馬々とりんごの日々

UMAUMA TO RINGO NO HIBI 初心者の乗馬日記です。 記録のために書いています。 これから乗馬を始められる方の参考になれば幸いです。

馬場

139鞍目 2019年乗り始め

2019年1月5日(土) 天気 晴れ

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年明けてからの初めての乗馬。
少し風があるけれど,とても天気のよい日だった。

いつものように乗馬クラブに顔を出し,新年のご挨拶。
さて,今年はどんな1年になるのやら。


今年最初のパートナーは,ダントツの鞍数でコンビを組んでいる小柄なやんちゃ馬だった。
冬毛でもふもふになったチビ馬くん。

馬房から出して馬着を脱がしてブラシをかけて裏掘りして馬装して,馬場へGO!

久々にわたしを見てくれることになった指導員さんは,今日のレッスン内容を「どうしようかな」と言っていた。


指導員さん 「馬場2級受けたりします? 2級そんなに難しくないですよ」


む,難しくない……!? Σ(・ω・;ノ)ノ

いや,3級よりは確実に難易度は上がると思うけど(´∀`;)
わたしが年末に馬場馬術競技に出場してうっかり1位なんて取ってしまったものだから,馬場に進む人だと思われたのかな。

2級より上は受験したことがないのでわからないのだけれど,全乗振の技能認定試験って,もしかして4級と3級の間に最大の壁があったりするのかな,なんて最近思う。


【イメージ図】

5級
4級
【最大の壁】
3級
2級
1級



「4級までは誰でも取れる」とか「3級から難易度が上がる」とか,そんな話はよく聞く。
ネット上にも3級の情報が一番多いような気がする。
2級より上の級になると情報が激減するのだけれど,これはそもそも受ける人が少ないからなのか,4級から3級に上がるときほどの労力を要しないからなのか。

うーむ……馬場2級か……どうしようかな。
目指すのも有りだけれど,障害のほうもやってみたいな。
うーん……。


とりあえず今日は馬場を中心としたレッスンを受けることになった。
フラットワークは基本だものね。
1年の始まりにはちょうど良いと思うわ(●´ω`●)

久しぶりのチビ馬くんは,やっぱりやんちゃだった。
拍車を使っているので,常歩も速歩も苦もなく出るのだけれど,蹄跡行進していて,最初の数回は仕事をサボろうと蹄跡を外れることを試みたりするのだ。

ほんとに懲りないね,きみも(´・ω・`;)

2回続けて同じ箇所で同じことをしたので,すかさず鞭1回で蹄跡に戻し,その後はあきらめたのか従ってくれるようになった。
今日は鞭を使ったのはここだけ。

そういえば,最近,鞭を使う機会が減ったな。

加速は拍車でどうにかなることが多いし(以前はスピードを上げたいときにもよく使っていた),ほんとに,ここしばらく「注意喚起」みたいな理由でしか使わない。

馬場3級のためのレッスンでは(試験でも)そもそも鞭を持っていなかった。
ここでの経験が生きてるのかな。


速歩での運動を念入りに行う。
長辺で軽速歩で歩度を伸ばして,短辺で速歩で歩度を詰める。

拳について注意を受ける。
軽速歩のときは割と安定して同じ位置に拳があるのだけれど,速歩のときは身体の振動につられて拳も上下してしまっているらしい。

指導員さんのアドバイス。


「腕だけ切り離されてる感じで!(・∀・)」


Σ(=゚ω゚=;)!?

つまり,身体がどれだけ動こうと,腕は独立した部分として一定の位置に保てるように,と。

肩にネジがあるなら外して腕だけ宙に浮かせておきたいよ……(´∀`;)

単なるイメージなのだけれど,思い描いて意識すると,少しは改善する。
もう本当に慣れた人になれば,意識しなくてもできるのだろうけれど,慣れないうちは意識しないとなかなかできない。

一定の位置で手綱操作ができるように,拳と腕に意識を持っていく。
正しい位置と姿勢で乗っていられるように,騎座にも意識を持っていく。
的確な扶助ができるように,脚にも意識を持っていく。

運動中,あらゆる箇所に,すべて別々の意識を張り巡らせる。
しかも分散した意識をすべて全力で集中させておかないとならない。


何かもやもやとした悩みを抱えている人は馬に乗ったらいいと思う。
馬に乗ってる間は,余計なことに意識を割いている余裕はないから。
逆に言えば,人の悩みなんて,そんなものね。
全力で今に集中すれば,吹っ飛んじゃうような脆弱なものがほとんどだ。


手前を変えて,何度も何度も繰り返す。
速歩だって続けていれば,真冬にも汗をかく。
長距離ランナーみたいな気分。
新年早々いい運動になったな(*´∇`*)

【140鞍目に続く】

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140鞍目 収縮

 2019年1月5日(土) 天気 晴れ

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駈歩の練習。
ここでも拳の注意を受ける。

本日の課題は「拳」。

走りながら(走らせながら)手綱がたわむことがないように,と。

ああ~なんかもう下手だなぁ。(>_<)
ここしっかりできてないと,「ハミ受け」どころの話じゃないわ。

軽く張った状態のままキープできるのが理想。
馬の頭の動きに合わせてるつもりなんだけど,どうも何かがちょっと違うみたい(´・ω・`;)
「緩ませないように,緩ませないように」と思っていると,手綱につられて上半身が前かがみになってしまう。そうでなければ馬にブレーキをかけてしまうか。なかなか難しい。

うーむ……(; ´Д`)
違う。違うぞ!


ある程度できたところで巻き乗り。左右どちらの手前でも行う。
駈歩での巻き乗りはOK。速歩に落ちることもなくスムーズ。


次に,1鞍目の速歩のときと同じように,駈歩でも長辺で歩度を伸ばし,短辺で歩度を詰める練習。
駈歩で歩度詰めるのって,ちょっとコツがいるみたいで難しかった。
うっかりすると速歩になっちゃうのね。

ポイントとしては,拳や騎座でブレーキはかけるんだけれど,同時に脚で推進もかけるの。

 
指導員さん 「収縮って前に進む力をなくしちゃうわけじゃないですからね! 前に進むエネルギーは保ったままで運動を小さくする(前に進ませない)ことですからね!」


だとすれば,収縮って馬にとって結構負荷の大きい運動だよね?
「前に行きたいのに止められてる」感じが,何となく辛そう(´∀`;)

手綱を緩めたら,すぐにパッと前に走り出すような気勢が欲しいんだって。


【乗馬メモ】
収縮運動のときも前に進むエネルギーはキープする。



駈歩の歩度を伸ばしたり詰めたりの練習を繰り返す。
やっぱり詰めるほうが難しくて,本格的な収縮ができないので,速歩にならない程度に手綱をちょいちょいっと軽く引いて調整。これだど遅くはなるんだけど,馬の前進気勢のキープはあんまりできてない感じなんだよね ('A`;) はぁ~難しいわ~。


そしてこの後,珍しい練習に入った。

まずは速歩で横木通過。
1本が2本になり,3本になり4本になり……今日のMAXは5本。
時々蹄が当たってしまい軽い音が響く。
最初は立ち乗りで通過する。
5本全部通過するまで立ち続けてるって結構大変(^∀^;)
バランス崩すと尻もちついたようになっちゃう。

何度か行った後に,指導員さんは,並んでいる横木の片側だけを少し高くした。
次の横木は,1本目とは逆側が高くされている。
それが交互に並んで,でこぼこした横木が5本。

お馬さんは速歩で通過するのだけれど,高くなっているので肢を大き目に上げる。
大きくなった反動を,鞍上の人間も感じる。

何の練習なんだろうと疑問に思っていると,


指導員さん 「ピアッフェとかパッサージュとか,これに近い動きになるんですよ(*´∇`*) 小夏さんにもこの動きの違いを体験してほしいなと思って♪」


とのこと。
そ,そんな高等馬術,おそれ多い………!
ハミ受けだってまだできてないのよわたし!(=゚ω゚=;)

ちなみに,「ピアッフェ」「パッサージュ」の動きはこちら。


その場で停止したまま行うのが「ピアッフェ」。
前に推進するのが「パッサージュ」。
弾むような動きが面白い。


……どうでもよいのですが,わたしが馬でこの運動をさせられたら,イライラが募って人を振り落して暴走しそうな気がする(そして「使えない馬」としてお肉にされる)。


横木通過の練習も終えて,まだ少し時間があったので,立ち乗りを重点的にやってみることにした。
常歩と速歩で,蹄跡を進みながら,立ち続けられるだけ立ち続けてみる。
この練習を続けていると,ひざ下の鞍との接地面を非常に意識するので,ああ,これ続けたら膝が開くクセも直るかも,なんて何となく思った。

というわけで,2019年の初日レッスンは馬場三昧でした。
今年も1年馬場に障害に頑張りますヾ(´ω`=´ω`)ノ

【おまけ】
よく見る馬場馬術動画

「ハミ受け」ってこういう状態を言うんだなぁ……。

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馬場馬術メモ


このショージャケット,乗馬用品にしてはとても安いのだけれど,何故なんだろう……(よく目にするショージャケットは安くても1万円台,ちょっと良い品は10万円近くしたりする)。


昨年末に,試験を兼ねた「馬場馬術」っぽいことをしたのですが,その当時はあまりにも馬場の知識がなくて,何をどう競っているのかもよくわからないまま試合が終了してしまいました。


「 A3課目 とか L1課目 とか,何を示しているの? どっちが難しいの? どう採点されるの? その先には何があるの?(;´Д`) ???」


最低限のことだけでも知ろうと色々調べた結果を自分用にメモしておきます。


ちなみに「JEF」は「公益社団法人 日本馬術連盟(Japan Equestrian Federation)」の略で,
FEI」は「国際馬術連盟(La Fédération équestre internationale」の略です。

2年も乗馬を学んでいますが,こんな基本的なことも最近まで知りませんでした。
調べてみると,日本馬術連盟の名誉総裁は宮様で,国際馬術連盟の歴代会長には各国の王族たちが名を連ねている,ものすごい組織でした。

「乗馬をしている」と言うと「貴族の遊びだ」と揶揄する人に時々出会うのですが,この組織の上層部の面々を見ていると,「貴族の遊び」って,あながち間違いではないのかも……なんて感じてしまいます。
でも,たとえそうであったとしても,気軽に乗馬をする機会は,すべての人の身近にあってほしいものです。閉鎖された空間の中の競技って,なんだかちょっと寂しいですから。


【JEF課目のクラス分け(難易度順)】

Aクラス(公認競技会ポイント対象外)

A1
A2 (全乗振 馬場2級レベル)
A3 (全乗振 馬場1級レベル)
A4
A5

Lクラス(これより上のクラスは公認競技ポイント対象)

L1
L2(このあたりからハーフパス)

Mクラス

M1(このあたりからフライングチェンジや半ピルーエット)
M2

Sクラス

S1
S2

FEI課目

「セントジョージ賞典」
「インターメディエイトⅠ」
「インターメディエイトⅡ」
「グランプリ」
「グランプリスペシャル」


A → L → M → S → FEI の順で難しくなるようです。



【採点基準】

10点 優秀(EXCELLENT)
9点 極めて良好(VERY GOOD)
8点 良好(GOOD)
7点 かなり良い(FAIRLY GOOD)
6点 満足すべき演技(SATISFACTORY)
5点 先ず可とする(SUFFICIENT)
4点 不十分(INSUFFICIENT)
3点 やや不良(FAIRLY BAD)
2点 不良(BAD)
1点 極めて不良(VERY BAD)
0点 不実施(NOT EXECUTED)


不実施は0点。どんなに出来が悪くてもやれば1点にはなるので,とりあえず全部やっといたほうがよさそうです。

あとはやっぱり,馬場馬術については,本家本元のこちら 
日本馬術連盟「馬場馬術競技」 のページが詳しいです。


今後また何かメモすることがあったら追記します(^^)/
それでは皆様,良き乗馬ライフを!(。・ω・)ノ♪


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155鞍目 久しぶりのお馬さん

2019年4月13日(土) 天気 晴れ

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久しぶりの乗馬レッスン。
朝からきれいに晴れた乗馬日和。

職場では慣れなかった2週間が過ぎ,ようやく少しペースや要領が掴めてきた。
乗馬も仕事も,本格的に新年度スタート!今年度も 頑張るぞ!ヾ(=^▽^=)ノ


パートナーのお馬さんは,久しぶりのチビ馬くんだった。

うわあぁ,きみに乗るの,いつ振り?(=゚∀゚=;)
たしか2月初旬に乗ったのが最後だから,丸2ヶ月ぶりか。
何だかすごく離れていたような気がするよ。

お馬さんはわたしを覚えていてくれたのかどうか,鼻を押し付けてじゃれてきた。
よしよし,いい子だぞ(*´ -`)(´- `*)♪

グルーミングして馬装して,馬場に引っ張っていってレッスン開始。
2週間も間空いちゃったからな(´・ω・`;) 大丈夫かな。

馬場で騎乗。
鐙の長さを調整し,常歩開始。
サボりたがりのお馬さんなので,「元気な常歩」にしてそれを維持するのに,ちょっとばかり苦労する。
まあでもこれは想定内よね。きみはそういう馬だものね。

次いで軽速歩しながら蹄跡行進。
お馬さん,ワガママを試み始めて,蹄跡から馬場内に入ろうとする。
ここで初めて,今日は鞭を持っていないことに気付く。
いつもクラブの鞭を借りていて,騎乗時に指導員さんに渡してもらうのだけれど,今日は渡してもらっていなかったのだ。

ここ,叱りたいところだったなぁ('д` ;)

手綱だけでキツめに誘導して,蹄跡に戻す。
指導員さんは馬場のボロ拾いをしていて,チビ馬くんのワガママを見ていなかった。
ま,まさかこいつ,見ていないところを見計らってワガママしたんじゃ!?

結局,指導員さんが見ていない隙をついて,このお馬さんは2回ほど蹄跡を外れようと挑戦し,2度ともわたしに強引に蹄跡に戻されたので,あきらめたようだった。
相変わらずだなぁ,きみも!( ̄▽ ̄;)笑


指導員さん 「もうちょっと速い速歩にして。鞭なくても脚だけで速くなりますからね」


指導員さんは,今日の前半はあえて鞭なしでレッスンをするつもりだったらしい。
だから渡してくれなかったのね(´∀`;)
拍車を付けているので,脚を入れれば強さに応じて速くなる。


最初の「わがままタイム」さえ制すれば,その後はそうそう反抗しないものね!
やっぱり何でも最初が肝心だわ!(`・ω・´).゚+.゚


運動不足のため,最初の軽速歩数周で,少し息が上がる。
空気もだいぶ暖かくなってきているので,汗をかく。
ああ「運動してる」って感じする!.。゚+.(・∀・)゚+.゚

軽速歩で左右の巻き乗り。
軽速歩をやめて速歩(正反動)に移る。
しばらく乗り続け,前かがみにならないように気を付け,一番良い位置を探そうと鞍の上でもぞもぞ動く。
「気持ち後傾」くらいの位置で,良いポジションを発見する。
うん,たしか馬場馬術の選手とか,こんな感じで堂々と乗ってた!(`・ω・´).゚+.゚
「一歩一歩押し込む感じ」というのが,150鞍超えてようやくわかりかけてきたような気がする。
楽に乗っていられる位置と姿勢っていうのがあるみたい。

その後,鐙を脱いで速歩の馬に乗り続け,鐙上げの状態でもそのまま巻き乗りを行う。
たまに遅くならないように継続の脚を入れながら,半巻して手前を変える。
軽速歩のときのくせで,「手前合わせなきゃ」と思って馬の肩をチラ見して,それから「あ,ただの速歩なら手前合わせいらないんだ(´▽`;)」と思い出す。

速歩を続けながら鐙を履き,履けたら軽速歩。
指示が出て2歩くらいで履けたので,指導員さんに褒められたよ(*´∇`*)♪
……いや,いつも障害のコース練習しているときも,うっかり外れた鐙を必要に迫られて履き直したりしてるからね(^∀^;) たぶん,その経験が効いているんだと思う。
そして鐙上げの後の軽速歩は,ふわっふわで,めちゃくちゃ軽く感じられる。
「軽」速歩って,本当に「軽い」んだ!.。゚+.(・∀・)゚+.゚ って,毎回感動を覚える。


一度も停止をしないまま,間に常歩を入れて(チビ馬くんは常歩にした途端に「休み!?」と期待して動きが鈍くなるので,「まだ休みじゃないよ!」と脚で伝えるやりとりを何度も繰り返した),駈歩のレッスンへと突入。
直線の途中から駈歩発進。最初の1回のみ速歩が入ってしまったけれど,あとは問題なくスッと駈歩になるようになった。

要は馬に伝わればいいわけで,伝わっているかどうかって,何となくわかる。
上手く言えないけれど,自分が指示を出したときの,コンマ何秒の世界の,微妙な馬の反応で,「あ,ダメだ」「あ,行ける」というのが,わかるのだ。あとは,「あ,これ,もう馬がやることわかってるな」とか。



脳裏によぎるものがあった。
もうずっと前,社会人に成り立ての頃に,精神の調子を崩して,カウンセリングに通っていたときのこと。あの頃のわたしは,人と会話をすることが苦手だった。

わたしは,『話をしていて,相手がちょっとでもイラッてしたりすると,それがわかってビクッてするんです』 『言われなくても,こういう反応を期待されてるんだなって察すると,期待に応えないとダメかなって気をつかうし』 『あ,今怒った,今ちょっと嫌だなって思ったって,わかると疲れて』  だから人と接するのが苦手です,と,わたしは泣き出しそうな顔をして打ち明けていた。
わたしにとっては捨て去ってしまいたいくらい厄介な性質だったのだけれど,カウンセラーのお兄さんは,穏やかに,『そういう能力に長けている方なんですね』 と,返してきた。『それは悪いことではないんですよ』と。

あれからしばらくの時間が過ぎて,相手と自分の感情や考えを切り離す術を身に付け,人と話をすることは辛くはなくなった。それでも,たぶん,わたしには本質的に,相手の微妙な反応を瞬時にすくい取るクセがあるのだ。

『それは悪いことではないんですよ』 と言ったカウンセラーさんの言葉の意味が,馬に乗るようになった今になって,少しわかったような気がする。

長所と短所は表裏一体。



最近になって,「馬と会話をする」という感覚が,ちょっとずつわかってきたような気がする。
いくつか独自のルールや特徴があるだけで,基本的には人間同士の非言語コミュニケーションと,そんなに変わらないんじゃないかな。


【156鞍目へ続く】

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168鞍目 ハミ受け・リターンズ

2019年5月26日(日) 天気 晴れ

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父の埼玉土産 桐でできたお馬さん


暑い日の 夕暮れ時に 二鞍目 夏の気配を 肌で感じる
(五・七・五・七・七)


外の広いアリーナで練習していたので,せっかくなので,ほんのちょっとだけ,低~い障害を跳んでみる。(身体のためにこれ以上は自粛)

駈歩で左にぐるっと回って,長い助走距離をとって,クロスバー障害を,ひょいっと。
一回目は直前でボロをして停止してしまったのだけれど(止まるような気がしたので落ちたりはしなかった),二回目は軽く跳んだ。

広い馬場で,わざわざ遠くから障害目指して走っているのだから,馬に対しては「もちろん跳ぶつもりで向かってるよね? 跳ぶよね?」という気持ちでいる。

でも,大抵の馬は,反抗するときは障害の直前で反抗する。人間目線で考えると,「跳べないなら直前で止まらないで,もっと早めに嫌がってくれればいいのに」と思うのだけれど,馬としては,いざ跳ぶ段階になってから「無理!」という気持ちになるのだろうか。それまでは跳べるような気持ちで障害に向かっているのだろうか。それとも,跳べないことは障害に向かう段階からわかっているのだけれど,「走れ」という指示までは受諾できるから,とりあえず走ることだけはやって,跳ぶときになって拒否するのだろうか。

理想的な踏切でジャンプできるかどうか,わたしのような素人は直前までわからなかったりするけれど,お馬さんも直前までわからないのかな。

馬の視野って広いけれど,立体的に物を見るのは苦手だという話を聞いたことがある。
だとすれば,障害までの距離は,人間以上に捉えにくいのかもしれない。



そして,この日の後半にレッスンでやったことは,

ハミ受け

でした。ヾ(=^▽^=)ノ

もう,正直に言って,謎(笑)。
ハミ受けは壮大な謎に包まれている。
「踏み切り」以上に攻略が難しいかもしれない。


例えて言うなら,外国に行って,やっと簡単な言葉を覚えて,少し意思疎通図れるようになってきたな(*´∇`*)♪ と思っていたところで,突然複雑で効果的な使用法のわからないジェスチャーを教えられ始めたような感じなのだ(´∀`;)笑


「え,待って。何それ,どうやってるの? てか,どうなってるの? ネイティブ(プロ)は皆やってるみたいだけど,これ……何?」


実は冬に一度,ハミ受けについて教えてもらったことがあるのだけれど,それがどういう状態なのか,きちんと理解できていなかった。よくわからなかったので,言われるまで意識の外に放り出していたのだけれど……ついに戻ってきたよ,「ハミ受け」が!


騎手の基本(推進とハミ受け) ←理論的にはこんな説明がされているものです。

脚で生み出したエネルギーをハミで受ける?
今後,より高いパフォーマンスをしていくためには,必須らしい。


それで,やってみたわけですよ。「ハミ受け」の練習を。


内方姿勢取らせて,脚で推進かけながら,こう……左右にくいくいって(表現が難しい!)
手綱ちょっと長めに張って,軽く「ハ」の字にとって,イメージとしては「ここにハミがありますよー」と,軽いコンタクトでわからせて(グイグイやるのはNG),本当に「ハミ受け」の言葉どおり「受けさせる」。見た目は,馬があごを引いているというか,鼻先が下向いているというか,そういう状態になる。

「すぐに切れてしまう糸を軽く張っている感じ」だそうで。
大雑把にやっていたらとても感覚がつかめそうになかったので,神経研ぎ澄ましモードに入る。
こういう地味な作業ほど集中力が必要で,集中するあまり,一瞬周りの音が消えたような気がしたよ。何かつかもうと必死になっているときって,そういう風になったりするよね。

この世界に,自分の手と手綱とハミと馬の口と頭しか存在していない……みたいな。

最終的には指の操作でできるようにするんだって。

馬が顔を上げちゃうと,指導員さんは 「あ~逃げられた!」 と言っていた。
「逃げられる」って表現するのか,これ(´・ω・`)

でも,何度か「ああ,こんな感じね!」という状態を経験した。数秒で終了したけどね!

案外停止しているときのほうがやりやすかった?
動かしていると,内方姿勢を意識し過ぎて小さい円を描いてしまっていたので,なんか全体的に難しかった。


指導員さん 「一度馬場のほうでがっつりやるといいかもですね(´・ω・`)」


そうですねー(。・ω・) 1時間とか時間とって,ハミ受けだけ特訓すると効果上がるかも。
わたし案外そういう一見つまらなさそうな練習に耐性あるよ。(o^∇^o)ノ
お馬さんがイライラせずに付き合ってくれるかどうかは何とも言えないけれど(^_^;)

それでも,今日,ほんの一瞬でも 「ああ,こんな感じね!」 がつかめたのは大きかったと思う。
なかなかその状態に持っていけなくて,できても次の瞬間には戻ってしまったのだとしても,それがどういう感じかっていうのがわかっていれば,あとは何とかしてそこに持っていく方法を見つけ出して,できるだけ長く継続できるようにしていけばいいのだから。
駈歩とか,他の技術と一緒だよ,きっと。
ハミ受けも頑張ろう(*´∇`*)♪


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184鞍目 繊細に

 2019年10月19日(土) 天気 雨 ときどき くもり

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東洋医学的には,
休日に休むと楽になる人は「気虚(ききょ)」と呼ばれる「エネルギー不足」の状態で,
運動すると楽になる人は「気滞(きたい)」という「エネルギーが滞っている」状態なのだそうだ。

わたしは馬に乗った後はものすごく爽やかな気分なので,たぶん「気滞」なのだと思う。運動するとすっきりする。

このところ緊急で重要な仕事が多くて気が詰まっているみたいなので,こういうときこそ,家に引きこもったりしないで,馬乗りに行こうと思う。

緑に囲まれた環境で,馬に乗って走らせて風を切れば,滞っていた気も全部きれいに流れていくよ('▽'*)♪

わたしにとって乗馬は,もちろん上達することも楽しみの一つなのだけれど,良い状態で生きていくために必要なことでもあるのだと思う。

乗っていることに意味があるの。
上手くならなかったら意味がないとか,そういうものじゃない。


*・゜゚・*:.。..。.:*・゜


2鞍目は外のドレッサージュ馬場へ。
雨の合間の曇り空で,広い馬場には水たまりがいくつもできていた。

馬場のレッスンなので,正反動の速歩を念入りに練習する。

「もうちょっと深く座って」
「後傾して」

とアドバイスをいただく。

国体で見た馬場の選手の姿勢を思い出し,マネしてみる。
あんな風にできたら,カッコいいものね。


国体を見に行って,一番感じたことは, どんなに上手な人(と馬)だって間違うし,できないことはあるし,勝てないこともある ということ。

だから,間違うこともできないことも勝てないことも,全然落ち込むようなことじゃないんだなぁって。


そして速歩で巻き乗りの練習。円がガタガタになり苦笑い。
うーん……そんなに難しいものではないはずなんだけどなぁ(´∀`;)

指導員さんに,「手綱で壁をつくる」ことと,「外方脚で押し込む」ことを教わる。

ちび馬くんは一度,馬場の入口で外に出ようとする悪事を働いたので,入口付近で「外に行かせない」ことに注力することになった。
こういうとき,手綱だけで動かそうとするのは無理なのよね(; -д-) 「外方脚で押し込む」というのがかなり効果的だということがわかった。


次に,停止から常歩,常歩から停止,停止から速歩,速歩から停止,停止から駈歩,駈歩から停止……と,丁寧に練習していく。

ジャンピングのアクティブな練習も好きだけれど,ドレッサージュの静かな練習も好き(*´ェ`*)♪

駈歩で外の馬場を走らせながら,そういえば,駈歩が恐い時期もあったなと思い出す。
何であんなに恐かったんだろう。落ちそうだと思ってたのかな。
今では,ただ走らせているだけなら,そう簡単に落ちないことを知っているのと,もっと恐い練習をしていることで,恐いとは思わなくなった。

何度も「動かしては停止」をくり返していたのだけれど,指導員さんに,より軽い動作で止めるよう指示を受け,1回目より2回目,2回目よりも3回目……と徐々に小さな動きで止めるようにしていく。

速度調整も停止の合図も,「手綱を引く」ではなく,「拳を握る」。最終的には「薬指の動きだけで」できるようになるといいらしい。

これ,ほんのわずかに薬指あたりでぐっと握っただけで馬に伝わって,止まってくれたとき,ものすごい嬉しいの!(*´∇`*)
なんていいコなの!.。゚+.(☆゚∀゚)+.゚ って愛しさ大爆発する(笑)。

相手が人間でも動物でも,自分の意図を汲んでもらえたときって感動するくらい嬉しいのね。


「乗馬は,上達すればするほど繊細になっていくんですよ」 と指導員さんは言っていた。


馬への伝え方はたくさんあって,人によっても馬によってもやり方は全然違う。
上手な人というのは,「伝え方」が上手いのだそうだ。

コミュニケーションって不思議だな。
どんなに怒鳴って主張しても伝わらないことがある一方で,ポロッともらしたひと言で最も伝えたいことが伝わってしまう瞬間もある。

馬といい関係を築いていきたいと思った。


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187鞍目 3級のおさらい

 2019年11月2日(土) 天気 晴れ

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りんごの季節(●´ω`●)♪

今日はレッスンの予定ではなかったのですが,様々な事情が重なり,急遽クラブへ行くことにしました。
当日予約だったけれど,空きがあったのでよかったです(。・ω・)ノ♪

ちなみに,今更なのですが,10月からの消費税増税の影響で,レッスン料&騎乗料が少し値上がりしていました(´∀`;) 人間の食料品は税率8パーセントのままですが(外食を除く),動物の飼料は10パーセントになってしまうという厳しい現状なので,これは仕方ないだろうなぁと思います。
動物の食糧も,人間と同じく8パーセントのままだったらいいのに。


本日の相棒も,ちび馬くん(●´ω`●)
すごい! わたし復帰してから全部このお馬さんに乗ってる(笑)!
コンビを組んで練習した鞍数は,このコだけで100鞍を超えたよヽ(・ε・)人(・ε・)ノ♪

1鞍目はドレッサージュ馬場で練習。
最近は障害メインだったけれど,馬場の練習。
準備運動と基礎練習のあと,久々に3級のライセンス試験の経路を踏んでみることになった。
たまに「おさらい」として,こういうのもいいよね。

ちょうど1年前の今頃,3級試験の練習を始めたことを思い出す。
あれからもう1年経つのか……。

経路は2級と混ざって記憶があいまいになっていたので,指導員さんが声掛けして先導してくださった。
きっちりやろうとすると,今でもそんなに「簡単」なものではないのね。(´∀`;)


【よくできたポイント】
・速歩も駈歩も意図したところから楽に出た。
・停止がきれいに決まった。

【よくなかったポイント】
・横木通過で中央への誘導が上手くできなかった(1度完全に横木を通過できずに横を通ってしまい注意を受ける)。2度目に改善。
・駈歩での半巻きは速歩になるのが早過ぎたことが1回あった。


直径10mの巻き乗りは,最初に円を描いたときに「あと20㎝くらい外側」と言われて,2回目に改善できたので,このくらいのコントロールはできるようになったんだなぁと思った。


それにしても,このお馬さん,いつもとは何か少し様子が違って,わがままが強目に出ていたのと,右手前の速歩でC地点に向かうと勝手に駈歩になりそうになることが何度かあって,少し手を焼いた。
何だろう……誰かわたしの前にこのお馬さんでC地点から駈歩する練習でもしていたのかな。
「何か違う」という感じを,今日はレッスンの間ずっと感じていた。
動くのだけど,何て言うんだろうな……落ち着きがない? イライラしている?

例えて言うなら,大人の行事(法事とか)に連れてこられた子どもが,もう飽き飽きしちゃって「帰ろうよー!」って不機嫌になっているような感じ。
それでも基本指示には従ってくれるのだけれど,時々「もうやだ!(>_<)」とばかりに何か爆発しそうになるので,「ちょっと一回落ち着こうか(・∀・;)」と減速させたりして,なだめるのに必死になっていた。

お馬さんにも色々あるのね。生き物相手って難しいわ(´∀`;)

指導員さんは,馬の様子を見ながら先回りして対処していくようなアドバイスをしてくださった。

基本的なこと。
止まりそうになったら継続させる。
速くなりそうだったら抑える。
右に寄り過ぎていたら左に。
左に寄り過ぎていたら右に。
当たり前のことを,きちんときっちりできるように。

3級経路を2回ほど踏んで,馬場の練習は終わった。
指導員さんは 「結構乗れるようになりましたね(^^)」 と褒めてくださった。

去年からそんなに変わっていないような気もするのだけれど,少しでも成長できていたらいいな。


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197鞍目 2019年乗り納め

 2019年12月22日(日) 天気 くもり のち 雨

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冬至。
1年のうち最も日が短いとされる日。
ゆず湯に入ってかぼちゃを食べる日。

そして,わたしにとっては今日が2019年の乗り納め。

ああ,1年,色々なことがあった。
年の初めの頃は,ジムカーナやクロスバージャンプの試合に出場してみたり,その後,馬場の練習を始めて,7月には馬場2級の試験にも合格した(黒馬くん本当にありがとう)。

後半は様々な事情で失速してたなぁ(´∀`;)
手術して1ヶ月ちょっとお休みして,復帰したと思ったら国体と台風対応でまた1ヶ月くらい乗れなくて,よし,落ち着いたからこれから乗るぞ!って気合いを入れた直後にインフルエンザ……(泣)。
それでも合間を縫って通い続け,今年1年で60鞍は乗った。
トータルで200鞍には,一歩及ばず。
でも,よくやったよ。うん,頑張った!


2019年最後のパートナーは,今年馬場2級の試験に一緒に挑んだ黒馬くんだった。

ああ,今年の締めくくりは,きみか。(^_^)
色々お世話になったね。ありがとうね。
今年最後のレッスン,よろしくね。

黒馬くんはおとなしく,機嫌も良かったけれど,わたしが馬装するために運んでいた鞍の上のボアパッドを噛んで地面に落とすイタズラをして,指導員さんに叱られていた。

馬って,ただ食べて寝て仕事して生きているだけの生き物ではなくて,遊んだりイタズラしたり甘えたり,楽しむことを知っている生き物なのだ。


インドアの馬場で騎乗。
黒馬くんは安定の重さを発揮する。
一応動くし,速歩にもなるけれど,なかなかエンジンがかからない。
このお馬さんも元競走馬なのだということを,今日知った。
何よ,競馬場ではギャロップもしてたでしょうに,動けないはずないでしょう?
苦労しいしい,どうにか速歩の歩度を伸ばすところまでもっていく。

そして駈歩。
最初の数回,駈歩の発進が上手くいかなくて焦る。
だってわたし,このお馬さんで馬場2級の試験受けて受かってるんだよ?
あのときスムーズに発進して歩度の詰め伸ばしも自由自在だったじゃない。
どうしちゃったの!?(((( ;゚д゚)))

指導員さんに指摘され,内方脚の位置がもう少し後ろでいいことに気付く。
なんかね,「効くポイント」があるの。
そこを探り当てたら,ちゃんとスムーズに発進するようになった。(´∀`;)

ようやく動き出したのはこの頃。
同じ速歩や駈歩でも,「馬が動く気になって動いている」っていうのがわかるのだけれど,この感覚を言語化するのは,ちょっと難しいなぁと感じる。

元気な感じ。
いわゆる「前進気勢」というものなのかな。
エネルギーが高まってスムーズに動く感じ。
乗っているわたしにもわかるけれど,傍で見ている指導員さんにもわかるものらしい。
でも,もしかしたら,これ,馬をまったくやっていない人の目には,よくわからない程度の差なのかもしれない(わたしも乗馬を始める前は,馬の状態は「走ってる」「歩いてる」「止まってる」のどれかしかなった)。

「乗馬は上達すればするほど繊細になっていく」という,指導員さんの言葉を思い出した。


手前を変えて同じことを繰り返す。
基礎を入念に。
焦らないで。
一鞍一鞍,丁寧に。


手綱と拳のことを指摘される。
なかなか改善せず,わたしが苦手とすることの一つ。

「手綱にたわんでいる部分がないように」と。
わたしは引っ張られたら戻すのが弱いのか,手綱がどんどん長くなっていってしまう(そして途中でパッと手を放して短く持ち直す悪いクセがある)。

同じ位置に戻せるように,馬の頭が戻ってきたときに強めのゴムみたいに戻していたら,手綱は伸びないけれど,馬が「手綱を引かれている」と感じるようで速歩になってしまった。しかも,拳を「引っ張って戻す」をやっていても,なお,手綱には瞬間的に「たわんでいる部分」ができる!


小夏 「戻そうとするとブレーキになっちゃいます……(;TДT)」

指導員さん 「ちゃんと脚で推進かけないと(´・ω・`;) 膝から下をしっかり馬体にそわせてください」


指導員さんは,脚の問題を解決させるために,「鐙上げをやってみましょう」と提案してきた。
以前に一度,鐙を外して駈歩の馬に乗り続ける練習をしたことがあるので,抵抗はなかった。
鐙を脱いで,駈歩発進! \(・∀・)ノ
鐙を脱いでいたほうが,むしろスムーズに発進するし乗りやすい。
何でなんだろう……何か,ピタッと,くっつく感じなんだよね。
その状態で駈歩を続けながら,手綱に意識を集中していく。

前を見ながら乗っているのだけれど,周辺視野で馬の頭の動きと手綱と拳をとらえて,たわむ部分がないように微調整をしていく。


あるところで


カチッ


と,何かが上手く繋がったような感じをつかんだ。


本当にそんな感触だったのだ。
腕の動きは小さく,拳の位置もそんなに変わらないのだけれど(たてがみにふんわり添えている感じ),馬の口にかかったハミから伸びる手綱がピンと張ったまま,どんなに動いても隙間(たわみ)ができない!
こんなこと,たぶん初めてだ!
何よりびっくりしたのは,その状態が,ものすごく楽な状態であるということ。
自分の腕が,動いているのだけれど動いていないような。
動く馬の上で,乗り手はスーッと移動しているような感じ。

指導員さんも 「今よくできてた! 完璧!.。゚+.(・∀・)゚+.゚」 と褒めてくださった。

この後も乗り続けて,常にこの最高の状態をキープできるわけではなかったけれど,あの状態を,いつでも再現できるように頑張っていこうと思った。

本当に,感触が変わった瞬間,何かをつかんで新しい世界を垣間見た瞬間って,感動する。
自分だけに(もしかしたら先生や馬にも)わかる,静かな感動。


馬を止めて,鐙を履き直す。
「鐙上げあるある」だけれど,すごく短く感じられて,少し伸ばす。


指導員さん 「最初合ってたと思ったんですけどね」

小夏 「乗ってるうちに脚が伸びるのかも!(☆゚∀゚)」

指導員さん 「あー,そうかもしれないですね。我々はいつも乗ってるから変わらないですけど,普段乗ってない人は乗ってるうちに股関節が開いてくるのかも」


乗馬に脚長効果あり……?(=゚ω゚=;)ゴクリ


もうちょっと手綱を上手に持つ練習を続けたい気もしたけれど,一鞍目はここで終了。二鞍目の障害レッスンに入ります。(*´∇`*)ノ


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211鞍目 停止の練習

 2020年3月8日(日) 天気 雨 のち くもり

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ムーミンに登場するウミウマ(ハナウマ)という海にいる花柄の馬


3週間振りの乗馬です。
雨だしコロナ騒ぎだし,もしかしたらあんまり人いないかなぁ(´・ω・`) と思いながらクラブに行ってみると……

めっちゃ人がいました(笑)。

すごいなー(´∀`;)
乗馬の練習場所は開放的な空間だし,人と人が長時間至近距離にいるようなこともないので,大丈夫なんだろうと思うけれど。
本当に馬にハマった人間って,もう,季節や天候や社会現象なんかでは「やめとこう」なんて気にはならない。乗れる限り乗るのだ。


今日の騎乗馬は,おなじみのちび馬くん。馬房から連れてきて馬装をする。随分乗っているけれど,このコはわたしを覚えているのかな。たくさんお客さんを乗せていると,いちいち覚えていられないかな。

さてさて,今日の前半は停止の練習を重点的に行いました。ヽ(・∀・)ノ
定期的にやってくる「基礎の基礎シリーズ」。

最初のフラットワークでの常歩や軽速歩が楽にできて,びっくり。
いつも「ダルい……('A`)」って声が聞こえてきそうなくらい重い足取りで歩くイメージだったけれど。鞭も持っていたけれど,この日は1度も使わなかった。

そして3週間振りにも関わらず,身体が辛くない自分にもびっくり。
大抵間が開くと,ウォーミングアップの時点で「ちょっとキツイな」と感じて,軽く汗をかいて息が上がるのだけれど。馬がよく動くせいなのか何なのか,とても楽だった。
前日に弓道場に練習に行っていたせいかなぁ。
馬に乗らない日も,できるだけ身体は動かしておきたい。

軽速歩して,短辺で歩度を詰めて,長辺で歩度を伸ばし,半巻きして手前を変えて,速歩(正反動)して,輪乗りをして……そして「停止」の合図。

この日は「速歩→停止」の流れを何度も繰り返して練習した。
できるだけすぐに止められるように。
合図があってから一歩くらいが理想的。

「手綱だけで止めようとしないで」と,何度も注意された。
肩を後ろに引いて,脚を踏み下げて,騎座をグッと押し込むようにして,身体全体で止める。

普通に両手で手綱を操作する練習のほか,片手手綱で停止する練習も行った。
片手手綱は,手綱だけに頼らない感覚を掴むための練習になる。片手での手綱の持ち方も教えていただいた。

停止の少し前に,身体のほうで止める体勢に入って,馬に「これから止めますよ」と伝えてから軽く拳を自分側に寄せると,簡単に止まってくれる。この「事前に知らせる」がポイント。
いきなり拳を力いっぱい引いたりすると,馬も嫌がって反抗する(引っ張り返してくる)ようになったりするのだそうだ。

駈歩の発進でもそうだったけれど,乗馬って,身体全体を使って指示を出すことが多いのね。
どこか一箇所だけでやろうとすると上手くいかなかったりするので,複合的に色々やって伝わりやすい方法を探るのがいいみたい。

停止の練習と併せて,珍しく正反動の輪乗りを延々とやった。
わたしは座りが浅いのかなぁ。
わかってる。わたしは骨盤を後傾させることが苦手だ。もう,若干背中を丸めるくらいの気持ちで挑んでちょうどいいくらい。

長いこと速歩の練習をしてから,常歩からの駈歩発進。
走りながら,手綱をもう少し短く持って馬の首を上げてと言われるけれど,これがなかなか難しい(>_<)!
「脚で推進かけて拳で持って,馬のエネルギーを上へ上へと持っていく感じ」とのこと。
これね,下手にやると単なるブレーキになって,馬を止めちゃうのよ(´Д⊂)
「馬のエネルギーを上へ」って,イメージ的には分かる。
分かるけど……どうやるの!?
なんかハミでコンタクトとれないし,走りながら手綱はたわむし,馬に持っていかれてどんどん長くなっていく。
ああああ……完全に 下手の長手綱 !(;´Д`)

馬に乗り始めて3年経っても,試験に受かっても,「まだまだ全然」と思い続ける日々。


【212鞍目に続く】

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213鞍目 春の雪

2020年3月14日(土) 天気 雪

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今日も乗馬の練習に行く。
自宅周辺では,朝から雨が降っていた。
「春雨かなぁ」などと思いながら,しばらく車を走らせていると,あるところで,雨が何か白くふわふわしたものに変化した。

え,雪? 雪降ってる!?

車のフロントガラスに叩きつけるのは,紛れもなく雪だった。
暖冬で全然雪が降らなかったのに,3月も中旬になって降るなんて。
しかも結構な本降り。

雪が降る日は,いつもの風景から音が遠ざかるような気がする。
ラジオも音楽もかけていないので,車の中にも異様な静けさがあった。

運転を続けながら,今の季節にぴったりな昭和の名曲「なごり雪」を試しに口ずさんでみたら,自分でもちょっと引くくらい泣けてきて,ああ……この情緒不安定さは春だなぁと,季節の移ろいを実感する。



そうこうしているうちに,乗馬クラブに到着。
雪は本降りで,当然だけれど,ものすごく寒かった。
さすがにこんな環境で,外で乗ってる人なんていないよね? と思いながら馬場を覗いてみると,

部班でがっつり障害のコース練習している人たちがいた。

Σ(=゚ω゚=;) みんな雪まみれだよ!

もう,ほんと,毎回びっくりする(笑)。

寒い寒いと震えながら厩舎に向かい,今日のパートナーである元競走馬の鹿毛馬を連れてくる。
わたしには,まだちょっと扱いが難しいお馬さん。
馬着を脱がせてブラシをかける。
寒い冬の間は,お馬さんを丸洗いすることはあんまりないので(冷えて風邪をひいてしまうから),鹿毛子はちょっとクサくなり始めていた(´∀`;) 女の子なのに(笑)。

もしかして,野生の馬って,飼われている馬よりも,においが強かったりするのかな。
日本人は「におい恐怖症」の傾向が強くて,消臭に力を入れる人が多いと聞いたけれど,そもそも,ずべてのものには何らかのにおいがあるわけで,わたしは「良い,悪い」よりも,そこに「その存在がある」と感知するための手がかりになるから別にいいんじゃないかなぁと思ったりする。
だって! においだけで,近くに何の動物がいるとかわかるんだよ!
馬,牛,鶏,犬,猫,ハムスターあたりなら,わたし大体わかるよ!
沢に行ったとき,何かの獣臭(たぶんイノシシ)がしたのだってわかったんだよ!

話がそれましたが,今日はそんなコンディションのお馬さんに乗る。
まあ元気でいてくれれば何でもいいや(●´ω`●)♪

春先の牝馬は腹帯を締められるのが嫌なのか,騎乗後に腹帯を締め直そうとすると勝手に横に動くので恐かった。待ってまって。運動前に落馬なんて嫌よ(>_<;)

敏感なお馬さんだからね。
気を付けなきゃね。

鐙を調節して常歩。
ちょっとして軽速歩。
軽い扶助で動くので楽々。
半巻きして手前を替え,軽速歩を続ける。

そして軽速歩のまま巻き乗り。
やっぱりこのお馬さんは右手前がやりにくく,内側に切り込んでいってしまうので,手綱と脚で押し出して大きく回れるように頑張る。

なんで右やりにくいんだろうねー?(´・ω・`)
馬にも人にも,誰にだって左右差はあるけれど,こうも差が大きいと原因は何だろうと考えてしまう。筋肉のつき方の差とか,骨格の歪みとか,柔軟性の差とか? そういうものって,どこから出てくるの???
わからないけれど,乗っている人間の動かし方でカバーはできるので,右回りのときちょっと気をつけよう。(。・ω・)ノ

ものすごい努力をして右手前できれいな円を描けるようになった後に,手前を替えて左手前で巻き乗りをしたら,あまりにも楽にできたので感動する(´∀`*)笑

巻き乗りをしながら,指導員さんから停止の合図があったらできるだけ1歩で止まる練習を繰り返す。
手に頼らずに。
脚を踏み下げ,上半身を後方に傾けて,手はその動きと一緒に少し動くくらいで。
何回かやって上手くいくときがあり嬉しくなる.。゚+.('▽'*)♪゚+.゚

こうやってちょっとずつ精度を上げていくんだね(●´ω`●)♪

【214鞍目に続く】

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