馬々とりんごの日々

UMAUMA TO RINGO NO HIBI 初心者の乗馬日記です。 記録のために書いています。 これから乗馬を始められる方の参考になれば幸いです。

201~220鞍目

201鞍目 足を踏まれる

 2020年1月13日(月・祝) 天気 晴れ のち くもり 時々 雨

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今年に入ってから,2回目の練習日。

前回のレッスンから,ものすごく間が空いてしまっているような気がする。
実際には一週間なのだけれど,一週間の内容が濃かったためか,久々の気分。

今日もパートナーはちび馬くん。ヾ(=^▽^=)ノ
連休最終日の午後だったので,お客さんは少なかった。

いつものように馬房から馬を出してきて,引いて馬繋場へ行こうとしていたときのこと。
通路の端に,夕飯の入ったエサ入れが置いてあった。
そのとき,自分が馬に対してどのあたりのポジションにいたか,あんまり記憶にないこと自体問題なのだけれど(自動車の運転であれば「注意義務を怠っている」状態なわけだから),きっちり馬の左横についていたわけではなかったのかもしれない。
食いしん坊のお馬さんが,エサを発見。

馬が力づくで斜めに進んで身体をひねった際に,軽く左足を踏まれた!(;´Д`)

悲鳴を上げたら指導員さんが飛んできて,エサに顔を突っ込んだ馬をスパーンとひっぱたいて止めさせてくれた。
馬のほうも「あ,なんか変なの踏んだ」と思ったのか,すぐに肢を上げたので怪我はなくて済んだ。踏まれた直後は痛かったけど,フルで踏まれて複雑骨折とかしなくて本当によかったよ。(;´Д`)

一応ブーツを脱いでみたけれど,動くし,出血などもなかったので,無事であることを確認。痛みもすぐに引いた。
ああ,びっくりした……油断はいけないな。(; -д-)ノ
一部始終を見ていた指導員さんがやってきて,ひと言。

指導員さん 「……どうして馬の右側にいたのかな……?(^_^)怒」

(訳:エサは通路の左側にあるのだから,人間が馬の左側に立って歩くという原則を守っていれば防げたんじゃないかな?)

小夏 「……(; ´-ω-`)」 (←返す言葉がない)


【小夏の馬メモ】
馬を引いて歩くときは気を抜かずに!
原則は守って!



慣れてきて漫然と行う作業の中に事故の素があるので,本当に気を付けなきゃいけないなと思った。
馬は自分よりも大きくて力の強い生き物。そして欲求に忠実で,人間のような配慮はできない生き物。忘れないで!


ブラッシングして,裏掘りして,馬装。
ちび馬くんは,いつもと変わらない様子。
きみにはこれが日常なんだね(´∀`;)
好きなように動いて怒られたりしながら,お仕事するの。
さっきのことなんて,もう忘れているみたい。

時折,雨がちらついているので(そういえば今シーズン,まだ一度も雪を見ていない),インドアの馬場でレッスン。

鐙を短めに調節。
今日もジャンプの練習。

まずはフラットワーク。
お馬さんのスイッチが入るまで重い。
人間もこの時間が一番キツイ。
馬に「この人の言うことは聞かなければならない」と教える大事な時間。
主に軽速歩の継続で身体を温めていくのだけれど,この「頑張って動かそうとしながら軽速歩」のとき,結構腹筋にくる。
ここに来ている目的のひとつに「運動不足解消」もあるからいいのだけれど,そうじゃない人の場合,この過程は辛いだろうな。

手前を変えて軽速歩。
常歩から駈歩。
手綱の張り具合を見ているけれど,うーん……難しい。
理想的な状態には,まだ程遠いな。

駈歩を継続して,よく動くようになってきたところで,軽速歩に戻して,蹄跡上の横木通過。
その後,駈歩で横木通過。動きの中にきれいに横木が入るように。

何周か繰り返したのち,低いクロスバー障害がつくられる。

よーし.。゚+.(`・ω・´)゚+.゚ 今日最初のジャンプだよ。頑張ろうね!

軽速歩で向かってジャンプ。
駈歩で向かってジャンプ。

ジャンプ後に停止して愛撫。

よしよし(*゚∀゚)っ

ちび馬くんは,先週に引き続き,ジャンプ後に停止して愛撫をすると,軽く振り返ってドヤ顔でこちらを見る。
「ぼく,やるでしょ(●´ω`●)♪」 みたいな雰囲気をかもし出しているので,手を伸ばして頬を撫でる。

足を踏まれても,腕を噛まれても,スイッチが入るまでに苦労しても,落馬で恐い思いをしても,可愛いと思ってしまうのだから,重症だなぁと思う。(^_^;)

【202鞍目に続く】

【 宣伝 】
☆*゚ 小夏とのお茶会,参加者募集中です ゚*☆

【馬好きさん集まれ! 馬と紅茶のブリティッシュなティータイム】
2020年1月31日(金)
14:00~16:00
参加費(紅茶セット代等込み)

大人  2,500円      中高生  2,000円



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202鞍目 まとめて起こして

 2020年1月13日(月・祝) 天気 晴れ のち くもり 時々 雨

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引き続き,障害飛越。
今年も乗馬を頑張るぞー♪ \(*´∇`*)ノ


クロスバー障害が跳べたら,その先に低い垂直障害が追加され,それもできたら,その先に追加され,更にその先にも……と続き,最終的には4つのバウンスの練習を行う。

バウンスが終わったら,直線上で停止させる。
停止して,「よくやったね」とお馬さんを愛撫。

あんまりスピードを出し過ぎず,「まとめて起こして」跳ぶ練習。
でも一度,抑え過ぎて速歩になってしまった(´∀`;)
速歩になったのに,なんかものすごい頑張って,がったんがったんとバウンス障害を通過するお馬さん。
ご,ごめん……。(´Д⊂;)
でも,きみのその「可能な限り障害は跳ぶ」健気さには恐れ入るよ。.。゚+.(´;ω;`).゚+.゚

指導員さんには,「まとめたときには,必ず脚をしっかりつけてヘルプを入れること」 と注意を受ける。

ふい~……難しいな( ・Д・)

わたし,レッスン中に,ふうーっと息を吐くことがあるけど,これは飽き飽きしたりうんざりした際のため息ではなくて,神経を落ち着かせるための深呼吸だからね。

ゆっくり入って跳ばせるって,なかなかね,難しいよね。(; ´_ゝ`)

それでも頑張って練習を続ける。
右手前で入ったり,左手前で入ったり。

同じ駈歩の中でも,詰めたり,伸ばしたり,スピードコントロールをしながら障害に向かう。
加速したり減速したり,大体できている。わたし,いつこれができるようになったのだろうと,ちょっと不思議な気持ちになる。馬場2級の試験を受けるときには,歩度を伸ばすことはできるようになっていた。

バウンスは最初の入りが上手くいけば,馬も跳びやすいしわたしも乗りやすい。
うっかり一連の流れをツーポイントのまま通過してしまい,「あ,一回ずつ姿勢戻したいんだった」と思い出したり,「通過しながら右に寄れてる」と指摘が入ったり,毎回何かしら課題が見つかる。

50cmくらいの低い障害だって,パーフェクトにやることは難しい。

基礎をしっかり。丁寧に。
慌てないで。焦らないで。
冷静に。動きを見極めて。


その後,4つのバウンスの後に,駈歩を継続させ,馬場中央に斜めに置かれた障害を跳ぶ練習を行う。
最初は70cmくらいの垂直障害。

202鞍目
①~④がバウンス(50㎝くらい?)
⑤は 70㎝ → 80㎝


お馬さんはさっきまでバウンス後に停止していたので,止まりそうになるのだけれど,脚を入れて「まだだよ! 走って!」と伝えると,「がってんだ!(*ゝ`ω・)」と,そのまま走ってくれた。
意思がちゃんと伝わるのって,本当に嬉しい(*´ω`*)
「歩いて」「走って」「もっと元気よく」「続けて」「ゆっくり」「曲がって」「跳んで」「止まって」

どうして伝わるんだろ!ヽ(・∀・)ノ

バウンス4つ跳んだ後は,少し興奮しているのか,お馬さんはちょっと加速気味になるし,コントロールが効きづらくショートカットされやすい。
ここをしっかり制御して,馬を落ち着けないと,次の障害を跳べない。

1,2回70cm跳んで,3回目くらいに,その暴走傾向とショートカットを抑えられず,「いやこれで跳ぶのは無理!((((;゜Д゜)))」とわたしが馬を左に強く曲げた。お馬さんは跳ぶ気でいたのか,障害に向かいかけて急に曲げられたことで混乱し,暴れながら②と③の障害の間に入って変な止まり方をした。落馬しかけたものの,堪える。
あああ……ごめんよ(´;ω;`)
よくわからないことして混乱させたね。(;つД`)

指導員さんは「跳んじゃえばよかったのに……(´・ω・`;)」と言っていた。
指導員さんたちの間では『迷ったら押せ』という言葉が流行っているらしい。

こんな滅茶苦茶な誘導しちゃった後で大丈夫かなと心配したけれど,どうにか次は跳んでくれた。

中央の障害が10cm上げられて80cmになる。
このパターンで80cm跳ぶのはたぶん初めてなので,新たなチャレンジ。
安全確認のつもりで,ふとエアバッグに目を向け,そこで衝撃の事実が判明!

エアバッグの作動に必要なワイヤー,鞍に繋いでなかった!\(^o^)/


意味ない!\(´▽`;)/笑

散々ジャンプして,落馬未遂まで経験した後に判明したこの事実。
あきれて苦笑いが止まらない(^-^;
お,落ちなくてよかった(´▽`;)

今日乗っていた鞍にはサドルホルダーがなかったので,指導員さんに,鐙革の下の小さい金具に繋いでいただいた。

何だかここで脱力して(´▽`;) 気を取り直してバウンスと80cmの障害に向かう。

それなりにスピードを出して,遅くならないように,速くなり過ぎないように,神経を使って向かい,ジャンプ!

リードバーありバージョンとなしバージョンを一回ずつ跳んだ。

指導員さんに「リードバーあるのとないのと,どっちがやりやすいですか?」と聞かれたけれど,よくわからなかった。どっちなんだろ?


障害を跳ぶには,ある程度の速さと勢いが必要なのだけれど,この「速さと勢い」って,馬がカーッってなってる状態とは違って,それだと怖くて「ダメだ!」と思ってしまう。馬が冷静な状態のまま走って向かってジャンプするのがいいんだなと,最近思う。
上手く言えないのだけれど,障害に向かう際に,自分も冷静に「行かせるか待たせるか」を判断できる速度と状態が,いいな……と。

踏切はまだ,いまいちよく見えない。何歩も先から,わかったりしない。
何となくわかる気がするのは,本当に,数歩前くらいから。
その貴重な一瞬(ほんの数秒の世界)に,判断して調整できれば,上手くいく。だから,その一瞬のために,全力で準備していかなければならないんだなと思う。

最後にもう一度,バウンスと80cmを跳んで終了。

指導員さんに「最後きれいにできてましたね(^^)」と褒めていただいた(*´∀`)♪

馬に足を踏まれたり,エアバッグのワイヤーを繋ぎ忘れたりと,間抜けなことばかりやっているけれど,馬も頑張ってくれてるし,地道に頑張ろうと思った。

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203鞍目 完歩

 2020年1月26日(日) 天気 晴れ

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明治神宮の椿

大寒過ぎて初のレッスン。
でも今年はそんなに寒くない。
地球温暖化が心配。

クラブに到着すると,既に馬装の済んだちび馬くんが洗い場に繋がれていた。

……も,もしかして,わたしが馬に足を踏まれたりしてるから,指導員さんがここまでやってくださったのかな……(´▽`;)

頭絡だけ装着して,インドアの馬場へ行く。

馬に乗ってから腹帯を締め直し,鐙の長さを調節する。
短くしようとして何故か長くしてしまい,焦る。
お,落ち着け小夏! しっかりしろ!
どうにか長さを合わせて「よし! 出発!」と思ったところで,指導員さんに笑いながらエアバッグのワイヤーを繋いでいないことを指摘される

∑(´Д`|||)!!!!
前回と同じ過ちを……!!

どうしよう……わたし,3年やってても1人で馬に乗れない(´;ω;`)

ショックだったものの,気を取り直してフラットワーク。(^-^;

常歩,軽速歩,巻き乗り,半巻きして手前を替え(「手前を替えるのは蹄跡に戻ってから」と指摘を受ける),もう一度軽速歩,巻き乗り……
歩度を詰めたり伸ばしたり。

馬に乗るたび毎回行う大事な作業。

そして常歩から駈歩発進。
発進する際に前傾するクセが出てきているようで,気をつけてと注意される。
駈歩でも巻き乗りと歩度の詰め伸ばし。

ここまで終えたところで,今日は外の広いアリーナに出ることになった。

何だろう何だろう♪(゜▽゜*)ワクワク

まずは軽速歩で地上横木を通過することになった。
横木は下の図のように,大きな輪乗りのルート上に4本置かれている。
     

左手前



1,2,1,2……(’-’*)♪
円を描いているので,馬の顔は常に少し内側を向いていることになる。

できたら今度は駈歩で同じ場所を通る。
横木に真っ直ぐ入ろうと考えると四角っぽくなってしまうので,あくまでも「輪乗りの動きの中に横木が置かれている」と意識して取り組む。
曲がりながら横木を通るって,変な感じがして結構難しいぞ (´▽`;)

洗い場に近い場所にある横木を通過する際に,2度ほど横に(右に)逃げられショックを受ける。
すぐに叱って再挑戦して通過させる。
インドアでは横に逃げるなんてこと1度もなかったのに!(T_T)泣
ただの横木なのに何で!?(;つД`)
ここが危ないことが分かったので,内側の手綱を強目に持って防ぐことにした。

どうにか駈歩を継続して輪乗り横木通過ができるようになったところで,次の課題。

課題:横木から横木までの間の歩数を数える。

カウントは,横木を通過して着地した次の一歩から始める。何となく着地から数えてしまいそうになるのだけれど,指導員さんが傍で声に出してカウントしてくれていたので間違わずに済んだ。

指導員さん 「6歩なら6歩,5歩なら5歩で,同じように通れるようにね」

1,2,3,4,5,6!
1,2,3,4,5! Σ(´д`;)
1,2,3,4,5!
1,2,3,4,5,6! Σ(´д`;)

合わない!
5歩か6歩か,どっちかに統一しよう!(;・∀・)

円の形もいびつなので,きれいにそろえようと心掛ける。
スピードと通る場所を調整していく。
歩数を多くしたいなら速度は遅く少し外回りに,逆なら速度を上げて少し内回りに。

何度かやってみてから,今度は右手前で挑戦。
右手前は何だかとても調子がよく,全部5歩で何周もきれいに回れた。

右手前



リズムよく回れると,とっても楽しい(*´ェ`*)♪
1度停止させてから,再挑戦。
同じことをするよりは違うことを試してみたいので,今度は6歩で通ろうと調整。
何度か内回りしやすい箇所で苦心したけれど,全部6歩で通ることもできた。
わーい♪ 楽しい♪ (*´∇`*)

完歩のカウントして,思い通りに上手くいった記憶がないので,とても嬉しい経験でした。

【204鞍目に続く】

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204鞍目 下見の仕方

 2020年1月26日(日) 天気 晴れ

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珍しく外のアリーナで練習(*´ω`*)♪
駈歩で輪乗り横木通過して,完歩をカウントしたりします。

同じ歩数で通過できても,スピードによって横木まで遠かったりするので,歩数だけ合わせるのではなく,きれいに駈歩の動きの中に横木が入るように心がける。

調子のよかった右手前の輪乗り横木通過を終了させ,もう1度左手前に挑戦。

なんとかできるようになったところで,輪乗り横木通過は終了。

指導員さんから新たな指示が出る。


指導員さん 「輪乗りで使っていた横木の1本を駈歩で通って,そのまま真っ直ぐ走ってね(^_^)」


これは次のコース練習の準備運動で,今までぐるぐる回っていたお馬さんに,「今度は真っ直ぐ走りますよ」と教えるためなの運動なのだそうだ。
言葉の通じないお馬さんに何かを伝えるには,こういう方法を取るらしい。

1回目は失敗して,円を描きそうになってしまったけれど,2回目は横木通過後真っ直ぐに走れるようになった。
その横木から真っ直ぐ進んだ先に,垂直障害がつくられた。

40~50cmくらいの,とても低い障害。

本日初の障害飛越!(☆゚∀゚)

最初は誘導して跳ばせることだけに一生懸命だったけれど,そのうちスピードや完歩や踏み切り位置を考えられるようになってきた。

2回くらいこの練習をした後に,さらにその障害の先のカーブを描いたあたりにもう一つ障害が追加された。高さは同じくらいの低いもの。

204鞍目経路



横木から最初の障害まで7歩。その次の障害までは6歩。
半円を描いて横木を通過しながら,最初の練習のときと同じように歩数を合わせてスピードを調整していく。

2回目に直線に入ったところで,「あ,ちょっと速い!」というのがわかったのだけれど,抑えられずに向かったら歩数が足りなくなり,微妙な加速だったので踏み切り位置が遠くなり,障害を落としてしまった(たぶん思い切ってもっと加速すれば,それはそれで踏み切りが合ったと思う)。

「速くなったってわかったならちゃんと対処しなきゃ」と指導員さんに言われる。

本当にその通りよ……! わかったんなら全力でどうにかしないと!

でも,今日のところは,「これが理想的な速度よりもちょっと速い」ってことが自分でわかっただけでも嬉しかった。わからなかったら,対処のしようがないもの。

このミニコースの練習も,3回挑戦して終了。最後は2回目よりも上手くできた♪ヽ(´▽`)/わーい♪


終わる頃になって,指導員さんに下見の仕方を教えていただいた。
「下見」って,試合前に選手が馬場を回って何かやっている,あれね。
ただ単に経路を確認しているだけではなく,自分の足で障害間の距離を計測して,「ここは何歩で行こう」とか戦略を練っているのだそうだ。


指導員さん 「わたしは1歩90㎝で歩く練習をしています(・∀・)」


れ,練習……?(=゚ω゚=;)

帰宅してから,90cmがどのくらいなのか確かめてみた。

わたしのアパートの部屋はフローリングだけれど尺貫法でつくられている。正方形の八畳間なので,部屋の壁から向かいの壁までを4歩で行けば,1歩がおよそ90㎝なるはずだ。
身長の低い(=脚の短い(T_T))わたしには,90cmの歩幅ってかなり大股で歩くことになる。普段こんな歩幅で歩くことってないよ (´д`;)
確かに,これは練習が必要だわね。


人間の歩幅が,1歩で約90㎝。
馬の1完歩が,約360㎝。

人間の4歩が馬の1歩。


なので,下見の際には「①234,②234,③234,④234,⑤234」で「5歩で行こう」などと考えるのだそうだ。
……いや,あれ? 5歩だったら,⑤で踏み切って跳ぶ?('д` ;)

書きながらちょっと混乱してきたので,カウントの仕方は実家のテレビに録画してある全日本の試合の様子を見ながら確かめようと思います。あれは確か,「こことここの間が何歩」と解説してくれていたはず……。

ちなみに,踏み切りの位置は障害の高さによって変わってくるとのこと。(障害の位置はジャンプで描く弧のてっぺんに来るように調整するため)

馬術ってすごい頭使うのね(´▽`;)
わたし数学と物理は苦手だったんだけどなぁ。(´Д⊂)
頑張るぞ!(>_<)ノ

とりあえず,今日は無事に楽しく新しい練習ができたので満足(●´ω`●)♪


お馬さんの手入れをして,つまみ食い防止のため速歩で馬房に戻す。
帰りに,斜向かいの馬房が空になっており,そこに花と野菜が供えられていることに気付いた。
ここにいたお馬さん,誰だったかなぁ。乗ったことはなかったけれど,おやつをねだって寄ってきたことはあったはず。いなくなってしまったことは寂しいな。

嬉しいことも寂しいことも,悔しいことも楽しいことも,馬と共に重ねる日常。

人生の時間の一部に,そういった日常を取り入れることを,わたしは選択しているのだなぁと思った。


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205鞍目 敏感な馬

2020年2月9日(日) 天気 晴れ

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今日は初午祭。
そして満月。
さらに一粒万倍日!

なんだかスペシャルなこの日。
快晴の空の下,車を走らせ乗馬クラブへ向かう。

少し風が強いのが気になるけれど,大丈夫,きっと上手くいく!

今日のお馬さんと先生は誰だろう。
お客さんは多いかな,少ないかな。

クラブへ到着すると,とても混んでいた。うーん……どういう日が人が多くて,どういう日が少ないのだろう。何か法則はあるのかな。



今日わたしのパートナーとなったのは,久しぶりのお馬さん。元競走馬の女の子(鹿毛子)だった。
うわあぁ! いつ振り?w(*゚o゚*)w

馬房に迎えに行くと,素直に頭絡を着けさせてくれる鹿毛子。
引いて歩けば,エサに余所見もせずに大人しくついてくる鹿毛子。
耳を伏せたり動いたりせず,裏堀りも嫌がらずに自ら足を上げてくれる鹿毛子……

なんていい子なの!m(。≧Д≦。)m

いつもやんちゃなチビ馬くんに手を焼いていたので,こんなにスムーズにいくことに感動してしまった。

ああ……馬って本当に,色々なんだな……!

馬装を済ませてインドアの馬場へ。
久しぶりなので,どんなお馬さんだったかなとドキドキする。

騎乗して腹帯を締めて鐙の長さを調節する。
油断すると鹿毛子はウロウロするので,止めながら作業。

常歩で蹄跡行進。次いで軽速歩で蹄跡行進。
軽い扶助でスイスイ動く。敏感なお馬さんなのだ。

速歩で巻き乗り。
右手前で内側に切り込んでくる。

ああ,そうだった!
このお馬さんはそうだった。
左右差があって,右がちょっとやりづらいコなのだ。
思い出してきたよ!

軽速歩の手前合わせの勘が,どういうわけか少し鈍っている。
馬によって背中の反動が違うから,感覚が少し違ってわからなくなっているんだろうな。
どんな馬でもちゃんと乗っていけるようにしていかないと。

駈歩を発進。継続。
軽いお馬さんなので,そんなに難しくない。
むしろ拍車が当たらないように気を使う。
つま先を内側に向けるって結構大変。太腿の付け根あたりから内転させて鞍に密着させればいいんだろうけれど,普段の生活の中でそんな動きはまずしないので,努力が必要になる。

駈歩でも巻き乗り。
やっぱり右手前がちょっと変な感じがするので,手綱での誘導や脚など,色々工夫する。

駈歩で蹄跡行進していて,手綱の張り方が理想的な状態を少し体験できたので嬉しかった.。゚+.(*´ェ`*)゚+.゚
引っ張らず,たわまず,ごく軽く真っ直ぐ張った状態のまま,馬の頭の動きに合わせて,拳をたてがみのあたりに置いておく。

そうそう,これ! これをやりたかったの!.。゚+.(・∀・)゚+.゚
速度を緩めたいときは,指先でちょいちょいっと軽く引っ張るだけで伝わる。
馬との距離が少し縮まって,コンタクトが取りやすくなっている感覚が嬉しい。

少しずつ,少しずつ,この状態の割合を増やしていきたい。

蹄跡上に横木が置かれて,横木通過。
まずは軽速歩で。
ただの横木だけならスイスイ通過。
よしよし,いいコだぞ(●´ω`●)♪

何度か横木を通過した後,横木は低いクロスバー障害に変わった。
軽速歩で,「1,2,1,2」とカウントしながら障害に向かう。

確かこのお馬さんは,「跳べない」と思ったときは跳ばないお馬さんだったはず。
向ければ必ず跳ぶいつものお馬さんではないので,頭の片隅でその可能性を強めに覚悟しておく。

それでもクロスバーは低いので普通にジャンプ。
ジャンプ後に停止。よしよし,それでいいんだよと愛撫。

停止後に振り返って,背中にいるわたしを見る鹿毛子。
……最近この仕草をする馬が多いけど,わたし,この動きを誘発させる何かをやってる……?(´∀`;)
可愛いからいいんだけど,馬のこの動作が,実際にはどんな意味合いを持っているのか気になるところ。


【206鞍目に続く】


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206鞍目 横に逃げる馬

 2020年2月9日(日) 天気 晴れ

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続けて2鞍目。

速歩でクロスバー障害を跳ぶ。
できたので,次は2歩先に低い垂直障害が作られ,連続して跳ぶことになった。

大丈夫! できるできる!

同じ感じで障害に入り,2つの連続障害をジャンプ。跳んだ後は直線上で停止。

クリアする度に1つずつ障害が増やされ,最終的には4つの連続障害を跳んだ。
障害前で反抗するイメージがあったけれど,お馬さんは普通に跳んでくれた。

よーしよーし♪
いい子ー♪ (*^▽^*)つ

4つ跳んで停止し,愛撫。
停止のさせ方が弱く,少し先に行って曲がってから止まることが何度かあった。
うーん……わたしやっぱり,騎座に体重落としてブレーキかけることがあんまり得意じゃないなぁ。どうしても腰が浮いてしまう。
馬の力は強いから,手綱だけで止めようとしても無理なんだけど(´・ω・`;)
ここ,なんとか頑張らないとなぁ。


4つの連続障害も何度か挑戦して,どうにか良い感じにできたので,次の課題に入る。ヽ(・∀・)ノ

4つの連続障害を跳んだ後に,馬場をぐるっと回って,中央の対角線上に設置された垂直障害を跳ぶことを指示される。

よしよし! いけるいける!

これまでと同じように速歩で向かって4つの連続障害を跳び,その後駈歩のまま大きく円運動して中央の障害に向かう。

跳ぶかと思ったところで……お馬さん,障害前で右に急旋回!


小夏 「お゛あ゛あ゛あ゛あ゛!(((( ;゚д゚)))」


本日初の不従順(反抗)発動。

ヤバい,この動きヤバい!(゚д゚;)
気を抜くと落ちる!

落馬はしなかったものの,まったく歓迎できない動きに神経がピリピリする。


指導員さん 「障害にまっすぐ入らないからだよ! 今ショートカットされて斜めに入ったでしょ!?」


見ている指導員さんのほうも,急な動きにはヒヤッとするようでピリピリしてくる。
ご指摘のとおり,中央の障害には正面からアプローチできていなかった。

どうにか跳んでくれるようにと,最後の障害にだけ再挑戦。
速歩で向かったけれど,お馬さんは障害を跳ぶ直前にまた右に逃げた。


指導員さん 「ほらまた! 逃げるってわかってるんだから左持たないと! (馬は)さっき跳ばなくて済んだから同じことやるんだよ!(`・д・´;)」


なんてこった!Σ(=゚ω゚=;)  悪知恵の働く子どものようだよ!

再々挑戦。
真っ直ぐ向かって,右に逃げないように左を強めに持つ。
馬は直前に駈歩になったけれど,どうにか跳んでくれた。

うおおぉぉ!(;´Д`) よかった! どうにか1回!

馬を止めて愛撫する。

そうだよ。こうするんだよ。
この障害は跳ぶものなんだよ。(´Д⊂;)

もう一度,4つの障害を跳んでから中央の障害を跳ぶコースに挑む。
速歩にしようとしたのに抑えきれず,駈歩(しかも速い)のまま中央の障害に向かう。

一瞬迷ったけれど,ああもういいや! 跳んじゃえ! とそのままジャンプ。

ジャンプ後に力づくで停止。
ああマズイなぁ。暴走に近いなぁこれ。(>_<;)

スピードが出過ぎるので,指導員さんに「4つ跳んだ後は速歩に戻して」と指示される。
ところが,この「速歩に戻す」ができない。
試みても戻せない状態で,お馬さんはビュンビュン先に行ってしまう。
「馬が言うことを聞かないまま速い速度で走る」という,軽く恐怖を覚える状況で,また中央の障害を跳ぶ。


指導員さん 「……拍車外しましょう!(`・ω・´;)」


敏感なお馬さんなので,わたしの頻繁に馬体に触れてしまう拍車の使い方では悪い影響を与えてしまうらしい。不要な刺激を与えないように,拍車を外す。

馬を走らせないために,最初の4つの障害に入る前も,めちゃ遅い軽速歩で向かう。
4つの障害を跳んだ後に,全力で停止。そして愛撫。
それを何度か繰り返す。
お馬さんは暴走しないことを学び始める。

ああ,なんか,馬術やってるって感じがする! 馬術!


指導員さん 「馬も落ち着いてきたでしょ?」

小夏 「はい!.。゚+.(・∀・)゚+.゚」

指導員さん 「じゃあ,今度は4つ跳んだ後止めないで,速歩にして真ん中の障害に向かって」

小夏 「はい!」


……やってみたら,4つ跳んだ後に停止してしまい,再度脚を入れて速歩発進し,中央の障害に向かうことになってしまった。(; -д-)ノ

それなら今度は,もう少し強めに脚入れて継続させるぞ! と意気込み挑戦すると,今度は速歩にならず駈歩のまま次の障害に向かってしまう。


指導員さん 「ほら! それを繰り返すとまた馬が前に行っちゃうようになるんだよ!(´д`;)」


難しいぞ……! 加減が……!(≧ヘ≦) ぐぬぬぬ…


指導員さん 「速歩にするならちゃんと速歩になるまで減速させるの! 曖昧でわからない指示を出すと馬がヤケになって『とにかく走ればいい』ってなっちゃうから!」


なんて扱いが難しいコなの!。・゚・(ノД`)

その後,4つ跳んで停止の流れをまた2回くらいやって,時間が来たのでレッスン終了。


指導員さん 「……乗りこなせるようになっていきましょうね (´-ω-`;)」

小夏 「はい…… (´-ω-`;)」


「お客を危険に晒さない程度に出来ないことに挑戦させる」という難しい舵取りをしていたため,指導員さんの顔には疲労の色が滲んでおられました。


*・゜゚・*:.。その後の洗い場にて。..。.:*・゜


小夏 「でも,こういう馬も面白いですね!.。゚+.(・∀・)゚+.゚ケロリ

指導員さん 「おれはこういう馬は嫌いです(´-ω-`;) レッスンに使うには」


どんな馬も乗りこなせるように,頑張ろうと思った。(*^・ェ・)ノ


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207鞍目 自分のものにする

 2020年2月11日(火・祝) 天気 晴れ

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北欧雑貨が好きだ.。゚+.(●´ω`●)゚+.゚


建国記念日。
2日前に乗ったばかりだけれど,乗れるときに乗っておこうと,レッスンに顔を出す。

2日に1回くらい乗っていたら,たぶんすごい上達するんだろうなと,何となく思う。

とても天気のいい日だった。
今日の相棒は,良い子の栗毛くんだった。

わぁ久しぶり.。゚+.(*´∇`*)゚+.゚
このコは乗りやすかった気がするけれど,どうだったかな。
しばらく乗っていないから忘れちゃった。

馬装しているときは,そこまで機嫌がいい感じではなかったから,大丈夫かな~(´・ω・`) なんて,ちょっと心配していたけれど,乗ってみたら軽い扶助でスムーズに動いてくれた。

よかった。栗毛くんは軽い馬だ。

いつものように常歩。軽速歩。駈歩。
半巻きして手前を変えて,巻き乗りをして。
大きな問題もなくフラットワークを続ける。

2日前の乗馬で少し筋肉痛があったけれど,追い打ちのように運動したら,むしろ楽になった。
筋肉痛のときは動いたほうがいいかも?


フラットワークの後は,ジャンプ練習の準備で横木通過。
まずは軽速歩で。
1,2,1,2……

2回くらい行って,次はクロスバー障害のジャンプ。

このお馬さん,ジャンプはどうだったっけ?
踏み切り合わないと止まっちゃう?
思い出せないまま,でも何となく大丈夫そうな気がしながら,障害に向かう。

軽速歩で入ってクロスバー障害飛越。
ジャンプ後に停止。
軽い力ですぐに止まって感動する。

例によって障害がその先に1つずつ追加され,最終的には4つのバウンス障害を跳ぶ。良い位置で踏み切れるように,経路やスピードを調整していく。バウンス後にも停止。

まだ少し,抑えきれない感覚はあるけれど,それでも2日前よりはだいぶいい。


なぜ……何故きみはそんなに良い子なの!?
.。゚+.(´;ω;`)゚+.゚

よく動くしよく止まるなんて,最高じゃないか!
栗毛くんを愛撫。

……そういえば,毛色が明るい馬のほうがよく動くような気がするんだけど,気のせいかな。

黒馬くんはエンジンかかるまでめちゃ重いし(ただし動き出したらスムーズ),暗めの鹿毛のちび馬くんも,そんなに最初からサクサク動く感じじゃない。
2日前の鹿毛子は明るめの鹿毛で,今日のお馬さんも栗毛なので明るい。

……いや,でも,競馬見ると黒っぽいお馬さんが多いから,別に毛色は関係ないんだろうな。うん,そうだな,きっと。


4つのバウンスの少し先に,単独の垂直障害がつくられた。
障害を高くしたりしないで,ひたすらそのジャンプ→停止の練習を行う。
わたしは連続で障害を跳んでいると,最初は目線を上げていても,段々と下がってきてしまうらしい。最後まで視線を上げていられるようにと注意を受ける。

ひたすら同じことを繰り返して練習しているときに,指導員さんに 「自分のものにしていきましょうね」 と言われた。

自分のものにする。
しっかりと,いつでも安定して出来るようにする。
「ここまで出来ます」と胸を張って言える揺るぎない部分を,底上げしていく感じ。

ほんのわずかずつしか上げていけないけれど,お馬さんの力を借りて,頑張っていきたいと思った。


【208鞍目に続く】

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208鞍目 大学生に混ざる

 2020年2月11日(火・祝) 天気 晴れ

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続けて2鞍目。
指導員さんは 「ちょっと待っててね」 とインドアの馬場から出ていった。

何だろうと思いながら栗毛馬に乗って待っていると,3頭の馬に乗った3人の男女が入ってきた。


指導員さん 「(この3人と)一緒にやるからね」

小夏 「.。゚+.(☆゚∀゚) ゚+.゚」


合宿(研修?)に来ている遠くの大学の馬術部員さんだった。
2鞍目は4人で部班運動をするらしい。
急な話だったけれど,初めての経験にわくわくする。

あれ? もしかして,わたし,部班運動ってこれが初めて?Σ(・ω・ノ)ノ

大学生の1人は,「今は60のコースと80の単発の練習をしている」と言っていた。
じゃあ,今のわたしと大体同じくらいなのかなぁ?

このクラブの会員さんたちは,皆もうよくわからないくらい上手なので,たぶん,普段はわたしと合同で練習できる人がそんなにいないのだ。

わたしと栗毛くんは,しばし馬場中央で待機し,大学生たちが速歩や駈歩で蹄跡行進したりと準備運動をする姿を見ていた。

うわー,こんな風に見えるんだー!
うわー♪ うわー♪ (*゚▽゚*)

大学生たちが乗っているのはこのクラブの馬(しかも全部わたしが乗ったことのある馬)だったので,面白く見ていた。
それぞれの馬の個性がすごくよくわかるの(笑)。
わたしいつもこの馬たちに乗ってるんだなぁ。
そして,1度に3人馬を見ながら,それぞれに声をかけていく指導員さん。
1対1より情報量多めになると思うけど,キャパオーバーしないのかな。すごいな。

横木通過を含めて,ある程度フラットワークを終えたところで,障害の練習が始まる。
わたしはここから大学生たちに混ざることになった。わー,大丈夫かなぁ('▽'*)♪ ドキドキ

先頭がわたしで,順番に後ろに人馬が並んでいる。
速歩で向かって,低い障害を跳び,直線上で停止,の流れ。
さっきまでやっていたことと同じだから,そんなに抵抗はない。
が……


指導員さん 「前の人
(小夏)がやるのよく見ててね!」


プレッシャー!! (´∀`;)


人に見られてると思うと,「上手くやらなきゃ」って思っちゃうじゃないの。
マンツーマンだと,良くも悪くもこういうのはないなぁ。
ジャンプ後に止めて愛撫したところで,次の人馬が指導員さんの合図を受けて出てくるので,邪魔にならないように歩かせ,最後の人馬の後に着く。

部班ってこうやるのかぁ(*´∇`*).゚+.゚

インドアの馬場内で「押し出し式」みたいな感じで進んでいく。
初めて参加してみたけれど,他の人のレッスンの様子見るのって楽しいのね。

「はあぁ,こんな動きしてるんだ~!こんな感じなんだ~!('▽'*)」と,ずっと興味津々で見続けていた。
あと,部班指導しているときの,指導員さんの
「まとめてかかってこい感」 が,なんか,好きだ(笑)。心なしか,男子には厳しめの指導が入る。だがその厳しい指導に臆することなくついてきて,やり遂げてしまう大学生。純粋にすごいと思いました(´∀`*)

人数が増えると,どこか見落としたり手抜きが出たりするのかなと思うのだけれど,それぞれに合わせて全部違うアドバイスと指導がされていた。場合によっては1人で連続して再挑戦・再々挑戦が行われるので,できないまま放置されることはないみたい。
(ただこれ以上人数が増えると限界を突破してレッスンの質が落ちるかも)

3つのバウンス → 4つのバウンス → 4つのバウンス+少し先にオクサー障害 と,レッスンは進んでいく(途中で4つのバウンスの間の障害が一つ取り除かれ,歩数が変わるレッスンもあった)。

オクサーが出てきたところで,少し怯む気持ちが出たけれど,栗毛くんを撫でながら 「大丈夫,できるよ」 と言い聞かせる。
乗馬をやっているときって,馬に話しかけているつもりで,実は自分に話しかけていることってよくある。
相変わらずわたしが先頭。
先頭ってお手本みたいで,どこか誇らしくもあり,プレッシャーでもあり,「わたしでいいんかいな('A`|||)」という気持ちもあり。

速歩で入って,駈歩でバウンスとオクサーを跳ぶ。

ふう,よかった。できた。
停止が弱く,少しカーブを曲がってしまってから止めたけれど,客に恥をかかせまいとしたのか,指導員さんは苦笑いしてそんなに叱責はしてこなかった。

わたしはオクサーに向かう際には結構な心構えをするのだけれど,あっさり向かって跳んでいく(ように見える)大学生たち。上手くできているときと,できていないときが,横から見ているとよく分かる。

人があっさり跳んでいるように見えると,何だかできそうな気がしてくるのね。
上手くできていないのを見ても「もっとこうすればいいんだ」と考え始める(ただしそれを実行するのは簡単ではない)。

オクサーの高さが上げられた。
おぉ……(´Д⊂;) これは以前わたしが派手に落馬したときの70×70くらいのやつなのでは?
できる人からすれば何でもない大きさの障害なんだろうけれど,まだ途上にある人間には「楽々」は行けないものなのですよ。

しかし部班レッスンともなると,後がつかえているので,1人で長々と時間をとって心を落ちつけたりしている時間はない。
軽く深呼吸して,栗毛くんを撫でて,胸の内で成功を祈って,発進。
速歩で向かい,バウンス,そして少し高くなったオクサー。

できた! よかった!
やっぱりちょっと行き過ぎてから停止したけれど,まあ今回はそれは許して!

大学生たちが後に続く。
みんな勇気あるなぁ……(;´Д`)

同じバウンス+オクサーの障害をもう1度跳んで,レッスンは終了。
指導員さんは大学生たちに「大体どれくらいできるのか分かった」と言っていた。
分かるものなんだ……すごいなぁ(←この日は色んなものに感心しっぱなしの小夏)。


指導員さんは先に馬場から出ていき,馬の整理運動のために常歩で馬場の周囲を歩かせる小夏。
何も言っていないのに,無言でわたしの後についてくる大学生と3頭の馬たち。


大学生A 「……」
大学生B 「……」
大学生C 「……」


えっと…… (´▽`;) 何か話したほうがいいのかな?
1人だと気にならないけれど,集団で無言だと妙に気になる。
きみらもきみらで,もっとワイワイやってくれていいんだけど。

整理運動を終え,早くこの場から逃れたくなり,馬を下りたところで事件が!

小夏 「!!!!Σ(=゚ω゚=;)」

エアバッグのワイヤー外し忘れた!
伸びきって発動寸前のエアバッグ!

!!!!(((( ;゚д゚)))

大慌てで外そうと必死になる小夏。


大学生A 「……」
大学生B 「……」
大学生C 「……」


その様子を,馬に乗ったまま,無表情&無言で見守り続ける大学生たち。

ちょっ,これ,声かけるか笑うかしてくれないと,わたし,辛い……!
恥ずかし過ぎる! 助けて!(;T∀T)

幸い,ワイヤーは無事に外れ,悪夢のような時間は終了した。
エ,エアバッグ作動しなくてよかった……(; -д-)ノ

ハプニングがあったものの,レッスンは無事に終了し,お馬さんの手入れをする。
今日お世話になった栗毛くんと,大学生が乗っていた馬(黒馬くんとちび馬くんと鹿毛子)にも人参をあげる。

何だかんだで,いい経験になったな。
レッスンを共有した仲間たちに感謝を。


追記: わたしが最後に1度だけ乗って引っ越していった肢の痛いおじいちゃん馬は,彼らの大学で元気にしているとのことでした(●´ω`●)よかったよかった♪


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209鞍目 スロースターター

 2020年2月16日(日) 天気 雨 のち くもり

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ムーミンバレーパークで撮影した馬の絵


雨。
結局,今年は,まともに降った雪を見ていない。
冬が暖かいのは過ごしやすくていいけれど,少し心配になる。

秋の大雨による水害の後は,記録的な暖冬で,そうこうしているうちに新型のコロナウイルスの感染が流行りだした。

世界は動いているんだなぁと思う。
自分自身は,毎日,ほとんど同じことの繰り返しで生きているような気もするのだけれど,実は色んな物事が大きく動き続けているのだ。

最近,家事をしているとき,亡くなった祖母のことを思い出す。
毎日毎日,起きて,身支度をして,食事の用意をして,食器を洗って,洗濯をして,掃除をして買い物をして,寝る準備をして……きっと,祖母も,毎日同じことをしていた。そして,昨日も今日も明日も明後日も,ずっと同じことが続いていくような気がしていたのだろう。それでも,祖母が生まれた頃の日本と亡くなる頃の日本は,まるで別の国のように変化している。

不思議だなぁと思う。
ずっと同じことを繰り返すような気がしていて,
目に映る風景はずっとあるような気がしていて,
傍にいる人や動物はずっといるような気がしていて,
自分は何も変わらないような気がしているのに。

変化はいつ起こった?
あの風景はいつ消えた?
あの人はいついなくなった?
自分は今,どこにいる?

春は大きな変化が目に見えるとき。


.。o○.。o○.。o○.。o○


雨が降り続く中,クラブに到着。
洗い場で待っていたのは黒馬くんだった。
軽く前掻きをしておやつをねだってきたので,「終わったらね」と,声をかけながらブラシをかけて,馬装をする。今までレッスン前におねだりなんてしなかったと思うのだけれど。
このお馬さんは,もしかしたら,わたしのことを覚え始めたのかもしれない。数日前にクラブに来た際にも人参をあげたから,「おやつをくれる人」として記憶に残り始めたのかな。

雨でも外で練習している人たちがいたけれど,わたしと黒馬くんはインドアの馬場へ向かう。

インドアの馬場には,次の週の競技会で使用されるコースが設置されていた。
最初の競技である「クロスバー障害ジャンプ」用の障害が8個。

ウォーミングアップ&フラットワークを,馬場入り口付近の少し広くなっているスペースで輪乗りをして行うことになった。

黒馬くんを常歩で歩かせる。
次に軽速歩。

さすがにもう「発進しない」ということはないのだけれど,動きが重くてしょうがない。
脚や鞭や騎座や拳で「動け動け」とやるのだけれど,どうにも効きが弱い。

指導員さんの目からも動いていないことがよく分かるようで,前半延々と黒馬くんを動かすことに苦労することになった。「脚を入れる位置はもっと後方」とアドバイスを受ける。う~ん,何でこんなにやりづらいの? わたしこのお馬さんで馬場2級試験受かってるんだよ? あのときは軽い扶助で歩度の詰め伸ばしもできたのに,何で???

軽速歩しても,駈歩にしても,何かいつでも止まりそうな雰囲気満々で,乗っているわたしのほうが汗だくになる。

馬が涼しい顔をしているのに,乗っている人間が汗まみれで息を上げているって,おかしくないか? 逆だよね?('д` ;)ゼーゼー


指導員さん 「この状態で障害に向かったら止まりますよ?(´・ω・`;)」


わかってますよー!・゚・(ノД`;)・゚・
わたしだって今の状態で障害になんて向かいたくないわヽ(TдT)ノ

それでも諦めずに駈歩を続けていたら,動き出したのが分かる瞬間があった。
この感覚って,どう表現すればいいんだろう。
今までだって,動いているには動いていたのだけれど……違うんだよ,「無理矢理動かされている」から「活発に動いている」に変わるんだよ。
これって,本当に,何なんだろう? 馬の「やる気」なの? それとも,わたしの扶助が悪くて馬が何やっていいのかイマイチわからなくて,やっとやるべきことを理解したってことなの? そうだとしたら,わたしがその瞬間に「理解させる何か」をしたってことなの?

最初からよく動くお馬さんだとこういうことで悩むことはないけれど,スロースターターな馬に当たると,いかに早くこの「よく動く状態」に持っていくかで悩むことになる。

速歩にしても,よく動く状態は続いていた。


小夏 「ああぁー! やっと動き出したー!゚+.(´;ω;`)゚+.゚」


思わず声に出して言ってしまった。
そうそう! この状態が欲しかったの!

エンジンかけるまでに,丸々一鞍使ってしまったよ(´∀`;)


【210鞍目に続く】

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210鞍目 コース練習

 2020年2月16日(日) 天気 雨 のち くもり

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お馬さんが動き出したので,コース練習へ(*´∇`*)♪

いつもはフラットワークが終わると,まずは障害を1個跳び,できたら2個跳び……と増やしていくのだけれど,今日は馬場いっぱいにコースが設置されているので,最初から複数の障害を連続して跳んでいくことになった。

すべて低いクロスバーの障害で,全部で8個。

何回か輪乗りを繰り返し,調子が上がってきたところで最初の障害に向かう。

お馬さんは 「え,輪乗り続けないの?」 と,ちょっと戸惑った感じで障害に向かう。
なんか,馬のこういう感じって,乗っていてすごくよく分かる(´∀`*) 笑

めちゃ低い障害なのに,下手な入り方すると全然きれいに跳べない。
わたしはどうも黒馬くんでジャンプするのが苦手なようで,タイミングが微妙に合わないというか(たぶんわたしが少し遅れるんだと思う),動きについていきにくい。
今日は低い障害なので動きも大きくないから落馬はしなかったけれど,もうちょっと大きい動きだったら落馬の危機だったかも……と思うことが何度かあった。
この低さでこんなに下手にしか乗れないなんて,本当に情けないよ!。・゚・(ノД`)

最初の説明でコースを完全に覚えきれなかったので(たった8個なのに経路間違えた),指導員さんに 「次そこです!」 などと説明されながら,どうにか経路を回っていく。わたしのほうも,分からなくなると 「次(に飛ぶ障害)どこだっけ!?Σ(゚д゚;)」  なんて叫びながら馬を走らせていた。

自慢じゃないけど,わたしは車の高性能なナビに案内されていても道に迷う女だ。
地図は読めない。距離は測れない。計算はできない。
こんなんで障害馬術やろうってんだから,どうかしてるよ(´;∀;`)

1つ目の障害を跳んだら右に大きく回転して(ここをショートカットされると厳しいことになる),2つ目の障害を跳び,そのまま真っ直ぐ5歩で3つ目の障害を跳ぶ。
3つ目跳んだらまた右に大きく回って,馬場を斜めに進んで4つ目の障害。
4つ目の障害跳んだら左に旋回して,5つ目の障害と,直線4歩先の6つ目の障害を跳び,そのまま左回転して,さっきとは反対に斜めに馬場に入り,7つ目と,その先の8つ目の障害を跳んでゴール。


やってみた感想

コース取りが下手過ぎる!(;´Д`)


狭い空間で細かく動き回るので,馬のコントロールを細かくやらなきゃならないというか,まっすぐ目標の障害に向かわせること自体が難しいの!(´;ω;`)
障害に向かいながら,左右にふらふらしているのが自分でよく分かる。これ,わたしが馬をふらつかせてるんだろうなぁ。
障害まで行ってしまえば馬は跳んでくれる。低いので踏切が合わなくても跳ぶ。時々わたしが動きについていけなくて馬上でバランスを崩す。ちょっとスリリングな障害飛越。

スピードコントロールも,なんだか上手くいかない。
失速してしまったり,加速したいところで出来なかったり。
最後の7個目と8個目の障害の間は3歩だと言われたけれど,どんなに頑張っても4歩でしか行けなかった。ここは少し速い速度で行くことを想定されている箇所らしい。


うそ……なんかもう,課題しかない……。


タイミング合わない。
バランス崩す。
経路覚えられない。
馬をまっすぐにできない。
思った通りの場所通れない。
スピードコントロールできない。

(((( ;゚д゚)))ガクガクガク…


え,ちょっと待って。('д` ;)
わたし,ちょうど1年前に同じ競技に出場して,2位入賞とかしてるんだよ?
馬も同じだったんだよ?
あれは何だったの? 奇跡?

ま,まさか,わたし,1年前より下手になってる? Σ(=゚ω゚=;)

地味にショックを受けていると,指導員さんが乗り替わってお手本を見せてくれた。

……それがもう,きれいに走って跳ぶの(´∀`;)
最後の障害間も3歩で行けるんだよ……
何よ,この,安定感……!。゚(゚´Д`゚)゜。ウァァァン

馬術は馬が7割とかいう説があるらしいけれど,こうも違うと,いやもうちょっと人間の割合高くない? なんて思う。
上手な人はちゃんと出来るんだなー(; -д-)ノ ハァ…

指導員さんは2度ほどコース走行してみせて, 「低い障害は『できて当たり前』みたいなところがあるから,逆に緊張したりしますよ(^_^;)」 なんて言っていた。

今のわたしには無縁の境地だな(´∀`;)

結局,トータルで4,5回コース走行の練習をして,この日のレッスンは終了。

最後の頃になると,さすがに経路は間違えないし,今日は落馬も拒止も1度もなかったし,落下も1度1箇所ひっかけただけだったので,試合だとしたら一応「あり」な状態だったのだろうと思うけれど,自分の下手さに打ちのめされて,何だか喜べなかった。
指導員さんは 「最後よくできてましたよ」 と褒めてくださったけれど。

違う……違うの。もうちょっと,上手に乗りたかったの!(´;ω;`)


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