馬々とりんごの日々

UMAUMA TO RINGO NO HIBI 初心者の乗馬日記です。 記録のために書いています。 これから乗馬を始められる方の参考になれば幸いです。

161~180鞍目

161鞍目 メンテナンス

2019年5月5日(日) 天気 晴れ

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歌手で馬術選手の華原朋美さんがご懐妊だそうですね(*´ω`*)♪
おめでとうございます(*´ -`)(´- `*)゚+.゚

それにしても,女性なんて妊娠したら回復期も含めて約1年は馬に乗れなくなるわけだから,本当に1人産むだけで大仕事だなと思う。嬉しいことだし幸せなことだろうとも思うけれど。

病気の治療のために3ヶ月ほどジャンプができないなんて,全然たいしたことないよね( ´_ゝ`)

世の中にはもっと大変な状況で頑張っている人たちが大勢いるのだから,愚痴らずに頑張ろう!ヽ(・ε・)人(・ε・)ノ


*・゜゚・*:.。..。.:*・゜*・゜゚・*:.。..。.:*・゜


前回のレッスン終了後に,指導員さんに 「次回までに(A2経路)覚えてきますね!」 と宣言してしまったので,あれから2日後の今日が「次回」だということに気付いて,昨日大慌てで経路を頭に叩き込んできた(´∀`;)

せっかくの連休なので,ちょっとは詰めて通いたかったのだ(*´ω`*)♪

今日のパートナーは黒馬くんだった。
最初の頃ほど「重い」と感じることはなくなったけれど,やっぱり調子が出るまでに少し時間がかかるし,障害をやるには最も動きが合わなくて(だがこのコでクロスバーの試合に出たぞ!),ちょっと苦手意識のあるお馬さんだ。でも人懐こいし,顔はとっても可愛い(笑)。


一昨日に引き続き,今日もドレッサージュ馬場での練習。

でも最初の準備運動(常歩+軽速歩で蹄跡行進)が終わったら,調馬索で姿勢の矯正からレッスンがスタートした。

正反動が上手じゃないみたいなのよ(;´Д`)
もう「乗れていればいい」なんて段階じゃないのね。
「きちんと」「きれいに」「人も馬も楽に」乗れるように,精度を高めていかないと。

鐙上げで速歩をして,その状態で手綱も放して,跳ねない位置を探してバランスとって。
「前傾しないで」と何度も言われた。「身体後ろ,もうちょい後ろ」とも。
駈歩でも同じことをした。鐙を脱いで手綱も放して,その状態で,ひたすらきれいな姿勢とバランスを追求する。もうだいぶ慣れたけれど,この状態で追い鞭で加速されると恐い(ので,なるべく自分で脚を使って継続するようにと言われる)。


指導員さん 「顎を引いて目線を上げれば,自然と身体は起きるんだよね。顎上げて目線も上げると猫背になっちゃうから,気を付けて」


なるほど!Σ(=゚ω゚=)
騎乗姿勢に顎の位置が関係していたなんて,今の今まで考えたことなかったよ。でも考えてみれば,確かにそうだ!(☆゚∀゚)

脚についても指摘を受けた。
わたしはどうも脚が鞍から離れてしまうことが多いようなので,腿の内側を鞍に密着させる。そして膝下も馬体に添わせる。

指導員さんは 「馬乗りにはO脚の人が多いんですよ(^_^)」 と言っていた。
そうなのかぁ。わたしはO脚ではないんだよな(´・ω・`) 真っ直ぐ立った状態で両膝がつく。

でもなんとなくイメージはわかった。
脚全体をO型にして,馬体に密着させる感じね。
意識してやってみたら,結構脚の筋肉がキツイ状態だったけれど,確かにこの状態をキープすると安定することがよくわかった。

……この状態を長く続けると,わたしはO脚になってしまうのか?(´∀`;)笑


こういう調馬索を使ったバランスや姿勢の修正って,時々レッスンに取り入れられる。
毎回,自分がひどい状態で馬に乗っていることを認識させられ,内心がっかりするのだけれど,ここを乗り越えなければこの先はないと思って全力で取り組む(1回のレッスンで全部直るわけじゃないけれど)。

姿勢の見直しとか,定期的にメンテナンスされているような気になる。

でも,そうだよね。必要なことだと思う。
普通に生活しているだけでも,様々なクセや習慣が積み重なって,整体が必要になったりする。
ピアノだって1年に1回は調律が必要だ。

正しく理想的な状態から,ズレては戻し,ズレては戻し……そうやって調整しながら先に進んでいくのだ。
本当は自分で自分をメンテナンスできれば1番いいのだろうけれど,惰性で続けていると,ズレていることに気付かないことがあるので(あるいは直す方法がわからなくなってしまうことがあるので),やっぱりこういうことは必要なんだろうなぁと思う。
少なくとも今の段階では,まだまだ他人の手が必要だ。


ちなみに,この調馬索運動の後は蹄跡行進に戻ったのだけれど,指導員さんの「修正モード」は続いていて,

「つま先内!」
「身体後ろ!」
「拳下げて!」

と,ビシビシ指摘が入りました(´∀`;)


指導員さん 「やることいっぱいあるね~(笑)」


ほんとね(笑)
2鞍目は馬場2級経路の練習です。(*゚∀゚)っ♪


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162鞍目 馬術の世界に片足をかける

2019年5月5日(日) 天気 晴れ

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2鞍目は馬場2級(A2課目)の経路練習ですヾ(=^▽^=)ノ

今日の装備は長鞭と拍車。
経路練習中は鞭は使わなかったけれど,黒馬くんはよく動いてくれました。

気温が上がって暑い日でしたが,2回ほど通して経路を踏みました。
1度目は指導員さんの声掛けによる先導がありましたが,2度目は自分の記憶だけで完走することができました。


速歩で入場。馬場中央で停止,敬礼。速歩発進。右手前蹄跡に入る。
Mから斜め手前変換。MからKにかけて歩度を伸ばす。
2級馬場 ②
最初の速歩での斜め手前変換で歩度を伸ばす箇所で,指導員さんから「いいね!(・∀・)」というコメントが飛んでくる。ちゃんと伸びているのは自分でもわかった。

歩度の詰め伸ばしって,障害のほうでも散々やってたから,それでちょっとは身に付いたのかも。
もう,踏み切り合わせるために,どれだけ神経使って調整してたことか!(´Д⊂;)

蛇乗り3湾曲はやっぱり面白い。
2級馬場 ③
手綱だけでも誘導はできるのだけれど,指導員さんに教えていただいた「内方姿勢」を意識してカーブを描くと「スーッ」と流れるように動ける。

2級馬場 ④
ここ(HからK)でも歩度を伸ばす。

常歩パートが案外気を使う箇所で,うっかり馬がダラダラしちゃうと焦るのよ(=゚ω゚=;)
「馬が気を抜いてる」って,なんか乗っててわかるのね。
2級馬場 ⑤
ここで脚を下手に使うと速歩になってしまうので,拍車が当たらないようにしながら,ふくらはぎで圧迫して注意を促す。

2級馬場 ⑥
駈歩を発進して直径20mの輪乗り。
発進時に人間が動くときれいに発進しないので注意。
……2級の20m輪乗りよりも,3級の10m巻き乗りのほうが難易度高いような気がするのは,わたしだけ?(´・ω・`)

2級馬場 ⑦
駈歩を継続して,MからFにかけて歩度を伸ばす。
特に注意はされなかったけれど,速歩のときと違って,あまり伸びている感じがしない(>_<)

そしてA2で一番難しいと思っている「駈歩で斜めに馬場に入り,中央から速歩に,蹄跡に戻って常歩に」の流れ。
2級馬場 ⑧
まず,斜めに馬場に入る際に速度が落ちそうな予感がするので,脚を入れつつ中央に向かう。
黒馬くんは止まりやすいお馬さんなので,ちょっと手綱を引けばすぐに速歩になる。
速歩から常歩へ切り替えるタイミングが個人的に一番難しくて,早過ぎたり遅過ぎたりと苦労する。
落ち着くことが何よりも大切だと練習中に悟る。
馬場中央「X」から「M」までの距離が短いので,速歩になってから結構あっという間に「M」に到着してしまうのだ。速歩になったら瞬時に頭を切り替えて次の常歩への移行の準備に入ったほうがいい。でもこの気持ちが強すぎると馬が「M」に着くまでに常歩になってしまうのだよ(´∀`;) 難しいな。

この後は手前を変えて,20m輪乗りと駈歩の歩度伸ばしと最後の難関斜め手前変換。

どうにかこうにか,2回の経路練習終了。
A2課目の経路も,やってみれば,あっと言う間に終わる。


指導員さんの総評。

「うん……大体いいね」


そうか……「大体いい」のか。(´・ω・`)←イマイチよくわからない

まあ,2級ともなれば,もはや「駈歩が出ない」とか「継続できない」とか「思った場所に誘導できない」とか,そういう段階じゃないものね。
ここからは「乗馬」ではなく「馬術」の世界だ。
より正確に,より美しく,細部に注意を払って技に磨きをかけていく段階。

細かい点について,いくつか指導をいただく。
運動の始めと終わりがはっきりわかるように,と。
要はポイントごとにメリハリをつけて。
ダラダラ始めてダラダラ終わらせるのはよくない。

例えば,最初の停止&敬礼後の速歩発進は,一回の脚でスパッと思う通りの速度の速歩を出す。歩度を伸ばす箇所では,伸ばすポイントで伸ばし,詰めるポイントですぐに詰める(徐々に加速や徐々に減速はNG)。駈歩の発進も手間取らずにスッと決められた地点から始め,歩様を変える地点ではぴったりその地点から変える。

書いてみると当たり前のことばかりなのだけれど,これを全部正確にやろうとすると,意外と骨が折れるのだ。そこが面白いと言えば面白いのだけれど。
必ず改善点と改善する方法が存在して,そこを探り当てて効果が出たときの快感(?)が馬場馬術の醍醐味かなと,勝手に思っている。

最後にクールダウンのために,指導員さんに先導されながら遊歩道をお散歩する。
新緑がきれいで,風が涼しくて最高でした(*´∇`*)


指導員さん 「経路全部覚えてましたね。速歩で歩度伸ばすのもしっかりできてて……おれ感動したわ .。゚+.(゚∀゚ ).゚+.゚」


感動していただけたようで何よりです(●´ω`●)笑

そして汗をかいていた黒馬くんを,今年最初の水で丸洗いする。
シャワーを浴びてはしゃいでいるような黒馬くんが可愛かった。

暦の上では,明日は「立夏」。気温が上がり,季節が変わる。
乗馬を始めて3度目の夏がやってくる。


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163鞍目 フレグモーネ

2019年5月12日(日) 天気 晴れ

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今日は馬場2級経路の練習はお休みです。
お相手は元競走馬の女の子。(*´ -`)(´- `*)


前とは別の指導員さんだったので,病気のためにしばらくジャンプができない旨を伝えたら,想像以上に怯えてしまい,申し訳ない気持ちでいっぱいになった。
いや,わたしがやりたくてやってるんだから,万が一のことがあっても謝罪や賠償を求めたりしないから大丈夫ですよ。何か異変を感じたり,無理そうだと思ったら自分で止めるから,お願いそんなに怯えないで(^∀^;)
(※昨今のギスギスした社会の風潮から,乗馬クラブも責任問題には敏感になっているのです)

とりあえず常歩で馬場を2周くらい蹄跡行進する。
その後軽速歩をして,横木通過の前に正反動……という流れになった際に,指導員さんから確認が入る。


指導員さん 「正反動,やらないほうがいいですよね……?(´・ω・`;)」

小夏 「え,先週散々やっちゃってました (゚∀゚;)」


馬場2級試験で使うA2経路は,速歩(正反動)で運動する部分がめちゃ長いよ!(・∀・)ノ


指導員さん 「大丈夫なんですか?Σ(=゚ω゚=;)」

小夏 「大丈夫……でした」


結果論でしかものが言えない。わたしの腹腔内でトラブルが起きなければセーフなのだけれど,それが何がきっかけでなるのか,あるいはならないのかはわからないのだ。
激しい運動をしてもならないかもしれないし,日常生活を送っているだけでもなるかもしれない。


指導員さん 「駈歩の動きとかは?」

小夏 「大丈夫じゃないですかね。先週鐙上げの駈歩でバランスとる練習とかやりましたよ」

指導員さん 「ずいぶんハードですね!(((( ;゚д゚))) 医者はやっていいって言ってるんですか?」

小夏 「とりあえずジャンプは禁止されてて,あとは 『控えめに乗って』 って言われました。……正直,わたしも,どの程度の運動までセーフなのかわからないんですよね(´・ω・`;)」

指導員さん 「おれもわかんない……(=゚ω゚=;)」


「控えめに乗る」とは,具体的にどこまでの運動が許された状態なのだろうか。

指導員さんたち,本当にごめんなさい(>_<)。こういう場合,完全に自己責任でクラブには何も言わないでおくか,でなければ休むか,両極端の2択にしておいたほうがよかったのかもしれない。変に気を使わせてしまって,本当に申し訳ない。自分で注意しながら乗って,頑張って健康を保って,そのうち完治させるから,もうちょっとお付き合いいただければ幸いです(´;ω;`)


指導員さん 「まあ,いいや。この馬もフレグモーネあけで無理はさせられないし」


フレグモーネ?(=゚ω゚= )???


新たな単語が飛び出してきたぞ!


小夏 「フレグモーネって何ですか?」

指導員さん 「小さい傷から細菌が入って,菌が増殖しちゃうことがあるんですよ。体力が落ちると腫れあがって熱持ったりするから,治るまで仕事には出せないんです」


【乗馬メモ】
「フレグモーネ phlegmon[e])
外傷から侵入した細菌が,皮膚の下で増殖して炎症を起こす病気。
腫れて熱を持ち,激しい疼痛や体温の上昇を伴う。



そのため,このお馬さんは,ゴールデンウィーク中お休みしていたのだそうだ。
かわいそうに・゚・(ノД`;)・゚・ わたしが最後に乗ったときも,身体がちょっと熱かった気がしたけど(暑い日に運動したせいもあるだろうけど),もしかして,あれもフレグモーネの影響だったのかな。
大好きなお馬さんが病気で弱っているなんて悲しいよ。元気でいてほしいよ。

馬も人も,生き物はみんな,ときには怪我もするし,病気にもなる。
元気が一番。大舞台で活躍するよりも何よりも,健康で幸せそうに生きていてくれることが一番嬉しいよ。


とりあえず,このお馬さんはフレグモーネの症状も治まり,出て来られる状態になったらしい。
今日はお互いに「控えめに」いきましょうね……?(´∀`;)

軽速歩で馬場を回り,蹄跡上に置かれた横木を通過する。
横木の前は速歩(正反動)で。通過時に軽く立ち乗り。

次に駈歩。お馬さんは難なく走る。反動が軽いので,わたしも楽に乗れる。
うん……これで悪化するとは思えないな。大丈夫そうだな。
駈歩でも横木通過。踏み切りが合うように調整。
何度も何度も繰り返す。


指導員さん 「この運動まで大丈夫なら,障害跳んでも大丈夫そうな気がしますけどね(´・ω・`;)」


わたしもそんな気がするよ(´∀`;) 実はジャンプしても大丈夫なんじゃないかって。
低障害のジャンプ時に身体にかかる衝撃は,正直,駈歩や正反動と大差ない。
ただ,落馬リスクが高くなるのは,よろしくないような気がする。

横木がお馬さんの肢に当たってしまうとヒヤリとする。
ああフレグモーネ治ったばっかりなのにごめんね (ノ◇≦。)!!


【164鞍目に続く】

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164鞍目 物見

2019年5月12日(日) 天気 晴れ

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今日のレッスンは,ジャンプはしないけれど,馬場の練習でもない。
跳ばないジャンピングの練習なのだ。


蹄跡の長辺に3本の横木が並べられ,1本目から2本目の間を2歩で,2本目から3本目の間を3歩で通るように指示される。

お馬さんは勢いがついているので,なかなか詰められない(; -д-)

理想的な頭(というか項(うなじ)? 頭を持ち上げた際に一番高くなる所)の位置を教えてもらった。
競馬とは違い,乗馬ではスピードを出すことに重点が置かれないので,この状態にして馬の運動を人間の制御下に置くのだそうだ。

お馬さんの頭をその位置でキープできるように努力する。
手綱は結構短く持つことになる。

駈歩で走らせていると,少しずつ手綱が長くなってしまうような気がして(以前そんな失敗を繰り返していたので),走らせながら途中で持ち直すことを半ば無意識に行っていたのだけれど,持ち直す際に馬が自由になってしまうらしく(一瞬のことなのに!),「持ち直さないで」と指示を受けることになった。

クセでやっていたことを意識してやらないって,何だかウズウズして落ち着かないのだけれど,我慢して持ち直さずに走行していたら,持ち直していたときよりも上手くできた。


馬の頭の位置と手綱の長さはキープして,手綱は持ち直さない!
まだ難しいけれど頑張るぞ!.。゚+.(`・ω・´)゚+.゚


あとは歩数の調整。難しいことこの上ない(;´Д`)
詰めながら跳ぶって何さ。
障害跳び始めたばかりの頃は,どちらかというと,勢いよく駈歩して,その勢いのままパーンッと通過する感じだったじゃない。
馬って勢いついてないと跳ばないのかと思ってたんだけど,歩数調整でゆっくりな駈歩して,それでいて直前に脚入れて跳ばすっていう,なんかこう……勢いで押せないような練習になってきた。


指導員さん 「この練習,地味だけど大事なんですよ(*´∇`*)」


そっかぁ。大事なんだ。.。゚+.(・∀・)゚+.゚


何度も同じ練習を繰り返していたら,軽く事件が発生した。
「抑えきれないな~(>_<)」と思いながら横木通過をしていたら,お馬さんが2本目の横木を通過した直後,いきなり高速で横にすっ飛んだのだ。


小夏 Σ((゚ロ゚;)))!!!!?


びっくりしたものの,蹄跡に戻して,壁にぶつける感じにして止める(馬はぶつかりたくないので,勢いがついていても止まる)。


小夏 「今の何ですか!?(((( ;゚д゚)))」

指導員さん 「今のは物見ですね」


お馬さんは,どうも指導員さんが壁に立てかけた障害の支柱に驚いて横っ跳ねしたらしい。
障害の支柱なんて見慣れているだろうに,さっきまでなかった物が現れると,見慣れた物であってもびっくりするようだ。

よく,競技会なんかで 「この馬よく物見するんですよ」 なんて会話を耳にする。

「物見(ものみ)」って,漠然と,「よそ見」みたいな意味だと思っていたので,「集中力に欠けた,ぼんやりした状態かな」なんて思っていたのだけれど。


とんでもない。そんな可愛らしい状態じゃないよ。


何かに驚いて突然横にすっ飛んだりするような状態のことだよ(しかも高速で)。

落ちたりはしないけれど,自動車で事故を起こしかけたときのような,肝が縮む感じがする。急ブレーキ踏んだり,急ハンドル切ったりして「危ない!Σ(゚д゚;)」と思って回避する,あの感じ。( いや,わたしだってそんな状況に陥るのは,ごくまれにですよ?(´▽`;) )

危険であることには間違いない。「物見」って恐いぞ((((; >_<))))


そしてこんなことも(´∀`;)

手綱が長くならないように,「持って!」って何回も何回も言われてたのね。
前に行かせないように。ゆっくりな駈歩で横木通過できるように。
だけど持つと,特に横木前で前進気勢を失い,駈歩を止めてしまったりする。
だから手綱を短く持ちながら脚を入れたりする。

それでも何だかしっくりこない。
ある程度は改善して,最初の横木はそれで割とゆっくり入れるのだけれど,その後は止められない。横木と横木の間で詰められない。無理に詰めれば速歩になってしまう。駈歩3歩なんて入りそうにない。きれいに全部駈歩で行くことが難しい。

四苦八苦していたら,指導員さんが乗り替わってくれることになった。
見ていたら,それでも最初は「合わないな」とか言いながら探っている状態で,後半何かコツをつかんだようできれいに駈歩で通過するようになった。

運動をやめて,こちらに来ながら放った衝撃のひと言。


「わかりました。こいつ,持ち過ぎちゃダメです」


Σ(=゚д゚=;)え??!!!


指導員さん 「散々『持て,持て』言っててすみませんでした(´∀`;)」


おい(笑)


この後,「持ち過ぎずに」乗ったらスムーズに行けました(笑)。


「これがこの馬の限界かなぁ(´・ω・`)」と,指導員さんは言っていた。

「個体差がありますから,できることとできないことがあるんですよ。その馬なりのいいペースっていうのがありますからね(´∀`)゚+.゚」

う……うん(●´ω`●;)笑

つまり,この馬ではもう詰められないペースにまで詰めようとしていたってこと,かな?
すごい良い馬になると,すっごい詰めても駈歩で行けるんだって。


指導員さん 「小夏さんにも,一度,今外にいる馬(※ランクが上の高い馬)乗ってみてほしいですよ。このくらいの距離4歩か5歩でも行けますよ」


そうか,馬も色々なんだな。
今のお馬さんたちにだって,しっかり乗れているとは言えないけれど。
とりあえず現在のレベルをきちんとものにしたい。
いつどの馬に乗っても,安定した力が発揮できるように。


鹿毛子は疲れたのか「ふー……( ´_ゝ`)」なんてため息をついていたけれど,水も飲んで,人参もおいしそうに食べていたので安心した。濡れたタオルで頭絡の下あたりを拭いてあげると気持ちよさそうな表情を見せた。かわいいなぁ(●´ω`●) 元気そうでよかったよ。

わたしがジャンプできるようになったら,そのときはまたお願いね。
そのときまで絶対に元気でいるんだよ!(。・ω・)人(・ω・。)


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165鞍目 乗りたい欲

2019年5月19日(日) 天気 晴れ

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もうすぐ2歳になる甥っ子に,ベビーイエローのロディをあげました(●´ω`●)♪

RODY ロディ ベビーイエロー

家族には「ロバじゃないの?」と言われましたが,ロディはイタリアのレードラプラスティック社が発売している をモチーフにしたおもちゃです。

ロディの公式通販サイト

もともとバランスボールを作っていた会社の製造だそうで,ロディに乗ることは運動神経やバランス感覚や体幹を養うなど,子どもの発育によいのだそうです。口に入れても安全な素材で,200kgまで耐えられる! すばらしい!(*´∇`*)

甥っ子にあげたら,何も教えていないのに勝手に飛び乗って喜んでいたので,人間には乗れそうな形状の物には乗ってみたくなる本能があるのかもしれないと,密かに思ったよ。

昨年買ったイナリツウさんの漫画 『馬には乗ってみよ』 の冒頭の言葉


人間には「食べたい」以外にも、動物に対する三大欲求があると思います

「触りたい」
「餌をあげたい」
そして
「乗ってみたい」



を思い出す光景だったなぁ。

ちなみに,この漫画のこの後の説明文が秀逸ですごく好き。


この三つめの欲求 「乗ってみたい欲」 は
一部の限られた動物でしか満たすことができません

限られし生き物の中で
有史以来最も人々の乗りたい欲を刺激してきた生き物……

それが『馬』です



(≧∀≦)笑
「 馬 = 最も乗りたい欲を刺激する生き物 」

うん。わかる。わかるよ。
世界中でどれだけの人が魅了されて,乗りこなすことに挑戦し続けてきたことか。



さて,今日も地道に練習。(。・ω・)ノ♪

激しい運動をしてはいけない病気があるわけだけれど,健康のためには運動していたほうがいいのだろうなと,ギリギリのラインを狙ってレッスンに通う小夏。
自重したほうがいいのだろうなと思いつつ,「乗りたい欲」にあらがえない。

「乗りたい欲」ってあるよ,本当に。
普段は皆の中に可能性として眠っているだけなんだろうけれど,この欲を目覚めさせられちゃった人間が馬乗りになるんだよ,きっと。

ちょっとくらい具合が悪くても,仕事が忙しくても,金欠であっても,この欲のせいでせっせと乗馬クラブに通うんだよ。


今日のパートナーは久しぶりのちび馬くんだった(*´ -`)

笑顔で馬房に迎えに行ったものの,手を伸ばすと耳を絞るお馬さん。
頭絡をつける前に,勝手に馬房から顔を出し,通路に落ちた牧草を食べ始めるお馬さん。
どうにか頭絡を装着し,引いて歩くものの,通路上にある他の馬のエサに目を光らせるお馬さん(速歩で通過させてつまみ食い阻止)。
手入れ中も馬装中も,頻繁に機嫌を損ね,しょっちゅう耳を絞るお馬さん。


……安定の「怒りんぼ」具合(笑)。


馬に性格があるって本当ね。
素直なコもいれば,頑固なコもいて,人懐っこいコもいれば,誰にも愛想なんて振りまかないコもいる。隙あらばサボろうとするお馬さんもいれば,不思議と真面目に仕事をしているお馬さんもいる。体調を崩しやすいお馬さんも,頑丈なお馬さんも。

慣れてきたのか,なんだか,そういうものにあまり振り回されなくなった。
最初の頃は,例えば,怒りんぼのお馬さんが耳を絞ったり反抗したりすると,悲しくなったり反発したり,扱いにくさにうんざりしたりしていたのだけれど,今ではそういう感覚がだいぶ静かになった。

「いい馬」も「悪い馬」もいないのだ。
ただ人間がそう決めているだけで。

以前に読んだヨガの雑誌の中で,「物事を主観でジャッジせず,あるがままに受け止めてごらん」というようなことが書かれていたことを思い出す。

「これが正しい」「これが間違っている」,「これが好き」「これが嫌い」,そういった反応が沸き起こる直前の,あるがままを受け止めている状態。その状態が「愛」なのだと,そのコラムの中では書かれていた。

どんなに怒りんぼでも,どんなに扱いづらくても,どんなに無愛想でも,きみのことはそのまま受け止める。その状態は,自分自身にとっても非常に楽で心地よい状態なのだと知っている。


さてさて,前置きが長くなったけれど,自らの「乗りたい欲」を満たすために騎乗。
常歩で蹄跡を歩かせて,馬場を1周したら,今度は軽速歩で。
拍車のせいなのか何なのか,最近,どの馬に乗っても「重い」と感じる機会が減った。
動くんだよ,何でか知らないけれど。
常歩だって元気だし,すぐに速歩になるし,速歩で速度を上げることもできる。
鞭を使う機会もだいぶ減った。手に持っていることはあるけれど,使わないままレッスンが終了することもしばしば。
今日も蹄跡上の横木通過。
何度かやった後に駈歩発進。
駈歩もすいすい。まだ完全にコントロールできているとは言えないけれど。

ここまでできれば,「乗りたい欲」は大体満たされる(笑)。
ここから先は,「もっと上手になりたい欲」の世界。

今日も抑えることに苦労する。
肩を後ろに引いて,身体を起こして,馬の頭を上げさせつつ脚を入れて。
上手くいったりいかなかったり。

うーん……一朝一夕にできるようになったりはしないものだなぁ……(≡ω≡ ;)

【166鞍目に続く】

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166鞍目 落ちたついでに

2019年5月19日(日) 天気 晴れ

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うまのはな(*´ェ`*)笑


やっちゃった……! 落馬です(´∀`;)
ぎりぎりのラインを狙って無茶をしていた罰でしょうか。


最初に言っておきます。

無事でした!
容体が急変したりはしませんでした!
安心してください!

原因は,馬と自分が真逆に進路をとったためで,仲違いして落下した感じです。
物理的に考えて,そりゃあ落ちるだろうと納得の落馬でした(^∀^;)

でも本当に何もなくてよかった…… (´▽`;)ホッ


*・゜゚・*:.。..。.:*・゜


1鞍目から引き続き横木通過の練習。

馬場の長辺に横木が2本。もう1辺には1本。
そして短辺にも1本。

「早目に馬をまとめて」 とアドバイスをいただく。
短辺の横木前でちょっと上手くいくことがあって嬉しい(●´ω`●)♪

その練習の後に,馬場中央に斜めに置かれた横木を追加で通過する練習になった。
障害の練習でよくやるコースと同じ。

ただの横木なのだから,そんなに難しいことはないのだけれど。
なんだろう……わたし最近,馬に走られてばかりのような気がする。
以前は動かなくて困っていたのに,ここ最近は動き過ぎて困る。
拍車が当たっているのかと思い,つま先を内に向けても勝手に前に出てしまう。
拍車のせいじゃないのかな? 何だろうな?
1頭だけにやられるなら馬に何かあるのかもしれないけれど,前回の馬と2頭続けて同じような事態が発生している。
これはわたしに何かある……ような気がする。
でも原因がわからない。

抑えがきかず,ビューンと行ってしまうので,とにかく動きを抑える練習に入った。
お馬さんは横木を通過する度に加速して勝手に動くようになっていってしまうので,最後の横木通過後に停止させることになった。
馬場の対角線上にある横木を通過したら,角で止まる練習ね。
でも,これが難しくて(>_<)。
勢いがついているお馬さんは走り続けたいので,角で止まらずに右に曲がってしまう。
これを止めさせようとして,2回目に挑戦した際に,力技で左に向けようとして大失敗。
体格差が10倍もある馬に,力でかなうわけがないのだ。

わたしは左に,馬は右に,それぞれ全力で曲がった結果……


落馬ヽ(TдT)ノ!


そりゃあそうだ。
激しい動きをしちゃいけないと言われているのに,自分自身に対して謝りたい。
ごめんなさい(´;ω;`)
「あーやっちゃったー……」と思いながら,妙にスローで落ちていく感覚を味わった。
馬場に落ちて少し身を起こし,身体に異変が起きていないか確認する。
恐れていたお腹の痛みはなく,とりあえず一安心。
お尻のあたりから落ちたらしく,腰骨が痛い。でも別の部位に響いたり刺さったりするような痛みはない。ヘルメットがあったために頭も問題なし。首にも異常なし。
身体は動くし,めまいなどの異常もない。

指導員さんが駈け寄ってきて,「大丈夫ですか!?」 と,ものすごい心配していた。
心配かけてごめんなさい。わたしは無事です。

これまでの人生の中でも,「今ぎりぎりのところ通り抜けたな」と思うようなことはあったけれど,今回のことも,もしかしたらそうなのかも。

身体にたいした影響はなかったけれど,気持ちが落ち着くまでに少し時間が必要で,しばし馬場にしゃがんだまま,すぐ傍の馬を呆然と見上げていた。
自分でも意外だったのが,ずっと手綱を握っていたことで,落ちるときも落ちたあとも,右手は手綱をつかみ続けていた。


何年か前に,占い師の女性に 「生きてるんじゃないの! 生かされてるの!」 と力説されたことを思い出した。

うん……わたし,生かされてるみたい(笑)


指導員さんは,ひとしきり心配したあとに,馬のフォローを始めた。


「こいつ(馬)にも悪気はなかったんですよ(´・ω・`;)」


馬のフォローをする指導員さんを見ると,いつも,「何かやらかした子どもを連れて相手の家に頭を下げに行く親御さん」みたいだなと思う。
「出来の悪い息子ですみません……」とか言いながら,全身からにじみ出る愛情……みたいな。
個人的に,こういうの嫌いじゃない。というか,むしろ好き。

わたしは不思議と馬には腹が立たないので(動物や小さな子どもなんて自然現象と同じだと思っているので,ときに手に余る事態が発生してもあんまり驚かないのだ),ただ落馬のショックが身体から抜けていくのを待って立ち上がった。

ふー……うっかり5回目の落馬だよ。やっちゃった。(´;ω;`)

これ,今回は自分一人のことだから無茶も可能だけど,妊婦だったりしたら自分とは別の人間の命も関わっているわけだから(しかも自分よりもダメージを受けやすい)こういう運動は完全にアウトだなと,馬に乗り替わって馬場を走らせている指導員さんの姿を見ながら,ぼんやりと考える。

指導員さんは暴走し気味だったお馬さんを落ち着かせてしっかり止まるように仕上げて(やっぱりプロが乗ると違うね!(・∀・)ノ),戻ってきた。

落馬はショックではあるけれど,今さら「だから馬に乗るのが恐くなった」というようなこともないので,再び騎乗。常歩して軽速歩して駈歩。

腰に少し痛みがあるものの,駈歩しても大丈夫。
横木通過もOK。


指導員さん 「落ちたついでと言ったら変ですけど……」


指導員さん,最後の横木をめちゃ低い(40cmくらい)のクロスに組む。


!(((( ;゚д゚)))
いや,医者に止められてるのに跳んだわたしもなかなかあれだと思うけど!



今回だけ。今回だけだ。手術が終わるまでもう跳ばない(>_<;)
わたしだって自分の身体は大事だ。

まあ,40cmくらいの本当に低い障害で,駈歩の動きの中にきれいに障害が入れば,いつ跳んだのかわからないくらい特別な動きはないんだけどね。
2回ほどやったけれど,あまりにも自然な動きで障害を通過するので,気分は軽くなった。


……生きていれば色んなことがあるさ! うん!.。゚+.(`・ω・´)゚+.゚


今日はここでレッスンが終了。
手綱を伸ばして馬場を歩かせてクールダウン。

お馬さんの首の下の皮(脂肪?)がつかめるので,指導員さんが丸洗いしている間にふざけてもんでいたら,馬に怒られて肩のあたりの服を噛まれた(´∀`;) 
ご,ごめん……よく考えたら,肉食獣が息の根を止めるために噛み付く箇所だよね,そこ。嫌だったね。ごめんね(´∀`;) 


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167鞍目 アリーナ・リターンズ

2019年5月26日(日) 天気 晴れ

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暑かった!!!('д` ;)

朝から気温が上がり,5月とは思えない真夏日の今日。

地球温暖化が心配だ!
東京オリンピックも心配だ!
まずはこの夏を乗り切れるかどうかも心配だ!


いつもは真昼にレッスンを受けていたけれど,生命の危機を感じたので夕方近くにレッスン受講。
この先もこの暑さが続くのかな。暑い時期のスポーツは危険だから,やるなら朝夕に限るよ(>_<) あと,水分補給大事!

クラブに到着したのは,暑さのピークが若干過ぎた頃だったので,それでもなんとか2鞍いけた。様子を見て無理そうだったら1鞍にしようなんて考えていたけれど。

乗馬って,自分だけじゃなくて馬のことも考えなきゃならないから,環境が悪かったら無理はできない。暑い時期は乗りたい気持ちを抑えて,1鞍にしておくべきか。


今日のパートナーは黒馬くんだった。
馬房に迎えに行って,素直に寄ってくる黒馬くんに頭絡をつけて外に出す。

黒いと虫が寄りやすいらしくて,尾を振ったり軽く跳ねたりと落ち着かない。
もうそろそろ本格的に虫よけの出番ね.。゚+.(`・ω・´)゚+.゚
毎年愛用している「馬にも人にも使える天然素材の虫よけ」を買わなければ(ホホバオイルなのでついでに肌がうるおうよ!)。



今日の練習場所は,外の広いアリーナだった。
おおー.。゚+.(・∀・)゚+.゚ ここ使うの2回目!
インドアは空気がこもっていて暑いらしい。


指導員さん 「もう外でも大丈夫でしょ?」


大丈夫かどうかはわからないけど,やってみるよ(´∀`;)
ずっと屋内にいるわけにもいかないから。

とりあえず常歩発進。アリーナの一角を使って輪乗りを始める。
黒馬くんは本当に重かった。全く動かないわけではないけれど,脚を入れても,「のっそのっそ……」といった感じで非常にゆっくりと動くのだ。

先週,「馬が動き過ぎる」と愚痴を言ったばかりだけれど,いきなり真逆の試練がやってきたよ。

このお馬さんの場合,最初に脚や鞭でちょっと強めにビシビシやってしまえば動き出して,その後が楽になるのだけれど,今日は甘かったのか,動き出すまでにだいぶ時間がかかってしまった。
ああ,もう少し厳しくやってもよかったかな(>_<;)!

指導員さんに,脚の位置がもうちょっと後ろのほうが効くと教えてもらった。
実際にやってみたら,本当にそのほうが効いた。
お馬さんはその辺りを触られるのが嫌なので,反応するらしい。

黒馬くんは,手綱を緩めに持つといいんだったと思い出し,拳で抑え過ぎないように気を付ける。

それから,駈歩を継続させたり前に出したりするための,走行中の脚。
わたし,これまでずーっと,「2歩に1回」入れていたらしい。
駈歩の大きい揺れに合わせていたつもりだったのだけれど,実際にはその間に馬は2歩進んでいたようなのだ。「1歩に1回入れて」と言われて倍速のリズムで脚入れてみたら,効きが全然違ってびっくり。w(゚o゚)w オオー! なんだ,加速しようと思ったら,結構速いペースで脚入れていいんじゃない。
そういえば,競技会で,このくらいのペースで脚入れてる選手見たことある。
……わたし全体的にのんびり乗ってるのかな (´▽`;)


軽速歩して輪乗り横木通過。
駈歩して輪乗り横木通過。

輪乗りでの横木通過,一応できるようになってるな。半年くらい前に同じことをやって,全然できていなかったことがあったような気がするよ。踏み切り合わせにはまだ苦心しているけれど。

手前を変えて,同じことを繰り返す。
ペースを一定に保って,内方姿勢を意識して,横木の真ん中に誘導して,きっちり歩数が合うように。
お馬さんも,疲れてきて遅くなったり,何故かやる気になってみたり,色々あるようなので,その生き物に乗って「正確に」やろうとすると骨が折れる。

そして,アリーナで練習していると,「人に見られること」に慣れてくるなぁと思った(^_^;)
実際に馬に乗っていると必死なので,誰かに見られていようがいまいが関係なくなるのだけれど,ずっと以前には,人に見られていると気が散って仕方ない時期があったように思う。

暑いし虫はいるし馬は重いしで,かなり体力を消耗したけれど,これでも,まだ本格的な夏って到来してないんだよね? 7月や8月はどうなることやら。体力が持つか心配だなぁ('д` ;)

【168鞍目に続く】

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168鞍目 ハミ受け・リターンズ

2019年5月26日(日) 天気 晴れ

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父の埼玉土産 桐でできたお馬さん


暑い日の 夕暮れ時に 二鞍目 夏の気配を 肌で感じる
(五・七・五・七・七)


外の広いアリーナで練習していたので,せっかくなので,ほんのちょっとだけ,低~い障害を跳んでみる。(身体のためにこれ以上は自粛)

駈歩で左にぐるっと回って,長い助走距離をとって,クロスバー障害を,ひょいっと。
一回目は直前でボロをして停止してしまったのだけれど(止まるような気がしたので落ちたりはしなかった),二回目は軽く跳んだ。

広い馬場で,わざわざ遠くから障害目指して走っているのだから,馬に対しては「もちろん跳ぶつもりで向かってるよね? 跳ぶよね?」という気持ちでいる。

でも,大抵の馬は,反抗するときは障害の直前で反抗する。人間目線で考えると,「跳べないなら直前で止まらないで,もっと早めに嫌がってくれればいいのに」と思うのだけれど,馬としては,いざ跳ぶ段階になってから「無理!」という気持ちになるのだろうか。それまでは跳べるような気持ちで障害に向かっているのだろうか。それとも,跳べないことは障害に向かう段階からわかっているのだけれど,「走れ」という指示までは受諾できるから,とりあえず走ることだけはやって,跳ぶときになって拒否するのだろうか。

理想的な踏切でジャンプできるかどうか,わたしのような素人は直前までわからなかったりするけれど,お馬さんも直前までわからないのかな。

馬の視野って広いけれど,立体的に物を見るのは苦手だという話を聞いたことがある。
だとすれば,障害までの距離は,人間以上に捉えにくいのかもしれない。



そして,この日の後半にレッスンでやったことは,

ハミ受け

でした。ヾ(=^▽^=)ノ

もう,正直に言って,謎(笑)。
ハミ受けは壮大な謎に包まれている。
「踏み切り」以上に攻略が難しいかもしれない。


例えて言うなら,外国に行って,やっと簡単な言葉を覚えて,少し意思疎通図れるようになってきたな(*´∇`*)♪ と思っていたところで,突然複雑で効果的な使用法のわからないジェスチャーを教えられ始めたような感じなのだ(´∀`;)笑


「え,待って。何それ,どうやってるの? てか,どうなってるの? ネイティブ(プロ)は皆やってるみたいだけど,これ……何?」


実は冬に一度,ハミ受けについて教えてもらったことがあるのだけれど,それがどういう状態なのか,きちんと理解できていなかった。よくわからなかったので,言われるまで意識の外に放り出していたのだけれど……ついに戻ってきたよ,「ハミ受け」が!


騎手の基本(推進とハミ受け) ←理論的にはこんな説明がされているものです。

脚で生み出したエネルギーをハミで受ける?
今後,より高いパフォーマンスをしていくためには,必須らしい。


それで,やってみたわけですよ。「ハミ受け」の練習を。


内方姿勢取らせて,脚で推進かけながら,こう……左右にくいくいって(表現が難しい!)
手綱ちょっと長めに張って,軽く「ハ」の字にとって,イメージとしては「ここにハミがありますよー」と,軽いコンタクトでわからせて(グイグイやるのはNG),本当に「ハミ受け」の言葉どおり「受けさせる」。見た目は,馬があごを引いているというか,鼻先が下向いているというか,そういう状態になる。

「すぐに切れてしまう糸を軽く張っている感じ」だそうで。
大雑把にやっていたらとても感覚がつかめそうになかったので,神経研ぎ澄ましモードに入る。
こういう地味な作業ほど集中力が必要で,集中するあまり,一瞬周りの音が消えたような気がしたよ。何かつかもうと必死になっているときって,そういう風になったりするよね。

この世界に,自分の手と手綱とハミと馬の口と頭しか存在していない……みたいな。

最終的には指の操作でできるようにするんだって。

馬が顔を上げちゃうと,指導員さんは 「あ~逃げられた!」 と言っていた。
「逃げられる」って表現するのか,これ(´・ω・`)

でも,何度か「ああ,こんな感じね!」という状態を経験した。数秒で終了したけどね!

案外停止しているときのほうがやりやすかった?
動かしていると,内方姿勢を意識し過ぎて小さい円を描いてしまっていたので,なんか全体的に難しかった。


指導員さん 「一度馬場のほうでがっつりやるといいかもですね(´・ω・`)」


そうですねー(。・ω・) 1時間とか時間とって,ハミ受けだけ特訓すると効果上がるかも。
わたし案外そういう一見つまらなさそうな練習に耐性あるよ。(o^∇^o)ノ
お馬さんがイライラせずに付き合ってくれるかどうかは何とも言えないけれど(^_^;)

それでも,今日,ほんの一瞬でも 「ああ,こんな感じね!」 がつかめたのは大きかったと思う。
なかなかその状態に持っていけなくて,できても次の瞬間には戻ってしまったのだとしても,それがどういう感じかっていうのがわかっていれば,あとは何とかしてそこに持っていく方法を見つけ出して,できるだけ長く継続できるようにしていけばいいのだから。
駈歩とか,他の技術と一緒だよ,きっと。
ハミ受けも頑張ろう(*´∇`*)♪


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169鞍目 癒しの馬

2019年6月15日(土) 天気 雨

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梅雨時の 洗濯部屋干し 時を待つ 飛び立つ前の 蝶々のように

短歌も地道に続けています(*´∇`*)
いつも締切ぎりぎりに即興でひねり出しているので,瞬発力はつきました(笑)


*・゜゚・*:.。..。.:*・゜*・゜゚・*:.。..。.:*・゜


先週,競技会の観戦に行き,そこで初めてブログの読者さんにお会いすることができました。なかなかこういう機会もないので,お声かけいただけて嬉しかったです(*^_^*) ありがとうございました。

基本的に「ブログは内緒♪」ということにしていますが,日本の乗馬人口は少ないし,馬術界も狭いので,いずれ,こんな日が来ると思っていました(笑)
見る人が見れば分かるだろうなって,覚悟はしてましたよ!ヾ(=^▽^=;)ノ
でもお会いできて本当によかったです。また応援に行きますね☆


*・゜゚・*:.。..。.:*・゜*・゜゚・*:.。..。.:*・゜


さて,雨の降る中,しばらく振りの乗馬。

前日に仕事で色々あって凹んでいた。
大抵のことは家に帰るまでに忘れるし,次の日にまで気分を引きずるようなことはないのだけれど,この日は朝起きても重い気持ちが続いていた。何がどうなっているのか,最近涙もろくて,一人でよく泣く。

誰かに会う時は,暗くならずに笑顔でいたいと思うものの,そんな風に振る舞う元気も出ないなぁと悩みつつ,乗馬クラブに向かう。
大丈夫。わたしお客だもん。どんなに暗い顔してても馬には乗せてもらえるし,乗り方だって教えてもらえる。大丈夫さ。

雨でも馬に乗りに来ている人はたくさんいて,外の馬場では雨に打たれながらのレッスンが行われていた。すごいな。強い子になるね!(・∀・)ノ


蹄洗場には,おなじみのチビ馬がつながれて待っていた。長い放牧期間明けで,少々ダルそう。そして馬体にはいくつもの小さな傷ができている。

どうして放牧するたびに傷をつくってくるんだろうね,きみは(*゚∀゚)っ
どんな過ごし方をしているのか,一度見てみたいよ。

馬を前にして,ちょっと気持ちと表情が緩む。

ブラッシングと裏掘りは指導員さんがやってくれていたので,馬を撫でながら馬装をする。チビ馬くんは若干迷惑そうに耳をしぼったものの,大人しく触らせてくれた。だって動物ってあったかいんだもん.。゚+.(´;ω;`)゚+.゚ 触りたいじゃない。やわらかいし。
あ,あれだよきっと。癒しホルモンのオキシトシンが分泌されるんだよ。スキンシップによって癒しがもたらされてるんだよ。

馬装の済んだお馬さんを引いてインドアの馬場に行き(すまない,キッズたち……大人のわたしが雨に濡れない馬場を使わせてもらうぞ),いつものように騎乗。


うふふー(*´∇`*) 高いー♪ 楽しいー♪
お馬さん動いてくれるー♪


普段,主に技術の習得や向上を目的として練習に励んでいるわけだけれど,乗馬をする目的って,たぶんそれだけじゃない。自然に囲まれた場所で馬に乗って運動していると,変な力が抜けるというか,何か,心身ともに浄化される感じがする…….。゚+.(´;ω;`)゚+.゚

このクラブがすごくいいなと思うのは,技術はしっかり教えてもらえるし,色んなチャレンジもさせてもらえるのだけれど,たとえできなくても,「できない貴様はクズだ!(゚Д゚)!!」みたいに罵声を浴びせられたりせずに許容してもらえる点(そうでないクラブがあるのかどうかも不明だけれど)。レッスンの目的によっては厳し目に指導されることはあるけれど,「罵倒」や「否定」や「語気の荒さ」と「厳しさ」って全くの別物なのだ。チェーホフの名言 『優しい言葉で相手を征服できないような人間は,きつい言葉でも征服できないよ』 を,なんとなく思い出す。


お馬さんは,長い放牧期間の後にしては従順だった。
常歩も元気にするし,すぐに速歩にもなる。
ずっと前は,このお馬さんは「重い馬」に分類されると思っていたけれど,最近ではそうでもないなと思う。蹄跡を外れようとするワガママは少しあるけれど,前進気勢はあることが多い。
……きみ,こんな馬だった? いや,動くほうが乗りやすいからいいんだけど。


今日も「跳ばない障害の練習」を行う。


蹄跡上に横木が置かれる。

ペースづくり。

馬をまとめて,勢いにまかせて行かせない。

踏み切りを合わせる。


気を付けているけれど,色んな点を,ちょっと失敗する。
失敗していいと思っているわけではないけれど,自嘲的に 「ああ失敗しちゃった」 と笑ってしまう。そしてまた,気を取り直して次に挑戦。上手くできるとすごく嬉しい。

このときになって,自然と笑えるようになっている自分に気付いて,びっくりする。
昨日から引きずっていた,あの暗くて重い気分が吹き飛んでいる。
無理せずに笑顔になれるって素敵。

わたし,本当に,ここに遊びに来てるんだなぁと思った。
長い人生を歩む上で,どこかで気を緩めたくて。
ちゃんと自分の気持ちをほぐせるものを見つけられてよかったと,心底思った。


人は色んなことをするけれど,結局は,どんなことも,明日を生きるエネルギーが欲しくてやっているのだろうと思う。そして,長く付き合えるものは,人でも物事でも,その関わりの中からエネルギーが得られるものなのだ。だって,奪われるばかりじゃ生きていけない。

乗馬にはエネルギーを費やしているようでいて,実は馬からエネルギーをもらっていたんだなと思った。ありがとう。

【170鞍目へ続く】

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170鞍目 力を横に逃がす

2019年6月15日(土) 天気 雨

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雨の中,地道な練習を続ける。
上達しているような,していないような。

「前へ前へ」と,ガツガツ上達を目指して頑張る練習も楽しいけれど,そうじゃなくて,一鞍一鞍丁寧に,「今日の乗馬を楽しむ」練習もいいものだ。

人間は生き物だから,「いつも同じ調子で」というわけにはいかない。
馬だってそうだろう。
みんないつも,何らかの事情を抱えながら,日々を生きていく。



引き続き,跳ばない障害の練習。
勢いにまかせて前に出てしまうお馬さんを抑えて,思い通りのペースをつくる練習。
駈歩で蹄跡を走らせながら横木通過を行う。

前に出ればいいってものじゃないよ。
大切なのはペースコントロール。
人生だって,わけがわからないまま駈け抜ければいいってものじゃない。
ちゃんと自分を制御できて,思い通りにならない事態にも冷静に対処できて,できるだけ理想的な動きができるように試行錯誤を重ねていく。そして,力を抜いて楽しむことも忘れずに。

走行中に手綱を持ち直すクセを指摘された。
前にも指摘されたけれど,どうも「長くなってきたな」と思うと,無意識にパッと放して持ち直すということをしてしまっているらしい。で,その放し方が派手なので,放した瞬間に馬が自由になってしまい,せっかくペースをつくっていても,そこで台無しになってしまうのだそうだ(´∀`;)

本人にあまり自覚のない悪いクセって,やっかいだなぁ(≡ω≡;)
しばらく意識して我慢するしかないな。


今日のお馬さんは,何故か勢いづいて前に出たがる感じだったので,「行かせない」ことが主な課題となっていた。

指導員さんには 「コーナーを利用して」 とアドバイスをいただく。
隅角を曲がる際には,どんなに速く走っていても少しはスピードが落ちるので,それを機にペースダウンさせるのだ。
身体は後傾気味に。手綱もきちんと持っておく。

これが結構効いて,馬のペースコントロールが少し上手くいくようになる。
ただ,最後の最後,どうしても理想的な状態まであと一歩及ばない。
手前を変えながら,1人で10分以上格闘し,ついに指導員さんから声がかかった。


指導員さん 「……替わりましょうか?(´・ω・`;)」

小夏 「お願いします……(´;ω;`)」


あ,これ,あの感じに似てる……と,馬に乗り替わって蹄跡を走らせている指導員さんの姿を見ながら思う。
自分ではどうしてもビンの蓋を開けられなくて,他の人に「お願いします。開けてください」と頼むときの感じ。現時点の自分の力ではどうにもならなくて,降参して,より力のある者に託す感覚。

しかし,本当に,すごいなぁプロは。
同じ馬に乗って,どうしてこうも違うのか。

指導員さんは蹄跡を何周か走らせて,馬を良い感じに仕上げると戻ってきた。
コツを伝授することが難しいらしく,どうアドバイスすればいいものかと悩んでいたけれど,何とか言葉にして出てきたアドバイスがこちら。

「前に行く力を横に逃がす」 というもの。

……(=゚ω゚=;)?

「前へ前へ」行こうとする馬の力を,脚や手綱の操作で横に逃がして,エネルギーを前に進むことだけに集中させない……という,わたしには高度に思える技でペースをつくっていたらしい。
でも,これ,コーナーを利用して勢いを削いでいたときと,原理は同じなのだ(たぶん)。

指導員さんが調整した馬に乗ると,当たり前だけれど,ものすごく乗りやすかった(素直に収縮してるんだよ馬が!)。
指示された通り,同じように蹄跡を走らせ,ペースをつくって踏切を合わせて横木を通過する。
遊園地の乗り物かと思うほど楽に上手くいく。
2~3回良い状態で走行させて,褒められながら終了。


指導員さん 「そうそう! 上手上手! 最後よかったですね!(・∀・)゚+.゚」


う,うん……。でも,これ,わたしの実力っていうか,その直前に,あなたが馬をまとめてくれたのが大きいような気がするの(´∀`;)笑
いつか,指導員さんの力を借りなくても,この状態にまで仕上げられるようになりたいです。


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