馬々とりんごの日々

UMAUMA TO RINGO NO HIBI 初心者の乗馬日記です。 記録のために書いています。 これから乗馬を始められる方の参考になれば幸いです。

81~100 鞍目

81 鞍目 お父さん不在

2018年3月25日(日) 天気 晴れ
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前日に妹の家に泊まって甥っ子の世話をしてきた。
(妹の旦那さんは夜勤のあるお仕事をしているので,旦那さんがいないときは時々泊まりでお手伝いに行くのです。)

甥っ子は現在生後10ヶ月。
ハイハイで歩き回って遊んでいるのを見守ったり,
お風呂前後の介助をしたり,
エサ 離乳食 を食べさせたり,
やることは色々。

つかまり立ちするようになっていたので,立たせた状態で履かせるタイプのオムツを履かせたりしていたのだけれど,

「足上げて。ほら今度こっち。よしできた! いい子!」

とやっていて,馬の蹄の裏彫りを思い出して仕方がなかった。
わたし,馬に同じこと言いながら裏彫りの作業をしていたことがあるような気がする……。('д` ;)

ヒトも,同じ生き物なんだな……。


*:--☆--:*:--☆--:*:--☆--:*:--☆--:

話は変わって,
最近ツイッターで流れていた「岡田スタッド適性診断」をやってみたのだけれど,
診断結果は「繁殖担当タイプ(優しいママ系)」だった。
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(興味のある方はどうぞ→ 岡田スタッド適性診断

「優しいママ」? うーん……

まあ,「厳しいパパ」って感じではないかなぁ?

確かに,わたし,アメとムチだったらアメばっかり得意でムチが苦手だ。
これではいけないと思うのだけれど。



3週間ぶりの乗馬。
今日のレッスンを受け持ってくださったのは,初めて会う若い女の人だった。
若いけれども,もう小学生の頃から馬に乗っている大ベテラン。
騎乗馬はいつものやんちゃな小柄馬。前にも人を乗せて疲れているのか,眠たそうな顔をして洗い場に収まっていた。
春は眠いよね(*´ω`*)。
わかるよ。実はわたしもちょっと眠い。

騎乗して,腹帯を締め直し,鐙の長さを調整して,まずは常歩。
ひさしぶりだから,今日は無理せずに様子みて調子を取り戻すことに専念しよう。

常歩の蹄跡行進から,若干駄々をこね始めるチビ馬。
手綱でまっすぐにしながら,速歩を出して軽速歩。
なかなか軽くならずに,途中から鞭を手にする。
お馬さん,鞭を見て,ちょっとだけ緊張して動きをよくする。

蹄跡上には横木。一本から始まって二本。
前の騎乗から20日以上空いているし,わずかな疲労を感じるので障害の練習は控える。
軽速歩の次は駈歩。(何故か今日は右手前の発進が全然できない)
巻き乗りを何回かしたところで,お馬さんは唐突に駄々こねを再開した。指示を無視して勝手に経路を外れる。

小夏 「あれ?」

馬は経路を外れたばかりでなく,動きを止めてしまった。
動かそうとしてもなかなか動かない。

小夏 「どうしたのー(゚д゚;)」
指導員さん 「疲れてるのかなー(´・ω・`)」
小夏 「あとちょっとだから頑張ってー(>_<)」
指導員さん 「もう少しだよー」

あれ? なんか,ちょっと……この雰囲気……
赤子をあやしている時に,似ている……。

いやいや待て,ダメでしょコレ!( ;゚д゚)

怒らない女の人たちに囲まれて,ちやほやと甘やかされて育った男の子って……すごくダメになりそうな気がする!(((( ;゚д゚)))

お父さん! お父さんがいないよ今日!
お母さんが二人いるような状況だよ!

今日の指導員さんは外部の人だから,もしかして,ここの馬を叱りづらかったりするのかな(他人の子どもを厳しく叱ることに躊躇してしまう心理?)。

まずい,まずいぞ……(゚д゚;)
今日のレッスンには圧倒的に「父性」が足りない!

今まで意識していなかったけれど,思い返してみれば,これまで,わたしが叱りきれない部分は,指導員さんが「コラッ」とやってくれていた(何しろ舌鼓ひとつで動かない馬を動かせる人だから)。

どうしよう,わたし…… これまでちゃんと自分で最後まで叱りきれてなかった(泣)。
グイグイ,ビシビシやりながら,なんとか動かし,蹄跡に戻す。
くっ……わたしには「気迫」が足りない!  どうやって出せばいいんだ「気迫」って!

(※ ただ,このお馬さん,疲れていたことは事実のようで,駈歩をしていても二度くらいつまづいたり,横木踏んだり(これはわたしの誘導のせい?)していた。)

後半は鐙上げの特訓。
慣れてきたのか,チビ馬くんの動きもよくなる。
鐙上げで速歩して蹄跡を回り,そのまま長辺で歩度を伸ばしたり,短辺で歩度を縮めたり,巻き乗りをしたりする。
上体が前傾することは,どの先生にも指摘されるから,もう誰が見ても明らかな「直すべき点」なんだろうな。頑張って直そう!(>_<)

鐙を履いてまた駈歩(「余裕があったら駈歩でも鐙上げしていいですよー(o^∇^o)」と言われたけれど,そんな余裕はなかった。)
ある程度駈歩を続けて,常歩に落とした途端,お馬さんの我儘が再発。

「ぼく,もうお仕事終わりにする」

とばかりに蹄跡を外れ,馬場中央の指導員さんの元へのろのろと向かう。
指導員さん,苦笑い。小夏,焦る。

心の声 (まだ終わってないから! ダメだからね! 我儘したらダメなんだからね!)

このままではいけない!

ここはビシッと厳しく!(手綱引く)
厳しく!(脚)
厳しく!(鞭)
厳 し く ……!!ヽ(#`Д´)ノ!!

……結局,苦労しいしい蹄跡に戻した後,常歩で馬場一周して,お手入れ(ブラッシングと裏彫り)して,ニンジンあげて,なでなでして馬房に戻した。

ヽ(TдT)ノ うぅぅ……
そもそも,「我儘を試みようとされる」ってこと自体がさ,もう,馬から見て隙だらけの人間なわけだよね。(TДT)
そのときは多少馬に嫌がられようとも,きちんと厳しく叱れる人間に,なったほうが,後々いいよね。(涙)

まあ,いいや。今日はきみは疲れてたんだよね。
そんな日もある。
次は,お互い万全な状態で会えるといいなぁ。


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82 鞍目 馬と音楽

  2018年3月31日(土) 天気 晴れ
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風見馬と桜


久しぶりの障害飛越。
常歩と軽速歩で身体をほぐして,駈歩でコントロールの感覚を取り戻してから,軽速歩で横木通過の練習に入る。

去年から比べると,障害の練習に入るまでの時間が短くなってきたなぁ。
これはきっと,喜んでいいことだわね(●´ω`●)♪


障害を跳ぶ動き自体には慣れてきた。
もう理屈ではなく,単に慣れてやりやすくなってきた。
今日の騎乗馬はいつものチビ馬くんなので,尚更。

今のわたしの障害飛越での課題。
「障害までの距離を見てスピードを調整し,踏み切りを合わせて跳ぶ」


障害の高さは低いまま(50㎝くらい)にして,今日はひたすらこの練習。
一つ目の障害はクロスバー,二つ目は垂直障害。
最初の一回だけ軽速歩で跳んで,次からは全部駈歩で挑む。


駈歩のリズム,うねるような独特の動き。
確かに,ここで冷静になれなければ,障害は跳べないな。


馬の歩様は,

「常歩」は4拍子(1,2,3,4…)
「速歩」は2拍子(1,2,1,2…)
「駈歩」は3拍子(1,2,3,1,2,3…)

のリズムになっていると聞いたことがある。

幼稚園の頃から音楽教室に通い,中学校では吹奏楽部で3年間クラリネットを担当し,個人でもピアノやフルートを習ったりしていたので,「リズム」や「テンポ」という概念には割と馴染みがある。

最近,馬に乗っていて,音楽をやっていた頃のことを思い出す。
毎日,部活の基礎練で,メトロノーム使って徐々にテンポを上げていく練習とかしていたなぁ。
「速く正確にできる人」が「上手な人」というイメージだった。
馬でも同じかな?

馬で速度を上げると,一完歩の距離も長くなるのだけれど,一定時間内に入る歩数も多くなるのだろうか?(音楽では速くなると一定時間の間に入る音の数が増える。)


乗馬では音楽とは違って,「リズム&テンポ」に「距離感」という概念が加わってくるので,混乱して,いまいち感覚を掴めずにいた。
でも,もうそろそろ,慣れていかないと。

「わからない,わからない」と言いながら,無駄にお金と時間を費やすわけにもいかない。



1,2,3 で障害を跳ぶ。


一つ目の障害から二つ目の障害の間を,
ゆっくり5歩で行くか,速く4歩で行くか。

歩数のカウントの仕方は,「1,2,3」のタイミングで跳ぶために,

5歩の時は「1,2 / 1,2,3」とカウントし,
4歩の時は「1 / 1,2,3」とカウントする。

音楽で言うところの「アウフタクト」みたいね(*・ω・)ノ♪
(※アウフタクト[auftakt] … 小節の1拍目以外の拍から始まるフレーズ)

ちなみに,6歩の時は「1,2,3 / 1,2,3」。
ワルツみたい(*´∇`*)♪

まずは5歩で。
速過ぎてはいけないので,ゆっくり目の駈歩にして,最初の障害を跳び,その後も押さえて5歩で二つ目の障害を跳ぶ。

次に4歩で。
ゆっくりだと届かないので,速目の駈歩にして,最初の障害を跳び,その後は状況に応じて必要なら加速して二つ目の障害を跳ぶ。

上手くいったり,失敗したり。

修行は続くよ,どこまでも。

【83鞍目に続く】

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【おまけ】
馬にちなんだ音楽「道化師のギャロップ」

冒頭の部分がものすごく「馬っぽい」(笑)

83 鞍目 上下を独立させて

2018年3月31日(土) 天気 晴れ
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これまで,乗馬の経験値を鞍数で把握してきたけれど,日数で把握しようとすると,今日で50日目になる。

人生の中で,50日間馬に乗ったら,大体こんな感じになるらしい。
連続して乗っていれば2ヶ月弱の期間。

でも,たとえば,50日間連続して休みなく騎乗したとして,同じような結果になるのだろうか?
集中して取り組むことで,今のわたしよりももっと上達しているのか,それとも,どこかで無理がたたって故障して,時間をロスしてしまうのか。

もっとも効率よく上達するには,どのくらいの期間にどれくらい頑張ってどれくらい休めばいいのか。
そんなことを考えてしまう。

たぶん,個人差があるから,誰でも自分との相談になるのだと思う。

わたしは,実を言えば「もっと乗りたいな」と思うことが多いのだけれど,騎乗を控える理由は,主に経済的な理由と,体調面での理由。そこに休日出勤などの仕事での理由や,冠婚葬祭等やむを得ない用事や,クラブ側の都合なども加わって,「ああ,本当は,もうちょっと全力で没頭したいんだけどなぁ」なんて,じれったさを感じたりしていた。

でも,もしかしたら,強制的に「休み」が入るこのペースが,自分には合っているのかもしれない。
これで結構没頭しやすい人間なので,やりたい放題やれたら,精神面か肉体面か,どこか壊れるまでやってしまっていたかもしれない。

1年4ヶ月で50日間83鞍。
ちょっと少ないような気もするけれど,これが自分にはよかったのかも。


☆;+;。・゚・。;+;☆;+;。・゚・。;+;☆;+;。・゚・。;+;☆;+;。・゚・。;+;


今日の2鞍目は鐙上げ。
軽速歩から速歩,そして鐙を脱ぐ。
速歩で,歩度はそのまま。
馬上でバランスをとる練習。
そして,走らせながら,再び鐙を履く練習。

以前よりもずっと短い時間で両足を鐙にかけられるようになったのだけれど,指導員さんからストップの指示が入った。
馬を止めて,アドバイスを聞く。

鐙を履こうとする時,わたしは無意識に馬に手をついているらしい。
これ,指摘されるまで気づかなかった(´∀`;)
でも,停止した状態で再現してみると,確かに腕に力が入っている……!

つまりわたしは,馬の首に手をついて,そこを支点にして身体を安定させた状態で,脚で鐙を探して履いていたのだ。

……(((゚ロ゚;))))ナントイウコト!

どおりで,馬が,よれるわけだよ……。
その間,手綱は機能していないも同然だもの。

馬に乗る人は,上半身は上半身で,下半身は下半身で,別々に動かせるようになること,という話を,去年,他の指導員さんから聞いたことを思い出した。

鐙を履こうと脚に少し力を入れても,上半身には力を入れずリラックスした状態を保ち,手綱はいつもどおりに安定させておくのが正解。


【乗馬メモ】
上半身と下半身を別々に動かす。
身体はつながっているけれど,連動させない。


上半身はリラックスさせて平常心で手綱操作しながら,下半身だけで鐙を探して履く,なんてことできるのかなぁと思ったけれど。

意識してやってみたら,できた!.。゚+.(・∀・)゚+.゚

意識するだけでできるようになることってあるんだなぁ(●´ω`●)♪


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84 鞍目 三寒四温

2018年4月7日(土) 天気 雨

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朝から雨。久々の雨の日の乗馬。
しばらく暖かかったけれど,今日は肌寒い。


「三寒四温」の言葉どおり。


寒さと暖かさを繰り返し,本格的に次の季節に移っていく。

乗馬の練習も,似たようなものだなぁと思った。
「上手くいった!(温)」 と 「ダメだった……(寒)」を繰り返し,上達していく。

「上手くいった」→「上手くいった」→「上手くいった」 で,「次のステージに進む」とはならないらしい。
間にどうしても,「寒」の部分が入る。
そういうものなのかな。


自分のレッスンの前に,広い馬場で上級者たちが練習している様子が見えた。
う~ん……。やっぱり,まだ,「別世界の人」って感じがするなぁ。
わたし,ここに来て1年以上経つけれど,いまだに底辺にいるような気がする。
小さい頃,よく母に「下を見るんじゃない」と言われたけれど,ここにいて目に入るのは,いつも上ばかり。見ようにも下がない。


馬装して,エンジンのかかりにくいチビ馬くんに乗り,常歩。
脚と鞭で「元気な常歩」にもっていく。
次に軽速歩で蹄跡行進。
最初の数周は,まだ馬が「仕事をしなくてもいい可能性」にかけているのか,ワガママが出やすい。
……残念だが,その可能性はほぼゼロに等しいのだよ,お馬さん。( ´_ゝ`) 諦めて1時間ほど付き合っておくれ。
それにしても,毎回毎回「サボれる可能性」を夢見るお馬さんも,考えようによっては非常に可愛らしい。諦めないキミが結構好きだ(笑)。乗り手としては面倒だけど。


今日は「押し手綱」での精密なコントロールを意識して学ぶ。


【乗馬メモ】
左右の手綱はたてがみを越えないように。(越えると逆効果になる。)
「壁」をつくって馬を誘導する。


最初の「ワガママタイム」にこの技術は使えるな。.。゚+.(`・ω・´)゚+.゚
わたしの色んな乗馬技術がもっと向上したら,このお馬さんが「ああ,従わなきゃならないんだな」と悟るまでの時間が短くなるのかな。
 「ワガママしようにもできないよ。仕方ない,付き合ってやるか」 って。


色々と細かく試行錯誤しながら,常歩,軽速歩,速歩,巻き乗り,半巻きして手前変換,駈歩から軽速歩,速歩から駈歩,駈歩から常歩,速歩から停止……等等々。

ワガママは最初だけで,10~15分で動きがよくなる。

基礎を一通り終えたところで,見ていた指導員さんから温かいお言葉をいただいた。

「だいぶ上手くなりましたね!.。゚+.(・∀・)゚+.゚」

 「温」 来た……!!! .。゚+. \(*´∇`*)/ ♪ ゚+
.゚ うわーい♪

この一言で一週間は元気に過ごせそうです。ありがとうございます。
先生方(馬含む)のおかげですよ~(●´ω`●)♪

まあ,でも,「三寒四温」と同じで,今後また「自分の下手さに打ちのめされる時」がやってくるだろうから,調子に乗らずに頑張ろう。


【85鞍目に続く】


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85 鞍目 新しい世界

2018年4月7日(土) 天気 雨

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基礎練を終えて,障害飛越の練習に入る。
わたし,本当に,いつの間にか障害を跳ぶ道に進んでるんだな……!

障害を跳ぶのには速度調整が重要になってくるのだけれど,この「ちょうどいい速度をつくる」っていうのが結構大変で,馬の様子を見ながら苦心して色々やってみる。

障害は,先週と同じく,一つ目がクロスバー。4歩先の二つ目が垂直障害。

チビ馬くんは馬場に入ったばかりの頃はエンジンがかからなくて歩度が伸びないのだけれど,前半の基礎をひと通り終えたら,今度は伸びすぎて困る状態になった。
障害と障害の間,4歩で行っても,速過ぎて踏み切りがすごく近くなる!
なので,一つ目の障害を跳んだらすぐに身体を起こして「抑え」にかからないと上手くいかない。
でも抑え過ぎると今度は歩度足りなくて踏み切りが遠くなる。

ああぁ~もう~!('д` ;)

指導員さんに「もう鞭はいらないね」と言われて,前半で補助に使っていた鞭を渡し,鞭なしでの扶助で速度調整を試みる。
踏み下げた脚を気持ち前にして,身体をやや後傾させる(手綱を引くと,このコは引っ張り返してくることが多い)。

それでも何度かやっていたら 「そうそう!この速度だよ!(☆゚∀゚)」 という歩度のつくり方を何となく体得し,後半割とスムーズにいくようになった。

「今日は結構調子がいいぞ☆」とほくほくしていると,背後で指導員さんが垂直障害を組み直し始めた。馬で近づいていってその様子を見守る。
何回か前に,二つ目の垂直障害の高さをこっそり上げているのは見ていたけれど,今回はさらにそこから高くなることになる。障害を組み終えると,指導員さんはわたしに向き直り,言った。

「さあ,小夏さんにとって未知の世界です」

高くなった障害。何cmくらいだろう?

「高さ見て恐がる人がいるけど,同じようにやればできるから」

不思議なことに,恐くはなかった。
駈歩発進して,これまでと同じように速度を調整し,障害に向かう。
一つ目の障害は,高さの変わらないクロスバー。

そして二つ目,未知の高さの垂直障害。
最初抑えて,すぐに緩めて,さあ4歩で――!

本当に,同じように,ひょいっと跳んだ! .。゚+.(・∀・)゚+.゚

何がびっくりしたって,何の無理も違和感もなかったこと。
もう一度同じ障害を同じように跳んだけれど,これも軽く跳んでしまった。
「できましたね」と,指導員さんも笑っていた。

このとき,たまたま馬場に流れていた音楽が,ディズニー映画『アラジン』の「新しい世界(ア ホール ニュー ワールド)」だった。劇団四季バージョンの歌詞を思い出して聞いていたのだけれど,今のこの状況に当てはめると面白くて,ちょっと笑ってしまった。(´∀`*)
著作権の関係上,ここに歌詞等は掲載できないのだけれど,興味のある方は検索してみてください(バージョンがいくつかあるので「劇団四季」のもので探してみてください)。

リンクだけ貼っておこうかな。(YOUTUBEにつながります)
https://www.youtube.com/watch?v=If9QY8B42qw

「アラジン」→「馬」
「ジャスミン」→「わたし」

と置き換えて聞いてみると,ものすごく楽しいです。(*´ェ`*)
ああ,なんてロマンチック(笑)(*´ -`)(´- `*)


あとで障害の高さを測ってもらったら,75㎝だった。

75㎝かぁ……。
オリンピックレベルになると,これプラス100㎝くらいになるのだというのだから,信じられない。

全乗振の「障害3級」だって,90㎝のコース回れないと合格しないのだから,まだスタートラインにすら立っていないのかな。

100㎝まで,あと25㎝。
90㎝まで,あと15㎝。
80㎝まで,あと5㎝。(これはいけそう!)

まだまだ先は長そうだけれど,今日垣間見た「新しい世界」は,本当の本当に,「ときめいて」「心が躍る」「夢のような」時でしたよ♪
そう,「駈け抜けて」「後戻りはしないの」です。


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86 鞍目 常歩が難しい

2018年4月28日(土) 天気 晴れ

木々がいっせいに芽吹き,やわらかな葉を広げる季節。
山の色が変わり,空気が変わる。

田んぼには水が引かれ,田植えの準備。
静かな夜に響くのは,カエルの声。

ああ,季節は春!.。゚+.(・∀・)゚+.゚
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草のおいしい季節♪

天気も良く,透き通る新緑がきれいだった。
桜が満開になったときも思ったけれど,花をつけたり葉を広げたり,ものすごいエネルギーだ。生命力が弱っていたら,とてもこんなことはできない。
大地全体から,ぶわーっと吹き出すような,大きな力を感じる。
春はそんな季節。
古代中国の人々は,その大きなエネルギーのことを「気」と呼んだらしい。

自宅の年老いた犬からは,そのエネルギーが少しずつ減っているのがわかる。
逆に生後1年未満の甥っ子は,エネルギーのかたまり。

不思議だな。
生命を生命として動かしているものは何だろう。
どこからやってくるのだろう。


*・゜゚・*:.。..。.:*・゜*・゜゚・*:.。..。.:*・゜


3週間振りの乗馬。
競馬場は楽しかったけれど,「馬に触りたい欲」は満たされなかったので,いつもの騎乗馬にベタベタ触りまくる。
わたしは馬を見るだけじゃなくて,触りたいんだよ……!(>_<)
理由はわからないけれど,生き物に触れていると癒されるんだよ!

だから馬に乗って一緒に歩く乗馬は大好きさ (o^∇^o)ノ
乗っている人を振り返る馬を愛撫するのも大好きさ。
下手でもいいの。関わっていられれば。 (●´ω`●)♪
赤ちゃんを抱っこしていても思うけれど,生命に触れているのは心地が良い。
何だか知らないけれど,そういう風にできているらしい。

屋外の馬場は暑かった。
夏ほどではないにしろ,日差しがきつい。
それでも今日のお馬さんは,そこそこ素直に常歩,速歩と応じてくれる。
春だものね。あったかいものね。身体も動くよね!
でも見ていた先生には「元気度」が物足りなかったらしくて,途中で鞭を渡された。
ははは(´∀`;) やっぱりもうちょっと頑張ろうか。
練習だからね。本気でいこう!

今日,再確認したこと。
よく乗っているこのやんちゃな小柄馬は,かかとをグッと腹に入れても速歩になりにくい。常歩の状態から,そのままふくらはぎで圧迫を続けると速歩になる。
栗毛じいちゃんはその逆で,ふくらはぎで圧迫してもなかなか速歩にならないのだけれど,かかとでグッと押し上げるとすぐに速歩になる。

馬によるんだな!(☆゚∀゚)

人と同じね。同じ内容を伝えるにしても,ある人にはこの伝え方で伝わったのに,別の人にはそれでは伝わらないということがある。
乗馬って,「乗り方を学ぶ」というよりは,「その馬がどういう馬なのかを知る」ということなのかもしれない。そして「自分の意思をどうしたら伝えられるのか」を知りたくて,練習を重ねるのだ。

脚の後に鞭を一発入れると,ちょっと速くなる。
「あ,ちょっと速くなった」とわかるのが嬉しい。
以前は細かな速度の変化なんてほとんどわからなかった。

指導員さんは,「歩幅が狭いとつまづきやすい」と言っていた。のろのろしていると足をとられるのだそうだ。だから歩度をしっかり伸ばして「元気よく歩かせる」のが大事なのだそうだ。

今まで,「この馬今日よくつまづくな~」なんて思うことがあったのだけれど,もしかしてそのときって,のろのろして足が全然元気に出ていないときだったのでは……。

速歩でも元気に。
常歩でも元気に。

案外これ,難しい。

指導員さんは「常歩が一番難しいです」と言っていた。
うん。それ,すごくよくわかる (´▽`;)
乗馬始めたばっかりの頃は,常歩が一番簡単で,駈歩が一番難しいと思っていたのに。
駈歩までできるようになってみたら,一番初めにやったことが一番難しいものだったとわかるなんて。
ううむ……一周回ってスタート地点に戻ってきた感じ。

【87鞍目に続く】

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87 鞍目 下手の長手綱

2018年4月28日(土) 天気 晴れ

春の日差しに焼かれながらの2鞍目。
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競馬場付近の道路に立っていたポール

常歩と軽速歩の調子がまあまあよくなってきたので,駈歩の練習。
最初ちょっと発進に手間取ったりしたけれど,一応走る。
一度走り始めれば,継続は難しくない。
でもコントロールがいまいち上手くいかない。
御しきれずに,長方形の馬場を楕円形に走行する羽目に(´∀`;)
隅角しっかり踏めてないよ!。・゚・(ノД`)

外の馬場は,屋内の馬場よりも馬が開放的な気分になるのか,色々操作が難しくなる。
馬場の入り口にドアがあるわけでもないので,何度か馬場の外へ向かわれて強引に連れ戻す。
広々とした場所で馬が自由になっても,きちんと制御できるようにならないと。(ノд・。) 馬って本来外で乗るものだろうしなぁ。

ちなみに,内側に入りそうになったら「脚で外に押し出せ」とアドバイスをいただいた。
つくづく乗馬って全身運動だなと思う。

左右の手前で何度か駈歩を繰り返し,その後,馬場の長辺の中央あたりで巻き乗りをすることに。
よく考えてみたら,外の馬場で駈歩の巻き乗りするの初めてかな。 どうだったかな。

とりあえず,今日は右手前が壊滅的にダメだった。
一応曲がるけど,円を描かずに馬場中央の指導員さんの元へ向かってしまう。
何度やっても同じ状態が発生し,自分のコントロールのできなさに辟易する。
お馬さんは指導員さんの傍まで来ると,「はい,終了♪」とばかりに動きを止める。
言っとくけど,そこ「ゴール」じゃないからね? (TДT)
彼の元にたどり着けばレッスン終わりだと思ってるでしょ?。゚(゚´Д`゚)゜。ウァァァン

どうしてこうなるのか。
原因は色々あるけれど,その中のひとつに「手綱が長い」ことがあげられた。
手綱がゆるく長くなっている状態は,言うなれば「手放し運転」しているような状態なわけで,そりゃあ行先を上手くコントロールできるはずもない。

昔から「下手の長手綱」という言葉があって,手綱が長くなってしまうのはあんまり上手じゃないことの代名詞みたいなものなのだそうだ。

レッスン中に何度も何度も「手綱が長い」との指摘を受ける。
短く持とうとすると,前のめりになるか,馬を止めそうになるか。
どうすればいいのこれ(>_<)。なんだかわたし下手になってない?
指導員さんは「拳固めないでやわらかくして」とか「短く持って止めそうになったら推進かけて……」とか,色々言っていたけれど,ちょっとキャパオーバーで覚えきれなかった(´∀`;)

あれれ? 今までできていた(と思っていた)ことが,急にできなくなっちゃったみたい。
どうしちゃったのわたし。駈歩での巻き乗りってこんなに難しかった?(=゚ω゚=;)

右手前での巻き乗りはどうにも上手くいかないので,手前を変えて再トライ。
右手前よりはやりやすい左手前。

一回目,惜しいところまでできたけれど,失速して失敗。
手綱の持ち方,操作,脚の位置や上体の起こし方を見直す。

このまま終了するのは嫌だ。
今日は何とかこれをマスターして帰りたい。

わたしはどうも,曲がらせようとして頑張ると身体が前かがみになるらしい。
映画で見たカウボーイが馬で方向転換するシーンを思い出し,むしろ身体を後傾させるくらいのつもりで起こして,内側の脚を入れつつ体重移動して内側の手綱を開いて引く。

できた!.。゚+.ヽ(TдT)ノ゚+.゚

よかった! 失速しないで回り切れた!
お馬さんの肩をたたいて愛撫(「それ一番大事です(・∀・)」と指導員さんに言われた)。

この後も何度か挑戦したけれど,左手前のほうは大体全部できた。

時間があったので鐙上げで速歩して(巻き乗りも),レッスン終了。


帰りにお兄さん先生が馬上のわたしに「大会目指したりしないんですか」と聞いてきたけれど,今日のわたしの状態と「大会」があまりにもかけ離れていたので,「まだ全然そんなレベルじゃないの」と苦笑して返した。

本当に,もうちょっと,上手くならないと。
お馬さんは結構な汗をかいていたので,今年初の丸洗いをして帰途についた。


*・゜゚・*:.。【おまけの話】..。.:*・゜

今日,練習中にちょっと不思議な現象を体験した。

駈歩を発進させたところ,
指導員さんから「手前逆です。戻して」の声がかかった。
一度常歩にしてから駈歩発進をやり直そうとしたのだけれど,体重移動が甘いのか,なかなか常歩にならない。
(ああ! 一回常歩! 常歩よ! それから手前変えるの!)と四苦八苦していると,

指導員さん 「あ,直った」

小夏 (へ……?(; ・Д・))

な,直った?Σ(゚Д゚≡゚Д゚) 駈歩の手前って途中で変わることあるの!?
わけがわからなかったのだけれど,直ったんならいいやと,そのまま乗り続ける。
わたし,今何やった……?(; -д-)  それとも馬が勝手に手前を変えた?
不思議な体験でした。


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88 鞍目 ブリティッシュの片手手綱

2018年5月5日(土) 天気 晴れ

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端午の節句。


暑いくらいに晴れた今日。
ゴールデンウィーク中なので,乗馬クラブにもお客さんが多い。
馬に乗るのには,ちょうどよい季節だものね。

昨日,長野から帰宅し,明日は用事があるので,合間を縫って乗馬の練習へ。

今日のお馬さんは,いつも乗っている小柄なやんちゃ馬だった。
会員のお姉さんに「このコ今日誕生日なんだよ(^∀^)」と教えてもらう。
そっか。きみは今日生まれたんだね。
お誕生日おめでとう(*´ェ`*)生まれてきてくれてありがとう。


外の馬場で騎乗し,いつもの障害鞍と鐙の感じに安心する。
ああ,やっぱりわたしはこれが乗りやすい!(>_<)
鞍なんて,どっしり座れなくていいし,鐙も細く小さいものでいい。
自分でバランスとって馬の上にいるこの感じが,わたしには心地よい。

歩かせながら,このコはいつも小さい馬だと思っていたけれど,木曽馬に比べるとやっぱり大きいんだなと感じた。視線が高くなる。身体の幅も,木曽馬よりほっそりしている。
違うんだなぁ,やっぱり。


フラットワークで馬場をまわる。
馬場の一角に,高い木の枝から藤の蔓が垂れ下がり,花が満開になっている部分があった。
馬がその下を通ると,藤の花がわたしの顔に触れる。
避けることもできたけれど,面白いので,そのまま笑って通り過ぎる。


今日は練習を開始してから早々に,意外な指示が出された。

指導員さん「手綱を片手にまとめて持って,馬を動かしましょう!」

ウエスタンでちょっとだけ片手手綱をやったことはあるけれど,ブリティッシュで片手手綱をやることはないと思っていたので,びっくり。

「今日はずっとこれでいきますよ.。゚+.(・∀・)゚+.゚」と指導員さん。

内心,(なんでこんなことやるんだろう?(´・ω・`))と疑問に思ったものの,まあ,きっと何か意味があるのだろうと,素直に従う。


外側の手に手綱をまとめて,常歩。馬場を一周して軽速歩。
内側の手には鞭。

最初はふらふらして,操作に戸惑ったけれど,しばらくすると慣れて,だいぶいい感じに動かせるようになってきた。
片手でも,結構動かせるものなんだなぁ。
半巻きや斜め手前変換で手前を替えたら,手綱を持つ手も交換する。

速歩の次は駈歩。
「発進のときは両手で持っていていいので,走り始めて大丈夫そうだと思ったら片手に切り替えてください」と指示をいただく。
最初は恐いかなと心配したけれど,意外や意外,まったく恐くない。駈歩だって片手手綱で普通にいける。隅角だって操作して曲がれる。
ただ,脚をしっかり踏み下げていないと身体がぐらついて危険だということが自分でわかるので,意識して下半身の安定に力を入れる。
……やらざるを得なくなると,結構やれるんだね,人間(´∀`;)

片手手綱で蹄跡を走らせながら,

これ,もしかして,片手手綱(と脚と騎座)で馬を走らせて操作できるようになったら,空いてる方の手に武器持てるんじゃない? .。゚+.(・∀・)゚+.゚ なんて,馬術とは関係のないことを考え始めてしまった。
そうだよ。この鞭持ってるほうの手に,剣とか槍とか……

騎士じゃん!
ナイトじゃん!
カッコいいじゃん!.。゚+.(☆゚∀゚)゚+.゚

ものすごいときめきました(笑)。

そうか~。そうだよね。
考えてもみれば,当たり前の話だ。
騎兵が両手を手綱から離せなかったら,ただ馬で駈け抜けるだけの人になっちゃうもんね(走らせるだけでも,威嚇くらいにはなるかな?)。
そうか,彼らは,戦場ではこうやって片手手綱で操作しながら,槍や剣をふるったりしていたのか。
そうかそうか。そうだったのか。
つまり,このくらいの馬術は最低限身に付けていなければ,騎士としてはやっていけなかったんだな。

馬を走らせながら,一人で勝手にときめいて納得しているわたし。
ははーん,そうだったんだな(´∀`*)。すごいいいことを知ってしまったぞ!

もちろん,先生はわたしに「騎士としての馬術」を教えるために片手手綱の練習を提案したわけではないので,「こうやって片手で乗ってみると,いかに普段手に頼って乗っていたかわかるでしょ?(・∀・)」なんて言っていた。

「手に頼らずに馬を動かすことの大切さ」を教えるためだったらしい。
馬って,手綱を使わなくても,脚やバランス操作で動かすことができるんだって。

片手手綱で駈歩して,減速して軽速歩,そして常歩へ。
半巻きして手前を替え,また駈歩へ,というところで,指導員さんが声をかけてきた。

指導員さん「さっき見ちゃったんですけど,片手で発進できてましたよね?.。゚+.(・∀・)゚+.゚」
小夏「えっ……そうでしたか?(=゚ω゚=;)」(←自覚なし)
指導員さん「片手手綱のまま駈歩発進してみましょう!」

というわけで,手綱は片手に持ったまま,駈歩発進。
それが全然難しかったり恐かったりしないのですよ。発進は普通にいけるのですよ。
片手でちょっと難しいなと思ったのは,むしろ減速や停止のほう。
拳以外の,重心移動などのブレーキに比重を置かなければならないので,馬がダラダラ行ってしまって「ああ~止まらない~(>_<)!」という状態になりやすい。
指導員さんの言うとおり,普段,拳で無理やり馬引いて止めようとすることが多かったのね,わたし(´∀`;) 。こういうことやるとバレバレね。

片手ってどうなんだろうと最初は思ったけれど,時間の経過と共に,むしろ片手のほうがやりやすいなぁと感じ始めた。
上半身の力が抜けるというか,軽~く手綱持って張って,ちょっと引いたり緩めたりするくらいで,馬がちゃんと動くの!
肩にはまったく力が入っておらず,下半身や脚は同じ位置にキープしているのに,上半身は軽く,どうにでも動ける感じ。

ああ,新たな境地だなぁ,これは(*゚∀゚)。

【89鞍目に続く】

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89 鞍目 巻き乗りと外方脚

2018年5月5日(土) 天気 晴れ

DSC_2140
五月人形とセットになっていた馬。男の子の健やかな成長を願って。


本日は「片手手綱デー」.。゚+.(・∀・)ノ ゚+.゚
手綱を持つのが片手でも,いつも通り頑張るぞ☆

2鞍目も片手手綱で馬を走らせる。
蹄跡上に横木が1本置かれ,手前を合わせて通過する練習をする。

ただの横木でもね,駈歩の完歩の間に綺麗に横木を入れられないと,馬が若干跳ねる感じになって大き目の反動がきたりするのよ(´∀`;)

片手でこれやって大丈夫かなと思ったものの,これが結構いける!.。゚+.(☆゚∀゚) +.゚
綺麗に通過できれば跳ねないし,ちょっと合わなくて動きが大きくなっても,問題なくバランスとれる。

はわわわ……(*゚д゚*)! 
バランスって手でとってるわけじゃなかったんだ!
自分が一番びっくりしてるよ!

見ていた指導員さんは,「女性のほうが力に頼らないから,バランスよく綺麗に乗れるのかもな」と,ひとり言のように言っていた。
「男は力任せに動かそうとしちゃったりするんですよ(´∀`;)」と。

そんなものなのかなぁ(´・ω・`)
でも,ちゃんとできれば,やっぱり男性の方が強い気がするよ。
男女混合の競技とはいえ,トップクラスの選手には男性のほうが多い印象がある。


□■□■□■□■□


そして,先週ひどい出来だった巻き乗りの練習もする。
これも片手手綱で挑戦。
号令が出て,前もって「この地点で巻き乗りするぞ」と心構えをしておくと,片手でもその地点から曲がることはできる。
失速したり曲がりきれなかったりして失敗するのだけれど,今日は新たなコツを教えていただいた。

外方脚

巻き乗りの際に使うのよ! 外方脚!(*゚▽゚*)
知らなかった! これまで意識したことはなかったけれど,これ馬を曲げるのにすごい効く!

巻き乗りを始めたら,身体が前傾しないように気をつけて,内側の手綱を若干開いて引いて,そして外側の脚を馬体にぴったりつけて「グッグッグッ……」と一歩ごとに押し込むようにする。
すると……

なんということでしょう!.。゚+.(*´∇`*)゚+.゚  笑
馬が失速せずに綺麗に回るではありませんか!


内心(おおー!.。゚+.(・∀・)゚+.゚ )と思いながら,その後何度も挑戦する。


【乗馬メモ】
巻き乗りの際に外方脚で馬体を押し込むようにすると曲がりやすい。



先週の練習も見てくれていた指導員さんは「見違えるようですね!」と褒めてくださった。
わーい \(=^▽^=)ノ♪ 今週はできたぞー♪


今日は概ね平和な練習に終始したけれど,レッスン中に指導員さんが言っていた言葉が印象的だった。

「色々言ってますけど,言われたことやってみて,上手くいったらやればいいですし,上手くいかなかったら,他の方法を試してもらっていいです。ただ,おれはこうするとやりやすいって方法を伝えているだけなので」

究極的には,自分の頭で考えて,自分の身体で体得していくしかないのだと思った。
「教えてもらう」ではなくて,「自分から掴み取りにいく」感覚。

答えは外側から与えられるものではなく,内側にあることに気付くもの。


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90 鞍目 何か変だぞ?

2018年5月13日(日) 天気 くもり時々

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90鞍目! (・∀・)ノ
ついに100鞍へのカウントダウンが始まりました!
わああ……どうしよう!(((´д`;)))

わたしちゃんと100鞍程度の実力ついてるかな。どうかな。
「100鞍乗りました.。゚+.(・∀・)゚+.゚」って言って恥ずかしくないレベルかな。
う~ん……。



今日もいつものお馬さんに騎乗。
常歩で馬場を数周。その後軽速歩で数周。半巻きで手前を替えてさらに数周。
速歩での歩度が伸びず,鞭の指示が出される。

平日は30分のウォーキングくらいしか運動していない運動不足の身なので,最初の軽速歩がちょっとだけキツイように感じられることがあるのだけれど,5分くらいそのまま走らせると,ランナーズハイじゃないけれど,ふわ~……(*´ω`*) っと,キツさが消えて心地良くなってきたりする。
適量のアルコールを摂取して,頬のあたりがほんのり温かくなる,あの感じに似ている。
「身体がほぐれて温まる」ってこういう感じかと,今更実感する。


今日はどうも騎乗姿勢が上手くとれない。
脚は後ろに流れるし,上半身は前傾するし(危険!),その状態から無理に身体を起こそうとすると,背骨の途中から上だけ反らせるような,いわゆる「へっぴり腰」みたいな状態になってしまう。あと,意識しないと膝も開きがち。('д` ;)

何 度 同 じ こ と 注 意 さ れ る の わ た し ……!!!!

もうそろそろ姿勢くらい自力で修正できるようになろうよ。゚(゚´Д`゚)゜。ウァァァン
100鞍目前だぞ,しっかりしろ!

指導員さんに「あんまり前傾するようだったら,手綱もうちょっと長くしてもいいですよ」と言われ,少し長くする。


わたし,腕短いからな……('A`|||)なんなら脚も短い。

手綱は引き過ぎず緩め過ぎず,「手綱の重みを感じている程度」でいいのだそうだ。

速歩まで終えたところで,なんとなく鐙が短いような気がして,穴を一つ伸ばす。
「馬に乗ったら,できるだけ早くちょうどいい長さを感じ取れるようにね」と指導員さんは言った。しばらく走らせてから「何か変だぞ?」ではなく。できれば最初から「よし! この長さだ!」って。
それは,わたしも早くそうなりたい(´∀`;)。

目を覚ませわたしの脚の感覚よ!.。゚+.(;`・ω・´)゚+.゚
研ぎ澄まされよ騎乗姿勢の修正能力よ!(ノ`Д´)ノ
.゚+.゚

ぼーっと乗っているわけでもないのだけれど,何というか,こういう部分がまだ力不足だなぁと感じる。
このへんの基礎はもう自力で何とかできるようになりたい!ヽ(TдT)ノ

結局,騎乗姿勢にしろ,鐙の長さや手綱の長さにしろ,その他の感覚にしろ,「正しい状態からのズレ」に「何か変だぞ?」といち早く気付いてこまめに修正をかけていくしかないんだろうなぁ。

駈歩の発進と継続の練習を両手前でして,2鞍目の障害練習に備える。

【91鞍目に続く】


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