馬々とりんごの日々

UMAUMA TO RINGO NO HIBI 初心者の乗馬日記です。 記録のために書いています。 これから乗馬を始められる方の参考になれば幸いです。

81~100 鞍目

91 鞍目 垂直障害の経路練習

2018年5月13日(日) 天気 くもり時々

久しぶりの障害飛越練習。
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どうにか騎乗姿勢を修正して,そのまま続けて2鞍目に突入です。


☆*゚ ゜゚*☆ 2鞍目の流れは以下の通り ☆*゚ ゜゚*☆

軽速歩で地上横木通過

駈歩で地上横木通過

駈歩でクロスバー通過

駈歩で垂直障害通過

駈歩で二連続障害通過

駈歩で三連続障害通過

駈歩で三連続障害通過後,駈歩を継続して馬場を一周し再度三連続障害を跳ぶ

駈歩で経路練習


挑戦して,上手くいったら次に進み,失敗したらもう一回挑戦。
そうして今日は最終的に「経路練習」にまで進みました。

経路は,2月にクロスバーの経路を回ったときと似たような感じ。
ただ,今回は全部の障害がクロスではなく垂直障害。
障害の高さは見たところ50㎝になるかならないかの低いものだけれど,今回は間に軽速歩を入れずに全部駈歩で通過する。

91鞍目経路
①,②,③の間は一歩。「着地してすぐジャンプ」の連続障害。

入りが大事なので,①の踏切の位置の調整に苦労する。
「足りない!」と思ったら,脚か,余裕がなければ鞭で加速する。
駈歩のスピードを速くするのって,以前は恐いと思っていたのだけれど,踏切合わなくて変な跳ばれ方するほうがよっぽど恐いので,
「そんなことになるくらいなら加速したほうがマシ!('д` ;)」と加速できるようになった。

でもやっぱり踏切遠くて,びょーんと跳ばれちゃったりして。
手綱持っていかれて左手を放してしまい,そのまま三連続障害を片手で跳んだ。

以前,若い先生が「片手手綱でジャンプしてもいいですよ♪」なんて言っていたときに「本気で言ってるのか,この人は!? (((( ;゚д゚)))」なんて思ったのだけれど,

うん……できた(´∀`;) 笑

片手でも跳べたよ(笑)。跳ぶしかなかったんだけど。
ちなみにその後(三連続障害跳んだ後),手綱持ち直して経路走行続行した。
なんだか,悪運の強い人間みたいだよ,自分。

⑤まで跳んで右に旋回したら,馬が勢いづいてまだ走り続ける気でいたので,急きょ指導員さんから「もう一回④⑤やっていいですよ!」とお許しが出て,もう一回④と⑤を跳んだ。

① → ② → ③ → ④ → ⑤ → ④ → ⑤

うわー♪ (*゚∀゚) 初めて一回の経路で障害7個跳んだー♪
「④ → ⑤ → ④ → ⑤」と走ると大きい8の字になって面白い(笑)。


そして今日新たにやったこと。
④から⑤に行く間に,指導員さんから「左の脚入れて!」と指示が飛んでくる。
無我夢中で脚を入れる。すると,

小夏 「!Σ(=゚ω゚=;)」

指導員さん 「大丈夫! 手前変わって速歩になっただけだから!」

馬が一瞬速歩になって焦ったけれど,その後ちゃんと駈歩になって経路の走行を続けてくれた。
どうやら一瞬速度が落ちたあの時に馬が手前を変えてくれた模様。
ええー……?(☆゚∀゚)+.゚
すごく良いお馬さんなんだけどこのコ.。゚+.(●´ω`●)゚+.゚

指導員さんは

「やればできるじゃないですか!(*´∇`*)」


と褒めてくださった。
わーい♪ (=゚ω゚)人(゚ω゚=)ノ 嬉しいな♪

でもその後に今後の課題が提示された。

「(ジャンプの)動きにはついていけてるんだけど,まだ踏切がよくわからないみたいだから,今後覚えていきましょうね (^_^)」

もう,半年くらい前から,同じこと言われ続けているような気がする。

い つ 覚 え る の 自 分 ……!!!? ('д` ;)

半年やって,まだわかっていないという事実に愕然とする。

障害飛越競技って,結構頭を使うみたい。
度胸さえあればできると思っていた過去の自分に教えてあげたい。
そんな肉弾戦みたいな競技じゃないよ,これ。(´∀`;)
とりあえず,最近走らせながらカウントする余裕ができてきたから,今後の課題を頑張ろう。覚えるぞー(o^∇^o)ノ♪

今日は新しいことが色々できて,すごく楽しかった ♪ヽ(´▽`)/
お馬さんと指導員さんに感謝です。ヾ(´ω`=´ω`)ノ 今後ともよろしくお願いします。


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92 鞍目 1年前と1年後

2018年5月20日(日) 天気 晴れ

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ちょうど1年前の5月20日,わたしは馬に乗っていた。
24鞍目25鞍目 で,暑い日だったらしい。

レッスン記録を読み直して,びっくり。
1年前のわたし,調馬索つけて駈歩の練習してた!Σ(゚д゚;)))
「外の馬場ではまだ一人で駈歩したことない」とか言ってる!
わたし,もしかして……上達してる!?(つд⊂)ゴシゴシ

それから1年後の今日。
もうインドアだろうが外の馬場だろうが,一人で駈歩できてるよ!
おまけに駈歩で巻き乗りしたり障害跳んだりもしてるよ!
まだまだ力及ばずなところばかりだけれど,でも,1年前に比べれば,ちょっとは乗れるようになってる! よく頑張った.。゚+.(´;ω;`)゚+.゚

そしてここまで付き合い導いてくださったお馬さんたちと指導員さんたちに心の底から感謝です.。゚+.。・゚・(ノД`)゚+.゚  あなた方に会えていなければ,わたしは今,こんな風にはなっていなかった。

それにしても,1年か。1年ってすごいな!
大人になると,1年なんてあっという間に過ぎてしまうような気がするのだけれど,気がつけば,こんなに大きな変化が生じている。
毎回毎回のレッスンでは,そんなにすごい進歩が見られる感じは全然しないのに
……しないのに !!! .。゚+.(*゚o゚*)゚+.゚


野球のイチロー選手の名言に,

「小さなことを多く積み重ねることが,とんでもないところへ行くただひとつの道なんだなというふうに感じています。」

というものがあるのだけれど,なんだかこの言葉を思い出した。
自分がこの1年でできるようになったことは,他の人から見たら全く「とんでもないところ」ではないのだと思うけれど,当時の自分からすれば「とんでもないところ」なんだよ・゚・(ノД`)・゚・本当だよ。


□■□■□■□■□


さて,あれから1年後の今日のレッスン。
パートナーは1年前と同じお馬さん(*´∇`*)
常歩で蹄跡を歩かせた後,珍しく調馬索を付けての馬上体操からスタートした。

鐙を外して,手綱も外して,動く馬の上での上半身の体操。

①右手で馬の左耳を触る(届かなくてもOK)
②左手で馬の右耳を触る
(それぞれ5回,計10回)

③右手で馬の左のお尻を触る
④左手で馬の右のお尻を触る
(それぞれ5回,計10回)

⑤両手を地面と水平に広げ,腰から上を90度曲げ右を向く
⑥両手を地面と水平に広げ,腰から上を90度まげて左を向く
(それぞれ5回,計10回)


まずは速歩で。
次に駈歩で。
これを両方の手前で行う。

速歩ならともかく,駈歩になると,もう本当に余裕がない!
足は鐙にかけていないので,左右にずり落ちないようにバランスとって,太ももの付け根あたりで全力で鞍とらえて,それだけでも結構神経使ってるのに(でもこれ意識して身体を動かしているというよりは,勝手に身体がそうなるんですよ),上半身の動きがちょいと大きい。特に③あたりから(なんかちょっとヤバイ……)という思考が脳裏をちらつくようになる。
気ぃ抜いたら……落ちる!('д` ;)

指導員さん「できるだけ追わなくて済むように,脚で推進かけて(・∀・)☆」

おいおいおいおいおい!(((( ;゚д゚)))
注文が無茶だぜ!

(※余裕がなさ過ぎて言葉遣いが悪くなっております。)

わたしの中の「鐙上げ駈歩馬上体操の際の優先順位」
第1位 落ちない
第2位 指示された上半身の動き
第3位 駈歩継続のための脚

全然余裕なくて,優先順位第2位までやるので精一杯(;´Д`)
指導員さんが追い鞭入れて補助してくれる。
本当は脚を使って継続まで自分でできるのが理想なのだそうだ。

い……いつか,脚使えるまでになりたいです……(; -д-)ノ
映画などでは裸馬に乗っている人を時々見るけれど,彼らがどれだけすごいことをしているのか,よくわかる。これ,バランス崩したら,即落馬だ。

停止は自分で「ホー」と声をかけて行う。
鐙や手綱があるときと同じく,上半身を起こして重心を後ろに移動して停止をかければ,そんなに難しくない。
というより,そうしないと,たぶん,停止の際に前に転げ落ちる('д` ;)

指導員さんは 「手綱があるときもないときも同じですよ(^_^)」 と言っていた。
手綱と鐙を放して,初めてわかる,そうすることの重要性。

とりあえず,落ちなくてよかった。
リズムはよくなかったけど(一動作ごとに元に戻して一拍置くということができずに,そのまま左右連続して行っていて「そうじゃないよ~」と注意を受けた),なんとか全部できた。(´∀`;)


□■□■□■□■□


さて,今から1年後,わたしはどうなっているだろう。
160鞍くらいにはなっているのかな。
できれば,そのとき,今日の日を振り返って「ああ,まだ,この頃こんなことやってた。」って,笑えるほど成長できているといいな。


【93鞍目に続く】

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93 鞍目 斜めに手前を変え……?

2018年5月20日(日) 天気 晴れ

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鐙上げ駈歩馬上体操の試練をクリアしたので,2鞍目。
今日は馬場での色んな操作を教わる。

指導員さんは,本当に生徒のことをよく見ているのだなぁと思った。

ある日のレッスン中に,「ああ失敗したな」「これできてないな」と感じても,その日は指摘されずに別の課題に取り組むことってあるのだけれど,指摘されないから気づかれていないというわけではなく,実はしっかり気づかれていて,別の日にその「できてないな」の練習がまとめて行われたりするのだ。

「隅角ちゃんと踏めてないな(; -д-)」と感じていたら,今日,押し手綱と脚を使って馬が内側に入らないようにする練習がやってきた。
やっぱりバレとったわ(´∀`;)

内側の手綱をぴったり馬の首に当てて(たてがみを越えてはダメ),外側は少し開き気味にする(開いた方の手綱を上に持ち上げないように注意!)。
さらに内側の脚もぴったり馬体に当てておくと効果的。
馬が内側に入れなくなって,馬場が広く使える。そのまま行けば隅角もちゃんと踏めて,直角に曲がれる。わあすごい.。゚+.(・∀・)゚+.゚
駈歩では,まだこれも難しいけれど,速歩ではかなり直角に曲がれるようになってきた。
本当に,これまでこんなにしっかり隅まで行けてたことないような気がするよ。びっくりするやら嬉しいやら。



駈歩での直径10mの巻き乗りの練習も行う。
10mがどのくらいかというのが,今までいまいちわからなかったのだけれど,よく考えたら馬場の短辺が20mなので,その半分が10mだ。思っていたより大きい気がする。
基準がわかれば,その大きさにするのはそんなに難しくなかった。

指導員さんは「その大きさと(手綱の開き具合の)角度を覚えておいて!」と言っていた。
今日みたいに基準のわかりやすい場所じゃなくても,「10mの巻き乗り」って言われたら,どこでもこれを再現できるようにならないとダメなのね。

ちなみに,駈歩の巻き乗りは何となくコツをつかんで,成功率がかなり上がってきたよ♪ \(´▽`)/
できるようになると,巻き乗りってすごく楽しい (o^∇^o)ノ♪
子どもの頃から,意味もなくぐるぐる回るのが好きだったから(笑)。



そして今日何度も繰り返した「斜めに手前変換」。
斜め手前変換は,これまでにも何回かやったことはあるけれど,手前を変える際はほとんど半巻きで変えていたので,そんなにたくさんは練習していない。
軽速歩で蹄跡行進していて,号令がかかる。

指導員さん 「次の隅角から斜め手前変換!」
小夏 「はい!」

【小夏が進んだルート】
93鞍目①

指導員さん 「ストップストップ!(; -д-)ノ」
小夏 「?(´・ω・`)」

指示通り馬を止める。

指導員さん 「あ,あの……『斜め手前変換』って,長辺からね?(; ´∀`)」

【正しい斜め手前変換の図】
93鞍目②


【小夏が進むつもりだったルート】
93鞍目③
指導員さん 「これじゃ,手前変わらないで,ただショートカットしただけになっちゃうでしょ?」
小夏 「!!!! Σ(=゚◇゚=;)」


乗 馬 技 術 以 前 の 問 題 。

(/TДT)/



で,でも,これ以降の斜め手前変換はちゃんとできたよ。(´∀`;)
なんだろうな。わたし時々,こういうことの情報処理能力がものすごく鈍るときがある。
自信満々に経路違反して失権になってばかりの残念な馬乗りになりそうな気配が濃厚。

それでも指導員さんは,今日のわたしを褒めてくださって,「だいぶ動きがよくなってきましたね!.。゚+.(・∀・)゚+.゚」と言ってくださった。
うぅ……その言葉を胸に頑張る.。゚+.(´;ω;`)゚+.゚

 

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94 鞍目 反動を吸収する

2018年5月26日(土) 天気 晴れ 時々 くもり

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乗馬する巴御前の銅像 (長野県の寺院で撮影)


今日も乗馬のレッスン。
5週連続で練習に来られて嬉しいヾ(=^▽^=)ノ♪
ひどい時なんて1ヵ月くらい来られないからね (ノД`)
 

馬装の済んだお馬さんを馬場に連れていき,騎乗。
腹帯締め直して,鐙の長さ調節して,さあ今日も頑張ろう!


常歩で蹄跡行進。割と動きがいいので,これ,前に誰か乗ってたんだろうなと,何となく察する。ちゃんと誘導すれば,隅角もギリギリまで行ってくれる。

軽速歩で歩度を伸ばしたり詰めたり(できるだけ鞭を使わずに伸ばせるように)。
途中で速歩(正反動)に切り替え,鐙を外し,しばらくしてまた鐙を履く練習をしたり。
軽速歩で巻き乗りをしたり。

駈歩を発進して(今日は何故かきれいに駈歩が出ずに間に速歩が入りがちで注意を受ける),継続して馬場を回り,手前を替えて同じことをくり返す。
常歩や軽速歩のときと同じように,押し手綱&開き手綱&脚で隅角をしっかり踏めるように頑張る(けど,まだ甘い……)。

言葉で書くと簡単だけれど,全神経を集中させているので結構運動量がある。
ここまででかなり熱くなってきて,軽く腕まくりをする。
ああ,もう,今日半袖でよかったな (´Д`;)
お馬さんも首に汗をかいている。

いかにも暑そうにしているのが気になったのか,指導員さんは少し休憩を入れてくれた。
もうそろそろ,熱中症にも注意しないと。


休憩後,新たな練習が入る。
蹄跡上にキャバレッティが1本置かれる。

指導員さん 「では,これを立ち乗りで通過しましょう」

立ち乗りと言っても,膝をまっすぐ伸ばした状態で立つわけではなく,たとえば,軽速歩でポンッと軽くお尻が跳ねた状態をキープする感じ。脚や腰はそのままで,拳をたてがみの辺りに持っていくので,やや前傾したような体勢になる。

指導員さん 「できそうですか?」
小夏 「やってみます!」

軽速歩で進み,横木の少し手前で立ち乗りして,蹄跡に1本置かれた横木を通過。
結構普通にそのまま通り過ぎる。

……これ,何の練習なんだろう……?(´・ω・`)

横木の数が増える。
1本が2本に。
2本が3本に。
3本が4本に……
最終的には5本の横木を速歩の立ち乗りで通過した。

……これ,何の練習なんだろう……!?(´・ω・`;) ※2回目

何だかわからないのだけれど,きっと何か意味があるのに違いない。
ムスリムの友人が,自分にとって残念な現実を受け入れる際に,「これもきっと神の計らいで,何か意味のあることなのでしょう」なんて言っていたことを思い出した。自分にとっては理解不能なことでも,もっと智慧のある者から見れば何らかの意味があることなのだと,友人は信じて受け入れていた。
乗馬のレッスン中において,指導員さんはわたしにとって神のような存在か。

指導員さん 「だいぶ出来てますね! そうやって膝と足首で反動を吸収するんですよ」

その練習だったのか……!Σ(・ω・ノ)ノ ゚+.゚


【乗馬メモ】
足首と膝をやわらかく使って反動を吸収する。



指導員さん 「よし! じゃあ,次,駈歩で!」

(゚∇゚ ;)エッ!? 駈歩で立ち乗りなんてしたことない! 

できるのか? と思ったものの,そのまま指示通り駈歩を始める。
蹄跡に置かれたキャバレッティは1本に戻される。

指導員さん 「走ってるときに立ち乗りしてみてもいいですよ」

アドバイス通り,蹄跡を走行中に立ち乗りを試みる。

あ,なんか,できるわ (゚∀゚ ).゚+.゚
シートから浮いてても馬走ってるわ。

膝から下を鞍に密着させる感じにすると安定して乗っていられる。
蹄跡上の横木はそのまま通過。
これでいいのかよくわからないけど,新しいことやるのは楽しいな
(*´`*) 

【95鞍目に続く】

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95 鞍目 障害飛越の練習風景

2018年5月26日(土) 天気 晴れ 時々 くもり

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地上横木を立ち乗りで通過できたので,クロスバー障害で同じことをする。左右の手前でジャンプ。
思うのだけど,少し前から立ち乗りしてたほうが,障害跳ぶの楽よ(´・ω・`)

その次に同じ高さの垂直障害。
同じようにジャンプしてみたけれど,踏み切りがちょっと遠い。

指導員さん 「今,どのくらいの速さでどこを通ったのか覚えてるね? 『どこ通ったのか覚えてないです~』っていうのはダメだよ?」

小夏 「……(゚∀゚;)」 (←若干うろ覚え)

覚えてないとか,許されない雰囲気……!

さすが,ベテランの馬乗り。誘導が上手いなぁ(´∀`;)
先に逃げ道をふさがれたら,全力で覚えるしかないじゃない。

踏み切りが遠いなら,もう少し近づけたほうがいい。
直前で歩度伸ばせばいいのかな?
もう1度馬を走らせてジャンプ。

指導員さん 「遠い!(`・д・´)」
小夏 「はい!(゚Д゚;)!!」

伸びなかった!
じゃ,今度はもうちょっと内回りしよう。
馬場を一周し,もう一度。
馬,障害前で自ら減速してジャンプ(止まるかと思ったよ)。

指導員さん 「今のは近過ぎ!(`・д・´)」
小夏 「はい!(>д<;)」

ううう……! 上手くいかない……!

指導員さん 「駈歩継続して! もう1回!」
小夏 「はい!」

速歩になりかけた馬に脚入れて駈歩にする。

指導員さん 「その速度保ってー!」

小夏 「はーい!(;゚Д゚)!」



~ 以後,しばらく続く ~



ぜーぜーぜー……(; -д-)ノ (←息上がってる)

え,待って……これ,運動神経以外にも何か,他の能力が必要だよね?
動体視力? 空間把握能力? 時間感覚? スピード感覚?
とにかく何か,今まで使っていなかった何らかの能力が必要だ。
バランスよく乗れて,きれいに誘導できるだけじゃ不充分だということが,何となくわかるのだ。


もっとも,「きれいに誘導」もきちんとはできていない。

次にやってきたのは,高さを上げたクロスバー障害。
クロスの練習というのは,「しっかりと障害の中央に誘導する訓練」に使えるのだそうだ。
一番低いところに誘導すればいいんだものね。


しかし,走る馬を思い通りの場所に動かすというのは,案外難しいもので。
障害前の直線に入ったところで,馬が外にふくらんでしまったことに気付く。

ああ! ここ中心じゃない! 右に寄ってる!
戻さな……っ あ,間に合わな……っ!


 「あ゛ーっ!!! (((( ;゚Д゚)))」

小夏,絶叫しながら障害通過。
馬,右肢がわずかに障害に触れる(落としはしなかった)。

小夏 「……('A`;)」
指導員さん 「……右にヨレたね。……自分でわかってるね?」
小夏 「わかってます……(≡ω≡ ;)」


あれだけ叫べばね。

指導員さん,妙に優しい様子でアドバイス。
「押し手綱で戻してくださいね?  蹄跡走ってるときと同じですよ?」
小夏 「はい……(≡ω≡ ;)」

わかってる! わかってるんだ……!

たくさん跳んだけれど,今日は1回だけ「理想的な跳び方」を経験した。
あれだけ跳んで,自分で納得できたのは,たったの1回。

馬にも自分にも何の無理もなく,ふわっと,軽く障害を越える。
上手にできているときって,ちゃんと自分でわかるんだ。

わかっているのに,その状態に持っていくことの,何と難しいことか。




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96 鞍目 馬に吸い付いている感じ

2018年6月9日(土) 天気 晴れ

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少し前に,ブログで「これまで使っていなかった何らかの能力が必要だ」なんて言っていたと思うのだけれど,ネットサーフィンしていたら,偶然それらしい能力(感覚)の名称を目にしました。

主に子どもの能力の発達に関する分野で知られている言葉らしいですが,健康な人であれば誰もが持っている感覚です。

その名も「固有受容覚」と「前庭覚」。

※ こちらのサイトが詳しいです → 
『LITALICO発達ナビ:1人ひとりの「感覚の特性」を考えよう!よく聞く感覚統合ってなに?』


固有受容覚 … 自分の身体の位置や動き,力の入れ具合を感じる感覚。
前庭覚 … 自分の身体の傾きやスピード,回転を感じる感覚。

これこれ! これだよ!\(・∀・)ノ
わたしが乗馬で必要だと感じたのはこの感覚!


【固有受容覚のはたらき】
①力を加減する
②運動をコントロールする
③重力に抗して姿勢を保つ
④バランスを取る
⑤情緒を安定させる
⑥ボディイメージ(身体の地図を把握する)の発達を促す
⑦ボディイメージ(身体の機能を把握する)の発達を促す

【前庭覚のはたらき】
①覚醒を調節する
②重力に抗して姿勢を保つ
③バランスを取る
④眼球運動をサポートする
⑤ボディイメージ(身体の機能を把握する)の発達を促す


よおし! この感覚を研ぎ澄ませていけばいいんだな!? ('▽'*)♪
どうやってこれらの感覚を発達させればいいのか全然わからないけどな!

視覚や聴覚のように,年齢と共に衰えていくような感覚なのだろうか。
それとも,味覚や嗅覚や触覚などのように,割と訓練によって能力を高めることが可能な感覚?
う~ん……専門的なことは何もわからないな(´・ω・`)

人間の寿命がもっとずっと長くて,100歳くらいまで若く健康でいられたらいいのに。
そうしたら,人間の可能性はもっともっと広がると思うのに。

最近よくそんなことを思う。


○●○●○●○●○


さて,乗馬の練習。
96鞍目のスタート。

数日前に梅雨入りしたものの,雨も降らずに天気がよかった。
よ過ぎて暑かった。

草木の生い茂る初夏。
少し前に春になったばかりだと思っていたのに,あっという間に汗をかく季節。
蝉はまだ鳴いていないけれど。

寒いのも辛いけれど,暑いのも辛いなぁ。
お馬さんにとってはどうなんだろう?

とりあえず,今日のお馬さんはよく動いてくれた。
常歩も速歩(軽速歩)もすいすい。
巻き乗りもOK。
駈歩も,最初発進の際に数歩速歩が入ることがあったけれど(これはわたしの扶助の問題だなぁ),おおむね調子よく。

わたしはどちらかと言えば,寒いよりは暑いほうが得意な人なのだけれど,もしかして,このお馬さんもそうなのかな。

暖かくなって,冬の頃よりも乗りやすいような気がするのは,気温のせいなのか,馬の調子のせいなのか,自分の乗馬技術の向上によるものなのか。

息があがるような大変さも感じなかった。

ちなみに今日,これまで使っていたブーツをやめて,自分の脚にぴったりしたものに替えたのだけれど,びっくりするほど楽で衝撃を受けた。(今までのは何だったんだ……)
馬に吸い付いているみたいに感じた。
ギュッと締めている感じではなくて,ピタッとくっついている感じ。
安定感がすごいよ!
ちゃんと乗れてる感じがするよ!
皆,ブーツ超大事だよ!.。゚+.(☆゚∀゚) +.゚

既製品を買おうとすると,サイズ探しが嫌になるほど面倒だけど(わたしは自分の脚の短さに嘆き続ける日々だった),いいの見つかれば,馬に乗るのがすごく楽になる。
面倒だけど,これに関しては妥協しないほうがいい……!

って,100鞍近く乗ってきて,やっと気づいた(。・ω・)ノ

【97鞍目に続く】

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97 鞍目 ジャンプのタイミング

  2018年6月9日(土) 天気 晴れ

今日も馬を走らせて障害を跳ぶ練習。
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ちょっと前からなのだけれど,障害を跳ぶ際に,何となく違和感を感じることがある。

一応跳べてはいるのだけれど,なんだかすっきりしない。

「1,2,3」と心の中でカウントして跳ぶのだけれど,ジャンプ時にそれが微妙~にズレる気がするのだ。大幅にではなく,微妙に。

(なんだろう,わたし,カウントの仕方間違ってるのかな(´・ω・`;))

なんて,もやもやしていたのだけれど。
もしかして,これ,踏み切りが近かったり遠かったりしたときの違和感?


馬の駈歩のリズムの表現って「パカラッ,パカラッ」とか,「パカタン,パカタン」とか色々あるのだけれど,わたしは 「タターン,タターン」 というのがしっくりくるので,この表現でいこうと思う。
ちなみに「タタ」のあたりに(「パカラ」に該当する)最初の後肢と次の後肢+前肢,「ーン」のあたりは最後の前肢で蹴って空間期。

これまで,ジャンプをするときの「1,2,3」って,

「1」(タターン),「2」(タターン),「3」(タターン)

で,最後の「3」の「ーン」あたりで上に上がると思っていたのだけれど,

実際には(わたしの場合は)

「1」(タターン),「2」(タターン),「さ」(タタ…)

で,ぐわっと上に上がる,みたいな。
「2」と「3」の間が一瞬詰まる? 「3」の歩度が気持ち詰まる?
自分が思っているよりも「3」の踏み切りが早く来る?

リズムが少し崩れるような気がするのよ。
それで心構えができるわずかに前に跳んじゃって,軽く混乱する。

あれ? 思ってたのと踏み切りのタイミングちょっと違う……?('A`|||)って。
これを言葉で表現するのは難しいのだけど。

この現象は,わたしの誘導が悪くて,踏み切りが近いとか,そういうのなんだろうか。
遠くてビューンっていくときもあるし(これはこれでわかる)。



色んな人のジャンピングの動画を何十回も繰り返して見ているのだけれど(スローが好き),うーん……わたしと同じ現象が起こっているのかどうか(≡ω≡ ;) 傍目にはよくわからん。

ジャンプのタイミングは難しいな。
相談しようにも,細かすぎて,言葉で上手く伝えられないんだよ(´;ω;`)。
もしかしたらこれで正しいのかもしれないし。
今後も鞍数重ねて,上手くいったときといかなかったとき比べて,体感で覚えていくしかないかな。


今回の練習でも,指導員さんに色々指摘されて,色々アドバイスされながら,色々工夫して頑張ってみる。

跳んでみるまで本人が違和感を感じ取れなかったら,どうすればいいの?(; -д-)ノ
跳ぶときになって「あれ? なんか変だ!」って気づいても遅いんだよ・゚・(ノД`;)・゚・


そんな情けないわたしに,指導員さんから慰めのひと言。

「まあ,でも,どんな跳ばれ方しても,動きにはついていけてるから。落ちないだけいいですよ」

……そういえば,ここしばらく落馬も落馬の危機もないな。(ノ_・。)
最後に落ちそうになったのは,冬の頃だったか……(。・ω・)゚+.゚(←ちょっと元気になってる)


クロスの次は垂直障害。
クロスより垂直のほうが難しいなんて,そんなことは全くなくて。
これも駈歩で,手前を合わせて跳ぶ練習。何故かクロスよりも上手くいく。

指導員さん 「垂直障害のほうが変な跳ばれ方しないですね(・∀・)」

それは……たぶん,垂直だと中央からちょっとズレてても目立たないから(; -д-)

中央に誘導しつつ踏み切りの手前を合わせるとか,初心者には難易度高い。


指導員さんは何度目かの障害の高さを上げて言った。
「じゃあ,ラストです!」

正確な高さはわからないけれど,垂直障害にしてから2回は高さを上げているから,70cmくらいなのかな。そんなに高い障害には見えない。
それでも,わたしは障害の高さを上げられる度に,心の中で馬に「お願いね!」と全力で頼む。
距離と位置と高さと……もう頭でなんか考えていられない。
勘だ。勘でいく。自らの勘と馬にすべてを託す!
障害が高くなったので,馬も高くジャンプする。随伴で腰を上げる動作もちょっと高くする。
ジャンプと同時に,指導員さんの声が飛んできた。

「完璧!.。゚+.(・∀・)゚+.゚」

ラストにパーフェクトきた! ♪ \(*゚▽゚*)ノ わーい♪

計算してやったわけじゃないから,「自分の実力だ」って自信を持って言える手ごたえがないのが残念な気もするけれど,まあ,結果オーライ(´∀`;)。どんなんでも上手くできれば嬉しいさ!.。゚+.(・∀・)゚+.゚


*・゜゚・*:.。..。.:*・゜

その後,時間が余ったので,馬に乗ったまま,遊歩道みたいな所に散歩に連れていってもらった。
わーい♪ 馬に乗って外歩くの楽しい \(*´∇`*)/♪
高さがあるから,いつもは全然届かない木の枝にも手が届くんだよ(*゚▽゚*)ノ
同じ場所を歩いても,風景の見え方が違うの。
お馬さんは道草も食わずに,真面目に歩いてくれた。

季節柄,遊歩道には深緑のトンネルができていた。
風涼しい(*´ω`*) 鳥の声する。 すごい贅沢(笑)
今日は半袖でも暑かったから,気持ちがいいな。

乗馬の楽しみ方って色々あるんだなぁ。


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98 鞍目 梅雨の乗馬

2018年6月16日(土) 天気 くもり 時々

梅雨まっただ中。

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暑くなってきたと思っていたら,梅雨冷えの今日。
雨は降ったりやんだり。かすかに肌寒い。


*・゜゚・*:.。..。.:*・゜


今日はレッスンに使うお馬さんを馬房から出そうとして,小さな事件が発生した。

扉を大き目に開けてしまったのがまずかったのだ。
無口を付ける前に,お馬さんは通路に落ちているチモシー牧草に首を伸ばした。
顔を上げさせようとしたものの,牧草に夢中で言うことをきかない。
そうこうしているうちに,牧草を探して完全に外に出てしまい,焦りに焦る。

まずい! このまま無口も付いていない馬がどこかへ行ってしまったら……!

背中に冷や汗が流れた。

レッスン中の人馬に絡んで怪我させたり,最悪このクラブを飛び出して車と接触なんてしたら,大事故になる。(((( ;゚д゚))) どうしよう!

どうにか無口を取り付けようと四苦八苦。
もう,平手打ちしたくらいじゃビクともしない。
絶望的な気持ちに陥っていると,指導員さんが落ち着いた様子で登場。
舌鼓で注意を促して,たてがみをグイーッっと掴んで顔を持ち上げさせ,そしてあっけなく無口を装着。

あ,こうすればいいのか(=゚ω゚=;)。たてがみを掴むって手があったんだ。

かなり焦ったので,次回からは自分が通れるだけの隙間を空けて馬房の入り口あたりで(馬が出ないようにして馬房の中で)無口をつけようと思う。馬の食欲と力にはとても勝てないよ(´;ω;`)


さてさて,そんなスタートを切ったものの,きちんと馬装も済ませ,本日のレッスン開始。

常歩や軽速歩や速歩,そして左右の巻き乗りあたりまでは大体よかったのだけれど(馬装する際に足を触ったら少し湿っていたので,たぶんわたしの前に誰か乗っていたのだと思う),今日は駈歩の発進が何だか上手くいかない(ノ_・。) いや,いつもだって「絶好調!」って感じではないのだけれど,今日はいつもに輪をかけて調子が悪い。

手綱が緩くて(長くて),速歩になっちゃうみたい。
手綱を短く持って,駈歩させる体勢にして脚を使わないと上手くいかないのだ。
な~んで難しいんだろうな~今日(´∀`;)

しかも,今日は途中にギャラリーがいて(たぶん,見学に来たお客さん),慣れないもので気が散って仕方なかった。
下手なわたしのレッスンなんか見てても,乗馬の魅力は伝わらないんじゃないかなぁ(>_<) もっと上手な人の練習見ていきなよ~。・゚・(ノД`)

まあ,何度か繰り返し,何とか発進が可能になり,その後は「駈歩→速歩→駈歩→速歩」の特訓。
駈歩から速歩にした際に,思わず軽速歩してしまうと,その後の駈歩発進が難しくなるのだそうだ。
だから我慢して軽速歩しないようにと,アドバイスを受けた。なかなか大変だなぁ。


今日は手綱が長いのと,拳の高さが左右で違うのと(右が上がってしまいがち),腕をピーンと伸ばさず揺れに合わせることと,駈歩の発進のことなど,色々指摘される。


しょうがないよね。(´・ω・`)
普通に生活していたって,調子のいい日と悪い日があるのだから。
馬に乗っていたって,当然そんな日はやってくる。

昔のわたしは,今よりもずっとメンタルが弱くて,少しでもダメな部分を指摘されたり上手くいかなかったりすると,すぐに「向いてないのかな」「やめたほうがいいのかな」なんて落ち込んだりしていたのだけれど。
今ではだいぶ肝が据わって,「ちょっとダメな日があったくらいで,やめてらんないよ( -д-)ノ」なんて思っている。

そもそも,「向いている/向いていない」と「やめる/やめない」は,まったく別の問題だ。
向いていなくたって続けてもいいし,向いていたのだとしてもやめてもいい。

今日の前半で上手くいったのは,ちゃんと隅角を踏めていたことかな。
常歩でも速歩(軽速歩)でも駈歩でも,手綱と脚で外に押し出せてた。
斜め手前変換も,駈歩での巻き乗りもできた。

いまいち調子のよくない日でも,きちんとできるようになっていることがあったのは嬉しかった。

【99鞍目に続く】

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99 鞍目 最大の壁?

2018年6月16日(土) 天気 くもり時々

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木曽馬純血種最後の種馬「第三春山号」の剥製  開田郷土館にて撮影


*・゜゚・*:.。..。.:*・゜

さあ皆,今日もジャンプの練習が始まるよ!(^∀^)ノ♪

何となく調子がよくないとは言え,「調子が悪くても一応できている部分」がレベルアップしてきているようで,障害の練習にまで入れるのが嬉しい。(●´ω`●)

地上横木通過からスタート。
1本を軽速歩で通過するところから始まって,3本通過まで持っていく。
わたしがいつも乗っているお馬さんは小柄なので,普通サイズの馬にとってノーマルの幅をきれいに通過するためには,結構歩度を伸ばさなければならないことが判明。
小さいのも大変なんだな。(´・ω・`)

ここまでは,まあ,そこそこできてた。
問題は,本当に障害が出てきて,踏み切りを考えなければならなくなってから。

踏み切りは,いまだによくわからない。
上手くいったときや失敗したときはわかるけれど,どうすればそうなるのか,というのが,理解できていないのだ。故に,自分の意思で調整するということもできない。

なかなか感覚の掴めないわたしに,指導員さんのほうも,あの手この手でどうにか理解させようと試みてくれる。
手を尽くしてくださっているのに,覚えの悪い生徒ですみません(´;ω;`)

指導員さんは,今日は新たな提案をしてきた。

「障害前で,声に出してカウントしてみて。どうカウントしてるのか教えて」

これが,声に出してカウントしてみると,思っていた以上にできていなかった。
1回目,声が小さくて聞こえなかったようなので(馬場は広いので,ちょっと声張らないと届かないのだ),声のボリュームを上げて2回目に挑戦。

( 踏み切りの3歩手前……ここか!?(`・д・´) )

「1, 2, 3! 4…

1歩多いぞ(笑)

歩度伸ばそう! 遅かったんだ!

3回目に挑戦。

(今度こそ! さっきはカウント始めが早かったから……)

「1,2 ゛ぃ!?」

……2歩目で跳んだ!(/TДT)/ わたしのバカ!
スピード上げたんならカウント始めは前回と同じでよかったんじゃないの!?

この他にも,「半歩ズレる」みたいな変な状態になるときもあって。

小夏 「1,2…あれ!?Σ(゚д゚;)」
指導員さん 「その『あれ!?』っていうの,なくしていきましょうね」

難しいよぅ……!! (>_<)

その後も何度か同じ練習を繰り返す。
たまたま上手くいくこともあるけれど,失敗すると,天を仰ぎたくなるような気分。

どう考えてもセンスはないな……!

残念ながら,わたしには踏み切りに関する「天賦の才」とか,そういうものはなさそうだ。少なくとも,今の段階では,頭の中は「?」でいっぱい。

……いいよ。それなら,『馬々とりんごの日々』はセンスのない人間がどこまでやれるかの挑戦記にするよ(; -д-)ノ


わかりづらかったけれど,やっぱり,これは壁かな,と自覚した。
それも,過去最大級の壁。

駈歩の馬に乗れるようになるときも,ジャンプの動きについていけるようになるときも,それなりに壁は感じたのだけれど,今回は,それらとは比べものにならないくらい大きな壁のように感じる。

だって,わたし,これまでの人生の中で「対象物との距離を目で測り,踏み切りの位置を考慮してスピードを調節する」なんてこと,経験したことないんだよ。まるっきり未知の世界だよ。


なんとかこの感覚を掴めるようにならないかと,ここしばらく,馬に乗っていないときも悶々と考え続けている。

車を運転しているときに,真っ直ぐで等間隔に電柱が並んでいる道路に出たので,「あ,これ練習に使えるかも(・∀・)♪」と思い,電柱を障害に見立てて「1,2,3」とカウントしてみた。
車には歩幅も何もないから,歩数というものはないのだけれど,頭の中でペースをつくって「あの距離なら,このペースで何歩くらいかな」と考えてみる。
失敗したり,上手くいったり。

でもこの練習,前に車がいると非常に危険だということがわかったので(合わせようと思ってアクセル踏みこんじゃったりするので,二度ほど心臓が縮んだ),現在はやっていないし,他の人にも絶対にマネしない方がいいと言いたい。(´∀`;)


インターネットで「馬 障害 踏み切り」とか,関連ワードを検索してみたりもした。
誰か,ものすごいコツを知っている人間がいるんじゃないかと思ったのだ。そしてそれをネット上で披露していたりするのではないかと。
答えは色々出てきて,参考にはなるのだけれど,「こうすればできるよ!.。゚+.(・∀・)゚+.゚」という単一の明確な答えはなく。

感覚の問題だからな……(´・ω・`)
もし「ものすごいコツ」が存在するのだとしても,それを言語で説明することは困難なんだろうな。

100鞍直前にして,大きな大きな壁にぶち当たっていることに気付いてしまった。
これはちょっと時間がかかりそう。


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100鞍目 気を抜かないで

2018年6月30日(土) 天気 晴れ 時々 くもり

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ついに100鞍目。

どこかで,「1000鞍乗って,やっと『ちょっと乗れるかな』と言えるレベル」というような話を聞いたことがある。

100鞍は,1000鞍の10分の1。
つまり,「まだまだ」ということ。

馬の世界の先は長い。


*・゜゚・*:.。..。.:*・゜*・゜゚・*:.。..。.:*・゜


さて,記念すべき100鞍目の今日,関東は梅雨明けしたようで,気温は30度を超えていた。
6月の梅雨明けは,観測史上初めてのことらしい。

こんな日に昼から馬に乗るのなんて,自分くらいじゃないかと思いながら乗馬クラブに行ってみると,意外や意外,いつも通り,皆普通に練習している。

馬房に扇風機が回っているものの,馬たちもいつも通り元気。

みんな,すごく丈夫(笑) (=゚ω゚)人(゚ω゚=) イェイ!

家から持参したペットボトルは2本。麦茶とスポーツドリンク。
乗る前に飲んで,乗った後にも飲んで,帰りの車でも飲んで……この時期は1本ではとても足りないのだ。熱中症には要注意。

サウナ状態のインドア馬場で騎乗。
騎乗馬はいつものチビ馬くん。

ぁあ暑~っ!!!!(´д`;)

暑い季節の乗馬は修行。
自分も心配だが馬も心配。
どうか無事に終えられますように( -人- )

1鞍目のフラットワーク。
お馬さんはよく動いてくれた。

常歩,軽速歩,速歩,巻き乗り,半巻きして手前を変え,
また軽速歩,速歩,巻き乗り。

隅角はきちんと隅まで踏めるように,開き手綱と押し手綱と脚で誘導して。

速歩の状態で鐙を外して,しばらくしてからまた鐙を履いて,ちゃんと鐙を履けたら軽速歩(すごく速くできた)。

常歩から駈歩発進(今日は調子が良い)。
駈歩から速歩にして,速歩から駈歩に。
半巻きで手前を変えて,同じことを繰り返す。

駈歩でも,隅角の隅を踏めるように誘導を頑張る。


*・゜゚・*:.。.今日一番嬉しかった言葉.。.:*・゜゚・*:

指導員さんが練習の様子を見ながら何気なく,

「もう基本的なことは上手にできてますからね」


嬉しかった(*´∇`*)
おかげ様でございますm(_ _)m


そういえば,最近は,初期の頃によくあった「馬が動かなくて困る」ような事態に陥ることはないな。
軽速歩や駈歩も,割と安定して乗っていられるし,継続も可能。
走行中に鐙を履く動作も素早くなり,巻き乗りも思い描いたとおりにできることが多くなった。


100鞍,続けてきてよかった……!.。゚+.(´;ω;`)゚+.゚



ただ,いつでも課題はあるわけで。

今日取り組んだ課題は,なんと「常歩」。

駈歩から(あるいは速歩から)常歩に落とした際に,馬が「あ~楽になった~」とばかりにだらーっとしてしまうことがよくあったのだけれど(正直に言えば,ほぼ毎回そうなっていた),それを阻止する練習をした。

初期の頃は,「常歩にしようとして,うっかり停止してしまう」なんてこともよくあった。
さすがに今は停止してしまうことはそんなにないのだけれど(ごめん,時々はある),止まりはしないものの,

(いや,きみ,常歩にしただけなのに,気分はもう「レッスン終了」だよね?(´・ω・`;))

なんて,あきらかにそう思われる様子でダラダラしてしまう馬を何度も見てきた。

これはよくない,ということで,「常歩にしても前進気勢を保つ」という,何やら高度に思われる技の習得に勤しむことに。

具体的には,駈歩や速歩から常歩にした際に,馬がダラッとしかけたら,すかさず脚を入れる。速歩にならない程度にね。
それが,「まだ続いてるよ! 気ぃ抜いちゃダメ!」を伝える方法。
お馬さんもバカではないので,「あ,まだ続くのね?」と,ちょっと元気な足取りになってくれる。
(若干「ええ~? まだ続くの~?('д` ;)」って感じも伝わってくるがね)

この練習をしていて思った。

馬に「気を抜かないで」と伝える前に,
自分自身が気を抜いたらいけないな,と。

そうなのです……常歩にしたとき,「ふ~……(´∀`*)」と思っていたのは,実は馬だけではなく,わたしも同じだったのです……。衝撃の事実。

ずっと以前に,この指導員さんに言われた言葉が,脳裏によみがえった。

「馬に乗ってから降りるまで,ホッと息をついている時間はありません(・∀・)」

笑顔でさらっとサディスティックなことを言うな~と印象に残っていたのだけれど,100鞍目にしてようやく……ようやくこの言葉の真意が身に染みました。

最初から最後まで馬の前進気勢を保ちたかったら,まず騎乗者が,気を抜かずに乗っていないと!(`・д・´).゚+.゚

【101鞍目に続く】

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