2018年10月6日(土) 天気 晴れ
9月から,小学校時代の恩師のすすめで,地域の短歌会に入っています。
メンバーの平均年齢はおそらく70代。会長はなんと93歳!
そこまでの大先輩になると,詠む歌にも深みがあるのですが,人生経験の浅い若輩者には「五,七,五,七,七」に言葉を収めるのが精いっぱいです。
興味の向いている先がもっぱら馬なので,馬の歌ばかり詠んでいます。
9月に提出した短歌。
眠そうな 馬を引き引き 馬場へ行く 秋空の下 蜻蛉と共に
うーむ……。もっとカッコいい歌詠みたい。(´∀`;)
ちなみに,短歌は俳句とは違い,季語が入っていなくてもいいのだそうです。
10月の短歌会に提出した短歌。
天高く 乗馬の後に 食進み スリムな馬と 肥えゆく私
「天高く馬肥ゆる秋」と言いますが,馬は細いままでわたしが肥えているような気がします。という解説を付け加えました。ユーモアも大事です(たぶん)。
そういうわけで,最近頭の中が「五,七,五,七,七」のリズムで回っているので,今回の練習記録は,ちょっと趣向を変えて短歌を織り交ぜてお送りしたいと思います。普通に読みたい方には申し訳ないですが,今回だけなので,しばしお付き合いいただければ幸いです。
☆;+;。・゚・。;+;☆;+;。・゚・。;+;
10月に入ったというのに,気温の高い日だった。台風の影響らしい。
うーん。長袖着てきたの間違いだったかなぁ(; -д-)
お馬さんはいつものやんちゃなチビ馬くん。
きみも冬毛に変わったのに,暑くなっちゃって大変だね(笑)。
晴れたので,久しぶりに外の馬場でレッスンを受けることになった。
開放的で嬉しいけど,日差しがつらい……(>д<;)
むしむしと 気温の上がる 外の馬場 テンション下がる 馬もわたしも
うん。結構「五,七,五,七,七」に収まるものね.。゚+.(・∀・)゚+.゚
「短歌」と言うと身構えてしまう人が多いのだけれど,要は言葉遊びなのだ。
短歌でなかったとしても,日本語って,五音や七音に収まっているときれいに聞こえる気がする。
まずは騎乗して蹄跡行進。
常歩,軽速歩,駈歩……
帰りたい 馬がワガママ し始めて 鞭をふるうが 馬場を出て行く
仕方なく 急遽巻き乗り 全力で 開始十分 すでに汗だく
状況,お分かりいただけたでしょうか(´∀`;)
このお馬さんは,乗り手がスタッフのときにすら試合中に反抗を始め馬場を飛び出したという,伝説のやんちゃ坊主なのです(そのせいか,試合ではあまり使われない)。
インドアの場合はドアが閉まっているので外に出ることはないのだけれど,外だと本気になればラチ越えられるから,注意が必要なのだ。
我儘で 怒りんぼだし 怠け者 人気ないけど きみは可愛い
わたしよくこれまで「この馬嫌です(;TДT)」ってならなかったよなぁと思う。
単に経験が浅くて,馬ってみんなこんなものなのかと思っていたのもあるけれど。
でも,わたし,本当に最初の頃は,外の馬場では,このお馬さんを走らせることはおろか歩かせることもままならなかった。今は,サボることにチャレンジはされるけれど,走ってくれるし図形も描いてくれるようになったから,よしとしよう。
本当は やればできると 知っている きみの力を 引き出せるかな
この日のレッスンの前半は,馬場の出入り口で何度も外に出られて,泣きたくなるくらい苦労したのだけれど,今週は,走らせていて,どういうわけか「速歩から駈歩」ができる(成功率が上がる)ようになっているなぁと感じた。先週のアパルーサでの猛特訓で,何かコツをつかんだのかな。
いつものように,細かい点をいくつか指摘される。
脚と拳と腕の位置,手綱の長さ,馬体を押して動かすこと,姿勢,スピードコントロール,馬の様子を観察すること。
「馬場は我慢の競技です(・∀・)」と,今日の指導員さんが言っていた。
が,我慢……!?(゚∇゚ ;)エッ!?
つまりね,一定の速度を保つために速くさせず遅くさせず,内回りしたがる馬を抑えて隅角の隅まで踏ませ,進みたい線を進めるように,進路からズレないように誘導し,調整し……そうやってスムーズで美しい動きを追求する……ような競技。
馬や自分の煩悩のままに,なあなあにやったら,そこで試合終了してしまうのだ。障害だって同じだけれど。
こういうの,ともすれば,窮屈だなって,思いがち。
だけど,どんなスポーツにもルールがあって,そのルールの中で動くから面白いのだし,高みを目指すこともできるのだ。
短歌の音数制限みたいなもので,あえて制限がかけられる中でこそ光るものってあると思う。
「さあ, 五,七,五,七,七 の中にすべてを収めなさい」と言われれば,こんなことを考える。
何が要る? 何が要らない?
何を削る? 何を残す?
何が重要? 何が重要でない?
一番大切なことは?
最も伝えたいことは?
最適な方法は何だろう?
その試行錯誤や創意工夫,取捨選択の判断は,スポーツや芸術を離れても,人生のどこかで生きてくるような気がする。
すごく不思議に思うのは,まったく違う分野の物事に取り組んでいても,どこかで一本の線に繋がる瞬間があるということ。乗馬も短歌も,その他のことも,全部どこかに繋がっていく。
決められた 型を演じる 馬場馬術 木の葉舞い散る 芸術の秋
【122鞍目に続く】
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9月から,小学校時代の恩師のすすめで,地域の短歌会に入っています。
メンバーの平均年齢はおそらく70代。会長はなんと93歳!
そこまでの大先輩になると,詠む歌にも深みがあるのですが,人生経験の浅い若輩者には「五,七,五,七,七」に言葉を収めるのが精いっぱいです。
興味の向いている先がもっぱら馬なので,馬の歌ばかり詠んでいます。
9月に提出した短歌。
眠そうな 馬を引き引き 馬場へ行く 秋空の下 蜻蛉と共に
うーむ……。もっとカッコいい歌詠みたい。(´∀`;)
ちなみに,短歌は俳句とは違い,季語が入っていなくてもいいのだそうです。
10月の短歌会に提出した短歌。
天高く 乗馬の後に 食進み スリムな馬と 肥えゆく私
「天高く馬肥ゆる秋」と言いますが,馬は細いままでわたしが肥えているような気がします。という解説を付け加えました。ユーモアも大事です(たぶん)。
そういうわけで,最近頭の中が「五,七,五,七,七」のリズムで回っているので,今回の練習記録は,ちょっと趣向を変えて短歌を織り交ぜてお送りしたいと思います。普通に読みたい方には申し訳ないですが,今回だけなので,しばしお付き合いいただければ幸いです。
☆;+;。・゚・。;+;☆;+;。・゚・。;+;
10月に入ったというのに,気温の高い日だった。台風の影響らしい。
うーん。長袖着てきたの間違いだったかなぁ(; -д-)
お馬さんはいつものやんちゃなチビ馬くん。
きみも冬毛に変わったのに,暑くなっちゃって大変だね(笑)。
晴れたので,久しぶりに外の馬場でレッスンを受けることになった。
開放的で嬉しいけど,日差しがつらい……(>д<;)
むしむしと 気温の上がる 外の馬場 テンション下がる 馬もわたしも
うん。結構「五,七,五,七,七」に収まるものね.。゚+.(・∀・)゚+.゚
「短歌」と言うと身構えてしまう人が多いのだけれど,要は言葉遊びなのだ。
短歌でなかったとしても,日本語って,五音や七音に収まっているときれいに聞こえる気がする。
まずは騎乗して蹄跡行進。
常歩,軽速歩,駈歩……
帰りたい 馬がワガママ し始めて 鞭をふるうが 馬場を出て行く
仕方なく 急遽巻き乗り 全力で 開始十分 すでに汗だく
状況,お分かりいただけたでしょうか(´∀`;)
このお馬さんは,乗り手がスタッフのときにすら試合中に反抗を始め馬場を飛び出したという,伝説のやんちゃ坊主なのです(そのせいか,試合ではあまり使われない)。
インドアの場合はドアが閉まっているので外に出ることはないのだけれど,外だと本気になればラチ越えられるから,注意が必要なのだ。
我儘で 怒りんぼだし 怠け者 人気ないけど きみは可愛い
わたしよくこれまで「この馬嫌です(;TДT)」ってならなかったよなぁと思う。
単に経験が浅くて,馬ってみんなこんなものなのかと思っていたのもあるけれど。
でも,わたし,本当に最初の頃は,外の馬場では,このお馬さんを走らせることはおろか歩かせることもままならなかった。今は,サボることにチャレンジはされるけれど,走ってくれるし図形も描いてくれるようになったから,よしとしよう。
本当は やればできると 知っている きみの力を 引き出せるかな
この日のレッスンの前半は,馬場の出入り口で何度も外に出られて,泣きたくなるくらい苦労したのだけれど,今週は,走らせていて,どういうわけか「速歩から駈歩」ができる(成功率が上がる)ようになっているなぁと感じた。先週のアパルーサでの猛特訓で,何かコツをつかんだのかな。
いつものように,細かい点をいくつか指摘される。
脚と拳と腕の位置,手綱の長さ,馬体を押して動かすこと,姿勢,スピードコントロール,馬の様子を観察すること。
「馬場は我慢の競技です(・∀・)」と,今日の指導員さんが言っていた。
が,我慢……!?(゚∇゚ ;)エッ!?
つまりね,一定の速度を保つために速くさせず遅くさせず,内回りしたがる馬を抑えて隅角の隅まで踏ませ,進みたい線を進めるように,進路からズレないように誘導し,調整し……そうやってスムーズで美しい動きを追求する……ような競技。
馬や自分の煩悩のままに,なあなあにやったら,そこで試合終了してしまうのだ。障害だって同じだけれど。
こういうの,ともすれば,窮屈だなって,思いがち。
だけど,どんなスポーツにもルールがあって,そのルールの中で動くから面白いのだし,高みを目指すこともできるのだ。
短歌の音数制限みたいなもので,あえて制限がかけられる中でこそ光るものってあると思う。
「さあ, 五,七,五,七,七 の中にすべてを収めなさい」と言われれば,こんなことを考える。
何が要る? 何が要らない?
何を削る? 何を残す?
何が重要? 何が重要でない?
一番大切なことは?
最も伝えたいことは?
最適な方法は何だろう?
その試行錯誤や創意工夫,取捨選択の判断は,スポーツや芸術を離れても,人生のどこかで生きてくるような気がする。
すごく不思議に思うのは,まったく違う分野の物事に取り組んでいても,どこかで一本の線に繋がる瞬間があるということ。乗馬も短歌も,その他のことも,全部どこかに繋がっていく。
決められた 型を演じる 馬場馬術 木の葉舞い散る 芸術の秋
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