馬々とりんごの日々

UMAUMA TO RINGO NO HIBI 初心者の乗馬日記です。 記録のために書いています。 これから乗馬を始められる方の参考になれば幸いです。

馬の本・映画

【馬本】デルフィニア戦記

小説『デルフィニア戦記』

1年以上に渡り,小夏が少しずつ読み進めてきた小説が間もなく読了となります。
もともとは昨年1月に友人から劇場版『デルフィニア戦記』のチケットを譲り受けたことから読み始めた物語です。
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ときにはバスを待ちながら,ときにはカフェで,ときには病院の待合室で,ときには職場での昼休みに,ときには就寝前の布団の中で,ちまちまと読み進めてきました。1ヶ月に1~2冊ほど。非常にゆっくりとしたペースです。
趣味はたくさんあるけれど,読書はずっと昔から変わらずに持ち続けている趣味です。別世界に入り込めるというのは楽しいですね。(●´ω`●)♪


さて,今回紹介するこちらの作品,正統派の異世界ファンタジー小説です。
小説なので「馬の本」として紹介するのはどうかなと,少し迷いましたが,馬が頻繁に登場しているのでご紹介します。
創作小説の中で馬がどう表現されるのか,興味のある方はご一読くださいませ。


タイトル:『デルフィニア戦記』(全18巻)
作者:茅田砂胡
出版社:中央公論新社 (2003/1/23)



デルフィニア戦記 第I部 放浪の戦士1 (中公文庫)

【内容紹介】
男は剣を揮っていた。黒髪は乱れ日に灼けた逞しい長身のあちこちに返り血が飛んでいる。孤立無援の男が今まさに凶刃に倒れようとしたその時、助太刀を申し出たのは十二、三と見える少年であった……。
二人の孤独な戦士の邂逅が、一国を、そして大陸全土の運命を変えていく――。
(Amazonの紹介文から)

ここで「十二,三と見える少年」とありますが,この人物,実際には身体は少女です(中身は男なんだそうです)。名をリィと言い,異世界からやって来たのだそうで,べらぼうに強い身体と驚異的な頭脳と美貌を持ち合わせています。

ファンタジーのお話ではあるのですが,いわゆる異能だとか魔法だとか特殊技術だとか,そういった要素は,リィに関係するもの以外ほとんど出てきません。国民たちは中世ヨーロッパ風の国土と文化の中で,奇跡とは無縁の平凡な生活を送っています。交通手段は徒歩か馬か馬車(もしくは船)ですし,戦争時の武器も剣や槍や弓矢が主で,銃器などは出てきません。

大河ドラマのように,人間が知恵を絞り身体能力を駆使した結果,歴史が大きく動いていく物語が好きな人は,わくわくして読めるかもしれません。
わたしは読んでいて非常に楽しかったです。こういう話は血沸き肉踊りますね♪

ちなみに,わたしは中公文庫版で読んだので挿絵はなかったのですが,C★NOVELS版にはイラストがついているようです。

こういった中世風のファンタジー作品の登場人物たちの衣装に,長靴(ブーツ)やスリットの入った上衣が多いのは,馬に乗ることが多いからなんですね。
だって,動きやすくなくちゃ,どうにもならない。


話は逸れますが,現在のスーツのデザインにもみられる,スリットが背中にひとつのデザインは「センターベント(シングルベント)」と呼ばれ,仕立て屋さんには「馬乗り」という別名で知られているそうです。もともと乗馬における動きやすさを追求してできたデザインなのだとか。
スリットが両脇にふたつのものは「サイドベンツ(ダブルベンツ)」と呼ばれ,別名は「剣吊り」。剣の抜き差しを行う部分の名残なのだそうです。
どちらもカッコいいですね!
馬術の競技会などを見ていると,着用しているショージャケットには「センターベント」も「サイドベンツ」も,どちらのデザインもあるようです。わたしがいつか(遠い未来に?)試合のための乗馬服を買うことになったら,どっちのデザインを選ぼうかな~なんて,今から迷って楽しいです。


閑話休題。
それにしても,『精霊の守り人』シリーズもかなり楽しく読破したわたしですが(ええ,上橋菜穂子も大好きですよ),身体能力に優れた女が馬を乗りこなし,剣や槍をふるい,たった一人でこの世界を堂々と渡り歩いてゆく様って,本当に,見ていてすがすがしく,強い憧れを禁じえません。
カッコ良くて大好きで,何度も読んでしまいます。
ああ,こんな風になれたら……本気で自分の人生を生き切ったって言えるんじゃないかな。
女性にだって,そんな幸せがあってもいい。


さてさて,物語の第一部からお馬さんは重要な存在として登場しています。
ロアの黒主こと「グライア」という,それはもう素晴らしい馬が出てくるんですよ。
リィの愛馬となる,むちゃくちゃ貫禄のある雄の黒馬です。
暴れる黒主をリィが乗りこなす描写が圧巻。

【表紙に馬の絵がある巻】


似たような雰囲気の小説であっても,作品によっては,馬の描写ってほとんどされていなかったりします。ただの「乗り物」として扱われていて,名前も容姿も性格も出てこなければ,人間が馬をどう世話してどう乗りこなし,どうコミュニケーションをとっているのか,その部分が抜け落ちていることが多いです。
以前は,そういう書き方をされた小説でもそんなに気にならなかったのですが,乗馬にはまり込んだ現在では,その部分がなければリアリティに欠けて仕方がないのです。
その点,この『デルフィニア戦記』はびっくりするほど細かい描写があって(「腹帯を締める」とか「たてがみを掴む」とか)馬の表情までわかるし,「ああ,この作者はたぶん,馬に乗ったことがあるんだな」と感じます(実際はどうなんでしょう?)。
だって,緊急の用事で長距離を移動するときは,ちゃんと途中で馬替えるんですよ(笑)。
馬も生き物だから,全力で走れる距離は限られているのですが,自動車に慣れた現代人のわたしたちが「自動車の代用品」として馬を見てしまうと,こういう細かい点って見落としやすい部分だなと思うんです。
「作家は経験がものを言う」なんて話をずっと以前に聞いたことがあるのですが,たとえ架空の世界を描くファンタジー小説であっても,「実際に経験したこと」って大事なんだな,貴重だなと,こういうときに感じます。

……それにしても,馬は替えれば元気になるだろうけれど,騎手のほうは同じなのだから,何日も昼夜問わず疾走していたら,ものすごい疲労だろうな。
この小説の主要人物たちは皆体力に優れているのですが,馬に乗ることは決して「簡単なこと」として記されてはいないんですよ。

まあ,とにかく,間もなくこの長い物語も読み終えそうな今日この頃。
乗馬をやっている人間が読んでも「こんなの馬じゃない!(ノ`Д´)ノ 怒」なんてことにはならない(むしろ馬の描写も含めて面白い)小説ですので,大変おすすめです。
ご興味がありましたら是非どうぞ。


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【映画】白い馬の季節

白い馬の季節
(2006年 / 中国 /上映時間105分)



少し古い映画です。
中国の内モンゴル自治区の遊牧民一家の,ちょっと切ないお話。

「馬」と聞いて,以前のわたしが即座にイメージするものには, 「日本の侍」,「アメリカのカウボーイ」,「ヨーロッパの騎士」と並び,「モンゴルの遊牧民」というものがありました。
ただ,モンゴルの遊牧民がメインで出てくる映画って,ほかのものに比べるとそんなに多くないんですよね。
なので,この映画はとても新鮮な気持ちで見ることができました。



【映画の宣伝動画】……は,発見できなかったので,
代わりに モンゴル音楽の『馬の歌』 をどうぞ。



この動画の中盤で出てくるモンゴル人の子どもたち,鞍なしの馬に乗って草原を疾走していて度肝を抜かれました。(※鞍に乗っている子もいます。)
さすが! 遊牧民の子は違いますね……!

日本の狭い馬場でおろおろしながら馬に乗っているわたしは一体何なんだろうと思ってしまいましたよ。


【ストーリー】
砂漠化が進み,遊牧民が伝統的に続けてきた放牧が難しくなった中国内モンゴル自治区でのお話。
遊牧民の夫ウルゲンと,献身的に夫を支える健気な妻インジドマ,そして彼らの一人息子フフーが主人公。
彼らは伝統的な幕家ゲルに住み,羊の放牧で生計を立て,年老いた白い馬を飼っていました。
ところが,草原の砂漠化が進んでいることから中国政府は放牧を禁止し,遊牧民である彼らは草原で生活していくことが難しくなってしまいます。息子のフフーの学費も払えず,厳しい生活の中で,なんとか道を切り開いていこうとする一家。道端でヨーグルトを売り,街に移り住むことを提案する妻インジドマ。草原での生活を捨てきれず,放牧禁止区域で役人(に雇われて作業をしていた人たち)と喧嘩をし,警察のやっかいになる夫ウルゲン。いよいよどうにもならなくなり,学費のために大切な白い馬を売ってしまい,「なぜ馬を売ったの」と泣く息子フフー。
街に移住する決意をしてからも,売った馬がひどい扱いを受けていることを知り,ウルゲンは耐えられずに暴れて騒ぎを起こします。白い馬は同郷の友人の計らいで一度ウルゲンのもとに戻ってくるのですが,生活のために街に移住することは避けられず,馬はモンゴル族の儀式で祝福を与えられた後,草原に放されました。


【感想】

ひと言。切なかったです。
時代の変化は,誰にとっても仕方のないものだとしても,環境の変化は,一人の人間の手で止められるものではなかったのだとしても,やっぱり,心から愛しているものとの別れは辛い。
柔軟に変化に対応し,新しい時代に馴染もうとする妻に比べ,あくまでも以前の通りの生活を続けようとする夫の姿は滑稽でもあり,「頑固だな」「馬鹿だな」「現実を受け入れなければ」なんて思ったりもするのだけれど,でも,こういう人のこういう気持ちが大切にされる世界だったらいいのになぁと,見ていて胸が痛みました。
たとえ現実的でないにしても,「伝統を守りたい気持ち」は尊重されてほしいものです。
馬と共に草原で生きる遊牧民は,最後まで誇り高き遊牧民でありたかったのでしょう。
年老いた白い馬は,これまでの幸せな時代を共にした大切な存在で,やむを得ず手放す際にも「どうか優しくしてやってくれ」と念を押し,街で馬が屈辱的な扱いを受けていることを知った際には衝撃からウルゲンは騒ぎを起こします。このくだり,馬好きの人間としては同情を禁じえません。ちょっと泣きました。

最後に草原に放された白い馬は,遊牧民としてのモンゴル人の誇りを象徴しているのかもしれません。
馬はその後どうなったのでしょうか。
これから街で暮らしていく彼らも,時々は,あの馬の姿を思い出し,誇りを持って頑張って生きていってほしいなぁ,なんて,応援する気持ちになる映画でした。


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【映画】馬々と人間たち

馬々と人間たち
(2013 / アイスランド,ドイツ,ノルウェー / 上映時間81分)


馬々と人間たち


当ブログに似たタイトルのこちらの映画。

これまで紹介してきた映画とはかなり毛色の異なる馬映画です。

この独特の雰囲気がクセになる人はクセになるだろうな~と,そんなことを感じさせる作品でした。

出演している小型のお馬さんたちは,アイスランド馬という種類の馬なのだそうです。
おとなしくて人懐こい,愛らしいお馬さんです。



【映画の宣伝動画】



【ストーリー】
いくつかのエピソードが交互に語られるような構成になっています。

男性(コルベインという名前らしいです)が愛馬に乗って,交際している未亡人の家に行く話。
その彼らの飼う馬同士の恋のお話(ポスターを見ていただければ,大体お分かりになられるかと)。
愛馬に跨り海を泳いでウォッカを買いに行く,アルコール依存症のヴェルンハルズルの話。
柵を壊して二頭の馬を連れていくグリームルと,怒って彼をトラクターで追うエーギットールの話。
逃走した牝馬たちを追う娘ヨハンナの話。
乗馬観光中に遭難する外国人フアンと老馬の話。
……

馬(または人間)の目が画面に映し出されると次のエピソードに移ります。
それぞれのエピソードは,微妙に繋がっています。
たくさんの馬たち=馬々 と,人間たちの,他愛もない日常とちょっとした事件の数々。


【感想】
まず,映画の最後に,「この映画を製作するにあたり危害を受けた馬はいません」とテロップが流れたことに安心しました。
あまりにもリアルで生々しい馬(と人間)の死のシーンがあるので,「これ,もしかして……何頭か犠牲にしたのかな……」なんて心配になってしまったのです。
詳しい内容は語りませんが,とにかく壮絶なシーンがありました。
ユーモラスな場面(ただし大体ブラックジョーク)も多いですが,現実に見たら,悲鳴を上げそうな内容も容赦なく挿入されています。

でも,ですね。
もしかすると,こういうことは現実にあるんじゃないかな,と感じました。
いや,たぶん,これに近いような現実はきっとある。

それが音楽や,登場人物のセリフや表情などで煽られるでもなく,淡々と画面に映し出されて次に流れていく。
見たくないものを見てしまったような,それでいて,目を離せないような,よくも悪くも力強い映画です。自然は厳しいですね。


ずっと以前に,わたしは司法関係の職場で職員として働いていたのですが,何故かこの映画を見終わった後に,その頃のことを思い出しました。
悲惨な事件や事故がたくさんあり,それに関わる人々や,被害者や加害者の心の叫びを目の当たりにしてきました。まだ十代の終わりから二十代の初めだったわたしは憔悴し,鬱気味になり,当時,こんな詩のようなものを書いたことを覚えています。

「事実はただ,そこにあるだけ」 というタイトルだったような気がします。

「人の怒りや憎しみや悲しみや,やるせなさや,そういったものとは無関係に,ただ静かにそこにある」 という,発見したことを書き記したような内容でした。

なんだか,この発見を彷彿とさせられるような映画だったんですね,この『馬々と人間たち』という映画は。
本当に圧倒的な現実を前にすると,「良いこと」とか「悪いこと」とか,「嬉しいこと」とか「悲しいこと」とか,そういうものがぶっ飛んで,「ただひたすら無心でその現実を見ている」状況が発生するんです。どこかに動揺している自分がいるのだけれど,自分が動揺していることにさえ,そのときは気付かない。そしてその後も,その出来事をどう判断したらいいのかわからない。

この映画,フィクションなんですよね。
フィクションでここまで作れるって,すごいな,と,素直に思いました。
こういう映画は,「面白い」とか「面白くない」とか,そういうんじゃないんです。
ただ,ガツーンと,心で受け止めるものなんです。


なんだか重い感想になってしまいましたが,これはわたしの受け止め方なので,別の方が見たらもっと別の感想を抱くのだと思います。気になっている方はどうぞ見てみてください。(ただし,かなり凄惨なエピソードと,人馬共に生々しい性交描写がありますので,苦手な方やお子様はご注意ください。)
全体的に,大人向けの映画でしょうか。
ただ,山ほど出てくるアイスランド馬は文句なしに可愛いです。
そして,作中ずっと流れている馬の足音が心地よい。

余談になりますが,冒頭の白いお馬さん,なんだか独特な走り方をしているなぁと思ったのですが,そういう4ビートの独自の走法があるらしいです。アイスランド馬だけの走法なのかな? 聞くところによるととても安定した走りなのだそうです。
いつか,アイスランド馬を目にする機会に恵まれればいいなと思います。

公式サイトは こちら馬々と人間たち


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【映画】世界にひとつの金メダル

世界にひとつの金メダル
(2013 / フランス,カナダ / 上映時間 130 分)


世界にひとつの金メダル [DVD]

日本では今年公開になり,ずっと見たかった作品ですが,ようやく見ることができました!
今年見た馬映画の中では1番面白かったです.。゚+.(・∀・)゚+.゚

【映画の宣伝動画】



【ストーリー】
幼少期から父の手ほどきを受け,障害飛越競技に打ち込んできたピエール。いつしか,父の期待から逃れるように弁護士となり,競技からは遠ざかっていました。しかし,彼は情熱を忘れることができずに競技に復帰。エリート弁護士の道を捨て,再びライダーとなりました。小柄で気性の荒い馬ジャップルーと出逢い,次々に優秀な成績をおさめたピエールはロサンゼルスオリンピックに出場します。しかし,そのロサンゼルスオリンピックでは,国民の期待を一身に背負った大舞台で落馬という大きな失敗をしてしまいます。屈辱にさいなまれ,失意の底にあったピエールは,ジャップルーを他の人に売り払おうとしますが……。

【感想】
泣けました.。゚+.(´;ω;`)゚+.゚
実話だそうです。
ストーリー自体は「 夢見る → 挫折する → 乗り越える 」というオーソドックスなものです。
でも,王道でよくある展開だから「なんだぁ( ´_ゝ`)」とつまらなくなるわけではなく,誰もが経験したことのある失敗(挫折)を乗り越えていく姿に共感し,勇気をもらい,泣かずにはいられませんでした。・゚・(ノД`)
スポーツを見る醍醐味って,こういう部分だと思うんですよ。
普通なら諦めてしまうようなところで,逃げ出したくなるところで,逃げ出さず,諦めず,勇気を振り絞って立ち向かい,乗り越え,その先にあるものを掴む。

ロサンゼルスオリンピックでの失敗の後,ピエールが父親と話すシーンがあるのですが,お父さんの愛情の深さに胸を打たれました。こんなに風に諭せることってそうないと思いますよ。
ソウルオリンピックで最後の競技に挑む際,馬場に立つお父さんの姿が浮かぶとか,もう,言葉にできません……(TДT)

この映画は,主演のギョーム・カネがスタントなしで全ての乗馬シーンを演じているそうです。
あまりにも美しく立派な飛越シーンに驚愕Σ(=゚ω゚=;)  こ,この人,普通にライダーとしてもやっていけるのでは……!? ってくらいすごいです(わたしからすれば)。馬の身体の動きも綺麗。撮り方のせいなのか,一連の動きが惚れぼれするほど優雅でした。そして,映画だとわかっているはずなのに,ハラハラしながら手に汗握って競技を見守ってしまいました。
こんなに障害飛越シーンがてんこ盛りになっている映画は見たことがないので,これを繰り返し見るためだけにでもDVD欲しいなと思い,今予算と相談中です(すぐに買えないのが悔しい(>_<))。
それにしても,結婚前の奥さんと草原走りに行ったり海岸走りに行ったりしてるのいいな……わたしも外乗デートとかしたい……(●´ω`●)でも相手がいない…

とにかく,とても好きな映画のひとつになりました。
フランス映画って,これまで何となく,「ハッキリせず難解でふわーっとした雰囲気で見せる映画」とか「やたら抒情的なラブロマンスが詩のように盛り込まれている」とか,そんなイメージがあったのですが,そのイメージを一掃してくれる映画でした。でもシックで洗練された雰囲気とか,フランス映画の良いところもちゃんと残ってるんですよ。
2017年はこの映画に出会えて幸せでした♪


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【映画】新しいワタシの見つけ方

  新しいワタシの見つけ方
(2016 / アメリカ / 上映時間92分)


新しいワタシの見つけ方 [DVD]

日本では昨年公開となった映画です。
わたしは知らなかったので,最近になってやっと見ました。
実在する施設を舞台にした,王道青春ドラマです。

【映画の宣伝動画】


【ストーリー】
アメリカの女子高生,エマは普通の女の子。真面目な優等生だったけれど,不良じみた同級生と絡んで,最近ちょっと問題行動が多くなっていました。そんなエマは,ある夜,度胸試しで牧場に忍び込んだことを咎められ,しばらくの間牧場での奉仕作業をすることを学校から命じられます。その牧場は,人間に見捨てられた馬たちを保護する「レッド・バケツ」という救護施設でした。最初は嫌々馬房の掃除などをしていたエマですが,牧場の人々や馬たちと交流するうちに自然と変化していきます。ふとしたことがきっかけで,レッド・バケツが経営困難な状態に陥っていることを知ったエマは,賞金のかかった馬術大会に出ることを決意しますが……。

【感想】
この映画,乗馬クラブの勧誘に使えるんじゃないかなぁと思いました。
良いシーンを短く編集して,キャッチフレーズつけて,電車内やネット上やテレビCMなんかで流したら,「乗馬クラブ(または牧場)行ってみたい」「馬に乗ってみたい」って人は出てくるんじゃないかな。どの場面を見てもエマがとっても可愛くて,牧場の雰囲気もすごく素敵で,いいなぁって思いました。日本でも,こんな風に,日常的に馬と触れ合える人が増えればいいのに。悩み多くて迷いがちな十代の子どもたちにも,馬はきっと何かを教えてくれる。
上映時間はそんなに長くない映画ですが,テンポよく進む王道の青春サクセスストーリーなので,見たあとの気分は爽快。
馬術大会が終わったあと,エマと,一緒に大会に出た馬のチャンスが交流を深めるようなシーンが流れますが,夕陽に照らされて,ため息が出るほど美しかったです。ほんとに,本当に,その部分だけ何回も見たいほど綺麗だったんですよ。
とにかく,現代っ子が牧場での作業をしたり馬術競技をしたりしているのがメインになっている映画ってそうないと思うので,貴重な映画でした。


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【映画】戦火の馬

戦火の馬
(2012 / アメリカ / 上映時間147分)

戦火の馬 [DVD]

『E.T.』や『ジュラシック・パーク』で有名な,かのスティーブン・スピルバーグ監督の作品。
結構有名な映画らしいですが,今になってやっと見ました。

原作は,イギリスのマイケル・モーバーゴ作の児童文学。
イギリスには良い児童文学がたくさんありますね。(*´∀`*)

【原作の本】


戦火の馬

【映画の予告動画】
 

【ストーリー】
物語は,第一次世界大戦直前,英国の田舎で一頭の仔馬が産まれるところから始まります。
しばらくの間母馬と過ごした仔馬は,やがて競りにかけられ,ある農家に引き取られることとなりました。農家の少年アルバートは仔馬に惚れ込み,ジョーイと名付けて,手塩にかけて育てていきます。アルバートとジョーイは,それからはいつも一緒の仲の良い友達でした。
しかし,そんな日々も長くは続きませんでした。イギリスはドイツと戦争状態になり,ジョーイは戦地に送られることになってしまったのです。ジョーイを引き取った兵士は,泣いて引き留めるアルバートに,「戦争が終わったら,ジョーイは必ず君に返す」と誓いますが……。

【感想】
馬の目線から見た「戦争」を描く映画です。
ジョーイに関わる人々は次々に移り変わり,そのすべての人が「戦争」に苦しめられていきます。
馬は何も語りませんが,その分,人間の愚かさや悲しさ,そして優しさが,眼前にまざまざと映し出されます。

あまり詳しい内容を語るとネタバレになってしまうので,印象に残ったシーンと感想を。

冒頭のイギリスの田舎のシーンが美しかったです。湖と流れる雲を背景に,丘の上でジョーイを調教する少年アルバート。切り取って絵画として飾りたくなるような,心洗われる風景でした。

戦争の描写は圧巻。第一次世界大戦の頃は,本当にまだ馬が戦地で使われていたんですね。当時,およそ100万頭もの(一説には全軍で1000万頭とも言われています)馬が戦地で命を落としたのだそうです。
人間の勝手な争いに巻き込まれたお馬さんは,それでも人間に従い,見知らぬ土地で静かに息をひきとっていきました。

後半,激戦地を全力で駈け抜けるジョーイの姿が胸に迫ります。

「人間って,馬鹿だなぁ……」と,何度も何度も思いました。
誰も得をしないのに,何故わざわざ悲しくて辛い戦争を行うのか。

昔,どこかで聞いた,長年裁判官を務めていた方の言葉に,「私は人間の弱さを心から憎んでいるが,同時に愛してもいる」というようなものがあったと記憶しているのですが(うろ覚えで申し訳ない),本当に,愚かさに絶望して,こんなことをせずにはいられない人間の弱さに憎悪を覚えるのですが,同時に,そんな中にあって,何故か見出される「捨てきれない人間らしさ」みたいなものに希望を感じることがあります。

この映画のテーマは「希望」なのだそうです。

最後のシーンに,言葉はありません。
夕日の映し出された画面を見ていて,自然と涙が流れました。

馬も人もたくさん死んでしまうのですが,悲しくも美しい映画です。


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【映画】アップルとわたしのカラフルな世界

アップルとわたしのカラフルな世界
(2017 / アメリカ / 上映時間84分)

アップルとわたしのカラフルな世界

盲導馬 というものをご存じですか?

わたしはこの映画を見るまで知りませんでした。

盲導犬と同じく,目の見えない人のパートナーとなり,生活の様々な面でのサポートを行うお馬さんです。(盲導馬の説明はこちらが詳しいです。)

その盲導馬と,元馬術選手の少女の物語です。
たまたまお店で発見して見てみたのですが,心癒されるストーリーでした。

【映画の宣伝動画】


【ストーリー】
主人公の少女ベイリーは,優秀な馬術選手。
全米大会を目前に,練習に励んでいました。
ところがある時,手綱が切れるアクシデントに見舞われ,落馬してしまいます。
初めはたいしたケガではないと思っていたのですが,彼女はそれがもとで両目を失明してしまいます。
悲しみに暮れるベイリーと家族。
それでも心を強く,明るく生きていこうと彼らは決意します。
ベイリーが障害を受け入れる手助けとなるよう,盲導犬を紹介する両親。
なかなか相性の良い犬が見つからず,イライラするベイリー。
そんな彼女に,盲導犬センターから素敵なパートナーを紹介されます。
盲導馬として働く,ミニチュアホースのアップルです。
ベイリーはすぐにアップルを受け入れ,一人と一頭の生活がはじまります。

【感想】
まず,冒頭の乗馬シーンが美しいです。
さらに,盲導馬のアップルがかわいい.。゚+.(●´ω`●)゚+.゚
盲導馬としてでなく,ペットとしてでも飼いたいと思いました。
ベッドで一緒に寝たりしてるんですよ!
馬好きの方は必見(特にポニーとか可愛い系の馬が好きな方)。


そして,突然自分の身に降りかかってきた災難を受け入れ,乗り越えてゆく主人公と,力強く支える両親,盲導犬センターで出会った訓練士の少年との関係など,なんというか,人間への信頼を取り戻せそうな内容です。

視覚障害を扱った作品ではありますが,お涙頂戴的な重さはありません。
でも訓練士の少年セバスチャン(彼は生まれつき全盲)の言葉にはハッとさせられました。
わたしもベイリーと同じように,生まれつき見えない人よりも,途中から見えなくなる人のほうが辛いんじゃないかと思っていました。でも,そうじゃないんだな,と。

「もう見えない」と言うけれど「今まで見えていた」
「もう馬にも乗れない」と言うけれど「今まで乗れていた」


アルフレッド・テニソンというイギリスの詩人の格言に「恋をして恋を失った方が,一度も恋をしなかったよりもましである。(It's better to have loved and lost than never to have loved at all.)」というものがあるのだけど,まさにそんな感じだなぁと思いました。

一度でも経験できたって,素晴らしいこと!
失ったものを嘆くより,そんな経験ができたことを幸せに思いたい。
そんな風に思いました。

物語の終わりはちょっと唐突な感じがして「あれ? これで終わり?」って思ったりしたけれど,まあ,ハッピーエンドだからいいや (´▽`) 笑。
クリスマスシーンで終わるので,クリスマスプレゼントにもいいかも?

【最後に】
いつか日本でも盲導馬が導入される日が来るのでしょうか。
確かに馬は賢いし,人に懐くし,慎重だから盲導に向くのでしょうけれど,わたしはボロの始末がどうなっているのか気になって仕方ありませんでした。お馬さんって,しつけによって一箇所で排泄するようになったりするのでしょうか? いつも馬場で走りながらボロボロしてるお馬さんを見ていると,とてもそんな習慣を身に付けさせるのは無理なんじゃないかと思ってしまいます……(´・ω・`)。
でも,馬好きとしては盲導馬が導入されたらやっぱり嬉しいので,今後そんなニュースが聞ける日を楽しみにしています♪


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Dalahäst


北欧スウェーデンの幸せを運ぶ馬
プロフィール

小夏

****************2016年末にずっと憧れていた乗馬を始めました!
まだまだ下手ですが、ちょっとずつでも上達する様子をお伝えできたらいいなと思います。
ブログには乗馬日記のほか、馬に関するお話を掲載しています。
***********
【持っている資格】ティーエキスパート(紅茶),フィトセラピーアドバイザー,図書館司書,学芸員

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本の紹介

『乙嫁語り』中央アジアの物語。管理人小夏の大好きな漫画です。登場人物たちの移動手段は主に馬なので,山ほど馬が登場します。日本人にはなじみの薄い地域の異文化が緻密に描かれた素敵な作品。おすすめです。