2018年5月5日(土) 天気 晴れ

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端午の節句。


暑いくらいに晴れた今日。
ゴールデンウィーク中なので,乗馬クラブにもお客さんが多い。
馬に乗るのには,ちょうどよい季節だものね。

昨日,長野から帰宅し,明日は用事があるので,合間を縫って乗馬の練習へ。

今日のお馬さんは,いつも乗っている小柄なやんちゃ馬だった。
会員のお姉さんに「このコ今日誕生日なんだよ(^∀^)」と教えてもらう。
そっか。きみは今日生まれたんだね。
お誕生日おめでとう(*´ェ`*)生まれてきてくれてありがとう。


外の馬場で騎乗し,いつもの障害鞍と鐙の感じに安心する。
ああ,やっぱりわたしはこれが乗りやすい!(>_<)
鞍なんて,どっしり座れなくていいし,鐙も細く小さいものでいい。
自分でバランスとって馬の上にいるこの感じが,わたしには心地よい。

歩かせながら,このコはいつも小さい馬だと思っていたけれど,木曽馬に比べるとやっぱり大きいんだなと感じた。視線が高くなる。身体の幅も,木曽馬よりほっそりしている。
違うんだなぁ,やっぱり。


フラットワークで馬場をまわる。
馬場の一角に,高い木の枝から藤の蔓が垂れ下がり,花が満開になっている部分があった。
馬がその下を通ると,藤の花がわたしの顔に触れる。
避けることもできたけれど,面白いので,そのまま笑って通り過ぎる。


今日は練習を開始してから早々に,意外な指示が出された。

指導員さん「手綱を片手にまとめて持って,馬を動かしましょう!」

ウエスタンでちょっとだけ片手手綱をやったことはあるけれど,ブリティッシュで片手手綱をやることはないと思っていたので,びっくり。

「今日はずっとこれでいきますよ.。゚+.(・∀・)゚+.゚」と指導員さん。

内心,(なんでこんなことやるんだろう?(´・ω・`))と疑問に思ったものの,まあ,きっと何か意味があるのだろうと,素直に従う。


外側の手に手綱をまとめて,常歩。馬場を一周して軽速歩。
内側の手には鞭。

最初はふらふらして,操作に戸惑ったけれど,しばらくすると慣れて,だいぶいい感じに動かせるようになってきた。
片手でも,結構動かせるものなんだなぁ。
半巻きや斜め手前変換で手前を替えたら,手綱を持つ手も交換する。

速歩の次は駈歩。
「発進のときは両手で持っていていいので,走り始めて大丈夫そうだと思ったら片手に切り替えてください」と指示をいただく。
最初は恐いかなと心配したけれど,意外や意外,まったく恐くない。駈歩だって片手手綱で普通にいける。隅角だって操作して曲がれる。
ただ,脚をしっかり踏み下げていないと身体がぐらついて危険だということが自分でわかるので,意識して下半身の安定に力を入れる。
……やらざるを得なくなると,結構やれるんだね,人間(´∀`;)

片手手綱で蹄跡を走らせながら,

これ,もしかして,片手手綱(と脚と騎座)で馬を走らせて操作できるようになったら,空いてる方の手に武器持てるんじゃない? .。゚+.(・∀・)゚+.゚ なんて,馬術とは関係のないことを考え始めてしまった。
そうだよ。この鞭持ってるほうの手に,剣とか槍とか……

騎士じゃん!
ナイトじゃん!
カッコいいじゃん!.。゚+.(☆゚∀゚)゚+.゚

ものすごいときめきました(笑)。

そうか~。そうだよね。
考えてもみれば,当たり前の話だ。
騎兵が両手を手綱から離せなかったら,ただ馬で駈け抜けるだけの人になっちゃうもんね(走らせるだけでも,威嚇くらいにはなるかな?)。
そうか,彼らは,戦場ではこうやって片手手綱で操作しながら,槍や剣をふるったりしていたのか。
そうかそうか。そうだったのか。
つまり,このくらいの馬術は最低限身に付けていなければ,騎士としてはやっていけなかったんだな。

馬を走らせながら,一人で勝手にときめいて納得しているわたし。
ははーん,そうだったんだな(´∀`*)。すごいいいことを知ってしまったぞ!

もちろん,先生はわたしに「騎士としての馬術」を教えるために片手手綱の練習を提案したわけではないので,「こうやって片手で乗ってみると,いかに普段手に頼って乗っていたかわかるでしょ?(・∀・)」なんて言っていた。

「手に頼らずに馬を動かすことの大切さ」を教えるためだったらしい。
馬って,手綱を使わなくても,脚やバランス操作で動かすことができるんだって。

片手手綱で駈歩して,減速して軽速歩,そして常歩へ。
半巻きして手前を替え,また駈歩へ,というところで,指導員さんが声をかけてきた。

指導員さん「さっき見ちゃったんですけど,片手で発進できてましたよね?.。゚+.(・∀・)゚+.゚」
小夏「えっ……そうでしたか?(=゚ω゚=;)」(←自覚なし)
指導員さん「片手手綱のまま駈歩発進してみましょう!」

というわけで,手綱は片手に持ったまま,駈歩発進。
それが全然難しかったり恐かったりしないのですよ。発進は普通にいけるのですよ。
片手でちょっと難しいなと思ったのは,むしろ減速や停止のほう。
拳以外の,重心移動などのブレーキに比重を置かなければならないので,馬がダラダラ行ってしまって「ああ~止まらない~(>_<)!」という状態になりやすい。
指導員さんの言うとおり,普段,拳で無理やり馬引いて止めようとすることが多かったのね,わたし(´∀`;) 。こういうことやるとバレバレね。

片手ってどうなんだろうと最初は思ったけれど,時間の経過と共に,むしろ片手のほうがやりやすいなぁと感じ始めた。
上半身の力が抜けるというか,軽~く手綱持って張って,ちょっと引いたり緩めたりするくらいで,馬がちゃんと動くの!
肩にはまったく力が入っておらず,下半身や脚は同じ位置にキープしているのに,上半身は軽く,どうにでも動ける感じ。

ああ,新たな境地だなぁ,これは(*゚∀゚)。

【89鞍目に続く】

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