ(当歳馬)」と呼ばれているそうです。昔は仔馬が生まれると,仔馬がまめに(元気に)育つようにと願いを込めて,その家で煎った豆を近所に配って食べてもらうという習慣があったのだそうです。馬も人間と同じくらい大事にされていたんですね。
売店にはこの仔馬ちゃんの祝い豆が売っていたので,買ってみました(節分で使うような大豆の煎り豆でした)。

仔馬は母馬と一緒に放牧されていました。
母馬にじゃれる仔馬の姿が本当に可愛くて!(●´ω`●)

仔馬「お母さ~ん♪」
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お母さん大好き(笑)

「おうまのおやこは なかよしこよし」という童謡がありますが,本当に仲良しなんですね!

広く静かで豊かな自然環境の中で暮らす馬たちは,幸せそうに見えました。
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これからも,木曽馬の幸せと繁栄を願って。
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長野県の開田高原は気温が低めで,花の見ごろがちょうど5月の連休に重なります。
初めての宿泊を伴う国内一人旅でしたが,満喫することができてよかったです。

ちなみにこの後,郷土館や馬頭観音,縁結びの木や木曽義仲館や滝など,色々見てまわりましたが,記事が長くなってしまったので,また別の機会にご紹介できればと思います。

長い記事をお読みいただき,ありがとうございました。(*´∀`*)

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