馬々とりんごの日々

UMAUMA TO RINGO NO HIBI 初心者の乗馬日記です。 記録のために書いています。 これから乗馬を始められる方の参考になれば幸いです。

馬場

59 鞍目 ダラダラ走らせない

2019年11月26日(日) 天気 晴れ

歩様の変換を練習をしています(●´ω`●)♪
DSC_0504
(ふ~……)たそがれる馬

今日も今日とて馬にのる。
毎度毎度,新たなことを教わる。

【自分用おさらい】
「歩様」とは,馬の歩き方のこと。肢並みによって「常歩」「速歩」「駈歩」に分類される。

馬を動かしていて,

【加速】
①常歩から速歩
②常歩から駈歩
③速歩から駈歩


【減速】
④速歩から常歩
⑤駈歩から常歩
⑥駈歩から速歩


と歩様を変えることがあるのだけれど,今日はその変換を綺麗にできるように練習した。


①常歩から速歩  ②常歩から駈歩 は,もうずっと練習しているので,そんなに難しくない。
特に今日のお馬さんは反応がいいので楽々。
以前あんなに苦労していた「元気な常歩」もすぐにできた。


③速歩から駈歩 
はちょっとコツがいるので難しい。
(※58鞍目参照

④速歩から常歩  ⑤駈歩から常歩 は,上手にできて褒められた。
ちゃんと停止せずに常歩になったよ(^∀^)♪
バランスよく乗れていると,馬も落ち着いているから,すんなり歩様の変換に応じてくれるのだそうだ。

さてさて,
今日一番苦労したのは,意外にも ⑥駈歩から速歩 だった。
③速歩から駈歩 も結構技術がいるので難しいのだけれど,逆も案外難しい。

手綱を引いて,速歩に落とすことは簡単にできる。
ただ,駈歩から速歩に落としたときに,ちょっと速い速度でどんどん進んでしまうことがあるのだ。
そういうときは,大抵,指導員さんに

「ダラダラ走らせないで!(`・ω・´)」

と注意を受ける。

【乗馬メモ】
「ダラダラ走らせる」=「乗り手が理想とする速歩になっていない状態で馬に走られている」

「ただ駈歩から速歩に落としただけ(ダラダラ走らせている)」と「駈歩から(理想のペースの)速歩にする」っていうのは,似ているようで違うのだ。

特に今日はよく走るお馬さんだったので,「あ,速歩になったー( ´∀`)♪」で安心してしまうと,そのままダラダラ走られる。

ちゃんと,いつものちょうどいい速度の速歩にして,自分が目指していた状態にもっていくこと!
号令が出たら,一歩でも早くその状態を目指すこと!

ダラダラ走られていたら,拳での減速と併せて,軽速歩の「立つ,座る」のタイミングを意識してゆっくりにすると,馬のほうがその速度に合わせてくれたりするので効果的.。゚+.(・∀・)ノ ゚+.゚

目指すべきは,
思い通りの速度の思い通りの歩様を,思い通りの場所とタイミングで。

言葉にすると簡単だけれど,口で言うほど簡単じゃない。
でも,これ,できたらいいなぁ。
そうしたら,「ちゃんと馬に乗れてる」って思えるような気がする。

【60鞍目に続く】

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60 鞍目 馬を後退させる

2017年11月26日(日) 天気 晴れ

やっと60鞍目です(o^∇^o)ノ♪
IMG_20171127_201812

今日は障害飛越の練習はせずに,ひたすら馬のコントロールに集中。

号令により,速歩して,軽速歩して,駈歩して,常歩して……。

速歩や駈歩の合間に常歩の号令が出ると,「休み」だと思ってしまう人が多いのだそうだけれど(わたしもその一人だったかも(´∀`;)),常歩は「休み」ではなく「常歩」なのだと,指導員さんは言っていた。

速歩や駈歩よりは余裕があるので,できればこの常歩のときに,自分の点検をするといいのだそうだ。

鐙,深くなってない?
かかと,上がってない?
脚の位置は?
拳の位置は?
手綱の長さは?
姿勢は?
騎座は?
目線は?
馬は?

指導員さんは外から見ていてアドバイスすることしかできないので,自主的に自分の乗馬を点検して直していく作業をしていかなければならないのだ。

そのクセを,ちゃんと習慣づけていかないと。(>_<)
馬に乗るのは先生ではなく自分なのだから。
気にすべきところが山ほどあって大変だけれど,「言われたからやる」ではなく,自分で積極的にやっていかないと。


軽速歩で半巻きして手前を変える。手前が逆になるので逆に合わせる。

速歩での巻き乗り。大きな円から小さな円まで綺麗に描けるように。

駈歩の巻き乗り。失速しないように脚を使って,体重移動にもやや気を配る。

そして今日,初めて馬を後退させてみた。
後ろ向きに進ませる。これが結構難しくて。

【馬を後退させる方法】(※乗馬クラブにより調教方法は異なるかもしれません)
①馬を停止させる
②手綱を後ろにぐーっと引く
③脚を入れる
④自分の身体も後ろに行く感じにする


後退するときは何故か脚入れるのを忘れて手綱だけ引いてしまい,指導員さんに「脚入れて!」と何度も言われる。
そうだよね……車でバックするときだってアクセル踏むもんね(; -д-)

力まかせに引いても一歩で止まってしまう。
一歩下がったときに,わたしの身体が前に倒れるので(後ろに下がった感覚に対してバランスを取ろうとしてしまうのですよ……)馬が止まってしまうのだそうだ。

馬を下げようとしているのに,下がったときに自分の身体が前に倒れてしまうと,お馬さんは「上に乗っている人間は前に進もうとしている!」と感じて,混乱して止まってしまうのだそうだ。

馬からしたら,たぶんこんな感じ。

栗毛じいちゃん
「あんた,わしには『下がれ』と言うておいて,自分は下がる気ないとか,それはないじゃろう……(´・ω・`)」

乗馬って,乗ってる人間もやる気にならないと全然ダメだなと思った。(_´Д`)

馬を前に進めたいときは,自分も前に進む気になり,
後ろに下がらせたいときは,自分も後退する気になり,
図形を描きたいときには,自分も描く気になり,
障害を飛び越えさせたいときには,自分も飛び越える気になる。

そうじゃないと,そもそも上手くいかない。

自動車なんかだと,ギア変えてアクセル踏んでハンドル切れば,別に自分の身体を「進めたい気」や「後退させたい気」にする必要なんて全然ないのだけど,馬は……なんて言うんだろう,より,自分の身体を動かす感覚に近い?

1歩下げ,2歩下げ……
何度も停止からやりなおして,
今日はなんとか5歩後退達成。(´д`;)ぜーぜー

下手な人間に無理やり後退させられ続けたお馬様はイライラしてきて,落ち着きなく頭を上下に振っていた。
も,申し訳ない……(;´Д`) ストレスだよね,ごめんね。

馬は前に進むだけじゃなくて,後ろに下がったり,横(ななめ横)に移動したりできるのだそうだ。
これから少しずつこういうことも覚えていきましょうと,指導員さんは言った。

最後に,整理運動として,よく競技会で使われている広い馬場の周囲をゆっくりした常歩で2周。
うわーい(´∀`*)♪ この広い馬場入ったの初めて(^∀^)♪

お馬さんのストレスも,このお散歩で少し緩和されてくれたかな。

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72 鞍目 停止から駈歩

2018年1月21日(日) 天気 晴れ

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乗馬クラブにいると,オーナーや他の会員さんに 「〇〇(馬の名前)どうだった?」 と聞かれることがよくある。

正直なところ,最初の頃は答えようがなかった。
今だって,こうだったよ,とハッキリ答えられるわけではないけれど。

もうね,何を尋ねられているのかすら,さっぱりわからなかった。

「〇〇(お馬さん)がどうって,どういうこと?(´・ω・`)」 って。

ただ自分が落ちずに正しく乗り続け,思い通りに動かすことに必死で,馬がどうだったかなんて,乗り終わった後に記憶になかったのだ。

今は,ちょっとだけわかるような気がする。
その日その日の馬の調子や,自分との相性のこと。


*:--☆--:*:--☆--:*:--☆--:*:--☆--:*:--☆--:*:--☆--:


今日の2鞍目は駈歩三昧。

発進,停止。
駈歩を継続して,巻き乗り。

今日は速歩より駈歩のほうが,巻き乗りしやすいな。
勢いで 円を描いてしまう感じ。
速歩だと今にも常歩になりそうでヒヤヒヤする。


駈歩から速歩
駈歩から常歩
駈歩から停止
そしてまた発進
……

それを両方の手前で,何度も繰り返した。

何度目かに停止したところで,新たな指示が入った。


指導員さん「停止した状態から駈歩を出してください(*・ω・)ノ」


びっくりしてしまった。
常歩や速歩で,もうすでに馬が進んでいる状態からでないと,駈歩にならないのではないかと思っていたので。

でも,去年,上級者のレッスンを見学していたときに(自分のレッスン前に勝手に眺めていたのだけれど),確かに停止した状態からいきなり駈歩を出して障害を跳んだりしていた。
できないことではないのだ。


自分にもできるのだろうかと思いながら,停止しているお馬さんを見ると,首を下にしている。

首が下に だらーん と垂れ下がっていると,なんか……
やる気がなさそうに見えて不安なので(´∀`;)
手綱をグッグッグッと何回かに分けて小刻みに引き,顔を持ち上げさせる。
小心者なので,いかにも「できなさそう」な雰囲気が漂っているときは,あんまり挑戦したくないのだ。

首が持ち上がっていると,停止していても,ちょっと「進む気がある馬」みたいに見える。
これならいきなり駈歩も大丈夫かも?  と思ったところで,脚で駈歩発進の合図。

駈歩,出たんですよ!(最初の一歩くらい速歩が入ったような気もするけど(´∀`;))
びっくりですよ! 馬っていきなり走り出すことが可能ですよ!

手前を変えても,同じやり方で,ほぼ一発で駈歩が出る。
そんなに難しくないから,何故今までやらなかったのか不思議なくらい。
馬場中央からお褒めの言葉がやってくる。

指導員さん「そう! 上手上手!.。゚+.(・∀・)゚+.゚」
小夏「…….。゚+.(´;ω;`)゚+.゚」


普段の生活の中で褒められることってそんなにないから,なんかもう,この「褒められる」って経験をしたくて乗馬クラブに来ているような気がするよ。
厳しく注意を受けることもあるけれど,ちゃんと上手にできれば褒めらるんだもの。

……いつの間にか完全に報酬系を活性化させられていることに気付き,指導員の巧みな手腕に若干の恐ろしさを感じるわけだけど (´▽`;)

まあ,それは置いておいて,動物に何かを教える人は,ダメなことをダメと教えるだけじゃなくて,「今のはよかった」と伝えないと思うような状態に導けないことを知っているから,こういうこと上手なのかも,と感じた。

人間だって,認めてほしいし,肯定してほしいし,喜んでほしいし,自信を持たせてほしい。
同じなのだ。


今日はこの後,後退の練習もした。
前に挑戦したときよりは,マシになったかなぁ? (´▽`;)
真っ直ぐできなかったり,停止する際に後退の扶助を緩めるタイミングが遅かったり,欠点だらけだけれど,でも,前よりはちょっと改善されているような気がする。三歩後退なら真っ直ぐできた。

少しずつでも,できることが増えていくのは嬉しい。

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93 鞍目 斜めに手前を変え……?

2018年5月20日(日) 天気 晴れ

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鐙上げ駈歩馬上体操の試練をクリアしたので,2鞍目。
今日は馬場での色んな操作を教わる。

指導員さんは,本当に生徒のことをよく見ているのだなぁと思った。

ある日のレッスン中に,「ああ失敗したな」「これできてないな」と感じても,その日は指摘されずに別の課題に取り組むことってあるのだけれど,指摘されないから気づかれていないというわけではなく,実はしっかり気づかれていて,別の日にその「できてないな」の練習がまとめて行われたりするのだ。

「隅角ちゃんと踏めてないな(; -д-)」と感じていたら,今日,押し手綱と脚を使って馬が内側に入らないようにする練習がやってきた。
やっぱりバレとったわ(´∀`;)

内側の手綱をぴったり馬の首に当てて(たてがみを越えてはダメ),外側は少し開き気味にする(開いた方の手綱を上に持ち上げないように注意!)。
さらに内側の脚もぴったり馬体に当てておくと効果的。
馬が内側に入れなくなって,馬場が広く使える。そのまま行けば隅角もちゃんと踏めて,直角に曲がれる。わあすごい.。゚+.(・∀・)゚+.゚
駈歩では,まだこれも難しいけれど,速歩ではかなり直角に曲がれるようになってきた。
本当に,これまでこんなにしっかり隅まで行けてたことないような気がするよ。びっくりするやら嬉しいやら。



駈歩での直径10mの巻き乗りの練習も行う。
10mがどのくらいかというのが,今までいまいちわからなかったのだけれど,よく考えたら馬場の短辺が20mなので,その半分が10mだ。思っていたより大きい気がする。
基準がわかれば,その大きさにするのはそんなに難しくなかった。

指導員さんは「その大きさと(手綱の開き具合の)角度を覚えておいて!」と言っていた。
今日みたいに基準のわかりやすい場所じゃなくても,「10mの巻き乗り」って言われたら,どこでもこれを再現できるようにならないとダメなのね。

ちなみに,駈歩の巻き乗りは何となくコツをつかんで,成功率がかなり上がってきたよ♪ \(´▽`)/
できるようになると,巻き乗りってすごく楽しい (o^∇^o)ノ♪
子どもの頃から,意味もなくぐるぐる回るのが好きだったから(笑)。



そして今日何度も繰り返した「斜めに手前変換」。
斜め手前変換は,これまでにも何回かやったことはあるけれど,手前を変える際はほとんど半巻きで変えていたので,そんなにたくさんは練習していない。
軽速歩で蹄跡行進していて,号令がかかる。

指導員さん 「次の隅角から斜め手前変換!」
小夏 「はい!」

【小夏が進んだルート】
93鞍目①

指導員さん 「ストップストップ!(; -д-)ノ」
小夏 「?(´・ω・`)」

指示通り馬を止める。

指導員さん 「あ,あの……『斜め手前変換』って,長辺からね?(; ´∀`)」

【正しい斜め手前変換の図】
93鞍目②


【小夏が進むつもりだったルート】
93鞍目③
指導員さん 「これじゃ,手前変わらないで,ただショートカットしただけになっちゃうでしょ?」
小夏 「!!!! Σ(=゚◇゚=;)」


乗 馬 技 術 以 前 の 問 題 。

(/TДT)/



で,でも,これ以降の斜め手前変換はちゃんとできたよ。(´∀`;)
なんだろうな。わたし時々,こういうことの情報処理能力がものすごく鈍るときがある。
自信満々に経路違反して失権になってばかりの残念な馬乗りになりそうな気配が濃厚。

それでも指導員さんは,今日のわたしを褒めてくださって,「だいぶ動きがよくなってきましたね!.。゚+.(・∀・)゚+.゚」と言ってくださった。
うぅ……その言葉を胸に頑張る.。゚+.(´;ω;`)゚+.゚

 

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105鞍目 地面と垂直に

2018年7月16日(月・祝) 天気 晴れ

馬上で水分補給して,2鞍目。
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お馬さんは途中で水分補給しなくても大丈夫なのかな。(´・ω・`)


○●○●○●○●○●○●○●○●○

ずっと「重い」と苦手意識があった黒馬くんも,何故か今日はよく動く。

そして,今日初めて気づいたこと。
このお馬さん,手綱操作に関しては,いつも乗ってるチビ馬くんより楽にできる!

手綱の長さが左右で違ったりと,今日は手綱の注意を受けることが多かったのだけれど,それはわたしの課題として置いておいて,何て言うんだろうな……軽い扶助で素直に従ってくれる? いつものお馬さんはもっと頑張ってグイグイやっているような感じがするのだ。

よく動くとは言え,加速に関してはやっぱりちょっと重いんだけど,方向転換とか,思った場所を通るとか,そういうことに関しては軽い馬だったんだなと気づいた。

同じ馬に乗っても,その時々によって新たな発見があるから,乗馬は面白いなぁと思う。
長く付き合っている友人の,新たな一面を垣間見たときのような,新鮮な感動。


今日は駈歩の乗り方&姿勢の精度を上げていくための練習に,丸1鞍費やした。


最初はこのお馬さんの動きに慣れず,お尻がぽんぽん跳ね上げられたりしていたのだけれど,鐙上げで馬上体操をしているときを再現する気持ちで乗ると上手くいくことがわかった。

「わたしは今,たまたま鐙を履いて手綱を握っているけれど,本当は今ここからでも鐙脱いで,走らせながら手綱放して馬の反対側のお尻にタッチできちゃうんだよ♪ ほら今やるよ♪」

みたいな感じに身体の状態を持っていくと,安定して,かなり良い感じに乗れるようになる。
実際にやるわけではないけれど,「やっている感じ」というのを想像するだけで,身体が勝手にそういう風になるのだから,想像力ってすごいなぁと思う。

想像力というか,自己暗示に近いのかな。
イメージトレーニングをしているとき,人間の脳は,実際にそれを行っているときと全く同じ反応をしている,という話を聞いたことがあるのだけれど,馬に乗って走らせつつ,同時にイメージングをしているような感じなのだ。

人間の脳って,すごい……!.。゚+.(=゚ω゚=;)゚+.゚


指導員さんは

「膝が上がると重心が上がって不安定になるから気をつけて。踵と腰と頭が一直線になるように。身体が地面と垂直になるようにね」

と言っていた。


【乗馬メモ】
人間の身体は地面と垂直に。



そうか……馬に乗っていようがいまいが,人間の身体はこの地表と垂直になっている状態が一番安定するんだな。

改めて言葉にしてみると,すごく当たり前なことのような気がする。
自分の足で地面に立っているときだって,前傾したり後傾したりすれば安定感はなくなるのだ。

地面と垂直に!

うん,肝に銘じよう!.。゚+.(`・ω・´)゚+.゚


指導員さん 「人間が楽に乗れてるときって,馬にとっても楽なんですよ」

確かに,お互いが楽に,スーッと進んでいけたら,それが一番ね(●´ω`●)


朝から猛暑で,レッスンが終わる頃には汗だくだったので,お馬さんは水で長めに丸洗い。
すごく気持ちよさそうにしてた(笑)。
暑い中頑張ってくれたお礼に,冷やしたニンジンをあげたら,嬉しそうに食べていた。

「お互いが楽に」

そうね。
そこを目指していきましょうか。(*´ -`)人(´- `*) ♪


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111鞍目 反半巻乗

2018年9月1日(土) 天気 小雨

第18回アジア競技大会 

日本の活躍すごかったですね!(*゚∀゚)ノ♪
選手の方々おめでとうございます。
0826_Award
(出典: 公益社団法人 日本馬術連盟

馬場馬術団体 金メダル
総合馬術団体 金メダル
総合馬術個人 金メダル
障害馬術団体 銀メダル

すごい。 メダルラッシュ!
馬術はほとんど日本の独壇場!

こんなにもすごいのに……

何故テレビでもっと報道しない!? (´・ω・`)

ほかの競技だってすごいけど,マイナー競技こそ積極的に報道してほしいなぁ(>_<)

試合の様子とか放送すればいいのに。
そうしたら,それに憧れて乗馬始める人だっていると思うのに。
その中には,将来ものすごい活躍をする子どもだっているかもしれないのに……!!

うーん,広く知られることがないことが,なんだかすごく,惜しい。


□■*:;;;:*□■*:;;;:*□■*:;;;:*□■*:;;;:*■


さてさて,久しぶりの乗馬レッスン。
わたしはわたしで頑張ろう(*´∇`*)

暦はすでに9月。
小雨が降りしきる中,乗馬クラブに到着。

最近雨が多い。
秋雨かな。
台風も近づいている模様。

パートナーはいつものお馬さん。
たてがみにオガ屑を付けて,ものすごく眠そう(笑)。
お昼前にちょっと頑張って運動しようか。(*・ω・)ノ(=ω=.)ZZZ
そのほうが身体にもいいよ(笑) たぶん。


インドアの馬場で騎乗して,鐙の長さの調節。
前に子どもが乗っていたのか,めちゃくちゃ短くなっていた。
脚がこの位置にあっても,馬はちゃんと反応するのかな。
そういえば,大人と子どもほどでないにしろ,足の長さなんて人によって違う。
でもどんな人が乗っても馬は合図を受け取って動くのだから,「正しい脚の位置」って実は結構幅広いのかもしれない(主に上下に)。


蹄跡で常歩して,軽速歩して,巻き乗りして,速歩して,駈歩して。
最初にちょっとワガママが入るけれど,馬の調子は悪くない。
速歩で気を抜くと遅くなるので,頻繁に脚を入れて歩度を伸ばす。

前回に引き続き,今日も指導員さんから拍車の話があった。使用を迷っていたので,まだ未購入なのだ。

「脚の位置だいぶ安定してますから,もう拍車使ってもいいと思いますよ?」
とのこと。

もはや 「使ったほうがいい」 というより 「使え」 に近い雰囲気だったので,速やかに購入することにしました(´∀`;) 先延ばしにしたって仕方ないものね。

というわけで,次回からは「拍車ありの小夏」として登場しようと思います。
何が起こるかわからないけれど,新しいことをするのは楽しみ(・∀・)ノ♪


今日の1鞍目は,フラットワークを重点的に行う。
聞いたことのない号令が次々に出てきて,覚えきれずに混乱し,頭の中が「?」のまま,意味もなく巻き乗りをしたりしてしまう。

衝撃的だったのが,「反半巻き乗り」。
いつもの「半巻き」とは逆に回る運動。
こんなのあるんだ!?Σ(・ω・ノ)ノ

「蹄跡から半円を描いて斜めに元の蹄跡に戻り手前を変える」
半巻き

ではなく,

「蹄跡の途中から斜めに馬場に入り半円を描いて元の蹄跡に戻り手前を変える」
反半巻き

というもの。


今日は軽速歩で行った。

蹄跡を外れる位置と,ななめの角度のつくり方がミソね!(☆゚∀゚)

反半巻き乗りは,開放感のない方向に向かって円を描くので,窮屈な印象を受ける。一応できるけれど,いつもの逆って,なんだか変な感じ。

でも,新たな課題を与えられて,最初がイマイチでも,段々とできるようになっていくのは楽しい。

競技会などで上手な人を見ていると,「これだけ乗れたら楽しいだろうな」と思うのだけれど,正直,乗馬って,下手でも楽しい(´∀`*)。できなくても楽しいのだ。

本当に,子どもが大好きなゲームをしているような感じ。
新しいことをやって,新たなステージや展開があって,徐々に難易度が上がって,できなかったことができるようになって……その間ずっとわくわくして,キラキラした気持ちでいる。
こんな気持ちを味わえることは,心底幸せなことだと思う。

【112鞍目に続く】

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117鞍目 長鞭と拍車

2018年9月29日(土) 天気 雨

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秋雨が降り続き,この日はちょっと肌寒かった。
今年の9月は雨や曇りが多かったな(´・ω・`)
前回までは半袖のポロシャツで通っていたけれど,今日は風邪をひきそうなので長袖を着ていく。

雨の中,車を走らせて乗馬クラブに到着。
その日乗る馬や指導者は,到着してみるまでわからないので,いつもクラブに向かいながら「今日は誰かな~♪」とわくわくしている。誕生日のプレゼントボックスを開けるときや,コインを入れてガチャガチャを回すときみたいに。

いつものあのお馬さんかな。
久しぶりのあのコかな。
それとも新しいお馬さんが来るのかな ♪(´- `*)

今日のパートナーは,おなじみのやんちゃな小柄馬と,メインで見てくださっている指導員さんだった。安定の組み合わせ。雨の日だって頑張るぞ!

お馬さんと引っ張り出してきて馬装。
肌寒い日が続いたせいか,お馬さんは早くも冬毛に変わり始め,もふもふになっていた。
手触りが……可愛い(*´ェ`*)
思わず顔を寄せ,頬にふわふわした毛を当ててみたりする。

馬装が終わったら自分の準備。
拍車にはまだ慣れないので,付け方から丁寧に教えていただいた。

「突起は(角度がある場合は)下向きに」
「ブーツに取り付けるときは少し広げながら付けると付けやすい」
「留め具は外側に」
などなど。

ほんの些細なことなのに,最初は教えてもらわなければ分からない。


教えてくれる人がいるっていうのは,幸せなことだなぁと思った。

時々,お金を払っているのだから「やってもらって当然」「教えてもらって当然」「このサービスを受けて当然」という人がいるのだけれど,わたしは,そうではないように思う。

「これをやりたい」と思ったときにできる環境があり,「これを知りたい」と思ったときに教えてくれる人がいる。そもそもの話,その環境がなく,そういった人物もいなければ,どんなにお金を持っていたとしても,その願いが叶えられることはなかったのだ。

だからわたしは,「客なんだから当然」とは思わないし,お金は感謝の気持ちとして差し出すものだと思っているし,上下関係はなく,対等な存在として礼を尽くすものだと思っている。


雨なので,屋根のある馬場に行き,騎乗。
お馬さんはいつものように気が乗らない様子。
このコは本当は,人を乗せるのがそんなに好きじゃない。わたしが下手だからというだけではなく,誰が相手であっても年がら年中こうなのだ。
軽い足取りで馬場に向かう馬もいるのに,これは本当に性格なのね。
能力はそこそこ高いから仕事はきっちりやるのだけれど,自ら人に寄ってきて「楽しいね~♪」みたいなことは決してしない。

「仕事だから仕方なくやるけど,サボれるんならいつでもサボります.。゚+.(`・ω・´)゚+.゚」

という意思が,すごく……感じられる(笑)。
まあでも,人間にもそんな人いっぱいいるしな(´∀`;)
こういうのはいちいち気に病んだりするだけ無駄なので,スルーしてOKだ!

常歩から始めて,「重いな~」と思いながら脚の位置を探る。
今日はブーツの下のほうに拍車を付けていたのだけれど,途中で指導員さんに止められ,少しだけ上に位置をずらしてもらった。
正しい拍車の位置,早く覚えたい!(>_<)

拍車の位置を調整して,馬体の脚を当てる位置を確認したら,「あ,拍車効いてるな」と分かることが多くなった。
つま先開いて,かかとを軽く押し上げると,確かに馬が反応して速くなる!.。゚+.(・∀・)゚+.゚
よぉし! これから加減を覚えてゆくぞ!

そして,今日はなんと,初めて長鞭というものを使った。
短い鞭は先が平べったい革のようになっているのだけれど,長い鞭は先が蛇の尻尾のように細く伸びている。

【短鞭】


【長鞭】



短鞭より,角度を横に,地面から水平にする感じで使用する。

短鞭は馬の肩に当てるのだけれど,長鞭はお尻に当てる。

これ,どっちの方が痛いのかしら?(´∀`;)

とりあえず,お馬さんは肩への鞭よりお尻への鞭のほうが嫌なので(短鞭でも本気で気合い入れるときはお尻に当てたりする),最初の駄々こねで軽く一度当てると,すんごい動きがよくなった。

今日はそれ以降鞭を使うことはなかったのだけれど,鞭は持って見せているだけでお馬さんの気が引き締まるようで,拍車の効果も相まって,終始動きがなめらかだった。

なにこのスムーズさ。

違う馬みたいだよ?(; ゚∀゚)
このお馬さんでこんな楽なことなかったような気がするよ?

蹄跡を軽速歩で進むときも,駈歩で進むときも,ちょっと速度が落ちそうなときに軽く脚を入れるとすぐに速度が戻るし,巻き乗りも半巻きもスイスイ進む。

三歩後退もどうにかできたし(でもやっぱり苦手(´∀`;)),停止から駈歩発進も楽々できた(後退させて首と身体がグッと内側に縮まった状態からだと駈歩がでやすいのだそうだ)。


長鞭と拍車で新たな境地。

嬉しい反面,恐怖によって支配しているようで,何となく可哀想な気がしないでもない。
でも,分かりにくい無駄な扶助をガツガツ出して人馬共に疲弊するよりは,多少恐怖感でピリッとさせておいて,必要最小限の扶助で動いてもらったほうが,お互いに負担は少ないのかもしれない。

「対人間」であれば,わたしは間違いなく前者の方法を選ぶだろう。
理解し合うことが難しくて,どんなに話し合っても答えが出なくて疲弊しても,そこから事態を打開する方法を探りながら生きていく。辛いことのように思えても,恐怖で支配されて思考を停止させられるよりずっといい。

でも,相手が馬の場合は?
人間と同じように考えていいものだろうか?
同じだと考えてはいけないものだろうか?
同じ生命だけれど,上下関係はある?
それとも,これがお互いにとって心地よい,あるべき姿?

鞭と拍車で動かすことに,かすかな罪悪感を覚えてしまうのは,わたしが人間だからなのだろうか。

【118鞍目へ続く】

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119鞍目 アパルーサ

2018年9月30日(日) 天気 雨

アパルーサ
(写真引用元: ~初心者のための乗馬総合サイト~ みんなの乗馬ブログ )


台風が近づく中,乗馬クラブへ。

こんな不穏な天候の日にも,いつもと変わらず練習に励む人々がいた。
本気で乗馬をやっている人って,何というか,根性あるなぁ……(´∀`;)。そういう自分も来ているわけだけれど。
寒かろうが暑かろうが雨が降ろうが忙しかろうが,少しでもできるのであれば,やるのだ。

そうだよね。(´・ω・`)
そもそも生き物の世話自体が,寒かろうが暑かろうが雨が降ろうが忙しかろうが,毎日毎日,やっていくものだものね。

乗馬は,その延長線上にあるもの。
だからみんな,たくましいのだ。



今日のわたしの練習相手となったのは,白地に黒い斑点のあるアパルーサという種類のお馬さんだった。

わーい♪ (*゚∀゚)ブチ馬初めて乗るー♪
馬の模様一つで,何となく気分が上がる。

参考までに,わたしの各毛色に対するおおまかな印象は次のとおりなので記しておきます。


【青毛・青鹿毛・黒鹿毛】…カッコいい

【鹿毛】…一番馬らしい色

【栗毛・芦毛(グレー)】…上品

【芦毛(白)・白毛】…高貴

【月毛・佐目毛】…神秘的

【河原毛・薄墨毛】…原始的

【ブチ毛・粕毛】…かわいい



というわけで,ブチはわたしの中では「かわいい」と判定される毛色です
ヾ(=^▽^=)ノ

乗ってみると,いつものサラブレッドのお馬さんよりも首が高く上がっているのが印象的だった。たてがみの付け根の肉も厚い。拳を少し前に出すと,すぐ首に触れる。

動きは軽いほうだった。
そういえば今日は鞭も使わなかった。

初めて乗るお馬さんだったけれど,何かをやろうとした際に「どうにもならんわ!(´Д⊂)泣」という事態にはならなかったように思う。
上手くいかないことはあったけれど,それはわたしの技術の問題で,馬がどうこうと言う話ではなかった。何度か繰り返し,上手くできれば馬はちゃんと動いたから。
隅角は隅まで行ってくれるし,駈歩の巻き乗りにも楽に応じてくれる。

今日は馬場の基礎を念入りに練習する。

ヨレずに真っ直ぐ動かせるように。
行きたい所に行けるように。
走りたい速度で走れるように。
動きを変えたい場所で変えられるように。
描きたい図形を描けるように。

完璧にはできない。
あきれるほど簡単なことが,何故かできないこともある。
でも,少しでも完璧に近づけるように。

音楽をやっていた頃のことを思い出した。
楽器の演奏も,「ノーミスで終える」ということは,ほぼないと思っていい。
必ずどこかしら間違えるし,間違えないにしても「もっとこうだったら……」と思う点がある。
それでも,より良く,少しでも完璧に近く。
これは,そういう競技なのだ。


馬が内に入ってしまったりしていたので,内方脚で馬を外に誘導するように心がけてとアドバイスを受けた。

指導員さんに 「かなりいいところまで来てるから,そういうの気を付けて」 と言われ,ちょっと嬉しくなる。
わたし「かなりいいところまで来てる」の?.。゚+.(☆゚ω゚) .゚+.゚
次のステージまであとちょっと?(*´∇`*)
……次のステージって,どんなステージ?

速歩,駈歩,速歩,駈歩……と何度も繰り返したので,今日は「持つ」というのがどういう感覚なのか,何となく分かったような気がする。
速歩から駈歩にする際に,1度手綱を軽く引いて,馬にちょっとハミ当てて,「ここから違う運動だよ!」と伝える感じ。以前は手綱を引くと止まりそうな気がして恐かったのだけれど,そう簡単には止まらないし,同時に脚使えば馬は分かってくれることが多い。でも正しい脚の位置はキープしないと伝わらないので,ここは死守する必要があるみたい。


ちなみに,この日の1鞍目はまあまあ上手くいったので油断していたのだけれど,2鞍目は苦手分野に挑んだため,打って変わってハードモードのレッスンとなってしまった。同じ馬なのにね!(TдT)

内容については120鞍目の記事をどうぞ。

【120鞍目に続く】

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120鞍目 後退に苦労する

2018年9月30日(日) 天気 雨

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馬は群で暮らす生き物だ。
群で暮らす生き物は,自分よりも強い者に従うようにできている。
弱い者に従っていたら,全滅するおそれがあるからだ。
雄は蹴ったり噛み付いたりの死闘を繰り広げ,勝った者がリーダーとして群を統率する。

つまり,本来群で暮らす生き物である馬に言うことを聞かせたかったら,自分がリーダーだと(少なくとも上位の存在であると)示さなければならない。


家畜である馬は,野良にしておくわけにはいかない以上,人間と共存するためには調教せざるを得ないし,その過程に多少の痛みが伴うことは致し方ないとも思う。

ただ,痛みを与える行為は見ていて心地よいものではないので,どこか胸の奥が痛む。

長い間,これをどう捉えればいいのか分からなかったのだけれど,関わっていきたいのなら,そういう,言わば「汚れ仕事」みたいな部分を否定せずにいたいなと思った。「可哀想」と思う気持ちがどこかにあるのはいいけれど,それを暴走させるのは,わたしの望むところじゃない。

「馬を調教する」ということは「馬に関わっている」ということ。「関わっている」ということは「存在を認め向き合っている」ということ。無関心でいるよりも,ずっと愛情があると,わたしは思う。(※あきらかな虐待行為は別です)



*・゜゚・*:.。..。.:*・゜*・゜



2鞍目も馬場の練習。
常歩も軽速歩も,速歩も駈歩も,巻き乗りも半巻きで手前を変えるのも,安定はしないものの,一応できる。

状況が一変したのは,わたしが苦手な後退をしようとしてからだった。
停止して,脚使いながら気持ち後傾して,同時に手綱をぐーっと引く。

お馬さんはちょっとだけ下がったものの,嫌な感じがしたようで,イライラして首を前に大きく振った。結果,わたしは手綱を持っていかれてしまい,お馬さんはハミのプレッシャーから解放されて満足げな様子を見せた。

すみませんね!ヽ(;TдT)ノ  扶助が下手で!

手綱を持ち直し,苦心しながら,それでも「三歩後退して駈歩発進」を何度か繰り返したのだけれど,お馬さんは段々と頭を振って手綱をわたしから奪う頻度が高くなってきた。

馬の反抗の仕方には色々あって,扶助を無視して動かないこともあるのだけれど,手綱を引いたときに首を前に出して引っ張り返してくることもある。
「お前の言うことは聞かねぇ!(ノ`Д´)ノ」という意思の表れなので,本当はこれ,許しちゃいけない。
でも,普段力仕事をしているわけでもない女性の力では,正直かなり厳しい部分があって(何せ相手は一馬力)全力で踏ん張っても手綱を持っていかれてしまう。

前半はそこそこよかったお馬さんとの関係は,これをきっかけに最悪なものになってしまった。

「反抗したらこいつは手綱を譲る」ということを覚えたお馬さんは,その後何度も同じことを繰り返し,練習に支障が出るような状態に。

乗り手であるわたしが格下認定され,馬がワガママをしていることは明白。
わたしが下手なことをしたという自覚はあるので(だって,上手な人がやればこんなことにならないもんヽ(TдT)ノ),馬に申し訳ない気持ちもあるのだけれど,もうこうなると放置はしておけない。


指導員さん 「……完全に馬がナメてる……!(`・ω・´)

見ていた指導員さん,調教スイッチが入ったようで,長鞭を手に恐い顔で正面からやってくる。


ちょおっ 待って! わたしもろとも調教しないで!Σ(゚д゚;)))


真正面に立ちふさがる指導員さんから指示が飛んでくる。


指導員さん 「停止!(`・ω・´)」

小夏 「はい!(゚д゚;)」

指導員さん 「後退!(`・ω・´)」

小夏 「はい!(゚д゚;)」

馬,強引に手綱を引っ張り返す反抗をして,即座に叱られる。

小夏 「……!!!!(;/TДT)/」

お馬さんは叱られたときに跳ねたり一瞬暴走しかけたりするので,何度かわたしが悲鳴を上げる羽目になった。
わたし馬から降りていいかな!? (´;ω;`) と思ったものの,指導員さんは「引っ張り返すな。乗ってる人間の言うことを聞け」と教えたいのだから,降りてしまったらたぶん意味がないのだ。
急な動きをする馬から落ちなかった自分えらい(;TДT)

なだめて馬を元の場所に戻し,同じことを繰り返す。

反抗したら鞭で,素直に後退したら愛撫。
停止,後退,停止,常歩,停止,後退,停止,常歩……

もう……もう何度これ繰り返したことか!

ごめんよ。わたしのせいできみが怒られることになってしまった。
そもそもわたしが下手なことやったから反抗が始まったのに。
ごめんねごめんね(p_q*)シクシク

お馬さんはやっぱり叱られるのが嫌なので,少しすると手綱を引き返す反抗をやめるようになった。後退も割とスムーズにできるようになる。

でも,よく考えたら,馬が怖いのは指導員さんであってわたしではないのでは?
この指導員さんがいなくなったら,結局わたしはナメられ放題なのでは!?(=゚ω゚=;)


ヒエラルキー的にはこんな気がする。

指導員さん > 馬 > 小夏


2人がかりで馬を調教しているような時間がしばらく続いたのだけれど,わたしの後退の下手さを知っている指導員さんは,馬の調教を続けつつ,わたしにも注意を促してきた。


指導員さん 「下がったとき身体前に倒さないで!(`・ω・´)」

小夏 「はい!(゚д゚;)」

指導員さん 「『はい』って,ほらまた!(`・ω・´)」

小夏 「はい!(TДT;)」

指導員さん 「左引いて! 右ばっかり引くから曲がるんだよ!(;`・ω・´)」

小夏 「……!(≧Д≦;) ぐぎぎぎぎ……←左引いてる

指導員さん 「外方脚で馬体押して! 蹄跡に戻して!」


馬と人間同時にみるとか,すごい大変な ( ´_ゝ`)


でも,この壮絶な調教を兼ねたレッスンの中で,少しずつ何かをつかみ始めた。
身体のバランスも,手綱を引く力の入れ具合も,当たり前だけれど均等でなければ馬は真っ直ぐ下がらない。後ろに引くとき拳を持ち上げるのもNG。体幹はぐらぐらさせずに,腹筋&背筋を硬くしてキープ。

脚で馬体を押して動かすという感覚も,なんとなく分かってきた。
ただ脚で押すのではなく,身体の重心を移動しながら押したほうが効果がある。


そうこうしているうちに,ようやく人馬共にマシな感じになってきたので,レッスン終了。


馬も指導員さんもわたしも,全力で真剣に取り組んでいたので,言葉もなく,くたくたになって馬場を出る。
グ,グローブしてたのに,手綱に引っ張られた薬指が痛い('A`|||)

わたしもお馬さんも,この秋の涼しさの中,全身汗でびっしょりだった。
お,お疲れ。大変だったね,お互いに('A`;)


洗い場に馬をつなぐと,厩務員のお兄さんが手伝いにやって来た。


お兄さん 「随分ハードなレッスンしてたみたいですね(´・ω・`)」

小夏 「下がるのができなくて……(; -д-)」

お兄さん 「下がるのって,バックですか? コツつかめば簡単なんですけどね」


自分のためにも馬のためにも,早くそのコツをつかんで楽にできるようになりたいと思った。

初対面の日なのに大変なことになっちゃってごめんね。またコンビ組む機会があったら,嫌がらずにお願いね。(>_<) わたし頑張るから。

お湯で洗ってタオルで拭いて,お詫びとお礼にりんごをあげて,この日は終了。
ああ,早く上手になりたいなぁ。


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121鞍目 芸術の秋

2018年10月6日(土) 天気 晴れ

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9月から,小学校時代の恩師のすすめで,地域の短歌会に入っています。
メンバーの平均年齢はおそらく70代。会長はなんと93歳!
そこまでの大先輩になると,詠む歌にも深みがあるのですが,人生経験の浅い若輩者には「五,七,五,七,七」に言葉を収めるのが精いっぱいです。
興味の向いている先がもっぱら馬なので,馬の歌ばかり詠んでいます。

9月に提出した短歌。


眠そうな 馬を引き引き 馬場へ行く 秋空の下 蜻蛉と共に


うーむ……。もっとカッコいい歌詠みたい。(´∀`;)
ちなみに,短歌は俳句とは違い,季語が入っていなくてもいいのだそうです。

10月の短歌会に提出した短歌。


天高く 乗馬の後に 食進み スリムな馬と 肥えゆく私


「天高く馬肥ゆる秋」と言いますが,馬は細いままでわたしが肥えているような気がします。という解説を付け加えました。ユーモアも大事です(たぶん)。


そういうわけで,最近頭の中が「五,七,五,七,七」のリズムで回っているので,今回の練習記録は,ちょっと趣向を変えて短歌を織り交ぜてお送りしたいと思います。普通に読みたい方には申し訳ないですが,今回だけなので,しばしお付き合いいただければ幸いです。



☆;+;。・゚・。;+;☆;+;。・゚・。;+;



10月に入ったというのに,気温の高い日だった。台風の影響らしい。
うーん。長袖着てきたの間違いだったかなぁ(; -д-)

お馬さんはいつものやんちゃなチビ馬くん。
きみも冬毛に変わったのに,暑くなっちゃって大変だね(笑)。

晴れたので,久しぶりに外の馬場でレッスンを受けることになった。
開放的で嬉しいけど,日差しがつらい……(>д<;)


むしむしと 気温の上がる 外の馬場 テンション下がる 馬もわたしも


うん。結構「五,七,五,七,七」に収まるものね.。゚+.(・∀・)゚+.゚
「短歌」と言うと身構えてしまう人が多いのだけれど,要は言葉遊びなのだ。
短歌でなかったとしても,日本語って,五音や七音に収まっているときれいに聞こえる気がする。

まずは騎乗して蹄跡行進。
常歩,軽速歩,駈歩……


帰りたい 馬がワガママ し始めて 鞭をふるうが 馬場を出て行く


仕方なく 急遽巻き乗り 全力で 開始十分 すでに汗だく


状況,お分かりいただけたでしょうか(´∀`;)
このお馬さんは,乗り手がスタッフのときにすら試合中に反抗を始め馬場を飛び出したという,伝説のやんちゃ坊主なのです(そのせいか,試合ではあまり使われない)。
インドアの場合はドアが閉まっているので外に出ることはないのだけれど,外だと本気になればラチ越えられるから,注意が必要なのだ。


我儘で 怒りんぼだし 怠け者 人気ないけど きみは可愛い


わたしよくこれまで「この馬嫌です(;TДT)」ってならなかったよなぁと思う。
単に経験が浅くて,馬ってみんなこんなものなのかと思っていたのもあるけれど。

でも,わたし,本当に最初の頃は,外の馬場では,このお馬さんを走らせることはおろか歩かせることもままならなかった。今は,サボることにチャレンジはされるけれど,走ってくれるし図形も描いてくれるようになったから,よしとしよう。


本当は やればできると 知っている きみの力を 引き出せるかな


この日のレッスンの前半は,馬場の出入り口で何度も外に出られて,泣きたくなるくらい苦労したのだけれど,今週は,走らせていて,どういうわけか「速歩から駈歩」ができる(成功率が上がる)ようになっているなぁと感じた。先週のアパルーサでの猛特訓で,何かコツをつかんだのかな。

いつものように,細かい点をいくつか指摘される。
脚と拳と腕の位置,手綱の長さ,馬体を押して動かすこと,姿勢,スピードコントロール,馬の様子を観察すること。

「馬場は我慢の競技です(・∀・)」と,今日の指導員さんが言っていた。

が,我慢……!?(゚∇゚ ;)エッ!?

つまりね,一定の速度を保つために速くさせず遅くさせず,内回りしたがる馬を抑えて隅角の隅まで踏ませ,進みたい線を進めるように,進路からズレないように誘導し,調整し……そうやってスムーズで美しい動きを追求する……ような競技。

馬や自分の煩悩のままに,なあなあにやったら,そこで試合終了してしまうのだ。障害だって同じだけれど。

こういうの,ともすれば,窮屈だなって,思いがち。
だけど,どんなスポーツにもルールがあって,そのルールの中で動くから面白いのだし,高みを目指すこともできるのだ。

短歌の音数制限みたいなもので,あえて制限がかけられる中でこそ光るものってあると思う。
「さあ, 五,七,五,七,七 の中にすべてを収めなさい」と言われれば,こんなことを考える。

何が要る? 何が要らない?
何を削る? 何を残す?
何が重要? 何が重要でない?
一番大切なことは?
最も伝えたいことは?
最適な方法は何だろう?

その試行錯誤や創意工夫,取捨選択の判断は,スポーツや芸術を離れても,人生のどこかで生きてくるような気がする。

すごく不思議に思うのは,まったく違う分野の物事に取り組んでいても,どこかで一本の線に繋がる瞬間があるということ。乗馬も短歌も,その他のことも,全部どこかに繋がっていく。


決められた 型を演じる 馬場馬術 木の葉舞い散る 芸術の秋


【122鞍目に続く】

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