馬々とりんごの日々

UMAUMA TO RINGO NO HIBI 初心者の乗馬日記です。 記録のために書いています。 これから乗馬を始められる方の参考になれば幸いです。

61~80 鞍目

61 鞍目 初心に帰る

2017年12月2日(土) 天気 晴れ

季節は巡り,再び冬がやってまいりました(●´ω`●)゚+.゚
DSC_1854

1鞍目は,身体をほぐすのと勘を取り戻すのに使ってしまうことが多いので,新しいことや難しいことに挑戦したりすることはあんまりしない。

こういうときは,なんだかスポーツジムでエクササイズしているような気分になる。決まりきった運動をして,汗を流すような。

本当は,こういう基礎練習の間も,神経を張り巡らせて,より「完璧」に近づけるようにするのが理想なんだろうな。
慣れてきて,そこそこ簡単に馬が動くようになってくると,何も考えずにぼーっと進ませてしまいがちなので,「おい! 目を覚ませ!」と,自分で自分に鞭を入れるようなことを,蹄跡一周につき一回くらい心の中で行っている。

し っ か り し ろ わ た し !(;´Д`)

さあ,いつもの箇所を点検するぞ(・∀・)ノ

鐙の長さ

鐙の踏み方
かかと
重心
姿勢
目線


手綱
馬の様子

えーと,あとは何だっけ?
……(´・ω・`)
ま,いいや。思い出したらその都度直そう(笑)。

どれだけ鞍数を重ねても,一番最初にやった一番大切なことは忘れちゃいけないのだ。

そもそもわたし,どの歩様も完璧にはできてないじゃない……。
慣れてきたからって油断するなよ(; -д-)ノ


ちなみに,1鞍丸々使ってウォーミングアップした内容はこちら

①常歩
②軽速歩
③速歩(鐙上げ,走行中に鐙を履き軽速歩に切り替えを含む)
④巻き乗り
⑤半巻きして手前変え
⑥軽速歩
⑦速歩
⑧巻き乗り
⑨常歩に戻して駈歩発進
⑩駈歩
⑪巻き乗り
⑫駈歩から軽速歩
⑬軽速歩から常歩
⑭半巻きして手前変え
⑮常歩から駈歩発進
⑯駈歩
⑰巻き乗り
⑱駈歩から軽速歩
⑲軽速歩から速歩
⑳速歩から駈歩発進
駈歩から常歩
……

長いね!(・∀・)☆

もしかしたら,2鞍目に食い込んでたかも。
2鞍休憩なしで続けているので,実は境目がわからない。
どこまでがウォーミングアップで,どこからが本格的な練習なのかも,実はわからない。

しかも,これやってる間,馬の頭をまっすぐにするだの,歩度伸ばしたり詰めたりするだの,軽速歩の手前合わせるだの,時々停止させて指導員さんの話を聞くだの,色々やっているので,単純な練習のように見えるのに,情報量多くてパンクしそう。゚(゚´Д`゚)゜。

「馬に乗る」って,身体も頭も神経もフルに使う,とんでもない作業だわよ。
馬乗るようになってから,自動車の運転がものすごく楽に感じるもの。
地道なこの練習で,精度上がってくれるといいな。

【62鞍目へ続く】

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62 鞍目 踏み切りの位置

2017年12月2日(土) 天気 晴れ

霜が降り,風も冷たい季節。
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こんな季節でも,2鞍乗った後は結構汗をかいている。
ジョギング並みの運動量。

2鞍目は,ちょっと難しいことに挑戦しました(*・ω・)ノ♪


☆*゚ ゜゚*☆*☆*゚【 馬場の挑戦 】゜゚*☆*☆*゚ ゜゚*☆

今の課題は「後退」。これで2回目だけれど,ちょっと苦手 (ノд・。) グスン
コツをつかめばスイスイ行くのかもしれないけれど,現時点では力技で無理に引っ張ってしまうので,馬もわたしも苦しいことこの上ない。

現状では,

停止 → 手綱を引く(後退) → 手綱を戻してしまう(停止してしまう) → 手綱を引く(後退させきれない)

になってしまっているので,

停止 → 手綱を引く(後退) → 手綱を引く(後退) → 手綱を引く(後退) → ……

となるのが正しい。

一歩後退したことに安心して無意識に拳を戻してしまっているのだけれど,本当は,下げたい所まで拳を戻さず引き続ける必要があるのだ。
何だか後ろに転げ落ちそうで恐いような気もするんだけどね。
あるいは,引きすぎて馬が嫌がって暴れるんじゃないかって。
お馬さんは,こう……首を丸めるというか,引く感じで後退するので,拳をゆるめて顔を前に戻したところで後方に引かれると,すごく嫌な感じがするらしい。

理屈は……わかった!(☆゚∀゚)
次回試してみよう。
(後退の練習は下手にやるとお馬さんがイライラしてくるので,そう何回も続けてできないのです)


☆*゚ ゜゚*☆*☆*゚【 障害の挑戦 】゜゚*☆*☆*゚ ゜゚*☆

これまで謎のヴェールに包まれていた「踏み切り」についての説明を聞く。.。゚+.(*゚∀゚) ゚+.゚

例えば,馬の一歩が1mだとしたら,障害の50cm手前で踏み切る(前肢が地面に着いて蹴る)のが理想なのだそうだ。そうすれば1mの一歩の中に自然なかたちで障害が入るから。

それが30~40cm手前で踏み切ると,障害までの距離が短いので,馬は上に飛び上がる感じで障害を跳ぶしかない。当然,馬も跳びづらいし,人間も乗りづらくなる。

逆に,60cm~70cm手前で踏み切ると,障害までの距離が長いので,馬はびゅーんと長く跳ばなきゃならない。これまた馬も跳びづらいし,人間も乗りづらい。

だから,馬の歩幅と障害までの距離を頭に入れて,ちょうどいい場所に誘導してやるのがいいのだそうだ。

【乗馬メモ】
理想の障害前の踏み切りの位置=馬の歩幅の半分の長さ

そっか!('▽'*)゚+.゚ ……いや,ちょっと待って……馬の歩幅が今何cmかって,乗ってる状態でどうわかればいいの?
伸ばしたり詰めたりして歩幅変わるのはわかるんだけど,もしかして,スタンダードな走り方してるときがどのくらいの長さかっていうのだけは,最初に測るか何かして把握しておく必要がある?
それとも,そんなに数字で把握する必要はなくて,もう,乗ってるときの勘でいいのかな。

馬上から地面を見た場合,1mがどれくらいで,10cmがどれくらいになるのかも,いまいちわからない。どうしよう……謎だらけだ,この世界。

「馬の肢の位置が今どこなのか考えてね」と指導員さんは言った。
走ってる状態の馬って,肢の位置変わってるんだけど,たぶん,踏み切るときの位置は,騎手の脚の「ちょっと前」くらい……なのかな? (← そろそろ大混乱)

言っていることは,すごくよくわかるし,聞いていて「そうだろうな~」と思う。
でも,これ,乗っている状態でやれと言われると,なかなか難しい。

とりあえず今日もやってみる。
目測の対象は蹄跡上の一本の横木。
何度か横木の中央に誘導する練習をしてから,右手前で駈歩して通過。

小夏(こんな感じかな?(=゚ω゚=;))

馬,ちょっと伸びながら横木を跳ぶ。

指導員さん「ああ,ちょっと遠かったねー」

小夏(遠かったのか(≡ω≡.)(←わかってない) じゃあ,次は,直前でもうちょっと伸ばして……)

これもう何回かやって微調整していくしかないのでは!?(´;ω;`)

感覚がつかめなさ過ぎて憔悴しかけているわたしに,指導員さんは笑いながら「最初からできてたら誰も苦労しないから」と言った。
う,うん……そうだよね。わたしまだこのクラブに来てから1年経ってないものね。
一朝一夕に身に付くわけない。長い目で見ていこう!(>_<)


□■□■□■□■□□■□■□■□■□


帰りに車を運転しながら,何だか最近,レッスン内容を難しく感じることが多くなってきたなぁと思った。

これまでは,「やってごらん」と言われたことは,やってみれば一応できた。
でも,今は「こうやるんだよ」と言われたことが,簡単にはできず,「え,どうやるの?」という感じになってしまう。

「壁」来た? ここが「壁」?(=゚ω゚=;)


ああ,たぶん,ここからだ,と,ちょっと疲れた頭で思った。

今日,障害を跳ぶときに,指導員さんが言っていた。
「これまでは『馬に跳んでもらっていた』。これからは『自分が跳ばせてやる』」

これまでとこれからでは,何かが変わるのだ。


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63 鞍目 尻ムチ

2017年12月17日(日) 天気 晴れ

馬の相手と赤ちゃんの相手って,ちょっと似ているなと思いました(*´ -`)(´- `*)
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妹の北海道みやげ アイヌ彫り?

前日から泊まりで妹の家に行き,甥っ子(生後7ヶ月)の世話をしていました。
寝起きで機嫌悪いのを,抱っこしてあやして,ミルクあげてオムツ替えて,おもちゃ与えてゆらゆら揺れて,横揺れでダメなら縦揺れでどうだとやって,あ,機嫌よくなってきた(・∀・)!よしよし♪ いい子いい子(●´ω`●)♪

……っていう流れ,なんかちょっと馬に似てるなと思った(笑)

「よーし,これでどうだー.。゚+.(・∀・)゚+.゚」 とか 「ああ調子上がってきた! いいぞ~♪」 とか。
様子を観察しながら色々やっていく感じが。
しゃべらなくても,気分や考えていることが何となくわかるのって,嬉しくて,楽しいな。(*´ェ`*)



さて,その妹の家から帰宅して,自宅でお昼を食べてすぐにレッスンへGO!
道中雪がちらついていたりしていて,とにかく寒い!

わたしのレッスンのために洗い場に繋がれている馬を見て,にわかに夏の記憶がよみがえる。

あれ……この馬,もしかして……?

例の超絶重い黒馬,ついに再登場!
(※43鞍目「重い馬」参照)

出たな~(笑)(*゚▽゚* ;)ゴクリ…
いつかは来るだろうと思っていたけれど,年内に来るとは。

馬装をしていた厩務員のお兄さんも「重いんですよね~」と言っていたので,このお馬さんはわたしだけでなく誰にとっても基本的に「重い馬」って認識でいいのだな?.。゚+.(`・ω・´)゚+.゚

指導員さんも,いつもは持っていない追い鞭を持って馬場に入場してきたからね!
わたしも,馬によっては鞭なしでいけるのに,今日は最初から最後まで鞭持ってたからね!

さあ準備は万端! 行くぜ! 冒険に!(*`Д')ノ

こんな気分で,最初からガツガツ強めの脚入れて,効かなかったら鞭入れて,「おらおら走れ~!!」とやっていたら,前よりは全然よく動いた。(´∀`*)


でも加速がどうにもかからない。
困っていると,指導員さんから新たな指導が入った。

指導員さん「手綱左手でまとめて持って!」

小夏「はい!」

指導員さん「右手で尻に鞭入れて!」

小夏「はい!」 

心の声( 尻ムチ!(((( ;゚д゚)))

お尻に鞭入れるのって初めてやってみたのだれど,結構効いた。

【乗馬メモ】 効果の度合い
肩に鞭 < 尻に鞭


あんまり使いたくはないんだけどね。こういう方法もあるんだってことを今日初めて知りました。

常歩,速歩,軽速歩,駈歩……一応全部できたぞ!
夏の頃よりはレベルアップか!? .。゚+.(・∀・)゚+.゚ そうだな!?

指導員さんはいつも舌鼓で補助をしてくれているのだけれど,このお馬さんは舌鼓くらいじゃ動かないので,注意を促したいときには,遠くから パアァン!! と追い鞭を鳴らす。
この音,人間のわたしが ビクッ ってなる(´∀`;)。いや,わたしに向かって打ってるわけじゃないのはわかるんだけど。この音,恐い……(>_<)。
さすがにこのお馬さんにも効くようで,音がすると加速する。

まだまだ「乗りこなす」なんてレベルには達していないけれど,今日は前よりは動いたし,巻き乗りや鐙上げの速歩や鐙履きの練習までできたので,自分に「一歩前進」認定してあげよう。.。゚+.(●´ω`●)゚+.゚

【64鞍目に続く】

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64 鞍目 砂まみれ

2017年12月17日(日) 天気 晴れ

今日は砂まみれになりました。('д` ;)
[画像:c41785c0-s.jpg]

最近は2鞍目に障害の練習が入ることが多いのですが,今日もやっぱり障害飛越の練習に入りました。(練習メニューは指導員さんが考えてくれるので,わたしはいつどんな内容の練習が来るのか事前にはわからないのです)

この重い黒馬くんには夏に散々泣かされたので,
まさかコイツで障害を跳ぶ日が来ようとは……( ;゚д゚)
なんて,感慨深いやら,若干の不安を感じるやら。

うん,でもね。
これで,わたしとペアを組んで障害を跳んだお馬さんは4頭。
何だかんだで,色んなお馬さんに乗って走って跳んでいる。
動かせるのは一頭だけじゃないかもって思えるのは嬉しい(*´∇`*)


重いお馬さんを走らせて,鞭使いながら速度調整。
まずは軽速歩で地上横木を通過。
横木の中央を通れるように誘導。
横木通過後もそのまま真っ直ぐ進めるように(壁沿いの蹄跡に寄りそうになるので)。

左手前の速歩でクロスバー通過。

わたしはどうも膝が開いて脚がパタパタしてしまうらしいので,鞍に沿わせてその部分を支えにしなさいと教えられた。

膝が開いちゃうのって何でだろう。
筋肉がないのか,構造上のくせなのか(´;ω;`)
わたしの場合,つま先ちょっと内向き気味くらいの気持ちでいいよ(>_<)
それから,かかともちゃんと踏み下げて,浮かないようにね。

【乗馬メモ】
障害を跳ぶときの注意点
①膝を閉じる(鞍に密着させる)
②脚(重心,踵)を下にする
③視線は前


「この3点を気を付けて」と指導員さんは言った。
注意点が3点に絞られたことで集中力が分散せず,気が楽になった。

クロスバーの後,ほぼ同じ高さの垂直障害を跳ぶ。
障害を跳んだ後にそのまま軽速歩を続けて馬場を一周し,もう一度跳ぶ。

何回か繰り返した後に, クロスバー → 垂直障害 の連続障害セットがやってくる。
馬に任せてしまって,何とかバランスを取りながら通過。

自分で「よくできた」とはとても言えないものの,できなくもない。
通過後にお馬さんを愛撫。よく跳んでくれたねー (* ´∀`)つ♪


そして駈歩!
駈歩で障害跳んだのいつ振り?
これも左手前で,まずはクロスバー。

でも速度の調整とか誘導が何か難しいような気がして,一度障害の直前で手綱を引いてピタ止まりしてしまった。
何となく「ごめんなさい」と謝り,再び跳ぶ体勢に向かったものの,馬上で自分の身体が小刻みに震えていることに気付いた。

あ,あれ? ……わたし,もしかして,障害跳ぶの恐い?

恐いよね。うん,認める。正直恐い。

思考を麻痺させていたのか,頭ではそこまで恐怖を感じていないような気がするのに,身体のほうに症状が出ていて,ちょっと変な感じがした。

大丈夫。落ち着いて。
落ち着いていけば,きっと動きもよくわかるから。

このお馬さんは駈歩を出しただけでは速度が足りないので鞭で加速する。
踏み切りのことは正直よくわからない。
速度足りないと跳びづらいだろうな,くらいの認識。

クロスバーを何度か跳ぶ。
調子を少し取り戻したところで垂直障害。
垂直障害も何度か跳ぶ。

ああ,できるようになってきたかな……

と,思ったところで,

唐突に前に投げ出される。

あ,やばい

馬の首につかまろうとしたものの,毛ですべって全然しがみつけず,そのまま馬場へ落下。
馬の肢がすぐそばを通過。

すぐに身体を起こして,馬場に座りこんだまま自分の状態をチェック。
馬は指導員さんがつかまえて戻ってきてくれた。

馬場の砂はやわらかいし,ヘルメットも被っているので,外傷で流血とか強打して失神とかそういうのはないのだけれど,一応地面と接触しているので10分くらい地味に頭が痛い。

あと,背中。背骨中央より右,肩甲骨の間あたりがちょっと痛い。

どちらもたいした痛みではなく,乗馬クラブを出る頃までには消えていた。

わたし,どう落ちたんだろう。痛みの部位からして背中のほうから落ちたのかな。
頭と背中にぼんやりした痛みがあるほかは無傷の無痛。

たいしたことなくてよかった……(´;ω;`)

指導員さんはわたしの無事を確認してから,踏み切りが遠かったがために馬の跳躍が伸び,人間(わたし)の動きが遅れて投げ出されたのだと教えてくれた。

【乗馬メモ】
・踏み切りが遠すぎると馬がめっちゃ跳んで落馬リスクが高まる。

脚,後ろに流れなければ,馬が伸びても動きについていけていたのかな。

そして今日の落馬で知ったこと。
【乗馬メモ】
・馬の首はすべるので,つかまってぶら下がるのには向かない。

ただ,首にしがみつこうとしたことで脚が下になり,頭から落ちることを阻止できたかもしれないので,つかまろうとすること自体は悪くないのかも。

【乗馬メモ】
・落馬するときは基本手綱を握って(注・場合による)。


手綱を持って落下すると,頭を打つのを防げることが多いのだそうだ。ただし,場合によっては手綱を放してすぐさま馬から離れたほうがいいのだとか。

そんな……いつ起こるかもわからない落馬で,どうしたほうがいいか考えるなんて,どんだけの判断力が必要とされるの(゚д゚;)

立ち上がれば全身砂まみれ。
耳と鼻と口もじゃりじゃり('A`;)
(※ポケットの中にも入りこんでいて家の中にも砂持ち込んだ)


ちなみにこの後,再び騎乗して,同じ障害跳びました。50㎝なのでこれ以上下げようもなく,高さも同じまま。一回跳んで,駈歩したままもう一回。さらにもう一回。そしてレッスンは終了。
……ちゃんと飛べた!。゚(゚´Д`゚)゜。ウァァァン

指導員さんはケガを心配していて,それでも「めげずにまた頑張りましょうね」と言ってくれた。
落馬のショックで乗馬をやめる人もいると聞いたけれど,わたしは
(ここでやめたら「落ち損」じゃん(≡ω≡.))とか思ってしまった。
確かに落馬は恐いけれど。
続けて上達したら「今の自分があるのはあの時があるから」とか言えるけれど,やめてしまったらもう何にもならない。ただ落ちただけになってしまう。それは嫌だなぁと。



それでも,今日の落馬は,たぶん,自分で思っている以上にショックな出来事だったのだ。

わたしって才能ないんだなぁ……と,今更思い直すこともないほどの事実を噛み締めてしまった。

わたし,もっとセンスのある人だったらよかった(ノд・。)
天性の才能とかある人だったらよかった(´;ω;`)
1mくらいまでは「よし,じゃあ次これやってみよう♪」って感じでスイスイ進める人だったらよかった。
馬の急な動きにもついていけて,落馬なんかせずに。
それが,

たった50㎝でこの有様か……!!(`・д・´;) 

って,何か,自分で自分にがっかりしたというか……
ショックだった。

だって,今日の落馬,わたし落ちるなんて全然思ってなかった。
踏み切りが遠いことにも気づいていなかったし,ただいきなり「あ,やばい」という状況が目の前に来ていて,防ぎようがなかった。(逆に言えば,「降りよう」という判断ができる余裕があった分だけ,前回は体勢を立て直して戻れる可能性は高かったのかもしれない。)

どうすればよかったんだろう。こういうときはどうすればいいんだろう。どうすれば防げるんだろう。今後同じようなことにならないためにはどうすれば……と,帰ってから布団にもぐって眠りに落ちるまで,ずっと考えていた。


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65 鞍目 イメージ特訓

2017年12月24日(日) 天気 くもり

☆*゚ ゜゚*☆*☆*゚  MERRY CHRISTMAS  ゜゚*☆*☆*゚ ゜゚*☆
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クリスマス・イヴの今日。
日中でも白い息が出るほど寒かった。
空には重く垂れこめた雪雲。
馬場には一応クリスマスソング(笑)。

この寒さの中で運動して,この汗のかき方って,ちょっと自分でも信じられない。
わたし,無駄な動きが多いのかな?(´・ω・`)


☆*゚ ゜゚*☆*☆*゚゜゚*☆*☆*゚ ゜゚*☆

落馬から一週間。
今日も練習へ。

馬から落ちたことは家族には言わなかった。
言えば「乗馬なんてやめろ」と言われるのが目に見えていたから。

気持ちはわかるし,心配してくれるのはとてもありがたいのだけれど,
「落ちないために乗らない」っていうのは,何だか少し変な感じがする。

たとえば,

「不合格にならないために試験を受けない」 とか
「離婚しないために結婚しない」 とか
「死なないために生きない」 とか

そういうことみたいに,本末転倒なことのような気がするのだ。

人間,どんなことをするにしても,ある程度のリスクは覚悟の上で,それに挑むものなんじゃないのかな。


☆*゚ ゜゚*☆*☆*゚゜゚*☆*☆*゚ ゜゚*☆

さあ,正しく乗っていれば,基本的に馬にはそんなに危険はない。(・∀・)ノ
はるか昔から人は馬に乗っていたのだから。
ちゃんと調教されている馬なんだし,そんなに気負わなくていい。

この一週間,実は前回の落馬シーンを何度も何度も頭の中で再生してしまい,恐怖を追体験していた。
たいした落馬ではなかったのだけれど,もうリアルな体感としてそれがわかるので,「悪かったところを検証しよう」とか考えてそのシーンを思い出すと,恐怖が込み上げる。
他の上手な人が障害を跳ぶ動画を見ていても,我がことのようにゾクッとする。

いかんいかん。これはマズイぞ(; -д-)ノ
このままマイナスイメージが定着するとマズそうなので,途中から「上手くいかなかった方法」を考えるのを放棄し,「上手くいく方法」を考えるほうに切り替えた。

そう,そうだよ!
だって,よく考えて!
9割は跳べてるんだよ!
上手くいかなかった1割に執着する必要ないんだよ!


恐怖っていうのはやっかいで,人間の行動に著しく影響を及ぼしてくる。
でも,1割の上手くいかなかった経験で,9割できていたことをできなくしてしまうのは非常にもったいない(´;ω;`)

大丈夫。
できる! できる! できる!
わたしはできる!!(ノ;`Д´)ノ
(←もう自己暗示の世界)

恐怖を抑えて,上手な人が障害飛越をする動画を見続け,身体の動きを死ぬ気で検証。
わかったようなわからないような!(涙)
腰,浮かせるけど,落とし気味というか,身体ごと前に突っ込むようなことは絶対にしない。
上半身がグラーッとなったら,前回のわたしのようなことになるのだ。
上半身,グラグラさせない! 体幹超重要!
脚の踏み下げが甘いと後方に流れるし鐙外れるし,上半身も支えきれずに傾くので,脚の踏み下げ超重要!
膝から下をグラグラさせない!!!(`・д・´)

ああ……あの練習も,あの指摘も,全部つながってた。・゚・(ノД`)
言われたこと全部できていれば,たぶん落ちずに済んだんだ。
そして万が一落ちるときは,できるだけ安全に落ちることができるように頑張ろう。


☆*゚ ゜゚*☆*☆*゚゜゚*☆*☆*゚ ゜゚*☆

今日のパートナーは,久しぶりの小柄なお馬さんだった。
このコはね,乗りやすくはないんだけど,慣れてはいる(´∀` ;)

わたしは調子がいいのか悪いのか。
とりあえず常歩からウォーミングアップして基礎練習。

手綱が長くなっていると馬がよれる。
短く持って,前のめりにならないように身体を起こす。

このブログの読者様をはじめ,話を聞いて「上手なんだね」と言ってくださる方は多いのだけれど,実際に自分が馬に乗っていると,「上手だ」とはとても思えない。
初歩的なミスが多いし,それを指摘されもする。
今日は駈歩の発進を失敗したり,速歩の巻き乗りで失速して常歩になったりもした。

「自分は大丈夫」「できるんだ」ってイメージを持ち続けるのは,結構大変。

【66鞍目に続く】

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66 鞍目 深呼吸

2017月12月24日(日) 天気 くもり

その昔,王や皇帝となる人が学ぶ「帝王学」には,乗馬が取り入れられていたのだそうです。
何故乗馬が取り入れられていたのか,何となくわかるような気がします。
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今日は馬をコントロールする前に,自分で自分をコントロールすることに一苦労。
自分の状態がよくないと,もう,馬に乗って馬の動きをどうこうしている場合じゃない。
「恐怖」との付き合い方,どうすればいいんだろう。

今日はただの駈歩の動きさえ,何故かちょっと恐い。
何となくコントロールしきれていないような気配が時折混ざる。
落ち着け,落ち着け。大丈夫。
このお馬さんにはもう何度も乗ってるじゃない。

1鞍目に常歩,軽速歩,速歩,駈歩と一通りやって,2鞍目に地上横木通過。
まずは軽速歩で。
横木通過したら障害来るだろうなーと何となく察する。
速歩からゆっくりできるといいな。
速歩の後は,駈歩で横木通過。
何度か駈歩で横木を通過した後,停止して振り返った。
指導員さんを見ると,横木をクロスに組んでいる。

え……まさか……(;・ω・)

指導員さん「じゃあ,これ(障害)駈歩で.。゚+.(・∀・)゚+.゚」

Σ(゚д゚;))))

え……ちょ……今日,最初から駈歩で跳ぶの? 軽速歩じゃなくて?

猛烈な心の抵抗に遭い,いつも「はい!」と即答して動くところ,すぐには動けず,停止した馬上で何度か障害飛越の随伴の姿勢の見直しなどをしてしまう。

こ,こんな感じだよね? やれるよね? いけるよね?

馬場中央にいる指導員さんは,どうも待ってくれそうもない。
わたしが恐怖を感じているなんて思ってもみない感じで,ニコニコしている。

常歩で蹄跡に馬を誘導し,深呼吸。
長く長く息を吐く。
可能なら深呼吸と同時に両手で印でも組んで精神統一したい気分だ。

深呼吸を終えたところで駈歩の発進。
駈歩で蹄跡を走りながらも,長く息を吐く。
脚を思い切り踏み下げる。
随伴の動きを頭の中でシュミレーション。

隅角過ぎた少し先にクロスバー。
脚下げる。
目線は前。
拳はたてがみに。
腰は浮かせるけど前のめりにはならない。

跳んだ!
よし! 体勢戻せ!

OK! できた!ヽ(TдT)ノ ゚+.゚

常歩に落とし,停止。

これ,あと2~3回繰り返した。
そのたびに深呼吸して,大きく息を吐きながら駈歩して,障害を跳んだ。

たしか,人は,息を吐くときに副交感神経が優位になりリラックスする……ような仕組みだったと思う。

とにかく,わたしは恐怖や不安でパニックになることを防ぐことが大事なのだ。
どんなときも,心を落ち着けること。

深呼吸して,細く長く息を吐いていくことは割と有効だったようで,冷静になるというか,周辺視野が広くなるというか,恐怖などの感情を排して馬の動きや自分の身体の状態を観察している不思議な集中状態に入る。

駈歩をしながら,「ああ,このスピードでここから落ちたら,たぶんこんな感じになるな。大丈夫だな」と冷静に考えたりしていた。

馬乗りってやっぱり,冷静さが大事だ。

脚踏み下げることは全力で頑張った。要(かなめ)はここだ。
わたし,たぶん,脚の踏み下げが全然足りてなかった。
本気で力入れて下げると,膝も開いたり浮いたりしないのね。
ごめんなさい,指導員さん……(´Д⊂) 
これまで散々「かかと下げろー!! (ノ`Д´)ノ」って言われてたのに,わたし本当の意味でちゃんと体得できてなかったから,あんなことになったんだ。

・視線
・姿勢
・脚(重心)


今日はパニックにならずにこの3点に取り組むことでいっぱいいっぱい。
できた回数を積み重ねて,「大丈夫なんだ」という記憶を追加していく。

恐くても「恐い」とは騒がなかったけれど,傍から見ている指導員さんも「どうも今日は様子がおかしい」と感じたのか,「どうしました?(´・ω・`)」と何回か聞かれた。
すみません……技術面の苦労というよりは心理面の苦労です。もうちょっとで克服する予定なので,長い目で見ていただけると助かります。

けれど,もはや,わたしは「ただ障害飛越の動きに慣れる」だけの練習をさせてもらえるような段階ではないらしく,今日のレッスンでは踏み切りの位置を考慮して歩度の調整をすることが要求された。
でも正直そこまで気が回らなかった! ヽ(TдT)ノ ごめんなさい!

障害はさらに増え,クロスバーの向こうに垂直障害。
間の距離は三完歩分。
クロスを跳んで,すぐに体勢を立て直し,「1,2,3…」で次の障害を跳ぶ。
本当はこの三歩の間にも,状況によって歩度の伸縮をしなきゃならないらしい。

たった三歩の間にね!(泣)
一個目の障害跳んだ時の状況を踏まえてね!
信じられないよね!?

今のわたしにはそんな余裕ない!(´;ω;`)

連続障害の練習を終え(ラストの回で二個目の障害速歩になってしまって撃沈),馬上で呆然としながら指導員さんの話をやや上の空な状態で聞いていたら,わたしのキャパオーバーな状態が目に見えたのか,指導員さんはふっと息をついて,障害を見ながら急にトーンを落として言った。

「まあ,でも,これだけできてれば,たいしたもんだ」

「最初こんなんできると思わなかったでしょ?」

わたしは頷きながら,か細い声で「思わなかった」と答えて,レッスンを終えた。
喜んでもいいような言葉だったけれど,わたしはどうしてか「コイツはここまでか……」とか「この程度が限界か?」とか思われたような気がしてしまって,ちょっと寂しい気持ちを味わった。
まだ! まだこれからだから! 見捨てないで!。゚(゚´Д`゚)゜。ウァァァン みたいな気持ちになった。

洗い場で鞍を外したお馬さんにブラシをかけ,その後,しばらく外の馬場で上手な人たちが障害飛越をしている様子を眺めていた。

楽に跳んでるように見えるんだよね……(´・ω・`) 
彼らも,わたしとは違う段階の何かに挑戦しているんだろうか。
たまにはやっぱり怖かったりもするんだろうか。

とりあえず,今日,わたしは落馬せずに障害飛越の練習を終えることができた。
ささいなことだけれど,自分の中では大事な事実なのだ。
次はもう少し自信を持ってできるといいな。


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67 鞍目 2017年乗り納め

2017年12月30日(土) 天気 晴れ

年の瀬に軽く1鞍。(*´ -`)
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今年最後の馬乗りへ。


1年,長かったのか,短かったのか。

最後のお馬さんは,良い子の栗毛ちゃんだった。

やわらかくって,毛並きれいで,あったかい。

久しぶりに馬装をして,馬を引いて馬場へ。

今日は1鞍なので,基礎だけを丁寧に。

いつものように常歩,軽速歩,速歩,鐙上げ(その後走行中に鐙を履いて軽速歩),鐙上げで速歩したまま巻き乗り,駈歩。


反応の良いお馬さんは,動かなくて困るということはないのだけれど,乗り手のほんの少しの変化で状態が変わってしまう。

一定の速度を保つのにも一苦労。
上体をやや前傾させただけで加速するし,後傾させただけで駈歩から速歩になってしまう。

このお馬さんは,騎座での扶助をせずに手綱だけ引いて歩度を詰めようとすると,ものすごく嫌がる。「やめて!」って,苦しそうに首を振る。

歩様の変換も,なんだか上手くいかなかった。

駈歩の発進では,常歩から出そうとするも間に数歩速歩が入ってしまう。
駈歩から常歩への移行も,間にダラダラと速歩が入ってしまう。

わたし,たぶん扶助が甘いんだな。
中途半端な指示はよくない。


今日も,
「かかと下げて」
「停止の際にまず脚踏み下げて重心を後ろに持っていって(手綱ばかり最初に引かない)」
と注意を受けた。

1年も経ったのに,同じ注意を何度も受けている。(>_<)
できなければ言われるのは当然だから仕方ないのだけれど,自分への失望でしょんぼり。
わたし,ただ何となく馬に乗ってたりしない? ちゃんと集中してる?

最近は進歩しないどころか後退しているようで,「ああ,こりゃ完全にスランプだな……(´・ω・`)」 と,軽く落ち込んでしまった。

でもね,きっと,こういう時に腐らずにいられるかどうかで違ってくると思うんだ。

抜け出るまでは,「ここまでか?」「ここが限界か?」「これ以上伸びないのか?」「わたしはもうダメなのか?」「ちゃんと正しい方向に努力できてる?」っていう気持ちとの戦い。この時間って,真っ暗闇の中にいるようで,何度経験しても恐い。


今までのことを全部振り返ると,わたしは下半身に力を入れることが苦手なのかもしれない。
いや,下半身どころか,手綱持ってかれたり,鞭の握りが弱くて落としてしまったりしているので,全体的に力不足なのだろうか。

男女混合の競技だから,言い訳くさくてあまり考えたくはないのだけれど,もし,わたしが男性だったら,もうちょっとパワーが違っていたのかな,なんてどうしようもないことを考えてしまった。
……いやいやたぶんそこまで影響しないはず。(>_<) だって子どもだってできてる。

とりあえず力をつけることを考えよう。あるいは,力の使い方を。
鐙を踏み下げるにしても,わたしはどうも外側に力を入れるくせがあるようなので,親指側に力を入れるだけでだいぶ違う。内側に力が入っていれば膝も開かないし安定する。

細かいことを,一つひとつ見直して,毎回毎回気をつけて,漫然と流してしまうことがないように。
年が明けたら,また初めからやり直すつもりで,真剣にやっていこう。


「1年間ありがとう。よいお年を」 と,挨拶して帰る。
職場以外にこういう挨拶のできる場所があるっていうのは,幸せなことだなぁと思った。

帰り道,雪がわずかに舞う中,西の空に天使の梯子ができていた。

ありがとう。

1年間楽しかった。

また来年。


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68 鞍目 2018年乗り始め

2018年1月7日(日) 天気 晴れ

年の初めに軽く一鞍(*´ -`)
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すがすがしいほど天気の良い一日でした。

年末年始と,二週続けて一鞍ずつ。
ペースを落として,ゆっくり新年のゲートをくぐった感じ。
今年の乗馬ライフも素敵なものとなりますように。

金曜から来ていた親戚も帰宅し,年賀状も年始の挨拶も落ち着き,ご馳走続きだった胃を七草粥で休め,さあ,新年もようやく本格始動!

2018年,頑張っていこう!.。゚+.(・∀・)ノ ゚+.゚


前回の騎乗から一週間しか経っていないのに,前に馬に乗ったのがすごく昔のような気がする。
今年最初のパートナーは,例の超重い黒馬くんだと聞いていたので,
年明け早々ヘビーだな……(´∀`;) 
なんて思いながら準備をしていたのだけれど,何かの手違いで別の人がそのお馬さんに乗ることになっていたらしいことが判明したので,結局いつものチビ馬くんを連れてくることになった。

お部屋で休んでいたところに突然お仕事を命じられたチビ馬くんは,不機嫌そのもの。
「行きたくないよ~(≡ω≡.)」と全身で表現しながら,しぶしぶ馬装され馬場に入場。

まあまあそう不機嫌にならずに(´∀`;)
今年もよろしく♪(。・ω・)ノ(`ε´)ブーブー

きみとはたぶん今年もかなり組むことになると思うんだ。
去年よりは上手に乗れるように頑張るから。よろしく頼むよ。


騎乗して,常歩で蹄跡を数周。

手綱を短く持って,
軽速歩。

巻き乗り。
半巻きして手前の変換。

また軽速歩で巻き乗り。

速歩から常歩。

常歩から駈歩。
駈歩の継続。

駈歩から常歩。
半巻きして手前の変換。
常歩から駈歩。

駈歩から速歩。
速歩から駈歩。

……

お馬さん,嫌がっていた割には,どの歩様も結構簡単に出る。
うん,知ってる。実は根は素直な馬だよね,きみ(´∀`*)笑

でも馬場の入り口付近で停止して帰りたがるのを2回ほどやったので,今日は「わがままを許さない練習」として3回目に挑戦。
軽速歩していたのだけれど,ゆっくりだとまた止まるだろうと踏んで,入り口の手前で加速。内側の手綱を軽く引き,注意をうながすために鞭を入れる。

ちょっと力技っぽかったけれど,勝った……!.。゚+. (´▽`).゚+.゚

馬を思い通りに動かすには,馬の気持ちを考えた上でのコツがいる。

今日特別な練習でやったのは,速歩でガンガン加速して,それに軽速歩でついていく,というもの。
これ,うわさの「マシンガントロット」ってやつかな。速歩でもめちゃくちゃ加速すれば風を切る感じになる。


新年になっても,指導員さんに注意されたことは,去年と同じことだった。

①かかと下げる
②脚の位置
③正しい停止の仕方

基礎中の基礎。(T∀T)
一年間何やってたのわたし……(;´Д`)
焦ったり落ち込んだりすることには意味がないから,少しずつでも上手くいく率を上げていこう。
仮に今,正しくできている率20%だとしたら,次回は25%を目指し,その次は30%を目指し……そのくらいのペースでも全然いいから。

意識すること。意識し続けること。
何も考えずに馬に乗っていたら,もったいない。

もう,歩様の変換も,動きについていくこともできるのだから,「正しく,きれいに,上手に」乗れるように,精度を高めていこう。

無事に新年を迎えられたので,来週からもうちょっと練習速度を加速させていきたいと思います(^∀^)今年も1年よろしくお願いします。


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69 鞍目 ギアチェンジ

2018年1月13日(土) 天気 晴れ

さあ,本格的な練習開始!  頑張るぞ!
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今日は自宅で1時間くらいかけてストレッチして,乗馬クラブへ向かった。
先週と同じお馬さんが本日のパートナー。
もうそろそろ,わたしのことも覚えてくれたかなぁ,このお馬さん。
「この間も乗りに来たヤツだな」くらいの認識でもいいから,覚えててくれたら嬉しいな。(コイツ下手だから嫌なんだよな~って記憶に残っていたら残念)

いつものウォーミングアップと,巻き乗り,半巻き,手前の変換,軽速歩,速歩,駈歩と練習する。

かかとを踏み下げることと脚の位置は今日も言われた。
常にできていないわけではないけれど,ふと気を抜いたときに「かかとが上がって → 脚が後ろに流れて → 上半身が前に倒れる」悪いフォームに陥るらしい。(危険!)

指導員さん,今日は注意のあとに一言。

「今年はもう細かいことは注意しないので,自分で気を付けてくださいね.。゚+.(・∀・)゚+.゚」

(゚Д゚;≡゚д゚)エッ!?

……つまり,今後は常に自分で意識し続けないと,悪いくせは悪いままになってしまうと……?(=゚ω゚=;) ゴクリ…

年明け早々「自分の面倒は自分でみてね♪ 宣言」をされたため,もう甘えていられないなと(いや今までだって甘えてたわけじゃないけど!)気を引き締めることになった。

もう,自分は基本的にできていないものとして注意し続けるしかないな……( ̄▽ ̄;)
頑張れよ自分! 油断するなよ!

何だろう……今まですぐ傍で狩りの仕方を教えてくれていた親オオカミに「もうあれこれ言わんから自分でやってきてみぃ」って言われて野に放たれた仔オオカミみたいな気分だ。
寂しさと不安と誇らしさが入り混じった複雑な気持ち。


今日は軽速歩で歩度を伸ばす練習を重点的にした。

まずは軽く軽速歩。
脚入れて歩度伸ばす。
しばらく乗り続けて,さらに歩度伸ばす。

脚+鞭のコンビネーションで,あんまりピンポイントで歩度が伸びたので,
ギアチェンジ感すごいな!.。゚+.(・∀・)゚+.゚
とか思ってしまった。

すご~い! この馬,速歩のギア3段階もあるんだ!
めっちゃ性能いい!(*´∇`*) 笑


なんて,はしゃぐ女子のような心境。

わたしは自動車の免許は一応マニュアルで取得したのだけれど,卒業してからはオートマ車しか乗っていなかった。わざわざ割増料金払ってマニュアルで取らなくてもよかったかな……なんて思っていたのだけれど,「ギア入れて加速してギア変えて加速して……」の流れが,まさかここでリンクするとは思わなかった(笑)。

歩様を変えるのは,ギアチェンジとはちょっと違うような気もする。
最初から違うスイッチ入れるみたいな……どうなんでしょう?
(もっと上手な人からすれば違った感覚なのかもしれません)
あ,でも,駈歩から速歩に落ちるときは,ちょっとギア変わったような感じがする。

こんな感じかな?

【乗用馬のギアの種類】
ゆっくり常歩 < 常歩 < 元気な常歩 < ゆっくり速歩 < 普通の速歩 < 速い速歩 < ゆっくり駈歩 < 普通の駈歩 < 速い駈歩 << (この先は乗馬ではそうそうないと思うけど) << 襲歩

わかりやすいものだけで9段階チェンジか(。・ω・) すごいな,馬。

今日は駈歩の継続も練習していたのだけれど,一瞬速歩に落ちてしまい慌てて脚入れて駈歩に戻す……なんてことがあった。

指導員さんは 「馬の動きには必ず予兆があるから」 と言っていた。
その予兆の段階で(欲を言えば予兆が起こる前の段階で)対処しなさい,と。

確かに,馬も生き物なので,何の前触れもなく,まったく突然に動きを変えることってそうそうない(そんな馬いたら怖くて乗りたくない)。

速歩に落ちる前にはやっぱり駈歩の速度は遅くなっているし,速歩になる直前は「ガガガッ」って感じの揺れが来るし,常歩から速歩に勝手になるときは手綱から伝わってくる感じがもう「進む気満々」っていうのが分かるし,「駈歩出すよ」の扶助に「お,駈歩ですね!」と反応したりする。

馬は車と違って,指示を出さなくても勝手に動きを変えることがあるので,常に様子をみながら適宜合図を送り続けないといけないんだなと思った。一度ギアチェンジしたら,変えない限りそのままの状態が続くなんてことはないのだ。( ´∇` ;)

【70鞍目に続く】


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70 鞍目 空も飛べるはず

2018年1月13日(土) 天気 晴れ

2018年初の障害を跳びました♪ (*´∇`*)
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最近,「わたしは子どもの頃,何を望んでいたのだろう?」とよく考える。
何だったかな。この世界で自由に生きられればいいと思っていた。

思い出すのは,子どもの頃,ジブリ映画の『魔女の宅急便』が大好きで,いつかホウキで空を飛びたいと本気で思っていたこと。ホウキにまたがって高い所から飛び降りる「飛ぶ練習」なんていうものまでやっていた。(※危険なので絶対にマネしないで下さい。) 本当に本気で「いつか飛べる」と信じていたのだ。

小中学生の一時期は,将来イルカの調教師になりたいと考えていた。
正確には,調教師というよりも,「イルカと一緒に泳いでジャンプしたりする人」になりたいと思っていた。南の島で暮らして,気が向いたときにイルカと泳ぐような,そんな生活。動物と友だちになれる人に本気で憧れていた。


大人になった今,
わたしは何故か「馬の背に乗ってジャンプする人」になっている。


もし,あの頃の自分に 「わたしちゃんと飛べるようになってる?」 と聞かれたら,笑って 「うん。飛べてるよ」 と答えてあげようと思う。
乗っているのはホウキでもイルカでもないけれど。


.。o○.。o○.。o○.。o○.。o○.。o○.。o○.。o○


今日のレッスンも,後半は障害飛越の練習。

恐怖心は,いつもどこかにちょっとあるのだけれど,「足がすくんで動けない」ようなことはなくなった。

「ちゃんと跳べる」のが正常な状態なのであって,「落ちる」のがイレギュラーな状態なのだと頭に叩き込んだら,そこまで恐くなくなったのだ。


まずは駈歩で蹄跡を回る。
わたし,まだ駈歩でのコントロールはちゃんとできていないような気がするなぁ。体感的には6割くらいかな?(´・ω・`)
手綱長くなりがちだし,加速には少し抵抗があるし,隅角もちゃんと隅まで行けてない。重心上がって体勢崩しやすいのも駈歩のときだし,まだまだ修行が足りないな( -д-)ノ

拳は,馬の頭の動きに合わせれば,こんなに手綱持っていかれずに済むのかな???


駈歩のあとに軽速歩に戻り,蹄跡上に置かれた横木を通過する。

暑くなってきて,着込んでいた服を1枚脱ぐ。
身軽になったら何だか動きがスムーズになり,さっきよりも軽快に軽速歩が続けられる。

ああ,乗馬って薄着のほうが快適でいいかも!.。゚+.(・∀・)゚+.゚
この時期寒いけど!
動くのは主に馬だけど,乗ってる人間だってよく動けたほうが,何だか楽だ!

軽速歩での横木通過の後は,駈歩で横木通過。

お馬さん,ただの横木を障害飛越チックに通過する。
いや,そんなに跳ばなくていいよ。高さないんだし(´∀`;)
と,思ったものの,

……いや,待て,わたしが跳ばせてるのか?

と思い至る。
踏み切り遠いか近いかで楽に跨げないのか!? そうだな!?
危ないあぶない,お馬さんのせいにするところだった(; -д-)
一生懸命走ってるのに,ごめんよ。

横木の次はクロスバー。
ただの横木のときに既にちょっとジャンプしていたので,似た感じで割とすんなり跳ぶ。

踏み切りを間違ったり,体勢を崩したり,何回も跳んで,「ああ,これはよかった」「今のはダメだ」と検証していく。指導員さんは一回ずつ「今のはどうだった」「こうしたほうがいい」とアドバイスをしてくれる。

とにかく,恐いとか言っていないで,やってみることでしか上手くならない。
上手くならないと危険度が高いままなのだ。
恐くなくなるためには恐いことに挑戦しなければならないっていうのは,何だか逆説的な感じがするけれど。

今日,自分で「あれ?」と思ったのは,障害を跳ぶときに腰を浮かせる動作が,軽速歩の動作に似ているような気がしたこと。馬の背の反動を使って,ふわっと浮く感じ。そのとき,鐙の上でグッと足を踏み下げて,バランスを取るのだ。

着地のとき,わたしはどうも鞍の後ろのほうに着地してしまいやすいようで,そうするとバランスを崩して,飛越後にスムーズに駈歩に戻れない状態に陥る。
……そういえば,わたし,初めてこのクラブに来て軽速歩をみてもらったとき,鞍の後方に腰を戻しているからリズムもずれてバランスも崩れるのだと指摘され,前のほうに着地することを心がけたら驚くほど改善された,なんてことがあった。

あ,あのときと同じだ!Σ(=゚ω゚=;)
なんということ!? 軽速歩と障害飛越の動きがつながっていたなんて!!


クロスバーの次は同じ高さの垂直障害。
クロスじゃなくなると馬が左右にヨレやすいので,中央を通れるように誘導を頑張る。

へへへ……踏み切りも含めて,誘導が本当に下手だよわたし(´∀`;)

そして,一回すごい失敗やらかした。
障害跳ぶ直前に,わたし手綱を上に持ち上げてしまって,お馬さんが苦しくて跳べなくなって,そのまま障害に突っ込み,障害セットが派手に破壊された。
本当に,本当にごめんなさい(´;ω;`)
苦しかったね,痛かったね,ごめんね(TдT)ノ もうやらないから許して。


何回か跳んだあとに,垂直障害のメモリがひとつ高くされる。 
そして最後に, 障害は もう一段階高くされた。
指導員さんは,「高くなっても(跳び方は)同じです」と言っていた。
具体的に何cmだったのかはわからない。
でも,今日はどうにか全部跳べた。

何かが変わったような気がした。
何が変わったのかはわからないけれど。
「何か,違うな」と思った。たぶん,いい意味で。
何かを掴んだのかな,言語化できないだけで。

脚の感じとか,障害に向かうときや跳ぶ直前の感じが,何か違う。

うん,でも,よかった。
2018年最初の障害飛越が,とても楽しいものになって,本当によかった。


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