馬々とりんごの日々

UMAUMA TO RINGO NO HIBI 初心者の乗馬日記です。 記録のために書いています。 これから乗馬を始められる方の参考になれば幸いです。

技能認定(馬場3級)

129鞍目 全身を使う

2018年11月17日(土) 天気 晴れ

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先週,馬場3級の試験を受けることに決めてから,初のレッスン日。

経路回ったりするのかな。わくわく(●´ω`●)♪

「乗馬は楽しく♪」が基本なので,試験を受けるからと言って,不安とか焦りとか心配とか,そういう状態には陥りたくないなぁと思いながら,クラブに向かう。


思えば,学生の頃,わたしは試験勉強が嫌いだった。
学ぶこと自体は好きだったし,成績も悪くなかったけれど,「どれだけ覚えたか試される」という行為が嫌だった。テストのために無理に覚えることは苦痛だったし,「本当に必要だと思ったら勝手に覚えるから放っておいてくれ(; -д-)」と思っていた。


だから,ライセンス試験を受けるかどうかと考えたとき,ほんの少し,どこかで,「これをきっかけに乗馬を嫌いになっちゃったら嫌だなぁ」という思いがあった。

でも,自分でやると決めたら,覚悟が決まったというか何というか,「そんな風にはならんぞ!」「絶対楽しんでやる!」と,腹の底に重くゆるぎない部分ができた感じ。


できなくてもいいの。
失敗してもいいの。
人に笑われてもいいの。

それが一体何だっていうの!
.。゚+.(`・ω・´)゚+.゚


そんなこんなで,乗馬クラブに到着。
さあ,「乗馬ライセンス馬場3級取得レッスン編」スタート!

と思ったものの……
馬装の際に,指導員さんが馬の肢にプロテクターを装着し始める。

あれ? 今日障害跳ぶのかな? ( ゜o゜)
馬場の練習だと思ったんだけど……。


小夏 「馬場3級の練習っていつから始めるんですか?(´・ω・`)」

指導員さん 「いつでもいいですよ。試験日決まったら逆算して始めましょう」

小夏 「先週受付で12月に試験があるって聞いてテキストもらったんですが……」

指導員さん 「あ,そうなんですか? じゃあもう始めていいかな」

受付さんが「来週から練習始まりますからね」と言っていたので,インストラクターに伝えてくれたのかと思っていたら,伝わってなかった(´▽`;)ゞ

若干出鼻をくじかれた感じですが,馬場3級の指導をしていただけることになりました。ただ,この日はドレッサージュ馬場の用意がされていなかったので,障害セットが残る練習馬場で個別の動きの確認をすることに。


指導員さん 「経路覚えてきましたか?」

小夏 「覚えてきました(*´∇`*)♪」

指導員さん 「おおー(☆゚∀゚)」


もらった経路図とYOUTUBEの動画を毎日見て覚えたよヾ(=^▽^=)ノ

パートナーはいつものチビ馬くん。
試験もこのコで受けるのかな。

常歩して,軽速歩。
速歩の速度を保つように注意を受ける。
わたしが思っているよりも速いみたい。
このお馬でこの速度保つのちょっと大変よ(^∀^;)

次いで斜め手前変換,そして巻き乗り(試験に速歩での巻き乗りはないけれど練習)。

馬場3級の速歩は,斜め手前変換の斜めの部分以外は全部速歩(正反動)なので,速歩の練習。

指導員さん 「うん。しっかり座れてますね」

座れてるのか。よかった!
馬場のときって,障害のときよりも鐙が少し長くなるので,うっかりすると鐙が外れやすくなるのだけれど,まあ何とか保てた(実を言うと何度か外れたけどこっそり戻した)。

指導員さん 「速歩でも軽速歩のときと同じ速度保って。拳下げて」

細々とした指導が入る。

速歩から常歩にして,常歩から駈歩にして,駈歩から速歩にして,速歩から駈歩にして。駈歩を継続して。

うん……馬場3級の試験対策と言っても,普段のフラットワークと同じね。そんなに「特別」な感じはしないわ(´∀`;)


指導員さん 「決められた地点で移行できれば高い得点もらえますよ(^_^)ニコニコ

そうなんだ。そういえば,馬場の採点方法ってよく知らないな(´・ω・`)

指導員さん 「馬場3級は60パーセント以上で合格ですからね」

60パーセント……それは,難しいのか……?
何もかもが未知過ぎてわからない。自分がどんなレベルにあるのかも。


馬場を何周もしながら, 速歩 → 駈歩 → 速歩 → 駈歩  と繰り返す。

何度も繰り返していて,駈歩発進について,今更大発見したことがある。
わたし,これまで駈歩発進の扶助って,脚でするものだと思ってた。外方脚引いて,内方脚でポンって。

違うの。
駈歩の発進って,脚を使うんじゃなくて,全身を使うの。


脚に加えて,騎座と,拳も使う。
前かがみになると発進しないので,気持ちバランスは後ろに,そして外方脚を引いて,内方の拳を握って,内方脚で軽く押す。
こうすると,蹴らなくても軽い動作ですぐ駈歩になる! しかも正しい手前で!

この方法で,今日はほぼ意図した地点から駈歩を出すことができた。
駈歩って,蹴らなくても出るんだ……! びっくり!w(*゚o゚*)w


「試験勉強(試験対策)」って,その試験に合格するためのノウハウみたいなものを身に付けるつまらないものだって勝手に思っていたけれど,そうではないみたい。
いつもの練習と変わりない。その過程に成長も発見もある,普通のトレーニング。

指導員さん 「今日は馬なりにならないでしっかり動かせてますね」

そうか! よかった(°▽°*) 
できないことができるようになるのは嬉しいな♪


【130鞍目に続く】

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130鞍目 バランスバック

2018年11月17日(土) 天気 晴れ

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引き続き,ライセンス対策の練習。

駈歩で蹄跡を走行し,10メートルの巻き乗り。
手前を変えて左右どちらも。
これは案外上手くいく。ヾ(´ω`=´ω`)ノ♪
きれいな円を描いて,出発した地点にきちんと戻ることがポイント。
ただ,速度が落ちがちなので気を付けること。

駈歩で半巻き,回ったところで速歩にして,蹄跡に戻ったら手前を変えて駈歩発進。
個人的には,今日はこれが一番難しかった。
あんまり(というか,これまで一度も)やったことがなかったので,まず最初は曲がり切れず,馬が馬場中央に行ってしまって失敗。
2回目,バランスバックと脚と手綱での誘導に力を入れ,蹄跡に戻すも,速歩にすることを忘れ駈歩のまま行ってしまい,失敗。
3回目,バランスバックと脚と手綱での誘導に力を入れ,馬の進行方向が180度変わったところで速歩にし(このときにも反抗して馬場中央に行こうとしたので拳で戻す),蹄跡に戻ると同時に駈歩発進。
神経を使いまくった3回目に,ようやく「今日一番よかった」と褒められる。


【乗馬メモ】
・回転運動の際にバランスバックに気を付ける。


これ,練習しないとダメだ!(>_<)
とにかく慣れないと!

「駈歩半巻速歩を入れての手前変換」がなんとか成功と言える状態になったので,次の練習に移る。

蹄跡上に横木が並べられる。

あれ? やっぱり障害やるのかな?

指導員さん 「3級に横木通過ありますからね」

あ,そうか。そうだった。

軽速歩で横木通過の練習。
試験は速歩(正反動)で通過だったかな?
左右両方から行う。


指導員さん 「誘導だけちゃんとやって,通過は馬に任せちゃって」

小夏 「はい!」


何だかそこそこ上手くいったようで,指導員さんが上機嫌で褒めてくださった。


指導員さん 「何ですか今日。神がかってますね.。゚+.(・∀・)゚+.゚」

 
そうかな(照) ヘ(≧▽≦ヘ)♪ えへへー♪
先週は調子悪かったけどね(´∀`;)
どうも調子良い回と悪い回が交互にくる模様。


馬場3級ライセンスの試験の運動は,駈歩での巻き乗りとか,速歩での横木通過とか,個別の運動はできるのだ。
あとは,実際に経路を通して踏んだときにどうなるかだなぁ……(´・ω・`)   予想外に難しい点とか出てくるかもしれない。
でもやったことないことをやるのは,ちょっと楽しみ(*´ω`*)♪

1番注意が必要な部分は,「駈歩半巻速歩入れての手前変換」のところ。蹄跡に戻れなかったり,駈歩のまま速歩にできずに蹄跡に戻っちゃったり,蹄跡に戻る前に駈歩発進しちゃったり,色々失敗してる。でも上手くできたときもあるから,練習重ねて精度を上げるしかないなぁ(´-ω-`)


今日はレッスン時間の最後の15分くらいで,おまけみたいに障害を跳ぶ練習もした。
軽速歩でクロスを跳んで,次に駈歩でクロスを跳んで,クロスの先に垂直障害がつくられて,その垂直障害の高さが上げられて(70㎝くらい)。
先週よりはやりやすい。いい速度をつくれば何とかなる感じ。

このやんちゃなチビ馬くんで馬場も障害も行けたので,指導員さんから「チビ馬マスター」の称号をいただいた(笑)。

指導員さん 「上達したのかな。それともこの馬限定か……。他の馬でも通用するのか,楽しみにしてますよ(^_^) ニヤリ☆

Σ(=゚∀゚=;)
うん。わたしも,楽しみにしてる(笑)。



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131鞍目 馬場馬(ばばば)

2018年11月24日(土) 天気 晴れ

2018年11月25日(日)午後2:30~3:30
NHK教育(Eテレ)で「全日本障害飛越選手権2018」が放送されます。

興味のある方ぜひご覧ください♪ ヾ(´ω`=´ω`)ノ

通っているクラブの人たちが出場しているので楽しみです♪
結果はもうわかっているのですが,「どんな風だったのかな(*´∇`*)」って,わくわくします。
わたしも実家に録画を依頼しなければ!


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さてさて,今日もレッスン。
馬場3級取得に向けて頑張るぞ(*・ω・)ノ♪


先日スケジュール帳を見ていて気付いたのだけれど,わたし,12月に2週連続で休日出勤があるので,試験まで練習できるのは,今日を入れて,
あと3日。

鞍数にすると6鞍だけれど,3日なんて……あっと言う間よ……。
今日を除いてあと2日の練習だけで本番に臨むの?Σ(=゚ω゚=;)
わたし,もしかして,無謀なことしようとしてる……? Σ(゚д゚;)Σ(゚д゚;)


一瞬,「もし今回がダメでも次も受けられる……」という弱気な考えが浮かんだけれど,

いやいやいや!  受験料とか借馬料とかお金かかるし!
やるからには受かるつもりでいこうよ!(>_<)

と,自分を鼓舞して頑張る。


馬場3級の受験を決意してから試験まで4日(8鞍)。
ちょっと急だったかなぁ。(´・ω・`)

あと3日ともなれば,もう練習内容は「できるようにする」なんて段階ではなくて,「できているけれど精度を上げていく」段階だ。

もたもたしている時間はない! 
とっとといくぞ!

今日のお相手は,いつぞやバックの猛特訓でお互いに嫌な思いをしたアパルーサちゃんだった。
きょ,今日は,あんなことになりませんように……!(´∀`;)
もめてる時間ないからね! 仲良くしようね!(T∀T)

ささっと馬装して,騎乗。
頭絡を付けるときに,ハミを噛ませるつもりで指を噛まれた(TДT)。
地味な負傷が多いぞ,気をつけろ小夏!

ちょっと指を噛まれたくらい何ともないので,練習のための馬場に向かう。
このコは基本素直で軽いので乗りやすい。

アパルーサちゃんの本業は馬場(ドレッサージュ)なんですって。障害も跳べるけれど,もともとこっちで活躍していたお馬さんなのだ。

馬場馬だったのね,きみは。

……どうでもいいけど,馬場馬(ばばば)って言葉,「ば」が3つ並んで面白いと思うのはわたしだけ?


今日は20m×40mの本番と同じドレッサージュ馬場を使用。

ああ,こんな感じかぁ(*・ω・) 前に別の練習でこの広さ使ったことあるなぁ。

まずは準備運動。
常歩で蹄跡1周。軽速歩で3周くらい。
身体がほぐれたところで速歩(正反動),そして駈歩。

どの運動も特に問題はない。
速歩も駈歩も発進はスムーズだし,駈歩の反動も乗りやすい感じ。

さっすが馬場馬!(☆゚∀゚)ばばば!(笑)


そしてついに,馬場3級経路の練習!

……の前に,まず入場の仕方と敬礼の仕方を教わる。

もう初めて過ぎて,何もかも教わらなければわからないのですよ(; ´∀`)

入場前の「A」地点は20×40の馬場の外にあるのだけれど,まず速歩でぐるっとその周囲を回って「A」の横ぎりぎりを通り,馬場中央の「X」に向かって入場。「X」地点で停止して敬礼。

3級馬場(入場) サイズ小
※逆手前(逆回り)でも可

「敬礼」は,わたしは何となく軍人とか警察官みたいにおでこにビシッとそろえた手を当てるのかと思っていたのだけれど,違うのね。
停止して,手綱を左手にまとめて持って,右手は斜め下にピッと伸ばす。これが「敬礼」。このとき軽くお辞儀をしてもいい。

なるほど……(*・ω・)ノ 
ピタッと止まってビシッと敬礼できたらカッコいい部分ね.。゚+.(・∀・)゚+.゚

さあ,それでは実践。
いざ,馬場3級経路へ!

【132鞍目に続く】

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132鞍目 馬場3級経路

2018年11月24日(土) 天気 晴れ


この日初めて「馬場3級経路」を回りました(^∀^)ノ

3級馬場(入場) サイズ小
速歩で入場。中央で停止。敬礼。
中央線に人間の身体が来るように。

正直に言って,今日はここが一番難しかったような気がする。
速歩から停止までの制動距離を読み切れず,中央を過ぎたり手前で止まったりしてしまう。わたしは反応が鈍めなので,ちょっと早めに対処すること。

3級馬場 ①
速歩発進。隅角ちゃんと踏む。
最初は速歩だから焦らずに(・∀・)

3級馬場②
斜め手前変換。ここで歩度伸ばす。
出発地点遅れないように。
到達点から目を離さない。
ふらふらしなければ大丈夫そう。

指導員さん 「どうしても速くならないなら,その手前の速歩をちょっと遅くしておくといいですよ。普通速度になっただけで速くなったように見えますから 」

そ,そんな裏ワザみたいなこと,教えちゃっていいんですか?(*´∇`*;)笑

人の目が審査するものだからなぁ。そういう「目の錯覚を利用する」みたいな部分はあるかもな(審査員に通用するかどうかは別として)。

それにしても,歩度を伸ばす部分が速歩じゃなくて軽速歩っていうのはありがたい。軽速歩のほうが脚使いやすいもの。

3級馬場 ③
斜め手前変換をもう1度やって,横木通過。
3級馬場 ④
今日は横木の準備がなかったので,あると見立ててエア横木通過。

指導員さん 「横木通過は小夏さん得意ですからね」

えっ,わたし横木通過得意だったの!? 初めて知ったよ(゚∇゚ ;)

横木通過後,半巻きして,反対からもう1度横木通過。
「もうちょっと大きく回っていい」と言われる。
3級馬場 ⑤
3級馬場 ⑥

横木通過が終わり,C地点から駈歩発進。

駈歩発進は,何故かすんごく楽になっていて(先週,先生が「他の馬にも通用するかどうか」という話をしていたけれど,その答えは「通用する」なのだ。嬉しいことに),もう狙った箇所で面白いくらいにスッと出る。たまにはちょっとズレるけれど,今日に関しては「できない」ということがなかった。
なんだろう,わたし,内方姿勢とやらを理解し始めたのかな (☆゚∀゚)そわそわ
意図した所で意図した動きができるって,すごく楽しい♪(*´ェ`*)

3級馬場 ⑦
駈歩での巻き乗り。
きれいに出来るときと,きれいに出来ないときの差が激しい。
出発点に注意。
あと,直径10mの大きさ。馬場の中央線に触れるのが正解。
わたしは巻き乗りでも半巻きでも,規定の大きさよりも小さくしてしまうことが多い。
わざわざ小さくして速度を落としてしまうというね……('A`|||)
焦らないで,出発点と円の大きさをちゃんと見る!

3級馬場 ⑧
そして,先週苦心していた 駈歩での半巻き→速歩→蹄跡から駈歩発進 の流れ。
先週よりはマシ。馬がいいのかな。
バランスバックすれば半巻きはらくらく。蹄跡からの駈歩発進もOK。
でも速歩になるのが早過ぎたりする(T_T;)
たぶん,わたしが小さく回り過ぎて速度が落ちてしまうのだ。
「速歩に落とす」じゃなくて「速歩に落ちちゃう」。
これダメね,絶対!

3級馬場 ⑨
手前を変換して巻き乗りと半巻き。
3級馬場 ⑩

3級馬場 ⑪
「K」手前で速歩にして,「A」から中央線を通って「X」で停止。
敬礼して終了。

終了したら手綱を全部伸ばして(これが「終了してます」の合図らしい)馬を歩かせて馬場を出る。



今日は合計で3回ほど通して馬場3級の経路を通ってみた。

通ってみた感想は,「あっという間に終わる」。
実際にやってみた人は分かると思うけれど,想像以上にすぐ終わる。
なんかもう走行中にドラマとか生まれる余地がないくらいに一瞬なのよ。

はい,これやってこれやってこれやって,はい終了。みたいな感じ。

あとは全体的に,わたしは「X」での停止とか,最後の「K」地点手前で速歩にするとか,どうも下方移行が苦手だなぁと気付いた。下腹に力が入らないというか,動いているものを止めにくい。
こういう傾向があるので早めに対処しようとしたら,最後の経路練習では馬が疲れてきたのか止まりやすくなっていて,「E」過ぎたあたりで速歩になってしまったり「X」より前に止まってしまったりした。

これ……馬の様子見てないと,ダメじゃん……(´д`;)

この馬が今,止めやすい状態なのか止めにくい状態なのか,ちゃんと見極めて,絶妙なタイミングで扶助出さないと。(「それが乗馬ですから」って声がどこかから聞こえてきそう(´∀`;))


そして指導員さんから「メリハリつけて運動して」とアドバイスをいただく。


指導員さん 「ダラダラ運動して,4か5か……って迷ったときは4にしますからね」

小夏 「5点満点なんですか?(・∀・)」

指導員さん 「いや10点満点です」

小夏 「えっ(゚∇゚ ;)!」

指導員さん 「10点出ることってそうないんですけどね」


60パーセントで合格ってことは……各運動を平均して10点満点中6点を取らなきゃならないわけね? 「4か5か」で迷われている場合じゃないぞ(´∀`;) 「6」いかないと。

それにしても,1つの動きにつき10段階評価って,どう採点してるの!? (=゚ω゚=;)

指導員さん 「演技によっては得点が2倍になるところがあってね,そこはしっかり決めなきゃならなかったりするんですよ(5点取れば10点になり,6点取れば12点になり……というのがあるらしい)」

馬場馬術も奥が深いんだな。

よくドレッサージュ(馬場馬術)はフィギュアスケートに例えられるけれど,話を聞いていると本当にそんな感じだ。あれも人が見て点数を決めていくものね。

やってみれば,これはこれで結構面白い。ヾ(=^▽^=)ノ


練習を終えて馬場を出る。


指導員さん 「この馬乗りやすかったでしょ?(・∀・)」

小夏 「乗りやすかったです!.。゚+.(・∀・)゚+.゚」


「さすが馬場馬!」って,内心ずっと絶賛しながら乗ってたからね。
試験ではこのアパルーサちゃんか黒馬くんのどちらかを使うつもりだと,指導員さんは話していた。いつも練習で乗っているやんちゃなチビ馬くんは,試験中に馬場を飛び出して厩舎に帰ろうとしたという前歴を持っているので,こういう場面には向かないのだ。


指導員さん 「この感じならたぶん大丈夫だと思いますけど,確実に合格できるようにしていきましょうね (=^▽^=)ノ」

小夏 「はい!(*^▽^)」

油断は大敵。本番は何があるかわからないものね!
まだまだ全然完ぺきではないから,本番まで可能な限り精度上げられるように頑張る!


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133鞍目 風の強い日

2018年12月1日(土) 天気 晴れ のち くもり

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馬のワッペン(イナリツウさん作) パンツを履いた馬がたまらなく可愛い(●´ω`●)♪


馬場3級試験が迫る中,今日も練習に向かう。

クラブに向かって車を走らせながら,時折不安に襲われる。

馬場3級の運動は,精度は低いにしろ,一応できてはいる。
先生も「たぶん大丈夫だと思う」と言っていた。
でも,今日も,できるのかな? ちゃんとできるかな?(´・ω・`)

前回までできていたことが,突然できなくなるなんてことも,なくはないんじゃないかって,言い知れぬ不安が,ぶわーっと全身を襲う。

今まで色んなことを積み重ねてきたけれど,知らぬ間に「リセットボタン」を押されて「ゼロ」に戻っていたらどうしようって。

こういった不安は,たいてい杞憂に終わることを知っているけれど,何だか気を抜くとパニックになりそうで,深呼吸をする。

試合前に逃げ出したくなる選手って,こんな感じかな。
馬場3級程度で何を大袈裟なって笑われるかもしれないけれど。

パニックになりかけている自分と,その自分を見ながら「ほーら,もう(プレッシャーに)呑み込まれてる(・∀・)」と笑う冷静な自分がいる。

「自分を制することは,一つの町を制するよりすごいことなんだよ」 という言葉を,いつかどこかの本で読んだ。

それはそうよ。自分を制することなんて簡単なわけがない(>_<) 大舞台でも何でもない,こんなささいな機会ですら,逃げ出したくなる自分を抑えることに精一杯だもの!(´Д⊂)


それでも,まあ,車を走らせればいつもの乗馬クラブに着き,
着いたらいつものように準備して,馬を出してきて馬装して,
「よし! できた!」って騎乗して,常歩で歩かせて準備運動して……
この一連の流れで,随分と落ち着きを取り戻した。

「いつもやっていること」って,強いね!.。゚+.(`・ω・´)゚+.゚


この日の一鞍目は,ものすごい久しぶりの指導員さんに見ていただいた。

だって,前にこの指導員さんに教えてもらったのって……
調馬索つけて軽速歩の練習していた頃 だよ?

正真正銘の初心者で,誰かに見ていてもらわなければ脚立を使っても馬に乗れなかった頃。


指導員さん 「今では障害跳んじゃうんだもんね。もう昔の話ですね(´∀`*)」


昔……('A`;) 2年って,「昔」って言える年月なんだ……。
時の流れが恐い……(((( ;゚д゚)))


馬場3級の練習のために,先週と同じアパルーサちゃんを連れてドレッサージュ馬場へ。

今日から12月。
暖冬のせいか,そこまで寒さは厳しくないものの,風の強い日だった。
馬場にも駐車場にも洗い場にも,枯葉がたくさん落ちている。

風の強い日は,馬が野生化して暴走しやすいという噂を聞いたことがある。
そのせいかどうかはわからないけれど,アパルーサちゃんは常にスピード超過気味だった。

最初の常歩の時点で前進気勢にあふれていて,それはそれでいいことなので「楽だな~」なんて思っていたのだけれど,そのうち段々と「楽だな~」では済まない状態なのだと悟り始めた。

だって,走りたがってるのよ! 馬が!('д` ;)
ちょっとでも手綱緩めたり,強めの脚使ったりすると,すぐ駈歩になっちゃうの!
わたし「駈歩しろ」なんて言ってないよヽ(TдT)ノ  隙あらば走り出そうとするのやめて!
しかも駈歩のスピードが速い。さらに毎度のごとく止めにくい。
たすけて~・゚・(ノД`;)・゚・

動かないのも困るけれど,動き過ぎるのも大変。
なんてこった。

一鞍目は主に基礎練習と,各運動の見直し。
まずは長辺で軽速歩して歩度を伸ばし,短辺で速歩で歩度を詰める練習を繰り返す。
速歩から駈歩を出して,巻き乗り,そして半巻き。
手前を変えながらノンストップでぐるぐる繰り返す。
半巻きのときに速歩にできずに駈歩のままになってしまうことが多かったので,指導員さんに「駈歩から速歩にしたり,速歩から停止したりするのが苦手です(´Д⊂)」と訴えると,下方移行の練習をさせてくれた。

だけど,今日の「走りたがり」の状態のお馬さんでこの練習は大変だった。

指導員さんは,(左手前で)「蹄跡を速歩で進み,C地点から常歩」という指示を出してきたのね。

「C」地点ってさ……
3級馬場 ⑦
馬場3級の経路で「駈歩が始まる地点」ね。

アパルーサちゃんは馬場のベテランで,もう馬場3級の経路なんて数えきれないほど回ってきてるのよ。もう,おわかりかと思うのだけれど,左手前の速歩で「C」に向かうと……

馬 「ここ! 駈歩する所でしょ!?.。゚+.(☆゚∀゚) ゚+.゚」

常歩にするどころか,ここぞとばかりに駈歩を始める(TДT)
逆ー! お願い,わたしの指示,よく聞いて。

2,3回同じ失敗を繰り返し,速歩発進の時点で速くさせず,隅角あたりから数回に分けてブレーキをかけるという技を編み出した(こうすると常歩になってくれる)。

それにしても,同じ速歩の発進でも,強い扶助だと速い速歩になり,弱い扶助だとゆっくりな速歩になるのね。拍車の素晴らしさにやっと気づき始めたよ。すごく便利。(*゚∀゚)っ♪

そんなわけで,風が吹く中,走りたくてたまらない馬を抑えつつ,一鞍目終了。
試験当日は,どんな天候の日になるのだろう。

【134鞍目へ続く】

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134鞍目 右のクセ 左のクセ

2018年12月1日(土) 天気 晴れ のち くもり

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2鞍目。
馬は同じだけれど,指導員さんが別の人に交替。
3級の経路練習開始。


①まずはスタート前の速歩の巻き乗りで良い速度をつくり,馬を自分の制御下に置く。
「C」地点を見つめて真っ直ぐ進む。横目で「B」「E」を見ながら中央で停まる。
3級馬場(入場) サイズ小
先週よりはマシにできたよヾ(=^▽^=)ノ

②敬礼して,自分のタイミングで速歩発進。これも真っ直ぐ。そして馬場を大きく回って隅角をちゃんと踏む。速歩のとき,身体が前傾しないように注意。
3級馬場 ①

③斜め手前変換。軽速歩で歩度を伸ばし,蹄跡前で拳を握ってちょっと歩度を詰める。「速くなった」「遅くなった」がハッキリわかるほどメリハリがついているとGood!
3級馬場②
3級馬場 ③

④横木通過。
3級馬場 ④
「C」過ぎてから曲がる位置に注意。
3級馬場 ⑤
3級馬場 ⑥
半巻きして横木通過後,元の蹄跡に戻る際に「C」に向かって内回り(ショートカット)しない。
ちゃんと真っ直ぐ蹄跡に戻るんだよ(・∀・)ノ♪

⑤「C」からの駈歩発進が「C」地点の手前になりがち。ピンポイントで「C」から出せるともっと良い(でも遅れるのもよくないので注意)。
3級馬場 ⑦
⑥駈歩の巻き乗り。出発点と到着点に注意。円の大きさは中央線に触れるように。外に膨れないように(肩から逃げないように)外方の手綱と脚を使って抑える。

この日は駈歩のスピードが速くなりがちで,ぶわーっと外に行ってしまうことがあった。
きれいな円を描くのって大変。

⑦駈歩の半巻き&手前変換。
3級馬場 ⑧
速歩にするタイミング気を付けて。駈歩のまま蹄跡に戻るのはNG。

蹄跡に戻ってからの駈歩発進のタイミングは褒められた。(*´∇`*)

⑧右手前の駈歩の巻き乗り,「E」より手前で巻き乗りを始めてしまうことが多かったので,ワンテンポ遅く始めるくらいの気持ちでいい(出発点よく見て!)
3級馬場 ⑨
左手前できれいな円が描けていたら,右手前でもその蹄跡上を通るようにするといいよ(*・ω・)ノ♪

⑨もし駈歩から速歩になってしまったら,その瞬間に駈歩に戻す!

⑩ここも⑦と同じ点に注意。
3級馬場 ⑩

⑪駈歩は「K」手前まで維持してね。「K」手前からは何がなんでも速歩にする。
3級馬場 ⑪
「A」まで進むつもりで行くと膨れてしまうので,最後の隅角から半円を描く感じで中央線に入る。

⑫最後も真っ直ぐ。「B」「E」を見ながら中央で停止する。敬礼して手綱を伸ばして馬場を出て終了。

その他の注意点は……

・拳上げない
・人間が馬上でグラグラしない
・馬の速度のコントロール


くらいかなぁ(´・ω・`)


今日は馬の駈歩が速くなってしまうので,巻き乗りや半巻きに余裕がなかった。
特に右手前が難しくって!(>_<)
左手前が上手にできても右手前が上手くいかないのよ。

馬は機械ではないので,やっぱり人間と同じで「右が得意」「左が得意」というのがあるんだって。

わたしもアパルーサちゃんも,右手前が苦手。
だから,同じ運動をするにしても,右手前と左手前で,やり方を少し変えないといけない。

指導員さんは,試験にはこのアパルーサを使うつもりだと言っていた。
よかった……もう他の馬を試している時間的余裕はない……(;´Д`)
馬によってクセが違うのなら,同じ馬で練習しないと勝手がわからないよ。



練習を終え,何だかやけにぐったりした気持ちで帰途につく。

覚悟はしていたことだけれど,試験のための練習となると,自然と「できている箇所」よりも「できていない箇所」に目が向くようになるのね。
「できている箇所」は,それを維持できればOKなのだけれど,「できていない箇所」はそのまま放置すると不合格になるおそれがあるからだ。

少しでも理想の状態からズレれば,ビシビシ指摘が入る。

もちろん自分としても指摘してもらったほうがいいのだけれど,
「 褒められる 欠点を指摘される 」
という状態が続くと,外部から補給される「やる気エネルギー」量が減るわけなので,自家発電量を増やす必要が出てくるわけよ(´∀`;)

「いつか大きな大会に出て活躍したい」とか「ただ単純に今よりも上手になりたい」とか,何でもいいのだけれど,内側から湧き上がってくるものがないと,ただ苦しいだけの練習になってしまって乗り越えられない。

……ああ,そうか。指導員さんは,このことを知っているから,わたしが自ら言い出すのを待っていたのだろうし,試験を勧めるのにも強制はしなかったのだ。

この先技術を上げていくことを考えたら,もしかして,メンタルの管理が最大の難関になるのでは……?  なんて,少し思った。


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135鞍目 パートナーチェンジ

2018年12月15日(土) 天気 晴れ

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友人の藤花ちゃんがくれた馬のステッカー(●´ω`●)

ようやく練習に来られた今日。
天気はすがすがしいほどよかったけれど,冬らしくとても寒かった。

クラブに到着すると,外の馬場でアパルーサちゃんに乗っている人がいた。

(あれ? あの馬わたしが乗るんじゃなかったかな? 前のレッスン長引いてるのかな?)

そんなことを思いながら洗い場へ向かうと,1鞍目を担当する指導員さんに 「栗毛くんを出してきて下さい」 と指示を受けた。

(ああ,今日はどうしても配馬できなくて,栗毛馬で練習になったのね?(。・ω・))

試験前最終日だけど,まあいいか,と良い子の栗毛くんを馬房から引っ張り出してきた。


ところが後に,馬場3級試験はこの栗毛くんで受けることになったらしいことを聞いてびっくり仰天!!!Σ(=゚◇゚=;)


ええええええ……(((( ;゚д゚)))
今日になるまでこの馬で馬場3級経路回ってないけど,大丈夫なの!?

いや,栗毛は好きな色だし,このコは素直で乗りやすいから大好きだけど……
ちょっと想定していなかった事態だよ?(; ̄Д ̄)
あ,あの,まだこのコと親睦深めきれていないような気がするんですけども……。


とりあえず当日の朝決定されるよりマシだわね。
ドレッサージュ馬場で準備運動とフラットワーク。


馬術の世界には,その日初めて乗った馬で試合に出る「テン乗り」っていうのがあるらしいから,技術があれば,そんなに練習していない馬で合格することも可能なんだろうけれど……(´・ω・`)

技術があれば,可能なんだろうけれど!(´∀`;)

うーむ,神様はわたしに試練をお与えくださったようだ。
実にありがたい話じゃないか(T∀T)


ただ,この栗毛くんは,もともと乗りやすいコであることは確かなのだ。コンビを組んでの練習量が足りないだけで。

常歩,軽速歩,速歩……このあたりまでは問題ない。
駈歩がちょっとあやしいが,ちゃんとやればちゃんと出る。

しかし,馬によって乗り心地が違うって本当ね。
アパルーサで駈歩出した方法でやっても出づらいことあるのよ(´;ω;`)
しつこくやれば駈歩になるけど,あの馬ほどの「スッ」という感じがなくて少し不安。

まずいまずい。この馬の乗り方,覚えなきゃ。

1鞍目はフラットワークと軽い経路練習を1回やった。

フラットワークでは,駈歩での輪乗りを念入りに行う。
最初下手でも2~3回繰り返すとマシになる。

慣れだな,これ,完全に!

経路練習では,最初C地点で駈歩にならなくてものすごい焦った。
再挑戦したときは大丈夫だったけど,ここ駈歩にならないとか致命的じゃない。

先生には,フラットワークの間中,

「手綱が長くなってる」
「拳上げないで」
「騎座! 膝浮かせないで!」
「お尻浮かないようにちょうどいい位置見つけて乗って」

等々言われ続けていた。

試験直前の回にこんな注意受けてるなんて,わたし相当まずい状態なんじゃないの!?(=゚ω゚=;)

それとも,馬場3級は競技者レベルのパフォーマンスまでは求められていないから,経路回れて一応全部の運動ができていればよかったりするのかな。もちろん綺麗にできるに越したことはないんだろうけれど。

ああー……何にせよもっと上手くなりたい!(>_<)

【136鞍目に続く】

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136鞍目 最終経路練習

2018年12月15日(土) 天気 晴れ

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帯広競馬場で見かけたTシャツのイラスト(●´ω`●)


2鞍目。経路練習を繰り返す。

入場。中央で停止。
引いてすぐにピタリと止まる。
栗毛くんの楽なところは,停止や下方移行がスムーズにできるところ。

敬礼して速歩発進(停止してから敬礼までと,敬礼してから発進まで,一拍置いてとアドバイスを受ける。慌ててせわしなくやってはダメだって)。

速歩での斜め手前変換。軽速歩で歩度を伸ばし,蹄跡からまた速歩。


指導員さん 「速歩パートはいいですね!」


速歩パート「」(´∀`;)

横木通過。半巻きしてもう一度通過。その後蹄跡に戻る。

さあC地点。来るぞ駈あ……

小夏 「!!!Σ(´д`;)」

意図した場所で駈歩にならず,明らかにC地点通過後に慌てて強引に駈歩を出す。

ひいぃぃ!!! なぜだ! 前回と何が違う!?

E地点で巻き乗り。
今日は「早く回り始めてしまう」ということはなかったけれど,

小夏 「!!!Σ(´д`;)」

回りながら速度が落ちる落ちる。
後半速歩になってしまい焦る焦る。

いやいや1鞍目に輪乗り上手くできてたじゃん!
あれと同じようにやればいいんだよ!(((( ;゚д゚)))

蹄跡から駈歩に戻して半巻き。
そして右手前の巻き乗り。

小夏 「!!!Σ(´д`;)」

また後半速度が……! ちょっと速歩になっちゃったよ!

どうにか駈歩を復活させて半巻き。
駈歩して,速歩にして,中央線入って,X地点で停止。
敬礼。

小夏 「……(; -д-)」

指導員さん 「……どうして半巻きはできるのに巻き乗りはできないの(´・ω・`)」

巻き乗りをしているとわたしは焦るのか,手綱をぐいぐい引いて(開いて)しまうらしい。
直径10mなら,軽く内に開いてその角度を保つだけでいいのだそうだ。
円を小さくして速歩に落とすくらいなら,センターライン越えてもいいから駈歩を維持してとアドバイスをいただく。

それから駈歩の巻き乗りの特訓。
これがもう1回や2回じゃ改善されなくてね。
指導員さんも焦るのか指示の語気が段々荒くなってきてね。(´∀`;)
全力で多方面に気を使って,どうにか1回成功。その次にまた失敗。またチャレンジして…… と,地道に成功率を上げていく。


【栗毛くんでの駈歩の巻き乗りのポイント】

・体重はやや後方そして内側に。【厳守!】
・手綱はごく軽く開く(内に引く)。グイグイやるとブレーキになっちゃうよ!
・円は中央線まで! 思ってるより大き目に回っていいよ!
・脚は巻き乗りの間中しつこいくらい入れ続けること。
・万が一速歩になったらその瞬間に脚を入れて駈歩に戻す!


あああ,もう本番はこのポイントを全力で実行するしかない!

栗毛くんは下方移行はやりやすいけれど上方移行がやりづらい。
アパルーサちゃんは上方移行はまあまあだけど下方移行がやりずらい。
もっと上手な人が乗ったら,どっちがやりにくいとかないのだろうけれど。

【小夏が乗ったときのお馬さんの印象】
乗りやすさ比較表
まあ,アパルーサちゃんのときだって巻き乗りには課題が多かったしね。
トータルで考えたら栗毛くんで試験でいいのかもしれない。

そして馬場3級とは関係ないけれど,栗毛くんはバックが超スムーズだったよ。
「わたしはバックが苦手」という印象を覆すほど楽々下がってくれた。


指導員さんは,「できなくてもやろうとして!」「あきらめないで!」と強調してきた。
一番よくないのは「ああ失敗した~,ダメだ~,もういいや~」って諦めてしまうことなんだって。
確かにね,フィギュアスケートで選手がジャンプ失敗したからってそこで「もういいや~」ってなったら結果最悪だもんね。よし! 彼ら(フィギュアの選手たち)を見習って,どんなに失敗しても諦めずにやり続けよう!

指導員さん 「できなくてもやろうとしてれば印象点が違うから」


印象点って何?Σ(=゚ω゚=;)


え,何その採点項目……審査員に与える印象に点が付くってこと?

指導員さん 「『わたしできてます.。゚+.(・∀・)゚+.゚』って顔して堂々と乗ってれば,審査員が騙されることもあるから」

えええ,なにそれー(*´∇`*;)
まあ,人に見せる演技なわけだしね。笑顔で姿勢よく堂々といきましょうか(笑)。


冗談はさておき,何度か通して繰り返し,最終経路練習に入る。
右手前の駈歩の巻き乗りでちょっと速歩になりかけて,慌てて駈歩に戻したけれど,左手前は上手くいったし,今までで一番マシにできた。

最終的な完成度は,

「上手くはない,が,一応何とか(経路)回れてる」

ってところかな。(; ´_ゝ`)

指導員さんは,「駈歩が速歩になってしまう」などのあからさまなミス以外は(ああ~……まあいいや)みたいな感じで無言で見送ってくれたのだけれど,わたしのほうは心の中で自分に対して(うわあぁヘッタクソ~!(; ̄Д ̄))なんて叫びっぱなしだった。
上手くできてないところって自分でわかるんだよ!(>_<)
駈歩の半巻きで速歩にするのが早過ぎた箇所とかね!
駈歩出すのに一瞬手間取って隅角ちょと内回りしちゃったような箇所とかね!
駈歩から速歩にするのがちょっとだけ遅れた箇所とかね!
馬上で自分がグラグラしていることとかも。

ああ,もうちょっと! もうちょっとだけでも精度上げたかった!
仕方ない(>_<)。無茶な日程組んだ自分の責任だ。


馬から降りて手入れをして,馬着を着せて馬房に戻す。
おとなしくてきれいな栗毛馬。
……これも何かの縁ね。よろしくね。


試験直前の最終練習だったけれど,帰りにはもう,「緊張したり不安がっててもしょうがないや」と落ち着いた気持ちになっていた。

吹奏楽の大会でも,フルートの発表会でもそうだったけれど,わたしの場合,1番緊張するのは舞台裏で待っているときで,いざ舞台に出てしまえば開き直ったような感覚になる。そして,怯えていた自分に対して怒りみたいな感情が湧き上がってくるのだ。

背筋を伸ばした貴婦人が,舞台から聴衆を見据えて,

「わたくし下手かもしれないですけれど,何か文句があって?.。゚+.(`・ω・´)゚+.゚」

と語りかけるような心境。

自信があるかどうかって,上手さとは関係がない。
自分の現状を肯定できている状態が自信のある状態なのだ。

それは,「できない自分をあきらめる」ということではなくて。
精一杯やって,その結果がどんなものであっても受け入れる覚悟を持つということ。


うん! いいや!
とりあえず1回やってみよう!
その結果がどんなことになってもいい。

そこで何かわかることもあるだろう。


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曇り空とブルーリボン(馬場3級試験)

2018年12月23日(日) 天気 くもり のち 雨

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全国乗馬倶楽部振興協会 技能認定審査「馬場3級」 受験してきました。
試験は,クラブが開催する競技会を兼ねて行われます。


出場が朝一番のため,仕事の日よりも早起きして,寒い中車を走らせる。

あっさりやってきた試験当日。
変に緊張したりすることもなく,心は静かだった。


前回のレッスンまでは,毎日昼休みと帰宅後にテキストを読んでブログにまとめて,上手い人の動画を見て頭に焼き付けて,柔軟体操して,自分が3級経路を通っているイメージを思い描いて……とガツガツやっていたのだけれど,この一週間は,正直,ほぼ何もしていない。


違うんだよ……。
乗馬って,何と言うか,そういうんじゃないような気がするんだよ。
「ガツガツ自分を追い込めば結果が出る」とか,そういうスポーツじゃないような気がするのだ。


というわけで,最後の一週間は,追い込みの勉強や動画を見たりすることもなく,ひたすら心身のコンディションを整えることに専念していた。


やっぱり自分が良い状態でいることが一番いいよね(*´ω`*)♪


会場に到着すると,想像以上に多くの人で混み合っていて,びっくりした。
クラブ内競技会みたいな気分で来たけれど,後半には日馬連の公認競技もあるのだ。

今までこういう競技会って,観客席から見ているばかりだったけれど,今日はわたしも参加するのかぁ。(*´∇`*)


……あれ? もしかして,今日がわたしの競技会デビュー?Σ(・ω・ )


会場に到着してから気づく鈍い女,小夏。


さあ頑張ろうね栗毛くん♪
スタッフや学生が忙しく動き回る中,厩舎に馬を迎えに行くと,栗毛くんの馬房が空になっていた。馬房の前で困惑していると,スタッフから声をかけらた。

「小夏さん,アパルーサでエントリーされてます! 出してきてください!」


Σ(゚д゚;))))え!!!???


え……え,だって先週,栗毛くんだって話聞いて……え?

(※ 小夏は使う馬を特に指定せず指導員さんにお任せにしていた為にこのような事態が発生しています。)

慌てて壁に張り出された紙を確認しに行くと,確かにわたしの相方はアパルーサちゃんになっている。


えええええ……(=゚ω゚=;)


若干混乱しながらも,アパルーサちゃんをひっぱり出してきて馬装を開始する。
お馬のほうはいつも通り落ち着いていた。

なんか,そういうことになったらしいわ。急だけどよろしくね(´∀`;)
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馬 「いよいよ……だな」(決戦の日)

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馬 「おれについてこられるか?」

これも運命! 頑張るよ!

朝一番の出場なので,すぐにインドアで軽くフラットワーク。
他にも練習で使う人馬がいるため,馬場をいっぱいに使って経路練習したりはしない。
10~15分くらいだけれど,一応インストラクターさんがついてくれる(ありがたい!)。
わたしは駈歩の巻き乗りや半巻きの復習をしたほうがいいのではと思ったけれど,やったのはほぼ「常歩」と「軽速歩」と「速歩」。最後の頃に駈歩の輪乗り。

「当日はあんまり練習している時間ないですよ」と,いつもの指導員さんに聞いていたけれど,もう本当に準備運動程度。馬も先週の馬とは違うし,「ぶっつけ本番感」がすごい。

インストラクターさんが様子見のために外に行った隙に(「常歩しててください」と言われていた)「速歩から停止」と「駈歩での巻き乗り」の練習を勝手に行っていたら,戻ってきて見つかった際に注意を受けた。

インストラクターさん 「あんまり動かし過ぎると本番に使えなくなっちゃいますよ!」

あ,そういうものなんだ……(=゚ω゚=;)

インストラクターさん 「不安なのはわかりますけど,温存しないと(´・ω・`)」

そっか。馬って生き物だものね(; -д-)ノ 反省。


会場は競技会特有のざわめきに満ちていて,人々の声や作業の音のほかにアナウンスが入る。
流れている音楽はクリスマスソングのような気がするけれど,もはやBGMに聞き入っている余裕はない。
「選手の皆さんは準備してください」みたいな放送が流れ,インドアを出てドレッサージュ馬場へ向かう。
このとき初めて「ああ,わたしって選手なんだ」と自覚した。

そう,いつの間にやら「観客」から「選手」へと変化していたのだ。

わたしの出番は馬場馬術競技の最後だった。
別のクラブなどからやってきた人馬が先に演技を行う。
審判員も外部からやってきた人なので面識はなく,失敗したら「いつもはできてるからよしとしようか」みたいな採点はしてもらえないのだと悟る。

雲っていて寒い日だった。
雨か雪が降り出しそう。
終わるまでもってくれるといいなぁと,鞍上から空を見上げる。

出番までドレッサージュ馬場の前の少し広くなっている場所で待機となったのだけれど,馬に乗った状態のまま直立不動ではいられず,馬が飽きているのを感じとって,うろうろと馬場の周囲を動き回ることにした。

時間あるし,散歩でもしようか(´- `*)♪

馬場前のスペースは次の出場者が準備のために使うので,もっと出番が後の人馬は隅の方にいるしかないのだ。

馬場の周囲を馬で散歩していたら,審判員の背後にまで回ってしまいスタッフに注意を受ける。


スタッフ 「こっち来ちゃダメです!(゚д゚;) 向こうで待っててください!」


すみませんでした(´∀`;)


馬場前スペースへ戻り,隅で待機。
出番まで大人しくしていよう。

ところが,アパルーサちゃんは足元の冬でも青さを保っている草を発見し,食べようと試み始めた。
何度も首を下げるので,その度に「ダメだよ!(´д`;)」と手綱を引いていたのだけれど,食事を邪魔され続けたアパルーサちゃんはイライラしてきて,頭を振って動き回り始めた。わたしはその動きを止めようと必死になる。


大事な試合の最中なのに,隅のほうで無言でケンカしている人馬が一組。


しまいには,アパルーサちゃんは遊歩道のほうにまで出てしまい,焦ったスタッフ数名が集まってきて「戻って戻って!」と指示を受ける。


スタッフ 「草食べさせててもいいですから,ここにいてください(´・ω・`;)」

小夏 「はい……(TдT)」


試合直前に,まさかのもぐもぐタイム。


ひいぃ……白い口が緑色になっちゃってるし!(´д`;)

そこへいつもの指導員さんがやってきて,ようやくわたしの準備運動開始の時間。
「ほら仕事だよ!」と顔を上げさせると,もぐもぐしている口の端から長い草が飛び出ていた。焦って手を伸ばし,その草を取り除く。
ちょっとわたし試験なんだよこれ(泣)。写真だって撮られるんだから,頼むよ。

そして本日2度目の準備運動。
今回は直前なので5分程度しか動かせない。

軽速歩で輪乗り(左右両方の手前で)。
駈歩で輪乗り(左右両方の手前で)。

あんなにワガママ許してしまった後で大丈夫なのかと思ったけれど,アパルーサちゃんは元気に動いてくれた。草を食べて満足したのかね?(´∀` ;)

結局,わたしは他の出場者の演技をほとんど見ないまま自分の出番となった。

どう合図を受けたのか覚えていないのだけれど,開始だということがわかったので,練習通り速歩で巻き乗りをして中央線から馬場にイン。X地点で停止,そして敬礼。
アパルーサちゃんは速歩から停止がきれいにできないのが悩みだったのだけれど,このときは何故かピタッと止まってくれた。

敬礼から顔を上げると審判員と目があった。

小夏 「……」

あれ? 敬礼したら「確認したよ」って意味でベルが鳴るとか聞いてたけど,鳴らす気配がないぞ?
え? 発進していいの? するよ?

いつまでも停止していられないので,速歩発進。


この後の流れはね,もう,一言で言えば,
一瞬で過ぎ去った」。



何かを考えてはいなかった。現象は眺めていて,何かを感じたりもしているのだけれど,少なくとも,言語で思考してはいなかった。
ものすごい速さですべての運動が過ぎていって,気づいたら終了していた。
演技終了後に拍手が来て,我に返った感じ。

それでもまあ,記憶にある限りで振り返ってみる。
速歩で蹄跡に入り,軽速歩で歩度を伸ばしながら斜めに手前変換。
2回目の斜めの部分で歩度が伸びきらなかった模様(頑張ったんだけどなぁ)。
地上横木通過は問題なし。
C地点からの駈歩発進。ちょっと手前で発進してしまった。これは自分で気づいた。
駈歩での巻き乗りと半巻きは,予想に反して失速することもなく,どちらの手前でもきれいにできたようで,合格点ゲット。
ただ,右手前の駈歩発進はよかったのに,左手前の駈歩の発進はいまいちで,6点もらえず。
最後の駈歩から速歩への移行。これも心配していたし練習では上手くいかなかったのに,何故かスッと速歩になってくれた。
中央線に入り,停止(これもピタッと止まった!),敬礼。

細かい点は色々あるけれど,大きなミスはしなかったので,敬礼後に手綱を伸ばしてお馬さんを愛撫。
わーい♪ 実力は出し切った感じがするよ(*´∇`*)♪
(安心したのか脱力して,後で「審査は終わっても馬場出るまでは緊張感保ってなさい」と指導員さんに注意された。)

馬場を出ると待機していた指導員さんが寄ってきて「今までで一番よかったよ」と笑ってくれた。
お世話になった人が喜んでくれるのは嬉しいな(●´ω`●)

馬から降り,手入れをして(アパルーサちゃんはこの後障害の試合でも使われるため,鞍と頭絡だけ外して馬着を着せ,馬房には戻さなかった),お礼のりんごをあげる。

ついでに厩舎に行き,今年1年お世話になった馬たちにりんごを1個ずつ配り歩いた。
やんちゃなチビ馬くんとか,黒馬くんとか,きみたちにも色々お世話になったね。
ありがとうの気持ちを込めて,クリスマスプレゼント(o^∇^o)ノ☆

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この後クラブハウスで筆記の試験を受けて(アホなので1問間違えた),汗をかいていたので着替えて,結果が出るまで障害馬術の試合観戦。

うぅ~寒い!(>_<)

お昼の時点で,馬場3級の試験にはぎりぎり合格していることが判明した。
採点表のコピーをもらったので,クラブハウスでお昼を食べながら眺めていたのだけれど,ほんとにぎりぎりな点数で,今までで一番良い演技でこの点数って,今日じゃなきゃ受かってなかったんじゃないの……?(´д`;) なんて青ざめた。

わたし本当に大丈夫なのかなぁと,あまりにも自分の合格を疑っていたので,受付の人に「本当にダメなら落とされるので,自信持っていいですよ」と励まされる。

そうだよね,疑ったら審査員にも失礼だよね。
うん。受かったんだよ。大丈夫だよ。

その後クラブハウスでまったりしていると(外で試合は続いている),今日の競技会の結果の中間報告がアナウンスされ始めた。その放送で馬場馬術の部で自分とアパルーサが1位になっていることを知り,びっくり。慌てて壁に張り出された結果を確認しに行く。

あわわΣ(=゚ω゚=;) 1位になっちゃったよ! 
4人馬しか出場してなかったけど,最初の大会で優勝っていいのかな。
とりあえず表彰式あるから最後までいなきゃ。

この後の時間は,なんだかやけに長く感じたなぁ。
暇なので外に出て試合を見ているのだけれど,寒さで頭痛がしてきてクラブハウスに引っ込み,温まったところでまた外に出て……というのを繰り返していた。
途中から雨も降り出し,冷たく馬場を濡らしていく。

うぅ……ブルーリボン……ブルーリボンをもらうまでは帰らずにここにいるんだぁ(>_<;)!


【参考】
馬術大会入賞の際にもらえるリボンの色

優勝 青(ブルーリボン)
2位 赤
3位 黄色
4位 白
5位 ピンク
6位 緑



結局,全体の試合は予定を大幅に超過した時間で終了。
雲っていたこともあり,辺りはすでに暗かった。


そして表彰式。


本当に,わたし,表彰台の一番高い所に立っちゃったのよ。
青いリボン貰っちゃったのよ。
記念撮影して,マイク握ってコメントなんてしちゃったのよ。


内容はそんなたいしたものではないのかもしれないけれど,このリボンは,お馬さんと先生たちがくださったのだ。それがありがたくて,素直に嬉しかった。
2018年,最後の最後に,こんな出来事があるなんて嬉しいな。

雨が降る中,指導員さんにお礼を言い,帰路に着く。
ありがとうございます。わたし一人ではここまで来られなかった。
アパルーサちゃんは,今頃馬房で休んでいるのかな。


指導員さんや先輩の会員さんから,「次はぜひ障害で!」とお話をいただいたので,いつか障害でも試合に出られるようになるといいな。

ずっと曇っていたけれど,最高に面白い1日でした。


いつも応援ありがとうございます♪

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