馬々とりんごの日々

UMAUMA TO RINGO NO HIBI 初心者の乗馬日記です。 記録のために書いています。 これから乗馬を始められる方の参考になれば幸いです。

181~200鞍目

181鞍目 手綱を放して障害を跳ぶ

2019年9月16日(月・祝) 天気 雨 のち くもり

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2019茨城国体の記念切手
郵便局窓口で絵柄指定でバラ売りもしてくれます(*´∇`*)♪


騎乗中も降りてからも,「大丈夫そう」が2回続いたので,そろそろ本格的に復帰を試みます。

朝から雨でしたが,乗馬クラブに向かう頃には上がっていました。


今日のパートナーも,ちび馬くん。うふふ(●´ω`●)3連続♪
馬房から出してきてブラッシングをしているときに,拍車傷までいかないものの,拍車の当たる部分の毛が薄くなっているのを発見して,ショックを受ける。
こ,これ,わたしがやっちゃったのかな('д` ;) でも一昨日騎乗後に手入れしてるときはこんなんじゃなかった……。
今日わたしが乗ることで本格的に傷になってしまうのではないかとひやひやしていたのだけれど,練習後に降りて見てみたら,特に悪化はしていなかったのでホッとした。今週の仕事はこれで終わりだろうから,よく休んで治すんだよ~。


さて,馬装を完了させて,レッスン開始。
今日は退院後初の2鞍。頑張るぞ!

先週や一昨日と同じく,騎乗して腹帯締め直して鐙の長さ確認して常歩発進。
ちび馬くんは健気に頑張る。

速歩発進して,軽速歩。馬と自分の身体をほぐす準備運動。
巻き乗りして半巻きして手前を変えて速歩(正反動)をやって……

常歩から駈歩発進。継続して巻き乗り。
速歩にして半巻きで手前を変え,速歩からの駈歩発進。

なんだかすごい楽になったのよ,この一連の流れが(*´ェ`*)
フラットワークをする中で,できなくて四苦八苦するようなことが激減した。

馬場2級取れるくらいになると,この「準備完了」の状態までがスムーズに済むので,その後の課題練習に早く入れて嬉しい(*´∇`*)


そして当たり前のように障害飛越の練習。
まずは軽速歩で横木を通る。1本から始めて2本。中央を通れるように誘導する。

横木2本の通過が終わると,最初の横木が低いクロスバーに組まれる。
軽速歩で向かうのだけれど,直前で勝手に駈歩してジャンプするちび馬くん。
身体が小さくて肢も短いので,勢いがついているほうが跳びやすいのだ。

クロスの高さが少し上げられ,もう一度。
そしてクロスの先に低い垂直障害がつくられる。

軽速歩で入って駈歩で抜け,そのまま直線で停止させる……という流れを何度も繰り返す(ちなみに全部左手前)。


そういえば,わたし,ジャンプ後に短い距離で馬を停止させることができるようになってきてる。以前は全然止められなくて,力づくで頑張って止めようとしてたのに(そして振り切られてたのに)。
それから,練習用のグローブが何故かとても長持ちしている。前は生地の厚い物でも,あっという間に穴が開いてしまっていたのに。


ふと気付いたら変化していることがいくつかあって,一体いつからそうだったのだろうと不思議に思う。


クロス→垂直のジャンプ練習を何度か繰り返して馬を停止させていると,指導員さんがやってきた。


指導員さん 「そしたらね,今度はこれをこうして」


手綱を馬のたてがみの上で,ひとまとめに結んでしまった。


指導員さん 「これで障害の直前まで誘導して,跳ぶときに両手を手綱から放して,腕を横に広げた状態で跳んでみましょう」



ナンデスッテ!!??Σ(=゚ω゚=;)!!!!!!



……手綱を持たない状態で(両手が完全にフリーになっている状態で),馬に乗ってジャンプするんだってさ(´∀`;)
誘導はしなきゃならなきから,障害の直前で手綱を放して,両手を横に,地面と水平に広げて,その状態で飛越する馬の動きについていく,という練習らしい。

指示が出たときに,「恐い(>_<)」 よりも 「やってみよう(・∀・)」 と思った自分にびっくり。

調馬索つきの馬上体操で,駈歩で手綱放して乗ったことあるけど,ジャンプだとどうなのかしら。
考えていても仕方がないので,やってみることにする。


短く結ばれた手綱を持って,軽速歩で蹄跡を走り,障害に向かう。
馬はさっきまでやっていたことと同じだから,跳ぶ気でいる。

障害の直前,1歩か2歩前で 「放して!」 と指示が来て手綱を放し,両手を横に広げる。ほぼ同時に馬が駈歩になり,クロスバー障害を踏み切ってジャンプ! 蚤跳びで続けて垂直障害(約40㎝)をジャンプ!


飛越後に手を戻し,手綱を持って馬を停止させる。


小夏 「……」

指導員さん 「……」


小夏 「なんかすごくわからない!Σ(=゚Д゚=;)」


指導員さん 「最初だからね! これもやってるうちに慣れるから!(^∀^;)」


人生初の手綱放しの障害飛越をした感想は,「え,これでいいの? なんかちょっと違くない!?」 という,違和感満載なものでした。


指導員さん 「随伴するんだよ。跳ぶときに軽速歩のときみたいに軽く腰浮かせるの。手綱あってもなくても同じだからね?」


手綱を放したことに意識が向き過ぎて,随伴ができていなかったことが違和感の正体らしい。
ああ,でも,できた……よかった。たった一回でも,経験があるのとないのでは大違いだ。


【182鞍目に続く】

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182鞍目 手放しのバウンス

 2019年9月16日(月・祝) 天気 雨 のち くもり

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乗馬の帰り道に見た彩雲.。゚+.(*´∇`*)゚+.゚


一鞍目に手綱を持たずに障害を跳んだわけですが,その続きです。

最初にわけもわからずやってみて,これでいいのかどかもわからない違和感を覚えたのだけれど,それでも2~3回繰り返しているうちにコツを覚えたようで,マシになってきた。

慣れるまでは,「人間が慌てて,腕ぐるぐる振り回しちゃってる」 と指摘され,その姿のカッコ悪さを想像して恥ずかしい思いをする(´∀`;)笑

ちなみに,ネット動画を検索していたら,このときのわたしと同じような状態になっていると思われる子の動画を発見しました。



ね,人間が馬の上でバタバタしてるでしょ?

慣れてくると人間がブレなくなって,こんな感じになる。
低い障害に速歩で入って駈歩で抜けていくので,今日わたしがやった練習内容に一番近い動画かな。

 

もっとベテランぽい人の動画。

 

ここまでくると,もはや「練習」というより「訓練」という言葉のほうがしっくりくる。

さてさて,上の動画も複数の障害を蚤跳びしていますが,わたしのほうも,少し慣れたら障害が一つずつ増やされていきました。

最初は「クロス→垂直(約40cm)」だったのだけれど,

「クロス→垂直→垂直」になり,

「クロス→垂直→垂直→垂直」になり,

最終的には4つの障害を使ったバウンスの練習を繰り返す。
もちろん今日は手放しで!

最初は「うそぉ!?Σ(´д`;)」と思ったような練習だけれど,やってみると意外とできる('▽'*)ノ
検索すると結構動画が出てくるので,世界中で行われている練習方法みたい。


一度,手放しの飛越中に,ややバランスを崩して,「落ちる?」と,一瞬ひやりとする場面があった。
手につかんでいる物がない分,身体のバランスには敏感になっていて,たぶん,手綱を持っているときであればそれほど気にならなかったくらいの重心のズレに,危機感を覚えるのだ。

とっさの出来事で,無意識に行ったのだけれど,第一の対処法は 「気を強く持つ」。

「あぁ落ちる。もう無理……('A`;)」とか弱気になったら,本当にそのまま落ちると思った。

救急救命講習に行っても思ったのだけれど,緊急時に恐怖に竦んで何もできなくなるのは最悪だ。「何もしなくたって死ぬんだから何かするんだよ!(屮゚Д゚)屮 」と,わたしはこういうとき,怒りに似たパワーが沸き起こるのを感じる。

で,気を強く持つと身体に力が入って,バランスを立て直せたので,無事にバウンスを通過し,手綱を取り直して馬を止められた。

あきらめちゃダメです(´∀`*)笑


手綱放しのバウンスも,一回ごとに全力で改善を試みているので,徐々に安定感が増していく。


指導員さん 「いいよいいよ! やる度によくなってる!(・∀・)」


そりゃあ,こんな決死の覚悟で挑んでるもの,上手くならなきゃ嘘だぜ(´∀`;)

よくなってきたところで,手綱放しは終了。
今度は手綱を持って同じ障害(4つのバウンス)+2歩先のちょっと高い垂直障害を跳ぶ。

手綱を持っていると少し楽……なんてことは全くなくて(ええ,それがもうびっくりするほど「手綱を握っているが故に安定感が増す」なんてことはないのですよ!),手綱放しのときと同じ真剣さでバウンスに挑む。

実は,この手綱を放してジャンプをする練習の前に,馬が飛越中に左に寄れていくから直してって話をされていたのね。

【ジャンプをしながら寄れていく馬の参考動画】


本当はバウンスの最中にも馬をまっすぐにできるように手綱で調整しなければならない。
でも,何だか上手くいかない……というより,余裕がなくてできなかった。

ところが……! 
手放しのバウンスの練習をした後だと,これができるようになってる!

ジャンプをする馬の動きについていくのに,腕が必要ないとわかると,心に余裕ができるというか,腕がフリーになって手綱操作ができるようになる。

これにはびっくり w(*゚o゚*)w
こ,こんなところに効果の出る練習だったのか……!Σ(=゚ω゚=;)

指導員さんに褒められて嬉しくなる小夏(●´ω`●)
お馬さんはジャンプを終えるごとに小さくUターンして指導員さんに向き直り,「お仕事はまだ終わりませんか?」 と訊いている風情だったけれど,あと少し練習は続いた。

バウンス+垂直障害(約60㎝)のあとに停止する練習ばかりしていたので,今度はジャンプ後に駈歩を継続して,馬場を半周回って思い通りの場所で停止する,という練習。お馬さんはさっきまでの習慣でジャンプ後に止まりたがるのだけれど,脚で継続させて,狙いを定めた場所で止まれるように加減しながらブレーキをかける。
2回ほどその練習をして,まあ大体できたので(´∀`;) 終了。

馬場をゆるゆると歩かせて整理運動。
やっと終わったね,お疲れさま。

復帰後初の本格レッスンでしたが,新しい練習ができて,すごく面白かったです(*´∇`*)♪


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183鞍目 嵐のあとに

 2019年10月19日(土) 天気 雨 ときどき くもり

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ようやく乗馬に戻ってこられました。(*´∇`*)♪

前回,「やっと本格復帰した!」と思ったところで,競技会(☆がたくさんついているので出られない),国体と続き練習ができなくなっていました。
国体の仕事が終わり「今週末こそ乗馬に!」と意気込んでいた矢先に,台風19号が本州上陸。
わたしの住んでいる地域でも甚大な被害が出て,やむなくキャンセルし,対応に当たりました。

正直,まだ完全に復旧してはいませんし,今日の休みも交替で取っているものなので,明日は現場の仕事に戻ります。
「こんなときに馬乗りに行くなんて不謹慎な!」と声が上がりそうな気はしましたが,いや,もう,ちょっとでも乗れるときに乗っておかないと,乗れなくなる! と覚悟を決めて行きました。

人生いつ何が起こるかわからないんだよ!(>_<;)
やりたいことがあるなら,ときには人の顔色無視してでも貫かないと!


*・゜゚・*:.。..。.:*・゜


というわけで,約1ヶ月ぶりにクラブへやってきた今日。
台風が過ぎ去ったあとの,雨の休日。

クラブ周辺では大きな被害はなかったようで,馬たちもスタッフたちも皆元気だった。

今日の練習相手も,ちび馬くん(笑)。ちょっと見ない間にすっかりモフモフの冬毛になっていた。
早いなー。1ヶ月居なかったから,ちょうど生え変わる時期を全然見なかったなぁ。前回乗ったときは短くてツヤツヤした夏毛だった。

冬毛にはなったけれど,乗り心地は特に変わらない(´∀`*) 笑

最初ちょと重めの常歩から始まり,いつものフラットワーク。
特にワガママをすることもなく,指示には従ってくれる。
様子を見ていた指導員さんがひと言。


「この馬,『真剣にやらなきゃ』って顔してる (・∀・)゚+.゚」


そ,そうなのか?(´∀`;)
わたしこのコにそんなに厳しくした記憶ないんだけどなぁ。

常歩,軽速歩,駈歩とやって,細々とした指摘を受ける。


・やや前傾気味なので肩を後ろに
・つま先を内に(拍車を無駄に当てない)
・拳上がらないように
・馬の首を下げさせない


久しぶりだから,基本的なことを思い出していこう!
乗っていなかった期間が長いと,もう動いてくれるだけでありがたいような気持ちになるのだけれど,こういうときこそしっかり細かい点を確認したほうがいいのだ。


フラットワーク後にジャンピングの練習。

まずは蹄跡上の離れた場所に(長辺にそれぞれ1本ずつ)横木が置かれ,その上を軽速歩で通過していく。速歩でも踏切を合わせるように頑張る。そして駈歩でも横木通過。横木だから跳ねないのに,通過時にツーポイントになってしまう小夏。

2~3周やって,障害が組み立てられる。
最初はクロスバー障害がひとつ。軽速歩で向かって跳ぶ。すんごい低いので,ジャンプ後も速歩のまま(笑)。そのまま速歩を継続させて,方向転換し,反対方向からも跳ぶ。

その後,駈歩でクロスバー障害を跳ぶ。
障害の数が増やされ,今日は3つのバウンス。

随伴の仕方が,「あれ? これでいいんだっけ?」 と,わからなくなり,指導員さんに相談。
何だかわたし,跳ぶときにただ上に伸びてるだけのような気がするんだ。
指導員さんは「それでいいですよ。きれいにできてます」と回答。「随伴と言っても,跳ぶとき楽なようにちょっと腰浮かせるだけです」とのこと。

何回かそのままバウンスの練習を重ねる。
走って跳んで止まって愛撫。
走って跳んで止まって愛撫。

障害に向かう間にもスピードコントロールが要求される。
駈歩発進して勢いつけて,少し抑えて,障害に向けて気勢を増す……という3段階。

ああ,でも今日は,暴走することもなかったし,追っても動かないこともなかったから,よかったな。


指導員さん 「障害調子いいですね! 馬の動きの邪魔してないからいいんですね!」


そ,そうかな(´∀`*;)
それよりわたしは,最近このお馬さんには誰か上手な人が乗っているんじゃないか疑惑が浮上してきたよ(そしてわたしはその恩恵に預かっているのではないか疑惑)。

バウンスがそこそこできていたので,その3歩先に少し高めの垂直障害が設置される。
バウンス通過後に,遠いのか近いのか判断して対応しなきゃならないのだけれど(速度調整して踏み切りを合わせる),今日はそこまでの余裕がなかった……。低い障害だから,多少踏切が合わなくても跳んでくれるので,それに甘えてしまった感じ。

はあぁ……もう少し冷静に,色んなこと考えながら,お馬さんに頼らずにできるように頑張ろう(; -д-)ノ

そして久しぶりのミニコース練習。
3つのバウンス+垂直障害 の後,次の隅角の少し前から斜めに馬場中央に入り,そこにある垂直障害を跳ぶ。跳んだら停止。
馬場へ入る角度を間違えて外に膨らんだりしながらジャンプ。
カーブを描きながら真っ直ぐ障害に向かうって,結構技術がいるなぁ。

バウンス後の垂直障害と,最後の馬場中央の垂直障害は高さを上げられ,最後は70㎝くらいだった。
うん,少しだけ感覚が戻ってきたような気がする。


【184鞍目に続く】

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184鞍目 繊細に

 2019年10月19日(土) 天気 雨 ときどき くもり

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東洋医学的には,
休日に休むと楽になる人は「気虚(ききょ)」と呼ばれる「エネルギー不足」の状態で,
運動すると楽になる人は「気滞(きたい)」という「エネルギーが滞っている」状態なのだそうだ。

わたしは馬に乗った後はものすごく爽やかな気分なので,たぶん「気滞」なのだと思う。運動するとすっきりする。

このところ緊急で重要な仕事が多くて気が詰まっているみたいなので,こういうときこそ,家に引きこもったりしないで,馬乗りに行こうと思う。

緑に囲まれた環境で,馬に乗って走らせて風を切れば,滞っていた気も全部きれいに流れていくよ('▽'*)♪

わたしにとって乗馬は,もちろん上達することも楽しみの一つなのだけれど,良い状態で生きていくために必要なことでもあるのだと思う。

乗っていることに意味があるの。
上手くならなかったら意味がないとか,そういうものじゃない。


*・゜゚・*:.。..。.:*・゜


2鞍目は外のドレッサージュ馬場へ。
雨の合間の曇り空で,広い馬場には水たまりがいくつもできていた。

馬場のレッスンなので,正反動の速歩を念入りに練習する。

「もうちょっと深く座って」
「後傾して」

とアドバイスをいただく。

国体で見た馬場の選手の姿勢を思い出し,マネしてみる。
あんな風にできたら,カッコいいものね。


国体を見に行って,一番感じたことは, どんなに上手な人(と馬)だって間違うし,できないことはあるし,勝てないこともある ということ。

だから,間違うこともできないことも勝てないことも,全然落ち込むようなことじゃないんだなぁって。


そして速歩で巻き乗りの練習。円がガタガタになり苦笑い。
うーん……そんなに難しいものではないはずなんだけどなぁ(´∀`;)

指導員さんに,「手綱で壁をつくる」ことと,「外方脚で押し込む」ことを教わる。

ちび馬くんは一度,馬場の入口で外に出ようとする悪事を働いたので,入口付近で「外に行かせない」ことに注力することになった。
こういうとき,手綱だけで動かそうとするのは無理なのよね(; -д-) 「外方脚で押し込む」というのがかなり効果的だということがわかった。


次に,停止から常歩,常歩から停止,停止から速歩,速歩から停止,停止から駈歩,駈歩から停止……と,丁寧に練習していく。

ジャンピングのアクティブな練習も好きだけれど,ドレッサージュの静かな練習も好き(*´ェ`*)♪

駈歩で外の馬場を走らせながら,そういえば,駈歩が恐い時期もあったなと思い出す。
何であんなに恐かったんだろう。落ちそうだと思ってたのかな。
今では,ただ走らせているだけなら,そう簡単に落ちないことを知っているのと,もっと恐い練習をしていることで,恐いとは思わなくなった。

何度も「動かしては停止」をくり返していたのだけれど,指導員さんに,より軽い動作で止めるよう指示を受け,1回目より2回目,2回目よりも3回目……と徐々に小さな動きで止めるようにしていく。

速度調整も停止の合図も,「手綱を引く」ではなく,「拳を握る」。最終的には「薬指の動きだけで」できるようになるといいらしい。

これ,ほんのわずかに薬指あたりでぐっと握っただけで馬に伝わって,止まってくれたとき,ものすごい嬉しいの!(*´∇`*)
なんていいコなの!.。゚+.(☆゚∀゚)+.゚ って愛しさ大爆発する(笑)。

相手が人間でも動物でも,自分の意図を汲んでもらえたときって感動するくらい嬉しいのね。


「乗馬は,上達すればするほど繊細になっていくんですよ」 と指導員さんは言っていた。


馬への伝え方はたくさんあって,人によっても馬によってもやり方は全然違う。
上手な人というのは,「伝え方」が上手いのだそうだ。

コミュニケーションって不思議だな。
どんなに怒鳴って主張しても伝わらないことがある一方で,ポロッともらしたひと言で最も伝えたいことが伝わってしまう瞬間もある。

馬といい関係を築いていきたいと思った。


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185鞍目 同じ位置から

 2019年10月22日(火・祝) 天気 雨

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即位礼正殿の儀で祝日です。
家で儀式の様子を見てから乗馬に向かいました。
雨だけど,少しでも乗れる機会があるならクラブへ行きたい。
乗れるときに乗っておこう!.。゚+.(・∀・)゚+.゚



今日はジャンプのレッスン動画を指導員さんに撮影していただいたのだけれど,帰宅してから見て結構打ちのめされてる(´∀`;)
馬上でバタバタしてるし(主に拳が上下している),踏み切りも馬が合わせてくれているのがわかる回もあり,ほんっと自分たいしたことないな……! っていうのが身に染みてわかって,動画見ながら無言になってる。

い,いいんだもん(; >д<) 今は下手でも,これから上手くなるんだもん……!

それにしても,80㎝の障害って,わたしとしてはかなり気合いを入れて向かう高さなのだけれど,横から撮影された映像を見ると,そんなに高くないのね(^_^;) 
100㎝まで「小障害」なんだものね……信じられない!(´▽`;)


雨の中,眠そうなちび馬くんに馬装する。2日前もきみに乗ったよ。覚えてる?
冬毛のモフモフ感が好きなので,乗る前にお馬さんを撫で回す。うーん,かわいい(*´ω`*)♪

屋内馬場で騎乗。
風の音にたまに反応するお馬さん。
最初の常歩と速歩が重い。
わたし自身も身体がほぐれるまでの軽速歩がちょっとキツい。
でもこの数分間を乗り越えると楽になる。
いつものフラットワークで,駈歩で馬場数周(両手前)までこなす。
ふー,運動してるって感じがする!(*´∀`)

その後,軽速歩での横木通過と,駈歩での横木通過。中央に誘導することには少し馴れてきた。ちび馬くんは右手前だと左(壁側)に寄りたがり,左手前だと馬場の内側に入りたがる。

余談だけれど,何故か今日は左手前の駈歩を出す際に逆の手前になってしまうことが多かった(そんな日もあるさ!)。今まで手前が逆でもあまり体感ではわからなかったのだけれど,今日はガタガタしているのがわかった。

何回か横木通過した後に,クロスバー障害を跳ぶ。
障害の練習をする日は,このあたりまで「いつもの基礎練習」としてしまっていいのかもしれない。この流れを省いて障害飛越の練習をすることはないから。
馬も人も,徐々に段階を踏んで障害の練習に向かっていく感じがとても良いと思う。

さて,この先は日によって練習内容が違ってくる。

鐙上げしたり,手綱放ししたり,バウンスやったり,コース練習したり,たまに調馬索でバランス取りしたり馬上体操したりもする。

さあ,今日は何がくる!?(゜▽゜*)ワクワク

クロスバーの2歩先に垂直障害がつくられる。
おお,これはよくやるやつ! 
最初の障害に踏切合わせていい入り方しないと,次の障害が跳びづらくなる,連続障害の練習!

何回か左手前で跳んでみて,見ていた指導員さんから停止の合図がかけられる。

何だろう……?(;゜∀゜)ドキドキ

何を言われるんだろうとドキドキしながら待っていると,姿勢を安定させるようにとアドバイスをいただいた。
少し前傾させたり後傾させたり,落ち着きがないのだそうだ。

「いつもこの位置でキープできるように」と,理想の位置を示される。

障害前や障害間で,前傾したり後傾したりしたまま走ると,障害までの距離感が馬とズレてしまうので,同じ位置から見られるようにしてね,とのこと。

自分が馬の身体の一部だとしたら,踏み切る肢と目の位置がそう変わるハズはないものね。
馬と人ができるだけバラバラにならないように。

人馬一体への道は続く。

【186鞍目へ続く】

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186鞍目 姿勢を戻す

 2019年10月22日(火・祝) 天気 雨

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2鞍目。(*・ω・)ノ
ジャンピングの練習は続く。


クロスバー →(2歩)→ 垂直障害 →(2歩)→ クロスバー

と,新たに障害が追加され,3つの障害を跳ぶ。
ちび馬くんは向かわせれば跳ぶお馬さんなので,その点では安心感がある。

左手前で練習したあとに,方向転換して,右手前でも同じ3つの障害を跳ぶ。右から入るときは,カーブから障害までの距離が短くなるので,少し難易度が上がる。

何度か繰り返したあとに,すべての障害の高さが上げられる。真ん中の垂直障害はその後2~3回上げられて,最終的には80㎝になった(後で計測したよ!)。

80㎝の障害を跳ぶ馬の動きには,一応ついていけるようになった。「ちょっと高いな」とは感じるので,注意力が高まって,まったく気は抜けないのだけれど,「いやいやいや無理恐い!(((( ;゚д゚)))」という,逃げ出したいような気持はなくなった。


そして,なんと今日は,ずっと前に「これでいいのかな?」と疑問に思っていたことの答えが与えられたのですよ!.。+.(・∀・)゚+.゚

以前,バウンスをしているときに,わたしは余裕がなくて全部の障害を腰を浮かせたツーポイントの状態で通過しているけどいいのかな? なんてことをブログに書いたと思うのだけれど(「150鞍目 空中での姿勢」参照),結論から言えば,障害の高さが上がってきたら,1度ずつ姿勢を戻したほうがいいらしい。

随伴のために腰を少し浮かせた状態って,人間の重心がやや前方にかかっている状態らしいのね。1つ目の障害を跳んで,そのままその状態を続けられると,お馬さんは次の障害を跳ぶ際に前肢を上げにくくなってしまう。結果,それなりに高さのある障害を跳ぼうとすると,上がり切らなかった前肢をぶつけてしまうことになるのだ。

……今日のレッスンの様子が撮影された動画を3本見たのだけれど,すべて中央の80㎝垂直障害でお馬さんは前肢をぶつけて音を立てていて,ものすごく申し訳ない気持ちになった。

ご,ごめん……これ,きみの上に乗ってるわたしの姿勢のせいだったみたいよ(´∀`;)
それでも跳んでくれるお馬さんの,なんと健気なこと……!(´Д⊂).゚+.゚


指導員さんは 「(そういうわけなので)跳んだらすぐに姿勢を戻してくださいね(^_^)」 と,怒るでもなくお話ししてくださった。


わかりやすく納得のいく説明を,本当にありがとうございました。('▽'*)♪


その後は意識して1度ずつ姿勢を戻すことを心がけていたのだけれど,余裕がないのか,ちょっと癖になってしまっているのか,なかなか矯正が難しかった。

これは今後の課題だなぁ……(´・ω・`) 頑張ろう。


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187鞍目 3級のおさらい

 2019年11月2日(土) 天気 晴れ

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りんごの季節(●´ω`●)♪

今日はレッスンの予定ではなかったのですが,様々な事情が重なり,急遽クラブへ行くことにしました。
当日予約だったけれど,空きがあったのでよかったです(。・ω・)ノ♪

ちなみに,今更なのですが,10月からの消費税増税の影響で,レッスン料&騎乗料が少し値上がりしていました(´∀`;) 人間の食料品は税率8パーセントのままですが(外食を除く),動物の飼料は10パーセントになってしまうという厳しい現状なので,これは仕方ないだろうなぁと思います。
動物の食糧も,人間と同じく8パーセントのままだったらいいのに。


本日の相棒も,ちび馬くん(●´ω`●)
すごい! わたし復帰してから全部このお馬さんに乗ってる(笑)!
コンビを組んで練習した鞍数は,このコだけで100鞍を超えたよヽ(・ε・)人(・ε・)ノ♪

1鞍目はドレッサージュ馬場で練習。
最近は障害メインだったけれど,馬場の練習。
準備運動と基礎練習のあと,久々に3級のライセンス試験の経路を踏んでみることになった。
たまに「おさらい」として,こういうのもいいよね。

ちょうど1年前の今頃,3級試験の練習を始めたことを思い出す。
あれからもう1年経つのか……。

経路は2級と混ざって記憶があいまいになっていたので,指導員さんが声掛けして先導してくださった。
きっちりやろうとすると,今でもそんなに「簡単」なものではないのね。(´∀`;)


【よくできたポイント】
・速歩も駈歩も意図したところから楽に出た。
・停止がきれいに決まった。

【よくなかったポイント】
・横木通過で中央への誘導が上手くできなかった(1度完全に横木を通過できずに横を通ってしまい注意を受ける)。2度目に改善。
・駈歩での半巻きは速歩になるのが早過ぎたことが1回あった。


直径10mの巻き乗りは,最初に円を描いたときに「あと20㎝くらい外側」と言われて,2回目に改善できたので,このくらいのコントロールはできるようになったんだなぁと思った。


それにしても,このお馬さん,いつもとは何か少し様子が違って,わがままが強目に出ていたのと,右手前の速歩でC地点に向かうと勝手に駈歩になりそうになることが何度かあって,少し手を焼いた。
何だろう……誰かわたしの前にこのお馬さんでC地点から駈歩する練習でもしていたのかな。
「何か違う」という感じを,今日はレッスンの間ずっと感じていた。
動くのだけど,何て言うんだろうな……落ち着きがない? イライラしている?

例えて言うなら,大人の行事(法事とか)に連れてこられた子どもが,もう飽き飽きしちゃって「帰ろうよー!」って不機嫌になっているような感じ。
それでも基本指示には従ってくれるのだけれど,時々「もうやだ!(>_<)」とばかりに何か爆発しそうになるので,「ちょっと一回落ち着こうか(・∀・;)」と減速させたりして,なだめるのに必死になっていた。

お馬さんにも色々あるのね。生き物相手って難しいわ(´∀`;)

指導員さんは,馬の様子を見ながら先回りして対処していくようなアドバイスをしてくださった。

基本的なこと。
止まりそうになったら継続させる。
速くなりそうだったら抑える。
右に寄り過ぎていたら左に。
左に寄り過ぎていたら右に。
当たり前のことを,きちんときっちりできるように。

3級経路を2回ほど踏んで,馬場の練習は終わった。
指導員さんは 「結構乗れるようになりましたね(^^)」 と褒めてくださった。

去年からそんなに変わっていないような気もするのだけれど,少しでも成長できていたらいいな。


【188鞍目に続く】

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188鞍目 確率を上げる

 2019年11月2日(土) 天気 晴れ

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インドアに移動してジャンピングの練習です(●´ω`●)♪


外の広いアリーナでは,上級者たちが練習している。
わたしの前には,インドアでも上級者が練習していた。

わたし,いまだにこのクラブの中で,レベル的には底辺にいるような気がするのだけれど,どうすればいいの……。('A`|||)

定期的に 「ちゃんとステップアップしている実感が欲しい病」 に罹患する小夏。

そんな,ちょっとやそっとで少年漫画みたいにメキメキ上達するとは思っていないけれど,ふと我に返ったときに,「あれ? わたし何か停滞してない?」 と思ったりする。

日常と同じね。
「あれ? 何かわたし,ずっと同じこと繰り返してない? ちゃんと前に進んでる?」って。
でも,こういうときも,ただ黙々と,目の前のことを一生懸命やっていくだけなのだ。


蹄跡で速歩を出して,軽速歩で進む。
もう人馬共に充分に身体はほぐれているので,すぐに横木が出てきて,中央を通過させる。
ついさっき,外の馬場で横木を通過できないという大失態を犯したばかりなので,気を引き締めて臨む。「横木なんて簡単♪」なんて高をくくってると,痛い目みるよ(>_<)。

軽速歩の次は駈歩で横木通過。
その後はクロスバージャンプ。

障害はいつも通りひとつずつ増やされていき,蹄跡上には3つの垂直の連続障害ができた。
すべて40cmくらいの低い障害で,障害間は2歩。
今日は高さはそんなに上げなかった。途中で2回くらい上げたけれど,最終的な高さも60cmくらいだった。

高さよりも何よりも,今日の課題はひたすら「踏み切り」。
遠かったり近かったり。
1回目に近過ぎたので,2回目カーブで大き目に回ったら馬が減速してて,今度は遠過ぎたり,なかなか上手くいかない(;´Д`)

おまけに今日ちょっとイライラしているお馬さんが,走行中にヤケを起こして蹄跡を外れたりするものだから「事故を起こさないようにしなきゃ」と,こちらも神経を尖らせ始める。
障害に向かう途中で暴走気味になると恐いのよ(/TДT)/ お願い,あと少しで終わるから良い子にしてて!

連続障害は,最初の踏み切りが合わないと全部ダメになることが多いので(途中で修正できる技術がまだないので),今日はもう本当に苦労した。


見えないよ踏切!
。゚(゚´Д`゚)゜。ウァァァン


いや,一応,跳ぶ前に「合う」「合わない」はわかる!
わかるけど1歩前とか直前なんだよ! よくて2歩前!
わかったときには「時すでに遅し」みたいな状態!(;TДT)
どうすればもっと前からわかるの!?

指導員さんは,「早くわかれば早く対処できるから」と言っていた。
例えば,「あと10cm足りない」とわかった場合,自分が1歩につき5cmしか伸ばせなかったとしても,2歩前にわかれば10cm伸ばせるでしょ,って。

踏切位置をできるだけ遠くから読んで対処するスキルは,障害馬術に必須のようだ。
これ,何かいい訓練方法ないのかな。ひたすら乗って経験積むしかないのかな。

別の指導員さんが「それがわかったら,もうおれら(指導員)必要ないですから」と言っていたことを思い出す。それだけ難しいのだろうけれど,でもなぁ,もうちょっと何とかならないものか。

ちなみに,今日乗っているお馬さんは踏切が合わなくても跳んでくれるお馬さんなので距止はなく,変な動きについていければ落馬もないし,肢には当たるけれど意外と落下もない。試合としてはたぶん「有り」なんだと思うけれど,今日は精度を高めていく練習なのだ。


3つの低い連続障害を跳んだあとに,ぐるっと円を描いて馬場中央の対角線上に置かれた障害を跳ぶ,ちょっとしたコースの練習をする。
障害3つ跳んだあとに,気を取り直して速度をつくり直すといいみたい。
全部合わせるのは,やっぱり難しかったけどね(´∀`;)

指導員さんは 「すべて完璧に合わせることはできないかもしれないけれど,確率を上げていけるようにしましょう」 と言っていた。「ミスをするのは4回に1回とか,5回に1回とか,そのくらいにね」と。

今のわたしの踏み切り合わせの成功率は「2回に1回」だそうだ。

偶然の域を出ないな! 
(´▽`;)ゞ!

あきらかにわたしが合わせたから合ったわけではない状態だよ。偶然だよ。


お馬さんをなだめつつ,ようやく終えたレッスン。
手綱をゆるめた常歩でクールダウンしてから下馬する。

お馬さんの首に腕を回してギューッとすると,振り返って鼻で背中をツンツンしてくるの可愛い(●´ω`●)♪ あんなにワガママしてたのにね!

何だか難易度高めのことに挑戦しているような気がするけれど,地道に頑張っていこうと思った。


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189鞍目 何かあった?

 2019年11月9日(土) 天気 晴れ

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秋晴れ。
今日も今日とて馬に乗る。
今日は新しいロングブーツを履いていった。
秋だからね!.。゚+.(・∀・)゚+.゚

お馬はいつものコ(●´ω`●)
自分で馬装して,インドアで騎乗。
常歩して,軽速歩。

この軽速歩が最初からものすごく軽快で,ああこのコ今日は調子いいなぁと思う。
先週はちょっと集中力に欠けてイヤイヤしてることが多かったからね。
よかったよかった。

巻き乗りも隅角もよくできて,指導員さんに褒められる。


指導員さん 「いい速歩だ! 今日調子いいですね!」


たぶん馬の調子がいいのだと思います(笑)。
わたしは先週とそんなに変わらない気がする。
でも,さくさく運動できると楽しいね(*゚▽゚*)♪

手前を変えて同じ運動。
そして常歩からの駈歩。駈歩でも巻き乗り。
まあ大体上手くいく。

横木が出てきて通過の運動。中央を通れるように。
軽速歩から始めて,速歩の動きの中に横木が入るように気を付ける。

次に駈歩で横木通過。
この時点で踏切を合わせられるように,念入りに練習する。
横木でできていないことが,障害でできるわけないものね(;´Д`)
でもやっぱりまだ難しいのよ。

間もなく横木はクロスバーになり,ジャンプ。
低い障害の単発なら,ちび馬くんは楽々こなしてくれる。
わたし自身も落ち着いている。

踏切が合って上手く跳べたら,2歩先に垂直障害が追加される。

それもできたら,さらに2歩先に2個目の垂直障害が追加。

それもできたところで,3つ目の障害がオクサー障害に直される。
まずは高さ60cmの幅30~40cmくらいのもの。
次に高さが少し上げられた70cmくらいのオクサー障害。

何故か今日は前半の調子がめちゃくちゃよくて,指導員さんに呆気にとられた顔で訊ねられた。


指導員さん 「……どうしたんですか,今日。……何かありました?」


小夏 「な,何もないです……('▽'*;)」


強いて言えば,先週までショートブーツにチャップスだったのが,長靴(ちょうか)になったことくらいかなぁ。あとは,先週流鏑馬に初挑戦したけれど……たぶんこれは関係ないと思う。

調子よく課題をこなせていくことは楽しい。
でもね,こういう一見順調に見えるときほど,忍び寄ってくるものがある。


「好事魔多し」という言葉がある。
「幸運に恵まれたり,物事が上手く運び出したようなときほど,思いも寄らない邪魔が入ったり,喜ばしくなくアクシデントが起りやすい」という意味の言葉だ。


自分でも「調子がいいな」,「上手くできてる」と思ったときは要注意。
気持ちに緩みができて,足元をすくわれる。


【190鞍目に続く】

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190鞍目 誓約書

 2019年11月9日(土) 天気 晴れ

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今はどこの乗馬施設でも,大抵乗る前に

「危険性を理解しています。何が起こっても最終的には自己責任です。」

といった内容の誓約書にサインをする。

何故こういうことをするのかと言えば,(乗馬に限らないけれど)事故というのは,どんなに気をつけ防ごうと努力していても完全に防げるものではなく,その場合に言いがかりをつけられて「おまえたちのせいだ」「責任をとれ」と訴えられては困るからだ。

仕方ないのだろうとは思うけれど,
こういう風に予防線を張らなければならない現実が,
何だか悲しくなってしまう。




何故かとても調子のよかった今日。
ジャンピングの練習を続ける。
障害間は2歩で,

クロス → 垂直 → オクサー

と跳んでいく。

真ん中の垂直とオクサーの高さが少し上げられる。
オクサー障害の幅が少し広くなっていることに気付いたけれど,そこまで恐怖は感じなかった。

踏切が合うように注意をしながら駈歩で障害に向かう。
上手く合うと,本当に気持ちよく跳べる。

高さも幅も70cmくらいのオクサー障害を跳んだ。
ふわーっと浮遊する新しい感覚を覚え,びっくりした。今までにない感覚だったから。
滞空時間が少し長くなると,今までの障害とはちょっと違った感じがする。
上手く踏切が合って動きに乗れれば,着地の際もそんなに衝撃は来ないけれど,少しズレて変な着地になると,結構衝撃が大きく来る。
これは腰を痛める人がいるわけだと,体感してみて初めて納得した。

ああ,なんか,ほんの少しだけ,新しい場所にやってきたかも?

一瞬でも知らなかった感覚を味わうと,今までいた所の先の世界を垣間見たような気がして,そんなつもりはなくても浮かれてしまうのだと思う。

同じ障害を,それから2回くらいは跳んだと思う。
着地で少しバランスを崩したりすることはあったけれど体勢を立て直せたので,「クロス → 垂直 → オクサー」の更にその先,「円を描いて馬場中央に入り,対角線上にある垂直障害を跳ぶ」まで行ったりする。

同じコースをもう1度通ろうとしたとき,それは起こった。

レッスンの様子をスマホで撮影していたので,後から見直して原因が明白にわかるのだけれど,まあ,一番最初の原因は,「踏み切りが遠かった」。
合わなくても向かえば跳ぶお馬さんなので,最初のクロスバー障害を遠いままジャンプ,2つ目の垂直障害も遠くからジャンプすることになり,肢がぶつかり障害物が落下。その際,わたしが少しバランスを崩し,たぶんそこで停止すれば落ちることはなかったのだけれど,そのままオクサー障害を跳んでしまったので,さすがに持ちこたえられずに馬の右側に落馬してしまった。

あ,と思ったときには,空中に投げ出されていた。
身体の右半分から地面に衝突して,馬場に転がる。
砂の上で上半身を起こし,動こうとすると声がかかった。


指導員さん 「そのままでいいです!」

地面に両手をついて,肩で大きく呼吸をしていると,指導員さんが傍にやってきた。

指導員さん 「大丈夫ですか。どこか痛い所ないですか」

小夏 「肋骨が痛いです……」

指導員さん 「折れたかな」


でも大きく呼吸をくり返しているうちに右肋骨の痛みは消えた。
感覚を研ぎ澄ませて,身体のどこにどんな異変があるのかを探っていく。小さな異変でも,見逃してはいけないと思った。それを感知できるのは自分だけなのだ。


小夏 「あの,最後,どうなってましたか。動画……」

指導員さん 「あ,ああ,そうだ。動画」


馬場にへたり込んだまま,スマホに手を伸ばして撮ったばかりの動画を再生。
自分の身に何が起こったのか,ものすごくよくわかる。


指導員さん 「遠かったんですよね。それで馬が大きく跳んだんですが,動きについていけてない」

小夏 「……(`・ω・´;)」


ちなみに乗っていたお馬さんは,動画を見たり話をしたりしている間,逃げるでもなく,わたしを落としたその場に立ち尽くしていた。

立ち上がってから身体を色んな方向にひねったりして動かしてみたけれど,響く所はなかったので,ヒビも含めて骨折はなしと判断。
顎がズキズキするのと,ヘルメットはあったけれど一応地面と接触した頭のうっすらした痛みが心配だけれど,あとは特に異変はない。

馬に乗り直し,愛撫。上半身を倒して馬の首にしがみつき,たてがみに顔をうずめて不安をリリースした。

指導員さんは,さすがに最後のオクサーを外したところから再挑戦させてくれた。
左手前でクロスと垂直を跳ぶ。無意識の恐怖心があるのか,何となく向かい方や跳び方がおかしい。深呼吸をして心を落ち着け,それから2回ほどやって感覚を取り戻す。
取り戻したところで,さっきまでオクサーがあった所に3つ目の垂直障害がつくられる。3つの障害もクリア。
その先,クロス → 垂直 → 垂直 のあと,円を描いて馬場対角線上の垂直障害を跳ぶ。

今まで,このお馬さんは踏切が合わなくても跳んでくれるので,明らかに合わないとわかっても「まあいいや」とそのままにしていた。
でも,今後はもう,そうはいかないのだと思った。
合わないと,跳びづらかったり障害物を落としたりするだけでなく,危険なのだ。
意識が甘いままでは怪我をする。

指導員さんもその点がわかるので,その後踏切が合わないとちょっと厳しめの注意が入った。


指導員さん 「今合わなかったの跳ぶ前にわかった?」

小夏 「わかりました! (わたしの)反応が鈍くて」

指導員さん 「脚での(馬の)反応が鈍かったら鞭使っていいから! そのために鞭渡してるんだから」


……乗馬の場合,主語を省略すると馬の話と人間の話が混ざって変なことになる(´∀`;)

その後,最後にもう一度コースを回って終了。
障害の間が離れていると,最初がダメでも最後は合わせることも可能。

レッスンを終え,手綱を伸ばし,常歩でゆるゆると馬場を歩かせて整理運動。
お馬さんありがとう。変な乗り方しちゃってごめんね。お疲れさま(*´ -`)(´- `*)


洗い場に馬を連れていき,いつも通り手入れをする。

前からそうだけれど,落馬したあとって,場の空気がいつもと少し違ったようになる。

わたしは何故か「気を使うモード」になって,笑ってみせたり饒舌になったりして「平気だよ」アピールをし始める。
指導員さんのほうも,深刻になり過ぎてトラウマになられても困るから,ときには冗談を交えて笑顔を見せたりしながら,努めて軽い空気感を出してくる。

お互いに無意識に協力して和やかな場をつくり出し,日常の均衡を崩さないように,神経を張り巡らせているような状況だ。

それでも本当のことを言えば,わたしは凹んでいるし(下手なのはわかっていたけれど,落馬という目に見えるかたちで結果が出るとかなり凹む),衝撃を受けた身体に少し不安もある。

そして指導員さんは,自分が責められることはないとわかっていても,お客が落馬すると,どこか雰囲気がしょんぼりする。誓約書があるから責任を追及されることはないし,「ごめんなさい」と言うのもおかしな話なので何も言ってこないけれど,そのことを気にしているのがわかる。


わたしは,こういう世界が,すごく好きだなと思った。

自分に起こったことを人の所為にして怒りをぶつけて相手を貶めたり,あるいは「自分は何も悪くない」と開き直って微塵も心を痛めなかったりするような世界ではなく。

「平気だよ,気にしないで」と言えて,「防ぐために何かできたのではないか」と考えられる心を持った世界。

いつか,あんな誓約書がなくても馬に乗れるくらい,人間が成熟した生き物になれる日が来たらいいなと思う。


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