馬々とりんごの日々

UMAUMA TO RINGO NO HIBI 初心者の乗馬日記です。 記録のために書いています。 これから乗馬を始められる方の参考になれば幸いです。

技能認定(馬場2級)

159鞍目 令和初の乗馬

2019年5月3日(金) 天気 晴れ

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元号が替わり,最初の乗馬です。
新緑がキラキラと美しい乗馬日和でした。


私事になりますが,実はこの数日前に,持病のためお腹の手術を受けなければならないことが決まり(深刻なものではないのですが),手術を終え回復するまでは,ジャンプ等で大きく上下するような運動は避けるように言われてしまいました。

自覚症状はほとんどない状態ですし,何となく大丈夫そうな気がするので,クラブに黙ってジャンピングの練習を続けようかとも思ったのですが,万が一何かが起こった場合に迷惑をかけてしまう可能性もあるので,指導員さんに申告して,しばらくは馬場に専念することにしました(言うのすごく嫌だった……)。

ううぅ,夏のクラブ内競技会にジャンプで出場したかった……!。゚(゚´Д`゚)゜。ウァァァン


頭で計画したことに身体が合わせてくれればいいのだけれど,実際には身体の事情に合わせて計画を変えていくしかないのが切ないです(´;ω;`)

でもね,手術まで約3ヶ月。術後約2週間で運動は可能になるようなので(ジャンプもしていいって!),それまでの辛抱。一生馬に乗れなくなるというわけでもないのだから,ここはちょっと自分の身体のことを考えて自重しよう。

うん,大丈夫。ただ,そういう期間があるっていうだけだよ。

身体が弱ると気持ちも弱りがちですが,できるだけ気持ちを明るく保って頑張りたいです。


*・゜゚・*:.。..。.:*・゜*・゜゚・*:.。..。.:*・゜*・゜゚・*:.。..。.:*・゜


さてさて,10連休中なので,普段は見ないようなお客さんが引き馬で散歩をしていたりと,なかなか楽しい雰囲気の乗馬クラブ。

パートナーは馬場3級の試験でお世話になったアパルーサちゃんだった。
自分で馬房へ行って無口をつけて洗い場へ引っ張っていき,手入れをして馬装する。
頭絡も自分でつけて,馬場へ連れていく(お馬さんは少々抵抗した)。

職場の人に,飲み会で「準備や片付けも自分でやる」と言ったら,「お金払って自分でやらされるってどうなの」と言われたけれど,おかげでわたし全部一人でできるようになったよ。
乗馬クラブって,ただ馬に乗るだけの場所じゃないんだよ。馬と関わりを持つ機会が与えられる場所なんだよ。馬に関して,できることがたくさんあったほうが,楽しいじゃない。

指導員さんに,勇気を出して,しばらく障害を跳べない旨を伝えたのだけれど,指導員さんは今日はもともと馬場をやるつもりでいたらしい。

アパルーサちゃんは馬場のベテランだものね(●´ω`●)♪
指示されてドレッサージュ馬場へ向かう。

騎乗して,まずは常歩で蹄跡を回り,大体になったところで速歩を出して軽速歩。
鞭は持たずに拍車だけ。
アパルーサちゃんはよく動く。

指導員さんが指示を出してくるので,それに従い運動を続ける。
斜めに手前変換をしたり,速歩で10mの巻き乗りをしたり,歩度を伸ばしたり,詰めたり,C地点から駈歩を出したり。
3級の経路練習を思い出すなぁ(*´∇`*)


そのうちに,やったことのない指示が入るようになった。

速歩から常歩にして手綱を伸ばして斜め手前変換したり,駈歩を発進して,直径20mの輪乗り(左右どちらも)をしたり,駈歩のまま斜めに馬場に入り,中央から速歩にして,蹄跡に戻ったら常歩にする……など。


あれ?……あれ?
わたし,なんか,この運動,最近どこかで見たような気がする……(つд⊂)ゴシゴシ


あ,これ,A2課目の経路だ!
馬場2級の試験のやつだ!Σ(゚∇゚ ;)


指導員さんはニコニコしながら, 「次はこれ(2級試験)を目標にしていきましょう(^_^)」 と言っていた。
障害を跳べなくなって落ち込んでいたので,馬場のほうで新たな目標ができて,なんだか泣けるほど嬉しかったです.。゚+.(´;ω;`)゚+.゚

【160鞍目に続く】

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160鞍目 馬場2級経路

2019年5月3日(金) 天気 晴れ

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突然始まった馬場2級経路の練習。

まさか今日から2級の練習を始めることになるとは!Σ(・ω・ノ)ノ
でも,馬場馬術の練習に専念するにはちょうどいいタイミング。

「しばらくジャンプはできません(´;ω;`)」と告げる前に,クラブのほうからこの機会が用意されていたのだから,このスムーズさが不思議でしょうがない。

乗馬をすることに決めてから今まで,驚くようなご縁やタイミングが頻発していて,今もどこか不思議な気持ちのまま馬に乗っている。


*・゜゚・*:.。..。.:*・゜*・゜゚・*:.。..。.:*・゜*・゜゚・*:.。..。.:*・゜*・゜゚・*:.。..。.:*・゜


まずは,すべての行程を常歩で通ってみる。
指導員さんはA2課目の経路を忘れてしまっていたので(笑),経路表(というか採点表?)を見ながら指示を出してきた。
常歩で通った後に,正規の歩様で通ってみる。
1度で覚えられなかったので,声で指示を出してもらいながら経路を進む。


【馬場2級経路】

入場の仕方は,3級のときと同じだよ(o^∇^o)ノ
2級馬場(入場)
①速歩で入場。Xで停止,敬礼後,速歩発進。
2級馬場 ①

②Cから右手前蹄跡へ。MからKにかけて歩度を伸ばした速歩で斜め手前変換。Kからは尋常速歩。
2級馬場 ②

③AからCにかけて蛇乗り3湾曲。
2級馬場 ③

④CからHまで尋常速歩。HからKまで歩度を伸ばした速歩。KからAまで尋常速歩。
2級馬場 ④

⑤Aから常歩。FからHまで斜め手前変換(手綱を伸ばした常歩)。Hから中間常歩。
2級馬場 ⑤

⑥Cで駈歩発進。右へ直径20mの輪乗り。
2級馬場 ⑥

⑦CからMまで尋常駈歩。MからFまで歩度を伸ばした駈歩。FからKまで尋常駈歩。
2級馬場 ⑦

⑧KからXまで駈歩。XからMまで速歩。MからCまで常歩。
2級馬場 ⑧

⑨Cで駈歩発進。左へ直径20mの輪乗り。
2級馬場 ⑨

⑩CからHまで尋常駈歩。HからKまで歩度を伸ばした駈歩。KからFまで尋常駈歩。
2級馬場 ⑩

⑪FからXまで駈歩。XからHまで速歩。HからCまで常歩。

2級馬場 ⑪

⑫Cから速歩。Bから右へ直径10mの半輪乗り。
2級馬場 ⑫
⑬Xから中央線上に入り,Gで停止して敬礼。

終了ヾ(´ω`=´ω`)ノ♪


体感的には,馬場3級の経路よりも,少しだけ演技の時間が長いように思う。
そして3級にはなかった常歩パートがあり,横木通過はなく,軽速歩もない(つまり歩度を伸ばす部分も軽速歩ではなく速歩で行うことになる)。駈歩は20mの輪乗りと,馬場に斜めに入る動きが必要になり,更に歩度を伸ばす部分も存在する。

個人的に一番面白かったのは「蛇乗り3湾曲」。
馬場いっぱい使って,文字通り3湾曲して蹄跡に戻るのだけれど,これ,結構楽しい(笑)。
こういうウネウネした動きやったことなかったけど,なんか面白い(*´∇`*)

一番難しいのは,駈歩で入って速歩にして常歩で出る斜め手前変換かなぁ?
それから歩度の調整と,きっちりとポイントで歩様を変えたり停止したりするところ。


練習を終えて馬の手入れをしながら,その場にいた指導員さんに 「あと何回練習したら試験受けられますか?(・∀・)」 と聞いたら,指導員さんは困ったように笑いながら 「個人差があるから,完成度を見ながら考えていきましょうね」 と答えた。

まだ時間はあるから,地道に頑張ろう(。・ω・)ノ♪

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161鞍目 メンテナンス

2019年5月5日(日) 天気 晴れ

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歌手で馬術選手の華原朋美さんがご懐妊だそうですね(*´ω`*)♪
おめでとうございます(*´ -`)(´- `*)゚+.゚

それにしても,女性なんて妊娠したら回復期も含めて約1年は馬に乗れなくなるわけだから,本当に1人産むだけで大仕事だなと思う。嬉しいことだし幸せなことだろうとも思うけれど。

病気の治療のために3ヶ月ほどジャンプができないなんて,全然たいしたことないよね( ´_ゝ`)

世の中にはもっと大変な状況で頑張っている人たちが大勢いるのだから,愚痴らずに頑張ろう!ヽ(・ε・)人(・ε・)ノ


*・゜゚・*:.。..。.:*・゜*・゜゚・*:.。..。.:*・゜


前回のレッスン終了後に,指導員さんに 「次回までに(A2経路)覚えてきますね!」 と宣言してしまったので,あれから2日後の今日が「次回」だということに気付いて,昨日大慌てで経路を頭に叩き込んできた(´∀`;)

せっかくの連休なので,ちょっとは詰めて通いたかったのだ(*´ω`*)♪

今日のパートナーは黒馬くんだった。
最初の頃ほど「重い」と感じることはなくなったけれど,やっぱり調子が出るまでに少し時間がかかるし,障害をやるには最も動きが合わなくて(だがこのコでクロスバーの試合に出たぞ!),ちょっと苦手意識のあるお馬さんだ。でも人懐こいし,顔はとっても可愛い(笑)。


一昨日に引き続き,今日もドレッサージュ馬場での練習。

でも最初の準備運動(常歩+軽速歩で蹄跡行進)が終わったら,調馬索で姿勢の矯正からレッスンがスタートした。

正反動が上手じゃないみたいなのよ(;´Д`)
もう「乗れていればいい」なんて段階じゃないのね。
「きちんと」「きれいに」「人も馬も楽に」乗れるように,精度を高めていかないと。

鐙上げで速歩をして,その状態で手綱も放して,跳ねない位置を探してバランスとって。
「前傾しないで」と何度も言われた。「身体後ろ,もうちょい後ろ」とも。
駈歩でも同じことをした。鐙を脱いで手綱も放して,その状態で,ひたすらきれいな姿勢とバランスを追求する。もうだいぶ慣れたけれど,この状態で追い鞭で加速されると恐い(ので,なるべく自分で脚を使って継続するようにと言われる)。


指導員さん 「顎を引いて目線を上げれば,自然と身体は起きるんだよね。顎上げて目線も上げると猫背になっちゃうから,気を付けて」


なるほど!Σ(=゚ω゚=)
騎乗姿勢に顎の位置が関係していたなんて,今の今まで考えたことなかったよ。でも考えてみれば,確かにそうだ!(☆゚∀゚)

脚についても指摘を受けた。
わたしはどうも脚が鞍から離れてしまうことが多いようなので,腿の内側を鞍に密着させる。そして膝下も馬体に添わせる。

指導員さんは 「馬乗りにはO脚の人が多いんですよ(^_^)」 と言っていた。
そうなのかぁ。わたしはO脚ではないんだよな(´・ω・`) 真っ直ぐ立った状態で両膝がつく。

でもなんとなくイメージはわかった。
脚全体をO型にして,馬体に密着させる感じね。
意識してやってみたら,結構脚の筋肉がキツイ状態だったけれど,確かにこの状態をキープすると安定することがよくわかった。

……この状態を長く続けると,わたしはO脚になってしまうのか?(´∀`;)笑


こういう調馬索を使ったバランスや姿勢の修正って,時々レッスンに取り入れられる。
毎回,自分がひどい状態で馬に乗っていることを認識させられ,内心がっかりするのだけれど,ここを乗り越えなければこの先はないと思って全力で取り組む(1回のレッスンで全部直るわけじゃないけれど)。

姿勢の見直しとか,定期的にメンテナンスされているような気になる。

でも,そうだよね。必要なことだと思う。
普通に生活しているだけでも,様々なクセや習慣が積み重なって,整体が必要になったりする。
ピアノだって1年に1回は調律が必要だ。

正しく理想的な状態から,ズレては戻し,ズレては戻し……そうやって調整しながら先に進んでいくのだ。
本当は自分で自分をメンテナンスできれば1番いいのだろうけれど,惰性で続けていると,ズレていることに気付かないことがあるので(あるいは直す方法がわからなくなってしまうことがあるので),やっぱりこういうことは必要なんだろうなぁと思う。
少なくとも今の段階では,まだまだ他人の手が必要だ。


ちなみに,この調馬索運動の後は蹄跡行進に戻ったのだけれど,指導員さんの「修正モード」は続いていて,

「つま先内!」
「身体後ろ!」
「拳下げて!」

と,ビシビシ指摘が入りました(´∀`;)


指導員さん 「やることいっぱいあるね~(笑)」


ほんとね(笑)
2鞍目は馬場2級経路の練習です。(*゚∀゚)っ♪


【162鞍目に続く】

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162鞍目 馬術の世界に片足をかける

2019年5月5日(日) 天気 晴れ

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2鞍目は馬場2級(A2課目)の経路練習ですヾ(=^▽^=)ノ

今日の装備は長鞭と拍車。
経路練習中は鞭は使わなかったけれど,黒馬くんはよく動いてくれました。

気温が上がって暑い日でしたが,2回ほど通して経路を踏みました。
1度目は指導員さんの声掛けによる先導がありましたが,2度目は自分の記憶だけで完走することができました。


速歩で入場。馬場中央で停止,敬礼。速歩発進。右手前蹄跡に入る。
Mから斜め手前変換。MからKにかけて歩度を伸ばす。
2級馬場 ②
最初の速歩での斜め手前変換で歩度を伸ばす箇所で,指導員さんから「いいね!(・∀・)」というコメントが飛んでくる。ちゃんと伸びているのは自分でもわかった。

歩度の詰め伸ばしって,障害のほうでも散々やってたから,それでちょっとは身に付いたのかも。
もう,踏み切り合わせるために,どれだけ神経使って調整してたことか!(´Д⊂;)

蛇乗り3湾曲はやっぱり面白い。
2級馬場 ③
手綱だけでも誘導はできるのだけれど,指導員さんに教えていただいた「内方姿勢」を意識してカーブを描くと「スーッ」と流れるように動ける。

2級馬場 ④
ここ(HからK)でも歩度を伸ばす。

常歩パートが案外気を使う箇所で,うっかり馬がダラダラしちゃうと焦るのよ(=゚ω゚=;)
「馬が気を抜いてる」って,なんか乗っててわかるのね。
2級馬場 ⑤
ここで脚を下手に使うと速歩になってしまうので,拍車が当たらないようにしながら,ふくらはぎで圧迫して注意を促す。

2級馬場 ⑥
駈歩を発進して直径20mの輪乗り。
発進時に人間が動くときれいに発進しないので注意。
……2級の20m輪乗りよりも,3級の10m巻き乗りのほうが難易度高いような気がするのは,わたしだけ?(´・ω・`)

2級馬場 ⑦
駈歩を継続して,MからFにかけて歩度を伸ばす。
特に注意はされなかったけれど,速歩のときと違って,あまり伸びている感じがしない(>_<)

そしてA2で一番難しいと思っている「駈歩で斜めに馬場に入り,中央から速歩に,蹄跡に戻って常歩に」の流れ。
2級馬場 ⑧
まず,斜めに馬場に入る際に速度が落ちそうな予感がするので,脚を入れつつ中央に向かう。
黒馬くんは止まりやすいお馬さんなので,ちょっと手綱を引けばすぐに速歩になる。
速歩から常歩へ切り替えるタイミングが個人的に一番難しくて,早過ぎたり遅過ぎたりと苦労する。
落ち着くことが何よりも大切だと練習中に悟る。
馬場中央「X」から「M」までの距離が短いので,速歩になってから結構あっという間に「M」に到着してしまうのだ。速歩になったら瞬時に頭を切り替えて次の常歩への移行の準備に入ったほうがいい。でもこの気持ちが強すぎると馬が「M」に着くまでに常歩になってしまうのだよ(´∀`;) 難しいな。

この後は手前を変えて,20m輪乗りと駈歩の歩度伸ばしと最後の難関斜め手前変換。

どうにかこうにか,2回の経路練習終了。
A2課目の経路も,やってみれば,あっと言う間に終わる。


指導員さんの総評。

「うん……大体いいね」


そうか……「大体いい」のか。(´・ω・`)←イマイチよくわからない

まあ,2級ともなれば,もはや「駈歩が出ない」とか「継続できない」とか「思った場所に誘導できない」とか,そういう段階じゃないものね。
ここからは「乗馬」ではなく「馬術」の世界だ。
より正確に,より美しく,細部に注意を払って技に磨きをかけていく段階。

細かい点について,いくつか指導をいただく。
運動の始めと終わりがはっきりわかるように,と。
要はポイントごとにメリハリをつけて。
ダラダラ始めてダラダラ終わらせるのはよくない。

例えば,最初の停止&敬礼後の速歩発進は,一回の脚でスパッと思う通りの速度の速歩を出す。歩度を伸ばす箇所では,伸ばすポイントで伸ばし,詰めるポイントですぐに詰める(徐々に加速や徐々に減速はNG)。駈歩の発進も手間取らずにスッと決められた地点から始め,歩様を変える地点ではぴったりその地点から変える。

書いてみると当たり前のことばかりなのだけれど,これを全部正確にやろうとすると,意外と骨が折れるのだ。そこが面白いと言えば面白いのだけれど。
必ず改善点と改善する方法が存在して,そこを探り当てて効果が出たときの快感(?)が馬場馬術の醍醐味かなと,勝手に思っている。

最後にクールダウンのために,指導員さんに先導されながら遊歩道をお散歩する。
新緑がきれいで,風が涼しくて最高でした(*´∇`*)


指導員さん 「経路全部覚えてましたね。速歩で歩度伸ばすのもしっかりできてて……おれ感動したわ .。゚+.(゚∀゚ ).゚+.゚」


感動していただけたようで何よりです(●´ω`●)笑

そして汗をかいていた黒馬くんを,今年最初の水で丸洗いする。
シャワーを浴びてはしゃいでいるような黒馬くんが可愛かった。

暦の上では,明日は「立夏」。気温が上がり,季節が変わる。
乗馬を始めて3度目の夏がやってくる。


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171鞍目 夏至の乗馬

2019年6月22日(土) 天気 雨 のち 晴れ のち

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夏至。
1年で1番日の長い日。
そんな節目の日にも乗馬。


昨夜から朝にかけて雨が降っていたけれど,乗馬クラブに到着した頃はちょうど晴れていた。帰る頃になって,また雨が降り出したので,運よくわずかな晴れ間に外の馬場で練習することができた。

忘れかけていた馬場2級の練習。
お久しぶりの指導員さん。
パートナーは,このクラブで最も重いと評判の黒馬くん。

朝まで降っていた雨のせいで,馬場には大きな水たまりができ,海辺の砂浜のような感触になっていた。あまりコンディションはよくないが,贅沢は言えない。晴れただけでも充分だ。

黒馬くんは,これが今日最初のお仕事だったので,とてもダルそうだった。
「もうちょっと休んでいたいですよ……( ´_ゝ`)」 という気配がひしひしと伝わってくる。
いや,もう運動していい時間だし,動いたほうが身体にいいだろうから,頑張ろうよ (´▽`;)


脚立を使って騎乗して,蹄跡を歩かせる。
拍車に加えて,指導員さんから長鞭を渡される。
重い馬の朝イチの仕事とあって,動くようになるまでに多少の努力が必要になるだろうと見込まれているのだ。

蹄跡を常歩で一周。
ちょっと可哀想な気もするけれど,最初が肝心なので,拍車で「ほら動け~!」とキツめに指示を出す。脚で反応がなければ軽く鞭を当てて注意を促す。
半分寝ているような状態のお馬さんをシャキッと目覚めさせなければならない。

ここで人間が頑張らないと後で苦労するからね(´Д⊂) 長い間ガシガシやられてたら馬だって嫌だろうしね。お互いのためなんだよ。さくっと良い状態に持っていって,良いパフォーマンスして,気持ちよく終わらせようじゃないか。

速歩発進して軽速歩。
ダルそうに進むお馬さんに,定期的に脚使ったり,鞭でつついたりしながら継続させる。
さすがに常歩に落ちたりはしないけれど,イマイチ気合いが入っていないのは、乗っていて何となくわかる。
能力はある馬なんだけどね。なかなかのスロースターターだね,きみも(´∀`;)
(※スロースターター=立ち上がりは遅いが,一定以上時間が経過すると高パフォーマンスを発揮するスポーツ選手等)


そのまま基礎練習に突入。
「こういう時はこうしようね♪」 と,お馬さんと約束事をつくっていく時間。

半巻きして手前を変えたり,斜め手前変換して歩度を伸ばしたり,詰めたり。
指導員さんの指示通りに,お馬さんと運動していく。

そしてここで事件が発生。


指導員さん 「次の 『 』 から10mの巻き乗り!」

小夏 「はい!」


心の声 (Σ(=゚ω゚=;) 『 R 』? 『 R 』ってどこ? 『 R 』なんてあったっけ!?)


一瞬焦ったけれど,『 』地点に近づいて,『 』の正体が判明した。

『 B 』の文字が表示された小さいポールみたいなものがあるのだけれど,馬場中央(指導員さんがいる所)側の文字が,下のほう削られちゃって『 R 』に見えるのよ(笑)


え,これは……ツッコミ待ちの笑うところなのか!?
本気で『 R 』と間違えたのか!? どっちだ!!?(=゚ω゚=;)


割と真剣に悩みながら,10mの巻き乗り。

まあ,どんなアクシデントがあっても,平常心を保つことが大切だよね!(・∀・)ノ☆


その後,駈歩を発進。
「『 C 』地点から駈歩」との指示だったので,思わずそこから20mの輪乗りを開始してしまい,「経路は後でやるから,最初は蹄跡走らせるだけでいいよ(´∀`;)」と指摘を受ける。

この指導員さんとわたしの組み合わせだと,どっちがボケでどっちがツッコミなのか,わからない。微妙なところだ。


わたしが斜め手前変換の際にうっかり軽速歩をしてしまったので,指導員さんは 「え,そこって軽速歩だった?」 と,スマホに保存された経路表と採点表を確認し始めた。(3級の試験では,斜め手前変換の部分は軽速歩だったのだ)


指導員さん 「えーと……2級って L1 だっけ?(・∀・)」

小夏 「A2 です!(゚∀゚;)」


先生,しっかり!(笑)


【参考:馬場馬術の難易度】

↑簡単

A1
A2(全乗振馬場2級)
A3(全乗振馬場1級)
A4
A5

L1
L2

M1
M2

S1
S2

FEI課目

↓難しい


残念なことに,馬場2級の試験に使われるA2課目の経路には,軽速歩の部分はない。すべて正反動の速歩で通過することになる。
速歩(正反動)で歩度伸ばすと,わたし馬の上で跳ねちゃったりするからな('д` ;) 難しいけど,ここ頑張らないとな。

自信なさそうに乗っていると,指導員さんから頻繁に 「偉そうに乗って!」 と声がかかった。
ふんぞり返るくらいの気持ちで乗ってちょうどいいみたい(´∀`*)笑

【172鞍目に続く】

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172鞍目 入場する前までに

2019年6月22日(土) 天気 雨 のち 晴れ のち

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2020年東京オリンピックのチケット,1枚だけ当選しました.。゚+.(*´∇`*)゚+.゚
馬場馬術の個人決勝(フリースタイル&表彰式)です。
世界トップクラスの人馬の演技をこの目で見られるなんて,夢のようです(*´ェ`*)゚+.゚
しっかり予習して,大事に見てこようと思います(*^・ェ・)ノ♪


*・゜゚・*:.。..。.:*・゜*・゜゚・*:.。..。.:*・゜


さあ,オリンピックとは次元が違うけれど,2鞍目も練習頑張るぞ!

とりあえず馬場2級の合格を目指そう。
乗馬を始めたばかりの頃は,2級だってすごいレベルだと思っていたけれど,もっともっとずっと上の世界を知ってしまうと, 「このくらい出来て然りじゃない?(´-ω-`;)」 なんて思ったりする。

だってさぁ…… A2って,下から数えて2番目だよ?(;´Д`)  2番目! 先のほうが全然長いの!・゚・(ノД`;)・゚・
こんな……こんな公認競技のポイント対象にすらならないようなところで,まごついているのは嫌だ!(>_<;)


今日は合計で4回ほど通して経路の練習をした。
前回の練習から,かなり時間が空いていたけれど,頭の中で何度も経路を回るシュミレーションをしていたので,経路自体は覚えていた。

経路の途中には大きな水たまりがあったけれど,気にせずそのまま突っ込んだ。
梅雨時だもん。しょうがないわ。
試験当日だって晴れるとは限らないし。

水たまりに動じていない自分に,内心驚いた。
以前,同じように水たまりのある馬場で練習していたとき,わたしは馬が肢をすべらせるんじゃないかと心配で,恐くて恐くて仕方がなかった。
でも,今は,このくらいのことでは簡単に転ばないと知っているからなのか,妙に安心して落ち着いて走らせることができた。(でもお馬さんの肢とお腹は泥だらけになってしまった(´∀`;))


【今日のポイント】

・とにかく元気にまっすぐ入場しよう! 良い調子の速歩になるまで何周か回ってOK!
3級馬場(入場) サイズ小

2級馬場 ①
・馬場は隅まで大きく回ろう(o^∇^o)ノ

2級馬場 ②
・最初の斜め手前変換の部分を含め,すべての速歩パートは正反動で行う。跳ねないように姿勢に気を付けて。

2級馬場 ③
・3湾曲はきれいに3等分できるように(最初の湾曲がやや小さかった)。
2級馬場 ④
・歩度を伸ばす部分をもうちょっと頑張ろう(ハッキリわかるようにメリハリをつけて)。

2級馬場 ⑤
・常歩パート元気に。手綱を伸ばす部分のコンタクト気を付けて。
・ハミ受け意識しよう。
・駈歩発進前に元気な常歩にしておく。準備は早目に。

2級馬場 ⑥
・C地点ぴったり(わずかに早いくらいでも可)から駈歩発進する。
・20m輪乗りはきれいな円を描けるように(蹄跡および中央線との接点は一瞬。四角くならないように)。

2級馬場 ⑦
・歩度伸ばし頑張れ!

2級馬場 ⑧
・中央X地点まで駈歩を継続させるために,斜めに馬場に入る前に脚を入れてカーブで速度が落ちないようにしておく。
・黒馬くんは下方移行の扶助への反応は早いので,ぎりぎりまで駈歩を継続して,中央から速歩に切り替える。
・蹄跡に戻るまで常歩にならないように,速歩をキープする。

2級馬場 ⑨
2級馬場 ⑩
2級馬場 ⑪
・最後の速歩発進前の常歩も元気に(馬がもうすぐ終わりだと察知してのろのろするので注意)。速歩発進もC地点ちょうどから。

2級馬場 ⑫
・半輪乗りの際,中央線よりも左に膨らんでしまうことが多いので,思っているよりも小さく回ってよい。
・G地点まできちんと速歩を継続して,ピタッと停止する。


黒馬くんは反応が遅いので,一歩半前くらいから合図を送り始めるとちょうどいい。
アパルーサちゃんは早く準備をし過ぎると,その時点から動いてしまうので,扶助は直前でいい。


一応,経路は回れるには回れるのだ。
歩様も大体規定の場所で変えられるし,図形も大体決められた感じに描ける。
歩度を伸ばす部分と,常歩パートの手ごたえがイマイチではあるけれど,完全にできないというわけでもない。
精度は低いものの,「経路回って帰ってくる」ことはできる状態だ(合格点に届くかどうかは不明)。

しかし……馬場馬術の魅力である「優雅さ」がまったくない。('A`|||)

乗ってて自分でわかるんだよ('д` ;) 馬はいいコだから指示された動きはするけれど,わたしの姿勢やら扶助やらが全然美しくない。馬上で跳ねるし動くし,必死感丸出し。こんなにごちゃごちゃ騎手が無駄な動きしてたら,周りで見てる人も「きれい」だとは思わないだろうなぁ(>_<)。ある意味スリリングで面白いかもしれないけれど。
ハミ受けも,できているんだかいないんだか,よくわからない。
めんどくさくなって,「動いてればいいんじゃないの?(´-ω-`;)」なんて思ってしまうわたしは,この競技に向いていないのだろうか。


彫刻で言えば,丸太からやっと荒削りして「それっぽい形」が出てきたような感じ。
「ああ,クマっぽいね。一応クマに見えるね」みたいな段階。
これから細かいところに手を入れて,やすりをかけて,仕上げていくのだ。
つまり,まだ全然「完成」じゃないからね。
「それっぽい形」で満足して放り出してたら,審査にすら値しないものになるからね。
めんどくさいとか言ってないで,心してかかれよ,小夏よ!(`・ω・´;)


……それにしても,こういう細かいことを詰めてやっていると,反動からなのか,美しさなんてかなぐり捨てて草原でも爆走させたくなるのは,わたしだけ?


4回経路を回ったけれど,蒸し暑かったので,途中からわたしの体力が落ちてきて,集中力も少し低下してしまっていた。
お馬さんも,最初のダラけ具合に加えて,わたしとシンクロしたのか注意力散漫な状態になっていて,3回目の経路練習が一番イマイチな出来だった。

見かねた指導員さんがやってきて,わたしの持っていた長鞭で気合の一発を入れると,お馬さんは「ひゃあ!」と驚いた後,途端にキビキビと動き出した。
速歩も入場前の時点から理想的な動きで,4回目は3回目よりも上手くいった。
この「気合いの一発」の前と後の馬の状態の違いに,乗っているわたしが一番びっくりした。

これ……もしかして,馬場に入場する前までが,ものすごく大事なんじゃ……?

入場の時点で「よく動く反応の良い馬」に仕上げられているかどうかで,勝敗が決まってしまうのでは? 入場までがイマイチだと,その後の挽回って結構難しいのでは!?

これまで,馬場に入ってからが勝負だと思っていたけれど,実は馬場に入る前からもう試合は始まっていたのではないかと,馬と共に鞭に打たれて目が覚めたような気分でした。


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173鞍目 マスクド・ライダー

2019年7月7日(日) 天気 くもり

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先週は土砂降りの中で行われている馬術の試合を見に行きました。
水浸しの馬場で,ずぶ濡れになりながら果敢に走り回る 戦士 選手たちの姿を見て,馬術ってものすごいワイルドな競技だなと思いました。


☆*゚ ゜゚*☆*☆*゚゜゚*☆*☆*゚ ゜゚*☆

さて,今日もレッスン(*・ω・)ノ☆


先週,病院に行った際に,入院の説明をしてくださった看護師さんが,

「入院までマスクを付けて,手洗いうがいをしっかりしてください。体調管理に気をつけていただければ,普段通りに過ごしてもらって結構です」

と言っていた。
感染症に罹ったり,体調を崩すと手術ができなくなるらしい。

なので,マスクをして手洗いうがいをしっかり行い,体調管理に気をつけながら,普段通り馬に乗ることにした。


……間違ってないよね?
これがわたしの「普段」だから,いいんだよね?


「激しい運動は避けてください」ってフレーズよく聞くけど,普段から運動をしていると,どこからが「激しい」のかよくわからない。終えた後に疲労で動けなくなるようなことをしなければいいのかな。
それなら大抵の運動はOKだよね?


というわけで,マスクをした状態で乗馬クラブへ行く。
「マスクド・ライダー(笑) (※仮面ライダー)」とか,心の中でふざけて呟く自分の能天気さにあきれる。


今日は地元の大学の馬術部員の方が先生だった(・∀・)ノ
4年生だから自分はもう引退なのだと彼女は話していた。
「今年は1年生がたくさん入部した」とか「さっそく1人辞めた」とか,内部事情に詳しくなりつつある小夏。いいな馬術部,楽しそうだな。

パートナーは黒馬くんだった。
馬場2級の試験は,このコで出場することで,ほぼ決まりのようだ(だが3級のときの当日騎乗馬変更事件があるので,油断はできない)。

ドレッサージュ馬場へ連れて行って騎乗。
毎度おなじみ,重~いスタート。
常歩がキツイ。全然スイッチ入らない。馬は外の青草ばかり見ている。
内方姿勢! 内方姿勢気を付けて!
長鞭の使い方が下手で力が入らない。
脚がんばれ! \(; ̄Д ̄)ノ うおぉぉぉっ!!!


ほんとにこのお馬さんは立ち上がりに時間がかかるよ!(;´Д⊂)


動き出したら楽なんだけどね。
試験当日はできるだけ早く乗ってガシガシ動かしておきたい。

常歩して,軽速歩して,蹄跡をそれぞれ何周か回る。
ううぅ重い(>_<;)!
でもまあ,動いているだけいいかな。
最初の頃は動きさえしなかったからね。特に見ていてくれる先生が外部の優しげな人だったりすると舐めてかかってサボりがちになるから,この状況で一応指示に従って動いているだけマシだ。

……でもこの有様では2級受かる気が全然しないよ? (´▽`;)

時期尚早だったか?
いや,でも,このタイミングで受けておかないと,今後がどうなるかわからない。
頑張れ! 出せる力を全部出せれば,たぶん何とかなる気がする!


そして馬上でのバランスを整えるために,調馬索運動。
いつもメインで見てくださっている指導員さんから,レッスン内容についての指示があったらしい。

軽速歩して,速歩(正反動)して,鐙を脱いで,跳ねない位置を探す。
前傾しないようにと注意を受ける。
自分で思っているよりも後傾して,腰の反り具合を軽減させると上手くいく。
先生からは,腰をやわらく使うといいとアドバイスがあった。


先生 「フラフープ回してるみたいな感じで!(*´∇`*)」


ふ,フラフープ?(*゚▽゚*;)
実家に1本にあったな。今度回してみようかな。

鐙上げしているときのほうが上手く乗れている。
もう,本番,鐙なしでやったほうが得点いいんじゃないかな。

次いで駈歩。速歩も駈歩も,発進は自分で行う。
駈歩のほうが上手く乗れていると褒められる。たしかに駈歩のときはお尻が鞍から離れないので,乗っていて随分と楽だ。


今のわたしには,駈歩よりも速歩が,速歩よりも常歩が,より難しいと感じられる。
始めたばかりの頃は逆だったのに。
常歩が一番簡単で,次は速歩で,駈歩が一番難しいと思っていた。


おそらく,「乗れるようになる ・ 動かせるようになる」が目的の乗馬の第一段階では,

【易】 常歩 ・ 速歩 ・ 駈歩 【難】

こんな感じで,
「自分の思うようにコントロールする」第二段階では

【易】 駈歩 ・ 速歩 ・ 常歩  【難】

こんな風になるんじゃないかな。
駈歩が簡単だってわけじゃないけれど,勢いがついているほうが,誤魔化しが効く…… 多方面に細心の注意を払ってゆっくりと流れる時を保つという忍耐が少なくて済む。

太極拳をやっていたから,少しわかるのだけれど,「細部にまで意識を張り巡らせて,勢いに任せて動かない」って,想像以上に大変な作業なのだ。


調馬索運動で手前を変えたあたりから,ようやく黒馬くんの調子が上がってきた。
やっとだよ!('д` ;) 本調子になるまでに30分近くかかってるよ!
どうするのよ。本番,試合前に30分も時間かけていられないよ?(TДT)
スイッチが入るまでの時間を短縮する方法を,何とかして見つけ出さなければ。

マスクド・ライダーの苦悩は続く。


【174鞍目に続く】

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174鞍目 綺麗に

2019年7月7日(日) 天気 くもり

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綺麗な虹が出ていました.。゚+.(*´∇`*)゚+.゚


引き続き,大学の馬術部員さんに先生をやってもらいながらの練習です(*・ω・)ノ

調馬索を離れて馬場を回る。
今日は上半身についての指摘をよくされた。

「脇を締めて」
「拳下げて(小指がボアに触れるくらい)」
「ちょっと前傾してます」
「手綱薬指と小指でしっかり締めてください(力が入らない部分なので放してしまいがち)」
「鞭すごい動いちゃってます(長鞭の持ち方がすごく下手)」
などなど。

散々言われたのが,これ。

先生 「手綱もう少し長くして,馬の頭の動きに合わせてください。上下じゃなくて前後に。馬と引っ張り合っちゃってます」

最近あまり指摘されていなかったけれど,やっぱりまだ改善されていなかったんだ!ショック!(´>ω<`;)

先生 「馬場(馬術)は見た目が大事ですからね」

ホントですよね(´∀`;)
見ている人がいるのだから,綺麗にやらなくちゃ。


そして,A2経路の運動の悩みを,個別に相談。
少し前に実際に同じ試験を受けた先輩の話はすごく参考になる。

不安な点を見てもらいたくて,常歩で元気に歩かせたり,速歩や駈歩の歩度を伸ばしたり,色々やってみる。

自分ではあまり実感が持てていなかったのだけれど,歩度は速歩でも駈歩でも,きちんと伸ばせているらしい(体感でわからないというのも,問題ありな気がするけれど)。
C地点からの駈歩発進は,2回くらい遅れたり早かったりしたけれど,3回目くらいから加減を覚えてちょうどいい位置から発進できるようになった。……本番はこれ一発で決めなきゃいけないんだからなぁ。厳しいよなぁ。

気になっていたハミ受けについては,


小夏 「ハミ受けがよくわからないです。A2ってできてなくても大丈夫ですか?」

先生 「え……わたし,(ハミ受け)やらないで2級受けちゃいましたよ?」

小夏 「あ,じゃあ,大丈夫なのかな?(・∀・;)」


できていたほうがいいには違いないと思うけれど,とりあえず2級くらいであれば,ハミ受けができていないからと言って大幅減点されて即不合格……というわけでもなさそうです。
……ああ,でも,どうなんだろう。審判員によって違うのかな。悩むな。('д` ;)


最後に,今日は馬場がドレッサージュの競技用になっていなかったのだけれど(直前まで別の用途に使っていたために表示が撤去されている),せっかくだからと,表示があると見立てて経路を回ることにした。

コースは覚えている。とりあえず1回やってみよう。
目印となるアルファベットの表示がないので,目測で「大体この辺りかな?」とあたりを付けて,馬場の中を動き回る。

ふらふらしているし,スムーズでもないし,「うわぁヒドい出来だ('A`;)」 と思いながら,経路走行を終える。
先生は最後まで特に口出しせずに経路走行を見守ってくれていた。
最後の敬礼を終えたところで,ひと言。


先生 「ほぼ完成形ですね」

小夏 「え (;゚∀゚)」


いや,まだ,下手でしょ?  至らない点いっぱいあるし,まだ全然だよね?


小夏 「でも,わたし,すごい無駄に動いちゃってて(;゚∀゚)! 最後も停止ポイントまで速歩継続できてなかったし,最初の速歩もスッと出なかったし!」

先生 「うん」(←「そうだね(笑)」という顔)


自分のダメなポイントを,指摘される前に自ら申告してしまったよ……。
人間って,「ダメだ,悪い」って否定されると「そんなことない!」って反発するけど,自分で思っている以上に絶賛されると「いやそこまでじゃないよ。だってここも悪いし,ここも……」って,自ら卑下するかのような反応を示すものなんだって。


先生 「駈歩発進の前も,ちょっと動いちゃってましたね」


う,うん(´∀`;) そこ直さないとね!
綺麗に行こう! 綺麗に!


ともかく,今日は,ハミ受けがどうも必須ではなさそうなことを知ったのと,歩度がきちんと伸びていることと,経路走行はそこそこ上手くいったことで,少し安心した。
油断はできないけれど,恐れ過ぎるのもよくない。リラックスしていこう。


レッスンを終えて,手綱を伸ばして馬場をゆっくり歩かせて,先生のもとへ戻ると,大学生バイトである先生は「こんなレッスンでごめんなさい」みたいなことを言っていた。

この先生に限った話ではないけれど,経験の浅い指導者の方に,「拙いレッスンですみません」というようなことを,たまに言われる。別に拙いとは思わないし,気にしなくていいのになぁと,その度に思う。

悪い部分やダメな部分に気付いて直すことも,精度を高めることも,馬の様子に気を配ることも,安全管理も,本来は全部自分1人でやらなければならないことなのだ。

傍にいて見ていてくれるだけで,楽しかったし,嬉しかったし,もう充分よ。(*´∇`*)
先生には感謝しかない。

付け加えるとすれば,わたしは,「自分が上達しないのは指導者がよくないせいだ」とか,そんなことを言う人間にはなりたくない。やるのは自分なのだ。上手くなるのもならないのも,全部自分が行うことだ。誰かがやってくれるわけじゃない。


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175鞍目 ムラのある生き物

2019年7月15日(月・祝) 天気  くもり 少しだけ 雨

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この一週間の間,原因不明の倦怠感と強烈な眠気に襲われる日々が続いていて,自分の中で 「異常事態宣言」 を出し,仕事も半日だけ休んだり定時に帰ったりと,「頑張らないモード」で頑張ってきた。

雨や曇りの日ばかり続いているからなのかなぁ。
何だかすごく調子が悪い。
これが何かはっきりとした病名のつく病気でなかったのだとしても,休んだ方がいいことだけは確かなようだ。食欲も落ち気味だけれど,意識的にしっかり食べた。身体を元気な状態に整えておかないと,スポーツにも手術にも耐えられない。

半分OFFモードで一週間を過ごしたところ,週末になって少し元気が回復。
まだ本調子ではないような気がするものの,乗馬の練習には絶対に行くと強い意志を持ち続けていたら,予定の今日までにはかなり体力が戻ってきていた。

毎回毎回,レッスンでは,馬を元気な状態に持っていくまでに苦労しているのだけれど,今回はそれ以前に,「自分を元気な状態」に持っていくまでに,少し時間がかかってしまった。


*:--☆--:*:--☆--:*:--☆--:*:--☆--:


さてさて,それでは,今日の乗馬レッスン(・∀・)ノ☆
暑さを避けて,夕方からレッスン開始。
連休最終日の夕方なので,ほかのお客さんはもうすでに帰ってしまっていて,広い馬場も馬も先生もひとり占め状態の贅沢な時間を味わう。ふふーん(●´ω`●)♪

パートナーのお馬さんは黒馬くん。いつもは夕飯を食べる時間なので,ちょっと落ち着きがない。
ごめんね,少し遅くなっちゃうね。終わったらごはんだから,もう少しだけ頑張って。

競技用のアルファベット表示のあるドレッサージュ馬場へ行く。
夏の夕暮れ特有の蒸し暑さと蚊の襲来に怖気づく馬とわたし。
黒馬くんは虫を嫌がって軽い尻っ跳ねを繰り返していた。
ああー……('д` ;) 夏ってこれが困るんだよなぁ。
真昼にガンガン照りつけられるのも困るけれど,少し涼しくなってきたところで活動的になった虫にたかられるのも,かなり困る。

指導員さんは 「動かしたほうが虫も来ないから,動かして!」 と言っていた。

虫を振り切って走り去る,振り切り戦法!(。・ω・)ノ゙
跳ねながら虫を追い払うことに夢中になっている黒馬くんに脚を入れて(もちろん効きは鈍い),とにかく動かす。
本当は,きっと,どんな状況下であっても,騎乗している人間の指示に従えるほど集中してもらえるといいんだろうな(´・ω・`)虫も気にならないほどに。

さあ,虫を振り切るためにも頑張るぞ!

まずは常歩。
割とすぐに元気な常歩になる。

次いで軽速歩。
特に苦労はないけれど,ウォーミングアップのために何周か馬場を回る。

今日はスタートはそんなに重くないな……?( ・Д・)

すごいムラがあるんだけど,試験当日はどんな状態の黒馬くんに当たるんだろう?
ここはもう,完全に運の世界というか,ルーレット回して,当日の朝騎乗してみて初めて 「はい今日はこんな状態です!ヾ(=^▽^=)ノ」 って発表される博打か何かをやっているような気分。

勝負強い人だといいかも。
どんな不利なカードが回ってきても,悲観せずに平常心を保って逆転勝ちできちゃうような,そんな人。

そう,どんなに不利な状態の馬や環境的要因にぶち当たっても,そこから自力で何とかできてしまう人!.。゚+. (☆゚∀゚) ゚+.゚ そういう人カッコいいぞ!!!

「ああ今日馬こんなだからダメだー('A`;)」とか,「馬場こんなだからダメだー(>_<;)」とか,言わないの。周りの人が 「おいおい,大丈夫かよ?」 とか心配しても,本人は 「大丈夫,やってやる」 って思ってるの。


.。゚+.(*´∇`*).゚+.゚



……ちょっと「理想の馬乗り」の妄想が入りましたが(笑),まあ,そうできたらいいよねって話(笑)。

基礎練習のフラットワークをしながら,A2経路の各個の動きの練習を織り交ぜる。
まずは速歩で輪乗りをして,斜め手前変換をして,歩度の詰め伸ばしをしてみて。
歩度を伸ばしたときに馬上で跳ねないようにするには,かかとを下げて膝が上がらないように気を付けて(脚の位置はどんなときもズレないようにね!),騎座は,斜め下前方に押し込むような感じにするといいらしい。意識してみたら,先週よりは,ちょっとだけマシになったような気がする。

次に常歩から駈歩を出して……

と,ここで,信じられないようなミス。

狙い定めた位置から駈歩が出ないのだ。しかも,その後何度試みても発進せず,焦って混乱した状態のまま,馬場を半周ほどしてしまう。

うわぁ~('д` ;) これ試験でやっちゃったら,もう「1点」とかじゃない?(一応やろうとしているので「不実施=0点」にはならないと思うのだけれど,どうでしょう?)


何だこの急激な騎乗スキルの低下は!Σ( ̄ロ ̄|||)??


半周くらいしたところで,どうにか発進。継続はそんなに難しくない。
しかし最近稀にみる出来なさにショックを受けた。

こ,これで,馬場2級受けるとか……!!! Σ((=゚ω゚=;)))

この後は,このときほど明らかに「できない」というものはなかったけれど,自分も相当ムラのある存在だなと痛感した。

「まあ,こんなこともある」と,ケロッと受け入れている自分もどこかにいるのだけれど,ショックであることには違いない出来事だった。

わたしたち本当に,ムラのある生き物だね,黒馬くん(´∀`;)

【176鞍目に続く】

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176鞍目 正装マジック

2019年7月15日(月・祝) 天気  くもり 少しだけ 雨

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後半は経路を回る。
注意された点を気を付けて,馬に運動をさせる。


元気な速歩にして馬場に入場し,Xで停止。敬礼。
脚を2回ほど入れて速歩発進(1回で発進させたい!)。
隅角を深く回って,歩度を伸ばしながら斜め手前変換。
拍車で歩度は伸びるので,膝とかかとを下げて,跳ねないほうに神経を使う。
3湾曲蛇乗り。きれいな図形を意識すれば,そこまで難しくない。
もう一度,今度は直線で歩度を伸ばす。ここでも腰が浮かないように,姿勢に気を付ける。
尋常速歩にして,常歩にして(馬がダラけないように!),ふくらはぎで推進をかけながら,手綱を伸ばして斜め手前変換。
蹄跡に戻るまでに手綱を回収。
来たるべき駈歩発進に備えて,「さあ運動するぞ!」と脚で圧迫していく(加減を間違えるとC地点より前で発進してしまうので注意)。
駈歩を発進して20mの輪乗り。きれいな円を描こう。
蹄跡に戻り,直線で歩度を伸ばす。
前進気勢を維持して斜めに馬場に入り,中央Xまで駈歩継続。Xから速歩。蹄跡に戻り常歩。
黒馬くんは下方移行にはすぐに従うので,継続の方に注意して,切り替えポイントで強めに指示を出したほうがメリハリがついて上手くいく。
手前を変えてもう一度。
最後の常歩からの速歩発進に気を付けて(気が抜けてすぐに発進しないことや,さっきまで駈歩を発進していた地点なので勘違いして駈歩を始めそうになることがある)。
最後の半輪乗りは気持ち小さ目にすると中央線に入りやすい。
しっかり停止ポイントまで速歩を継続して停止。 敬礼! 終了!


今日一番神経を使ったのは,速歩で歩度を伸ばしたときに跳ねないようにするための重心と姿勢。
そして,C地点からの駈歩発進。
何故だか今日は駈歩する前に1歩くらい速歩が入ってしまうことが多く,加えて発進のタイミングが早かったり遅かったりと微妙にズレる。
う~ん……(>_<;) ここは,きれいに決めたいところだなぁ。
なにしろC地点って審判員の目の前だからね! (´;∀;`) ガッツリ見られちゃうよね!

指導員さんも,見ていてその点はわかっていたようで,2回ほど経路を回った後に,以下の流れをエンドレスかと思われるほど継続して練習することになった。

①常歩から駈歩発進。20mの輪乗り。
2級馬場 ⑥

②駈歩継続。MからFまで伸長駈歩。
2級馬場 ⑦

③斜めに馬場に入って歩様を2回変える。
2級馬場 ⑧

④手前を変えて,再び駈歩発進&20mの輪乗り。
2級馬場 ⑨

⑤駈歩継続。歩度伸ばす。
2級馬場 ⑩

⑥もう一度同じことをして,
2級馬場 ⑪

①に戻る (※指導員さんの指示があるまで延々と繰り返す)

「前半はいいよ。後半みっちりやろう」 って感じのレッスンでした(´∀`;)
おかげ様でだいぶ慣れました(笑)

最後にもう1回経路を回って,今日のレッスンは終了。
お疲れさま~(*´∇`*)


お馬さんの手入れをして,馬具を片付けて,りんごだのクローバーだのおやつをあげて,馬房に戻す。夕飯がちょっとお預けになっていたので,黒馬くんは一目散に馬房に掛け込み飼い葉桶に顔を突っ込んだ。お腹空いてたね (´▽`;) ごめんね。


*・゜゚・*:.。..。.:*・゜*・゜゚・*:.。..。.:*・゜


さてさて,練習を終え,帰りに受付に立ち寄って,この日は,ふと不安に思っていたことを,受付さんに聞いてみた。

「2級の試験,練習のときと同じ服で大丈夫ですか?」

次に馬場2級の試験を受ける競技会は,クラブ内競技会みたいなものなので(日馬連の公認競技はなし),わたしは何となく,3級の試験を受けたときと同じように私服で来るつもりでいた。
でもなぁ……前に,A2の試合に正装して出場している選手を見たことがあるんだよな(´・ω・`;)

受付さんは,ちょっと困ったような顔をして,

「私服でもいいですけど……正装してたほうが,印象点が違うかも……」

などと,もごもご言い出した。


い,印象点が違う!? Σ(=゚ω゚=;)

出たよ! わたしがこの競技で一番謎に思っている「印象点」とやらが!


小夏 「え……だ,大丈夫ですか? 正装してないと減点されたりしますか?Σ(゚д゚;)))」

受付さん 「減点はされないけど……正装してたほうが,できてるように見える かな」


なにそれ!!!?? Σ(´Д`;)

正装マジック!!?Σ(゚д゚;)


受付さん 「ちょっと上手く見えるかも(^_^;)」

指導員さん(受付にいた) 「受かるかどうかギリギリの人は着てたほうがいいかも(笑)」

小夏 「あの……でも,今から用意するとなると,ちょっと……(お金が!)( ゚∀゚;)」

受付さん 「あ,いいですよ,私服でも……(´∀`;)」


このときを境に,突如として正装問題が浮上することになってしまった。
完全に油断していたので,装備のほとんどを持っていない。

今,自分の物として持っていて,正装としても使える物は……「ヘルメット」と「拍車」のみ。
いつも使っているグローブは黒なので,馬場の試合には使えない(障害馬術ではOK)。

あと必要な物は……ジャケットと,白キュロットと,白グローブと,タイと,長靴と……
ああ,髪も長いからまとめなきゃ。シャツをインするならベルトも欲しいところ……!

帰宅してからしばらくの間,「練習着でいいじゃん。今お金ないんだし無理することないよ」という自分と,「いや一応A2ってちゃんとした課目だし,もうここから正装なんじゃない?」という自分の間で揺れまくる。


ああー……どうしよう('д` ;)

正装って見た目にカッコいいし,憧れだから,漠然と「いつかは」って思ってたけど,今か? 今なのか?

「正装していたほうが上手くできているように見える」という説。あれが本当かどうかはわからないけれど,もしわたしが合格するかどうかギリギリのところで,正装していなかったがために不合格になったりしたら,悔しくないか?

そして何より,当日の審判員が,もし 「身だしなみを整える(=正装する)ことが,審査をしてもらう者として最低限のマナーでしょ」 みたいな考えの持ち主だった場合が恐い。入場の時点から印象下がりかねないよ。 

ずっと前に,ちょっと格式高いフルートアンサンブルのコンサートにお呼ばれした際に,着古した麻の普段着を着ていってしまい,フランス人の演奏家達に嘲笑された苦い思い出がよみがえる。


……正装で,いこう。可能な範囲で。


「これだから馬術は庶民に浸透しないんだよ」と思う自分もいるにはいるが,正直に言って,こういう「堅苦しさ」や「高級感」みたいなものが,ブリティッシュの馬術の魅力のひとつではあるなと,わたしは思う。

まあ,冷静に考えて,
ボロボロの練習着で出てきて 「こんなの,正装するまでもないぜ」 って選手よりも,
一応身なりを整えて 「少しでも印象をよくするために,せめて正装していこう」 って選手のほうが,
人間的にかわいいよね(●´ω`●)

馬場レッスンに加えて,正装に必要な物集めも頑張ろう(*・ω・)ノ♪


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