馬々とりんごの日々

UMAUMA TO RINGO NO HIBI 初心者の乗馬日記です。 記録のために書いています。 これから乗馬を始められる方の参考になれば幸いです。

221~240鞍目

231鞍目 夕立

2020年8月22日(土) 天気 晴 のち 雨(夕立)

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お盆も過ぎたけれど,相変わらず暑い日々が続いている。
いつも夏ってこんなだったかな。
温暖化の影響で,気温が高い日が続いてしまっているのかな。

今日のレッスンも2人の部班。
ただ,一緒にレッスンを受けるのは,前回と前々回に一緒だった女の子ではなく,メガネをかけた寡黙な少年だった。

パートナーになる馬は,鹿毛の女の子。
最近よく乗っているお馬さんだ。

少年の乗る馬は,ちび馬くん。
彼は自分で馬装していたが,わたしの馬は指導員さんが馬装してくれていた(たぶん,わたしの馬装が遅いから……)。

自分の準備をして,馬に乗る。
今日は外の広いアリーナでの練習。
夕方に近い時間帯だったので,少し日が陰り,雲が出てきていた。
涼しい風が吹き始めていたので,何となく雨の気配を感じ取る。

広いアリーナの周囲をまずは常歩で歩かせて,その後軽速歩で2周くらい。半巻きして手前を替え,軽速歩を続ける。珍しくわたしが先頭で,男の子がその後に続いた。
鹿毛子の反応はよく,わたしも落ち着いて乗れていた。
駈歩発進を微妙に手間取り,速歩を速くしただけになってしまったりしたので「(発進時に)前持って」などと注意を受ける。この後無事に発進したけれど,いつまで経っても,こういうことは時々あるなぁと思った。生き物(馬)と生き物(自分)のことだから,そんなに不思議でもないけれど。

今日も一鞍だけのレッスンだけれど,どこまで練習できるかな。
たった30分の時間なのに,天気は刻一刻と表情を変えて,本格的に曇ってきた。
遠くでかすかに雷の音が聞こえる。
競技会だと,雷が鳴ったら競技は中止。最後の雷が鳴ってから30分は馬に乗れないという決まりがあるらしいけれど,今日は練習なので,雨が降り出すまでにさっさとやって終わりにしてしまおうという話になった。

駈歩までフラットワークが終わったので,障害飛越の練習。
最初は低いクロスバーの障害。
広い馬場なので,駈歩で向かってジャンプ。
鹿毛子はたまに低い障害でも嫌がることがあるので少し警戒していたけれど,普通に跳んでくれた。
次に低い垂直障害。これもジャンプ。
障害に真っ直ぐ入らず斜めに入っていたので注意を受ける。

いつもインドアの馬場で練習しているときは,馬場周囲の蹄跡上に障害があったから,それに沿って走るだけだったけれど,広い馬場では自分で蹄跡を決めて障害に向かって行かなければならない。
遠くから,真っ直ぐに障害にアプローチできるように,感覚を掴むため数回同じことを繰り返す。
障害は一度高さを上げられ60㎝くらいになった。これも同じように跳んでいく。

自分が走るラインに自信を持てていないせいなのか,障害前で馬がふらふらするように感じて,こんなに馬を御せていなかったら直前で横に逃げられるんじゃないかと,少しの不安を感じる。

空は暗くなり,風が強くなってきた。
馬は雷の音には驚かないのだろうか。今のところ,遠くで低くゴロゴロと鳴っている音には,どちらの馬も反応していない。
地を這うように,冷気を含んだ風が力強く馬場を渡っていく。
確実に夕立が来る。
雨が降ることは間違いない。

この後,馬場に設置された障害は50cmくらいのオクサー障害になった。
これも同じように跳ぶ。
まあ低いし,馬は頑張ってくれるので,どうにかいける。

ここまでずっと左手前で馬を走らせて跳んでいたけれど,今度は右手前で馬を走らせて,直線上に3つ並んだ垂直障害を跳んでいくことになった。
障害間は,5歩か6歩か7歩。自分で決めてコントロールしていけるように。
一度チャレンジしてみたけれど,完全に馬なりになってしまっていて,歩数を合わせられるような状態ではなかった。それでも障害に向ければ馬は跳んでくれるので,3つの障害を跳んでいく。

自分の番が終わり,少年の番が終わり,さて,もう一度同じようにチャレンジしてみようと,駈歩を発進したところで,それは起こった。

アリーナの隅には落ち葉がたまっている箇所があり,風で落ち葉が動いていた。
障害に向かう途中でその傍を走行したのだけれど……
風で円形に舞う落ち葉に驚いた馬が,派手に横っ飛びした。
急な動きに耐えられず,あえなく落馬。
落馬の際にエアバッグが作動したのだけれど,そのエアバッグが膨らむ音にもびっくりした馬は,いななきながら逃走していった。

か,鹿毛子! 鹿毛子カムバーック!Σ('д` ;)

エアバッグとヘルメットに守られて,わたしは無事だった。
若干ぐらぐらする気がするのと,地面に接触した右腕が少し痛いけれど,大きな問題はなさそうだ。
近くで見ていたお客さんやスタッフさんに「大丈夫ですか」と声をかけられながら,歩いて馬の元に向かう。鹿毛子は指導員さんに回収されていた。

膨らんだエアバッグを脱ぎ捨て,ヘルメットを被り直す。


指導員さん 「大丈夫ですか?」

小夏 「わたしは大丈夫ですけど,馬が……」


鹿毛子は大人しくなっていたけれど,まだ怯えているのではないかと不安になった。
「びっくりしないでねー!(>_<)」と訴えながら,鹿毛子の首を大きく撫でる。

再び騎乗。今度はもうノーエアバッグ。
「鹿毛子,お願いね!」と,本気で頼みながら,馬の首をパンパンとたたく。
だってもう,本当にお願いするしかない。

指導員さんは,「急な動きににも耐えられるように,しっかり脚を踏み下げて,鞍に沿わせておくこと」とアドバイスしてくださった。

まずは常歩でさっき馬が落ち葉に驚いた場所まで行き,まだ風で少し動いている葉っぱを見せに行った。「ほら,ただの風でしょ? 大丈夫でしょ?」 と話しかけて,また首を愛撫。

駈歩じゃなくて軽速歩で障害に向かっていいとのことだったので,軽速歩で障害に向かう。
しっかり脚を踏み下げて,鞍にピッタリくっつけることを心がける。

落ちる前から心がけろよ(; ´_ゝ`) って感じなのだけれど,人間,痛い目を見ないとなかなか本気で心がけることができなかったりする。

鹿毛子は軽速歩で向かってもちゃんと障害を跳んでくれた。
第1障害,第2障害,第3障害。

第2と第3の間で加速してしまうので抑えるようにと注意を受ける。

空は暗さが増し,風が強くなり,洗い場の蛍光灯が灯るのを見た。
雷の音が近づいてきているような気がする。
その後も2回ほど,直線上の3つの障害を跳ぶ練習を続ける。
跳ばせるのに精一杯で,正直,間の歩数を数えている余裕はなかった。

今日受けた注意点で,印象に残っているのは2点。

①馬体をまっすぐにして障害に入る
②障害間を同じペースで走れるように速度調整に気を付ける


本当に,単純なのに,難しいんだから。
まあ,跳んでくれたし,ちゃんと止まってくれたから,今日のところはいいやと,愛撫して終了。
わたしも少年も指導員さんも,大急ぎで引き揚げて,洗い場に戻る。

馬装を解き,馬の手入れをしているところで,雨が降ってきた。
ギリギリ間に合ったぞ!
何度か大きな風が吹いた後に,土煙が上がるくらいの土砂降りになった。
こんなに激しい雨は久しぶり。雷の音も大きくなり,完全に夕立だ。
洗い場に繋がれた馬たちは,風で転がってくる木の枝などを真剣な表情で見つめていた。
どうして木の枝とか葉っぱとか,ありふれた物が動いているだけで,そこまで敏感になるのだろう。
ちょっと呆れたような気持ちで馬を見つめる。小さな子どもみたいだ。何もかもが珍しくて,慣れきった大人には何でもないことにも反応する。警戒心も好奇心もあり,とにかくそれに意識を集中させている。その姿はとても可愛い。

鹿毛子は動く葉っぱに驚いて人を落としたことなどすっかり忘れた様子でおやつをねだり,ちび馬くんと共にりんごと人参を美味しそうに食べていた。
いいの,いいの。きみはそれでいいの。(●´ω`●)笑
人間とは違う感じ方をする生き物が傍にいるというのは,素敵なことだなぁと思った。

ずぶ濡れになりながら馬房に戻し(せっかく拭いたのに……),しばらく待っても雨が止みそうになかったので,また濡れながらクラブハウスに戻って着替えた。
夕立直前に馬に乗ったのは初めてかな。
ちょっと痛い目もみたけれど,色んな経験ができて面白い日だった。


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232鞍目 口の硬い馬

2020年9月8日(火) 天気 晴

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8月の後半は休日出勤などが続き,レッスンをキャンセルしたりしていたので,およそ半月ぶりの乗馬。
休日出勤の振替休日が取れたので,珍しく平日にやってきた。
やっぱりまだ暑くて,一鞍だけのレッスン。
前回落馬しているので,今回は落ちないように頑張ろうと気を引き締める。

洗い場には馬装された白黒のアパルーサがいて,このお馬さんが今日のわたしのパートナーだった。たてがみが三つ編みに編まれていて可愛い(*´ェ`*)

わあ~久しぶりだなぁ.。゚+.(・∀・)゚+.゚
3級試験の練習のときはよく乗ってたんだけど,このお馬さんに乗るのはトータルで13回目。そんなに多くない。しかも前回乗ったのは昨年の春なので,1年以上前だ。

えっと……どんな感じのお馬さんだったっけ(´∀`;)?
もう忘れちゃったよ。

アパルーサちゃんは,普段乗っている馬よりも背が低くて,体型は丸みを帯びていて,首が持ち上がっていて,背中が少しカーブを描いているような感じ。
馬房からは嫌がらずに出てくる。無口も付けさせてくれる。
洗い場につないでおくと,無口をつないでいる鎖を甘噛みしたりして遊んでいる。
人参は大好きだけれど,りんごは気分によって食べないこともある。

馬は,どんな馬も,みんな可愛い。

インドアの馬場で騎乗。軽速歩で準備運動。
まだまだ暑いけれど,そこまで乾燥はしていないようで,砂煙が舞い上がるようなことはなかった。

約2週間の運動不足がたたり,軽い運動なのに息が上がる。
おまけに今日のアパルーサちゃんは,なんだかちょっと重い。
拍車も付けているのに,脚が効きづらい。

指導員さんから 「鞭も拍車も,身に付けてるだけじゃ意味ないですからね」 と手厳しい注意を受ける。

いや,あの,使おうとはしてるんです……!('д` ;)
脚の効果が薄いので,鞭を併用。
ようやく少し動き出すアパルーサ。だがやっぱり動きはちょっと鈍い。

駈歩発進。
コツを忘れて少し手間取る。
う,うそでしょ。わたしこの馬で3級試験受けて受かってるのに!
あのときは思った場所で簡単に駈歩出せてた!
焦ったけれど,ごにゃごにゃ色々やっていたら発進した。
ああよかった! 何かたぶん,この馬用のコツが少しある気がする。

駈歩の乗り心地が,ぐわんぐわん動く感じで,「え,このお馬さんってこんな感じだったっけ?」と考える。「乗りやすい」って感じはしないぞ?

おまけに駈歩になっても,油断すると速歩になってしまいそうになるので,継続の脚の気が抜けない。

2週間ほぼ事務仕事しかしていなくて,途中少し体調の悪い時期などもあり,鈍り切っていた身体に重めのお馬さんは厳しいものがあった。

そのまま障害の練習に突入。
地上横木通過から始まり,クロスバー障害。
軽速歩で向かい,高めのクロスバーを跳ぶ。

あれ? わたしこの馬で障害跳んだことあったっけ?
馬場の試合や練習ではお世話になったけど……あれ?

障害に向けると,アパルーサちゃんは普通に跳んでくれた。
よく跳んでくれるねぇ!(*´∇`*)
ただし,ジャンプ後に止まりづらい。

クロスバー → 垂直障害(60㎝くらい)
クロスバー → 垂直障害 → 垂直障害

と,「ジャンプして停止」の流れを練習する。
アパルーサちゃんは,運動の始めは重かったのに,障害を跳び始めたら前に行くようになってしまった。

背が低くて肢が短いので,ジャンプの前には勢いをつけたいらしくて,軽速歩で向かっても障害の直前には駈歩になってしまう。
「そこで抑えて」と言われるものの,抑えきれない。
そしてその勢いでジャンプをすると,今度は止まらない。
手綱だけでは止まらないから,脚を踏み下げて前にするくらいにして,上半身を後ろにして身体全体で止めてとアドバイスされるのだけれど,まず手綱がちっとも引けないので,身体を後ろに倒すことができない。馬と力比べをしているような状態で,当然勝てない。

え,これ……どうすればいいの!?(((( ;゚д゚)))

手綱少し伸ばしちゃってもいいから身体後ろにしたほうがいいの?
でもそれってブレーキになる?
短いまま引けるなら引いたほうがいいんだろうけど,この硬い口を引ける気が全然しないよ?

直線上で止まれず,少し曲がってからやっと止まることをくり返していたら,指導員さんがわたしの拍車を外しにやってきた。
無意識に当たってたかな。ごめんなさい(´・ω・`;)

わたしの息が上がり過ぎていたので,指導員さんは障害の数を減らし,最初のクロスバーだけを跳んで停止する練習に切り替えてきた。
馬より先に人間がバテちゃったよ……(´Д⊂;)

それも何回か繰り返し,それなりにできたので,レッスンは終了。
ジャンプするときにわたしの体勢が安定していないと指摘を受けて,「ああ,今日は下手回(※上手くできなかったレッスン)だったなぁ」と,少し落ち込む。わたし,何年もやってるのに,何でこんななんだろう……。

アパルーサちゃんは汗をかいていて,白い毛の下の肌色が透けて見えていた。
肌色の上に黒いブチ模様があるので,なんかこんな模様の豚見たことあるなーと,疲れた頭で考える。
汗をかくと馬の毛色は変わるけれど,そうか,白毛はピンクというか肌色みたいな,こんな色になるのか……。

汗を流すために水で丸洗いをして,ご褒美の人参をあげて,馬房に戻す。

久しぶりの乗馬の練習がものすごいハードだったので,翌日から数日間は,筋肉痛で身体中バッキバキでした(T∀T)
目立った上達はしていないけれど,運動不足解消にはよかったかな(^_^;)


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233鞍目 夏の終わり

2020年9月13日(日) 天気 晴 のち 曇り

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風が少し,ひんやりしていた。
日中の日差しはまだまだ暑いけれど,確実に暑さのピークを過ぎたことがわかる。

暦の上ではとっくに秋だけれど,9月に入ってからも気分は「夏」だった。
薄手の半袖の服を着て,強めの日焼け止めを塗って,水分の多い夏野菜ばかり食べていた。

ああ,でも,もう「秋」だ。
蝉も鳴いているけれど,草原から聞こえる秋の虫の音のほうが大きい。
まだ紅葉も始まっていないけれど,稲刈りを始めた田んぼがある。

クーラーをつけなくても過ごせる日が,1日,また1日と増えていく。

渦中にあるときは,永遠にこれが続くんじゃないかと思ったりするけれど,必ずこうして変化は訪れる。



今日の乗馬クラブは,とても混んでいた。
秋になって馬に乗りたくなった人が増えたのか,コロナ自粛の反動で皆活動的な気分になっているのか,人が多かった。
指導員さんも,コロナでの休業明けからお客さんは増えていると話していた。
自然の中で開放感も味わえるし,密になりにくい運動だからいいのだろう。

今日のわたしのパートナーは,5日前にも乗ったアパルーサちゃんだった。
さすがに今日は馬装はされておらず,馬房から連れてきて馬装するところから始める。
ブラシをかけると,白い短い夏毛がたくさん抜けて,もう冬毛に変わる準備をしているのかとびっくりする。

動物って,一体何を感知して夏毛と冬毛の切り替えをしているのだろう。
カレンダーも時計も読めないし,自分の意思で変えているわけじゃないんだよね?
自然と勝手に変わるの?
年中寒い地域や,暑い地域に暮らしている馬は,夏毛や冬毛の変化はないの?

誰に教えられたわけでもなく,自分で考えてそうしているわけでもなく,「自然とそうなっている」ものを見ると,とても不思議で,深く静かな感動を覚える。

きっと,色々な仕組みは解明されている。変化の条件や,もしかしたらコントロールする方法も。
でも,誰がその仕組みを,つくったの?
どうしてそのように?


そんな不思議を感じながら,馬装を終えて馬に乗る。
馬は不思議な生き物だ。わたし自身も不思議な生き物なんだろうけれど。
少し前にTwitterで流れていた「馬はなぜ人を乗せるのだろう」という言葉が忘れられない。
馬が本気で人を乗せたくなかったら,乗せないこともできるだろう(そんな馬もいると思うけれど)。
でも乗せちゃうし,乗った人の指示に従って動いちゃう。


さて,前回は,前半重くて泣かされ,後半止められなくて泣かされていたアパルーサちゃんだったので,「気を使う難しい馬」という印象を持ちながらフラットワークを行う。
今回もやっぱり,ちょっと重い。
「すごく重い」ではなく「ちょっと重い」。
重過ぎて「どうにもなんねぇなこの馬!(/TДT)/ 泣」って感じではなく,「もぉーーちょっと行けるでしょーーー!?(>_<;)」っていう,焦れるような重さ。
今日は鞭を持っていなかったので,脚で頑張る。

軽速歩を続けて,10mの巻き乗りを行ったりする。
手前を替えて,同じことを行う。
動きはスムーズ。
さすが馬場のエキスパート(^∀^)
きみは障害もやるけど,もともと馬場で活躍していたお馬さんだものね。

駈歩発進は,残念ながら今回もスムーズとは言い難かった。
何でやりづらいんだ?(´・ω・`;) いつもの馬と体型が違うから?

指導員さんがどうにかしてくれるわけではないので,1人で1分くらい焦りながら試行錯誤。
外方脚を引いて内方脚で圧迫というのが駈歩発進の合図なのだけれど,どちらかと言うと外方脚の位置よりも内方脚の圧迫のほうに反応して駈歩を始めている気配があった。ただ,内側の脚で圧迫しただけで駈歩になるわけではなく,内方の手綱もちょっと引いて口の端に当てるようにしてから内方脚の圧迫の順で行わないと駈歩にならない。
指導員さんがいつも言っている「起こして」っていうやつね……。
何で改めてまた一から学び直してるんだろう('A`|||)
たぶんなのだけれど,普段乗っている馬よりも首が持ち上がっているから,この「起こす」の部分の感覚が少し違うのだと思う。

でも,「あ,やっと伝わった」と思った。
この瞬間って,ちょっと嬉しい。
伝わりさえすればやってくれるのだから,馬はやさしい。

駈歩でも10mの巻き乗り。油断すると速歩になってしまうので,気を使う。
まだ前回の後半のようなビュンビュン行ってしまう状態にはなっていないな(`・ω・´;)ドキドキ

駈歩の背中の大き目の動きも,しばらくするうちに慣れてきた。
自分の腰や背骨が動けば,馬の動きに合わせて鞍に吸い付いている感じになるので,安定感が出てくる。

本当に今回は,一度学んで身に付けたことを全部やり直している感じだ。

今日は「跳ばない障害の練習」。
地上横木を2本使って,間の歩数を調整する訓練。

最初は6歩で通過。
次に詰めて7歩で。

毎度のことだけれど,駈歩を詰めるのは本当に難しい。
下手に行うと途中から速歩になってしまう。

指導員さんは 「1本目の横木を超えてから詰めようとするのは無理だから,横木に入る前からその速度をつくっておいて」 と言っていた。

そうなんだけどね。うーん,うーん……(-_-;)

苦戦していたので,逆に伸ばすほうをやろうという話になった。
1回目に6歩で通過したら,一周する間に加速させて今度は5歩で通過する。
こちらは詰めるよりは難しくなく,とにかく追ってパーッと行かせれば少ない歩数で行ってくれる。

ただ人のコントロールが効きづらい(止めづらい)くらいになってしまったので,「ああマズイマズイ」と焦って,自主的に拍車を外す。
わたし,まだ,拍車を適切に使えないことのある素人だって自覚あるもん……。

拍車がなくなってソフトな扶助になったので,今回のレッスンではこれ以上前に行ってしまうことはなかった。
でもなぁ……いつまでもこれじゃダメだよね。近いうちになんとかしないと。

手前を替えて,また6歩で通過したり5歩で通過したり,7歩を試みたり。
何度も挑戦したのに結局7歩での通過に成功したのは1回くらいだったと思う。それも速歩になる直前でギリギリ2本目通過したような,あやしいものだった。

ぜーぜーと息を上げながら,レッスン終了。
ああ,前回に引き続き,課題の目立つレッスンだったな。
スランプなのかなぁ(´・ω・`)

アパルーサちゃんは汗をかいていて,また白い部分がピンク色っぽくなっていた。
汗をかいたままだと痒いだろうし,お湯で丸洗いをする。
丸洗いは,季節的に,今年はこれが最後かなと,ふと思う。
洗っているときに,ホースから出ている水を口もとに向けると,アパルーサちゃんはパクパクと水を食べるように口を動かすので面白い(飲んでる?)。

どんな馬も,ちゃんと乗れるようになりたいなぁ。
なかなか上達しないことに,少ししょんぼりした夏の終わりの帰り道でした。


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234鞍目 脚で馬体を持ち上げる感じ

2020年9月21日(月・祝) 天気 くもり
 
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気温が下がってきたので,久しぶりに2鞍続けてのレッスン。
パートナーは,これまた久しぶりのちび馬くんだった。

これまで断トツの鞍数でコンビを組んでいるお馬さんだけれど,ここしばらく他の馬に乗ることが多かった。でもすごく馴染みのあるお馬さんだ。

この日は全日本ジュニアの試合の真っ最中だったため,皆が試合に行っていて,クラブに人は少なかった。空になっている馬房も多く,世話をしやすくするために,遠くの馬房から近くの空いた馬房に移動している馬も多かった。

指導員さんに 「ちび馬くんは〇〇の馬房の隣にいます」 と言われて迎えに行ったのだけれど,行ってみたら〇〇の馬房の隣は空っぽだった。
困惑していたら,隣の馬房の馬と目が合った。


小夏 「……(´・ω・`)」

馬 「……」


……あれ? おまえ……ちび馬くんか?

背の低い鹿毛の馬。少しウェーブした黒いたてがみ。
やんちゃばかりしているから顔にできている小さな傷。
間違いない,この馬だ!(´∀`;)

〇〇の馬房の隣っていうか,〇〇の馬房にいたよ,このお馬さん(笑)。
無事に無口を着けて洗い場に連れていくことができました。

ああ,でも,少しは馬を見分けられるようになっていてよかった。
乗馬を習い始めた頃は,ほとんど色でしか判別できなくて,同じ色の馬が並んでいると,どの馬がどの馬なのか全然わからなかった。

ちび馬くんはやっぱりやんちゃで,どんなに気を付けてどんなに気迫を見せても,通路にあった牧草をつまみ食いしてから洗い場に向かった。

今日はいつもの厳しめの先生がいないから,この馬が勝手な行動を始めたら手を焼くことになるなと,一抹の不安が脳裏をよぎる。気を引きしめていかないと!

馬装をしてインドアの馬場へ。
つまみ食いに満足したのか,ちび馬くんはご機嫌で,女性の指導員さんに甘えて可愛がられたりしていた。
そんなに可愛い目をしていると,きみが怒りんぼのやんちゃ坊主だってことを忘れてしまいそうになるよ……(´∀`*)笑

騎乗して腹帯を締め直し,鐙の長さを調整して(フラットワーク中にも,もう一つ短くした),いつもの練習。
常歩も速歩も,重くならずにできてびっくり。このお馬さんは,どちらかというと重いイメージがあったからなぁ。
10mの巻き乗りをしたり,半巻きして手前を替えたり。
駈歩の発進もスムーズ。
ああやっぱり慣れた馬はやりやすい。
継続も難しくない。
駈歩でも10mの巻き乗り。
手前を替えてもう一度。

フラットワークをひと通り終えたので,先週と同じく,2本の地上横木を通過する練習。
最初に無理のない速度で通過したら,横木と横木の間の完歩は6歩だった。
次に詰めて7歩にすることを試みるも失敗。途中で速歩になってしまう。
うーん……この馬でも詰めるのは難しいのか……。

指導員さんは 「推進が足りていないので脚を使って」 とアドバイスしてくださった。

馬体を脚で包み込んで上に持ち上げる感じ」 と。

「わたしはそれで上手くいきましたよ(*´∇`*)」というので,やってみたら,確かに拳で抑えていても推進がかかった感じがした! びっくり!

それでも7歩で通過する際の最後は速歩になってしまったけれど,少しはマシになったのが感じられた。
この方向で頑張れば,改善していくような気がする!

やり方を伝える表現って色々あるけれど,たまにそれが上手く伝わると「あ,こんな感覚があるんだ!」っていう,新たな扉を開いたような感覚になるので楽しい。

人から馬へ伝える方法。
人から人へ伝える方法。
馬からの情報を感じ取る方法。
乗馬では全部大事なんだなぁと思った。


【235鞍目に続く】


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235鞍目 誰がいてもいなくても

2020年9月21日(月・祝) 天気 くもり
 
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引き続き,2鞍目。
今度は伸ばす練習。

2本の地上横木の間を,普通に走って6歩,詰めて7歩で練習したので,次は加速して5歩で。

まずは6歩で通過して,馬場を一周している間にスピードを上げて,次に5歩で通過する。
詰めるのに比べて,伸ばすのはそんなに難しくない。
脚を使って,念のために鞭を一回入れると,明らかに体感速度が上がるほど速くなる。
背の低いお馬さんなので,速くなるとビュンビュン前に行く感じがする。
「ぼく,すっごい頑張ってるよ!」という感じを出しながら,お馬さんは2本の横木の間を5歩で通過してくれた。
素直ないい馬だ(*´∇`*)

次に障害飛越の練習。
まずはクロスバー障害。
軽速歩で向かってぴょん。
ジャンプしたら停止して,手前を替えて,反対側からもぴょん。

馬を自信を持って向かわせていないのと,自分の姿勢の悪さがわかって,何となく不安定さを感じる。
なんだかわたし,下手になってない?(´;ω;`)

両手前で一回ずつ跳んだら,その先に低い垂直障害が追加される。
右手前で跳ぶときは「クロス → 垂直」となるのだけれど,反対の左手前から入ると「垂直 → クロス」となるので,なんだかちょっと変な感じ。

障害は3つになり,ちび馬くんは勢いをつけたいので駈歩にすることにした。

4つになり,左手前で入ったところで事件が!

ちび馬くんが,障害直前で横に逃げたのだ。
びっくりしたのと,普段逃げない馬に逃げられたので大ショック。
「あ,ここは叱らなきゃいけない!」と思い,とっさに鞭を打ったら,「走れ」の合図だと思ったのか,急加速して走り出すちび馬くん。
自分で鞭打って走らせたくせに,狭い馬場で巻き乗りしながら走り回るちび馬くんを止めることに必死になる小夏(なかなか止まらなかった……(TдT))
ようやくおさめて,指導員さんの元へ戻る。


小夏 「ごめんなさい……わたしが鞭を打ったから走りました(;´Д`)」

指導員さん 「……(´・ω・`;)」


「今のは違うよ」って伝える方法とタイミングって,難しいんだなぁ(; -д-)ノ
改めてもう一回チャレンジ。
最初に逃げた障害の前に連れていって,「ほら,これ跳ぶよ! よく見て!」とやっていたら,指導員さんに「たぶんさっきのは,慣れない障害にびっくりしたとかじゃなくて,ただ単に横に行きたくて行った感じだと思う」と告げられる。
つまり,それは……


小夏 「いつもは逃げないのに……(ノд・。) 」

指導員さん 「これ,いつもの指導員さんのときもやります?」

小夏 「あ,それは,ないかも……」


そういえば,前にこの馬が障害から逃げてわたしが落馬したときも,この女性の指導員さんだった。


馬 「……」

指導員さん 「わたしだって,怒るときは怒るからね!(`・д・´)!」


馬は子どもみたいなものなので,怒らなさそうな人しかいないと,調子に乗って普段はやらないようなワガママをすることがある。もちろん馬の性格にもよるだけろうけれど,人を見てワガママをするとか,とんでもない話だ(/TДT)/ 勘弁しておくれ!

もう一度左手前で4つのバウンス障害を跳ぶ。
さっき左に逃げたので(右は壁),右を強く持って,障害の左側には逃げないように指導員さんが立っていた。

「跳ぶんだよ! 跳ばなきゃ怒るよ!」と心の中で叱りながら,無事バウンス通過。
とりあえずほっとして,愛撫。そうそう。そうするの。
レッスンの間だけでいいから,お願い,言うこと聞いていて。


しかし,馬場にいる人によって「できる/できない」が決まってしまうって,マズイよなぁ。
だって試合会場にいるのは基本的に自分と馬だけだ。
指導員さんたちは馬場の外で見ているだけ(練習色の強い親善試合なんかだと,馬場内にいて声かけの補助をしてくることもあるけれど)。

やさしめの指導員さんに変わるとワガママをするということは,乗っている人間のわたしの指示は「聞いても聞かなくてもいい」と思っているということなのか(´・ω・`)ショボン…


こんな不信感が出てきたところで,障害のミニコース練習。
大丈夫なのかいな(´;∀;`)

右手前で4つのバウンス障害を跳び,その後馬場を大きく回って,馬場の対角線上にある垂直障害を跳んで停止。

逃げられないようにしようと無意識に壁側に引いてしまうのか,最初のバウンスで馬がめっちゃ壁に寄るので,障害セットに脚をぶつけそうになりヒヤヒヤする(本当は障害を跳んでいる間にも調整したほうがいい)。ああでも緩めて逃げられるのも嫌だ!(>_<)

その後,ぐるっと回る間に落ち着かせて,ゆっくりな駈歩で行けば,中央の障害を跳ぶのはそんなに難しくない。

コースの障害は追加されて,その後中央の障害を跳んだら左に回って,直線上にある垂直障害を跳ぶ。それができたらさらにその先に垂直障害が追加される。

235鞍目




今日の障害は合計でバウンス4つ+垂直障害3つの7個。

この後は逃げらることもなく,無事にコース走行できた。

よ,よかった! 久々の2鞍続けてのレッスンお疲れさま。

ちび馬くんは,最後にもう一度,指導員さんが乗り替わって左手前で4つのバウンスを跳ぶ練習をすることになった。「やらなきゃダメなんだよ」というのを教え込まれて,レッスンは終了。

自分が馬乗り上手じゃないんだなぁというのを改めて突き付けられてショックだったけれど,とりあえず急な動きをされても落ちなかったことは褒めてあげたいと思った。
誰が傍にいても,誰もいなくても,きちんと「馬と自分」の関係を築いて,ちゃんと乗れるようにしていきたい。

お手入れをしておやつをあげて,馬房に戻す。
人参をあげて小走りさせていたのに,走りながら夜飼用の牧草に顔を突っ込んだちび馬くんの根性にあきれるやら驚くやらで笑ってしまった。

厩務員さんに,新しく来たちび馬くんに似た3歳の馬と2歳の馬を見せてもらってから帰る。
競走馬になろうとしてなれなかったお馬さんたちで,これからリトレーニングして乗馬にするらしい。
馴染みのお馬さんもいいけれど,新しいお馬さんも楽しみでわくわくするなぁ(*´∇`*)


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236鞍目 駈歩のスランプ

2020年9月27日(日) 天気 くもり のち 晴れ
 
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乗馬の練習はここしばらく低調で,気分はあまり乗っていなかった。

休日の朝に目が覚めて,なんとなく今日のメインイベントである乗馬のことを考えて,

なんだか,ちっとも上手くならないなぁ。
このあたりがわたしの限界なのかなぁ。
もう,やめちゃってもいいのかなぁ……(´・ω・`)

なんて考えながら,もそもそと布団から出る。

でも,この後どうしよう。
外乗メインで馬乗りを楽しむか,馬場馬術のほうの比重を高くするか。
あるいは,一時的にでも(もしくは永久に?),馬からまったく離れてしまうか。

掃除をしたり洗濯をしたり,何か色々と細かいことをしつつ映画を見たりしながら,頭の片隅で「今後どうしよう」と考えて朝と昼を過ごす。

結局,

乗馬以外に運動らしい運動もしていないから,健康のためには行ってたほうがいいよね。
馬と遊んでくるだけでもいいよね。

と,考え直し,準備をして馬乗りに向かう。

もともとあったわけではない自信が,消えてしまったような感じ。
気分の高揚するワクワク感のようなものが減っている。

何年も何年も同じことを繰り返していて,そこから抜け出せないような感じがするからなのか。


*・゜゚・*:.。..。.:*・゜*・゜゚・*:.。..。.:*・゜


クラブはそこそこの人出だった。
テレビでも「コロナ禍で乗馬が人気!」というニュースが流れていた。
お客さんが増えているのは,このクラブだけではない模様。
この未知の感染症が乗馬界に嬉しい影響をもたらすことになるとは,不思議なものだ。

前の人のレッスンで忙しい指導員さんが「鹿毛子を出してきてください」と言うので,わたしは外来厩舎に向かった。以前そこにいたので,今もそこにいると思ったのだ。ちなみに,外来厩舎の馬房にはネームプレートがない。
外来厩舎には,黒馬くんと,鹿毛の馬が一頭いた。

あれ? 鹿毛子って,こんなだったかな……? と思ったものの,鹿毛の馬はこの馬しかいないし,きっとそうだと思い,外に出す準備をする。
外来厩舎の鹿毛馬は,何故かやたらと人に絡んできて,無口やわたしの身体や馬房の入り口にある棒に鼻を寄せたり軽く噛んだりと,とても落ち着きがなかった。
じゃれてきて邪魔なので,人のスペースをつくるために目の前で手を振ると(持田さんのグラウンドワークで覚えた技),ものすごく反応良く避けて顔を引っ込めるので,「あ,行動はちょっとうるさいけど,扱いはそんなに難しくないかも」と好感触を覚える。
無口をつけて洗い場に連れて行くと,そこにいた会員さんたちにざわめかれた。


会員さん 「小夏さん,それ鹿毛子じゃないよ! 新馬だよ!('д` ;)!」


え……新馬……? Σ(=゚ω゚=;)


まだ名前もついていない2歳馬でした(´∀`;)
なんなら乗用馬にもまだなりきれていないお馬さんだ。
な,なんか変だと思ったよ!。・゚・(ノД`)

鹿毛の新馬を連れて外来厩舎に戻る。
先週「わたしも馬を見分けられるようになってきたな♪」なんて調子に乗っていたところでこれだよ。全然見分けられてないじゃん……(^_^;)恥

本物の鹿毛子を迎えに行く。
鹿毛子の住まいは,しっかりした造りの本厩舎に移っていた。
姿を見て,鹿毛子が「落ち着いた大人の女性」に見えた。
すごい……全然無駄に絡んできたりしない……!Σ(=゚ω゚=;)

馬に乗り始めたばかりの頃は,「馬の性格がそれぞれ違う」という事実がよくわからなかった。
「馬に性格なんてあるのかな」と思うほど,同じに見えた。
でも今は,一頭一頭みんな違った性格を持っていることがわかる。
この事実に気付けたことだけでも,乗馬を始めた甲斐があったかな。
ここに通っていなければ,きっと一生知ることのなかったことだ。


鹿毛子の馬装をして,インドアの馬場へ。
このお馬さんはいつも毛並がよくて,やわらかくてあったかい。
女の子だからかな。
素直によく動くいいお馬さんだけれど,他の馬よりやや物見が多いのと,たまに前に出て止まりにくくなる。
だから物見による急な動きへの対応や,暴走をさせないことを心がけて騎乗する。

常歩で蹄跡行進。よく動く。
今日は鞭を持っていないけれど,たぶん大丈夫。

続けて軽速歩。軽快な足取り。
左右の手前で巻き乗りを行う。

ここまでそこそこ上手くできていたけれど,駈歩の発進に手間取ってしまった。
なんだか,すんなり駈歩にならなくて,指導員さんから号令が出ても少し常歩や速歩で進んでしまったりして,ショックを受けた。

ああ,これは……わたしに原因があるな(´;ω;`)
ここしばらく,色んな馬に乗っているけれど,どの馬でも駈歩が出にくい。
1頭だけなら馬に何かあるのかもしれないけれど,もう3頭続けて発進しにくい状態が続いている。
もしかしたら,わたし,何か変なクセを身に付けてしまったのかも。

それでも,頑張れば駈歩にならないこともないので,何とか駈歩を出して走らせる。
継続はそこまで難しくないけれど,巻き乗りの際にちょっと速歩になったので,ナイーブな状態になっているわたしはまたショックを受けた。


わたし,下手になってる……!。゚(゚´Д`゚)゜。ウァァァン
下手になってるよ!
だって前はもっと上手にできてたもん!・゚・(ノД`;)・゚・



すっかり自信をなくした状態で,障害の練習開始。
地上横木を通過する。
横木くらいはまあ,馬もわたしも恐がらずにできる。
今日も2本の地上横木の間の歩数をカウントする練習から。

まず普通に走らせると,6歩だった。
指導員さんに「次は詰める? 伸ばす?」と聞かれて,鹿毛子の暴走が恐いわたしは「詰めて7歩で行きます」と答えた。

でもやっぱり詰めて7歩で行こうとすると,途中で速歩になったヽ(T∀T)ノ


うわあぁぁぁあぁ!(; /TДT)/
ひとっつも上手くいかなーい!。・゚(゚`Д)゙



伸ばして5歩に挑戦するも,半端な伸び方をして馬が戸惑いながら結局6歩で通過。


うおおぉぉぉぅ!!・゚・(ノД`;)・゚・


このところ日照時間が短くなっていてセロトニンが不足しているのか,不安を覚えやすくて落ち込みやすく,情緒は不安定気味。
冷静に考えれば,本当に初心者だった頃よりは上手になっているはずなのに,「わたし下手」「乗っててもしょうがない」という思いに囚われて仕方がなかった。


【237鞍目に続く】


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237鞍目 馬のぬくもり

2020年9月27日(日) 天気 くもり のち 晴れ
 
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自信を失いかけたまま,2鞍目に突入。

今度は地上横木ではなく,少し高さのあるクロスバー障害を通過する。
最初は軽速歩で。
鹿毛子は文字通り,ジャンプをせずにクロスバー障害を跨いで「通過」した。

……うん,ちょっとそんな気はしてた(´∀`;)

手前を替えて,逆方向からも同じことを繰り返す。
わたしの入り方がおかしいのか,跨いでいるのかちょっとは跳んでいるのか,変な感触で通過。
横から見ていた指導員さんは「跨いでいる」と証言していた。
鹿毛子は手の抜き方を知っているらしい。

指導員さんがクロスバーの先に低い垂直障害をつくり,バウンスにすると,さすがに鹿毛子もちょっと跳ぶようになった。
わたしが若干タイミングがつかめなくて,きれいじゃないバランスで馬についていく。
うーん……なんか,ちょっと違うんだよなぁ。馬も跳びづらいだろうなぁ。

障害は次々に追加され,バウンスは4つになった。
先週のことがよみがえり,左手前で4つのバウンスに向かうことにはちょっと警戒したけれど,鹿毛子は普通に跳んでくれた。最近このお馬さんは調子がいいらしい。

4つのバウンスをクリアしたところで,バウンスの2歩先に60㎝くらいの垂直障害が追加された。
その垂直障害を跳ぶ課題もクリアすると,その2歩先の垂直障害はオクサー障害になった。

ああ,どうか無事に跳べますようにと,つかの間心の中で,神様やら仏様やらに祈りをささげる。

60㎝のオクサー障害ですら,祈らずには跳べない女,小夏。

鹿毛子は4つのバウンスを跳んでから,その流れで2歩先のオクサーも無事にジャンプしてくれた。
すっごくいいコね.。゚+.(´;ω;`)゚+.゚

その後,先週と同じように,馬場の対角線上に斜めに障害がつくられた。
4つのバウンスとオクサーを跳んだ後に,中央のその障害を跳んで停止する。
挑戦する前に,いちいち深呼吸して心を落ち着かせる小夏。
わずかに停止している間,馬と共に指導員さんのほうを向いていることが多かったので,指導員さんは,コース練習を終える度に「馬にすっごい見つめられる」「なんで?」と戸惑っていた。

物見が恐いので,コースを走らせる前に,馬に障害を見させる。
ちゃんと見てるのかな。ここにこの障害があるんだってことだけ,覚えておいてね?

オクサーを超えて,真ん中の障害も跳んでから停止。
この課題もクリアしたので,左に回転した先にまた障害が追加された。
これも無事クリアしたので,更にその先に障害が追加される。

237鞍目



この日は最終的に,8個の障害のコースを走行することになった。
高さは全部60㎝くらい。
そんなに気負う高さではないけれど,馬が横に逃げないとも限らない。

それでも,この日,鹿毛子は一度も止まらず,横に逃げもせず,すべての障害を跳んでくれた。
わたしも落馬したり,バランスを崩して危険な目に遭ったりはしなかった。

踏み切りが時々合わないのは,まあ,ご愛嬌。
この8個のフルコース走行も2~3回練習を繰り返して,最後は,特に7番から8番の障害にかけていい通過ができて,踏み切りもきれいに合ったので嬉しかった。
そういえば,コース走行を終えた後に暴走して止まらなくなることもなかった。

ありがとう,ありがとう鹿毛子(ノд・。) グスン

鞍数は少ないけれど,何年も馬に乗っているのに60㎝のコース走るのがやっとなんだ……という事実には,やっぱりちょっと物悲しい気持ちもあったけれど。
うん,でも,今日それなりにできた。
きれいでも上手でもなかったけれど,ちゃんとコース走れた。馬も全部跳んでくれた。
バウンスだって,低いけどオクサー障害だって跳べた!

整理運動で鹿毛子をゆっくり歩かせてから,洗い場に戻る。
お疲れさま。ありがとう。

おやつをあげて,1人で馬のお手入れをしていたら,今日見てくれていた指導員さんとは別の指導員さんがやってきて,「小夏さん,あのコース走ったの?」「すごいね」「上手くなったね」と励ましてくださった。
わたしが自信を失いかけていると聞いて(レッスンの最後に,今日の指導員さんに弱音を吐いていたので),自信をつけさせようとしてくださっているのですね……。゚+.(´;ω;`)゚+.゚

褒められたことが素直に嬉しかったのと,気遣いがありがたくて,沈んでいた気分が少し上向きました。ありがとう。

気温はどんどん下がっていき,最近は曇り空が多くて,どこか淋しい気持ちになりがちだけど,馬に触れればあったかい。
もう少し頑張ろう。


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238鞍目 飛ぶように走る

2020年10月11日(日) 天気 くもり
 
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日本に接近した台風が過ぎ去って間もないこの日。
最接近していた昨日は,一日中眠くて眠くて仕方がなかった。

早朝不思議な夢を見た。
見晴らしの良い明るい山にいたのだけれど,わたしは不思議な靴を履いており,重力が1/3くらいになったような感じで,ぴょんぴょんとジャンプしながら飛ぶように走っていけるのだ。
軽くて,楽しくて,嬉しかったのを覚えている。
目が覚めても余韻が残っていて,不思議な感じだったなぁと思った。


*・゜゚・*:.。..。.:*・゜


今日は他の会員さんと一緒のレッスンだった。
品のいい女性で,旦那さんが観客席からレッスンの様子を見ていた。

女性の乗っているのは黒馬くん。先週競技会でお世話になったお馬さん(^_^)
鹿毛子に乗ったわたしが先頭になって,フラットワーク開始。

常歩,軽速歩とやって(途中で半巻きして手前は変わっている),速歩から駈歩発進の指示が出る。
わたしはうっかり速歩を速くしてしまい,指導員さんに「前(手綱)緩めないで」 とアドバイスを受けた。2回目にはちゃんと駈歩になったけれど,どうもここ最近のわたしの駈歩発進不調の原因は,脚ではなく拳にありそうだと感じた。
何はともあれ,駈歩発進も継続もちゃんとできてよかった。

駈歩の鹿毛子に乗っていて,「あれ? この感覚どこかで味わった」と思った。
すぐに今朝見た夢だと気付いて,びっくり。
ストライドの大きい一歩。
軽い感覚で,どんどん前に進んで行く気持ちよさ。
空中を飛ぶように走っていく。

途端に,すごく軽い感覚で馬に乗っていることに気付いた。
自分が走っているみたい。違和感がない。
どこにも力が入っていないのに,前に進んでいける。

このときの不思議な感覚を,ちょっと言葉では表現しきれない。
自然と笑みがこぼれるような,気分の良いものだった。


フラットワークが完了し,障害飛越の練習へ。
まずは速歩でクロスバーを跳んで,手前を替えて逆方向からも跳んで,その2歩先に低い垂直障害がつくられて(今日はバウンスではなかった),それも跳んで……

順調に,ゆっくり,余裕をもって障害飛越の練習。

直線上に「クロス → 垂直 → 垂直」の3つの障害。
この頃には,もう最初から駈歩で障害に向かっている。
途中で少し高さが上げられる。

そして馬場の対角線上に1つ障害がつくられて,いつものミニコースの練習。

わたし&鹿毛子と,女性の会員さんと黒馬くんで,交互にコース練習していく。

わたしは入り方がまず下手で,ちょっと内回りされて踏み切りが近くなり過ぎてしまうことが多かった。
指導員さんに「工夫して」と声をかけられて,2回目は大きく回って上手くいったけれど。
この後も,1回目に失敗して,2回目に合う,ということが繰り返される。

やろうと思って頑張れば2回目には合うことが多いけれど,例えば試合本番なんてすべてが「1回目」なんだから,最初から合わせられなきゃダメだよなぁ(´・ω・`)

今日の障害の高さは,クロスが40㎝くらいで,その次の垂直が55㎝,次が60㎝,最後も60㎝,というサイズ感だった。

60㎝のコースの縮小版。
先週試合に出て自信がついたのか,このくらいのコースであれば気負わずいけるようになってきた気がした。


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239鞍目 段違いオクサー

2020年10月17日(土) 天気 雨
 
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1日1鞍のレッスンが続く。

真夏に「暑いから」という理由で1鞍のみのレッスンを受けていたのだけれど,秋になってからも時々1鞍だけのレッスンを受けていたら,何となくこれでいけそうな気がしてきたのだ。

習い始めの頃は,そもそも「乗馬の動きに慣れる」ということをしなければならなかったので,1鞍目で基礎をしっかりやって,続けての2鞍目で障害の入門編をやったりと,時間が必要だった。
でも,ここしばらく1鞍のみの練習をしてみて,30分の間に十分障害の練習までいけることが判明したので,これからは,集中的に練習したいとか,何か理由がない限りは1鞍だけのレッスンを続けてみようと思う。

短時間で障害のコースまで練習できるようになったのだから,きっと,ちょっとは上達しているよね。

コロナ禍の乗馬人気でお客さんが増えてきて,レッスン時間の確保も大変だし,1鞍にすれば馬の負担も減るし,お金もかからなくなるから,ちょうどいい機会だったかな。


*:--☆--:*:--☆--:*:--☆--:*:--☆--:


朝から雨が降っていて,気温が下がり,もうはっきりと「寒い」と感じられるような気候だった。
それでも自宅を出るときは甘く考えていたので,半袖のポロシャツの下に長袖のスポーツインナー,薄手の羽織り物という出で立ちで出発してしまった。
標高が高い場所にあるクラブに来て,震えながら,大失敗だったと思った。

寒い。
運動すればあったかくなるとは思うけれど,準備や片付けはちょっと辛いレベルに寒い。
だって白い息出てるもん!
今シーズン初めて見たよ(>_<)

雨が冷たいので外の馬場で練習している人はおらず,インドアの馬場が混んでいたので,わたしは1時間ほどレッスン時間を待つことになった。
他の人の練習の様子などを観客席で見ていたけれど,どうにも寒くて厩舎に行き,外に顔を出していた馬の首にしがみついて暖を取る。
馬は大人しく,じっとして,温まるまでそのままでいてくれた。
時々鼻を寄せてにおいを嗅いだり,ポケットに差していたグローブを噛んで遊んでいたりしていたけれど,嫌がって逃げたりおやつを要求してきたり,そういうことはしなかった。

なんて……なんてやさしい生き物!。・゚・(ノД`)

馬のおかげで温まり,無事にレッスンを迎えられることになった。


今日のパートナーは鹿毛子(*´∇`*)♪
最近このコ多いなぁ。
調子に波はあるけど,基本的にこのお馬さん好き(●´ω`●)

時間があるので,念入りにブラシをかけて裏掘りして,馬装をする。
鹿毛子は冬毛への着替えが完了しており,手触りがふわふわだった。
うふふ(*´ェ`*)ベルベットみたい♪

今日は3人での部班レッスンだった。

牝馬の鹿毛子に乗ったわたしと,
最近クラブに来たばかりの3歳の牡馬に乗った女子大生と,
ちび馬くんに乗った小学生の男の子。

牡馬,牝馬,せん馬と3頭そろってのレッスン。
珍しいなぁ(*゚∀゚)♪

3歳馬くんは,何故か最初のフラットワークにはあまり加わらず,鹿毛子とちび馬くんだけが軽速歩で蹄跡行進したり駈歩したりしたりして身体を慣らす運動をした。
鹿毛子は軽く,スムーズで,ちび馬くんはいつものとおり最初少し重くて,指導員さんに 「もうちょっと前の馬に追いついて」 と言われていた。
どっちの馬も,わたしはよく知っている。ちび馬くんは,最初のうちはしょうがないのよね。

ひと通り終えたところで,障害の練習。
まずは軽速歩で地上横木通過。
3歳馬くんは,このあたりの練習からレッスンに加わってきた。
順番は,3歳馬くん,鹿毛子,ちび馬くん。

軽速歩で地上横木を3本超えて,低いクロスバー障害を跳ぶ。
右手前から入って,次に左手前から入って,

それができたら クロス → 垂直
それもできたら クロス → 垂直 → 垂直
クロス → 垂直 → 垂直 → 垂直

いつものバウンスの練習。
わたしはペースが遅くて入りの勢いがないので,最初の障害を変な跳び方をしてしまうことが多く,指導員さんに注意を受けた。
バウンス中の足が鐙に深く入りがちなことにも気づいた。試合の際の写真を見ていても気づいたのだけれど,わたしはどうもジャンプ時にかかとが上がってしまうらしい(危険!)。もうあまり細かい点の注意を受けることは減ってきたけれど,ここは自分で気づいて直していかなければならないなと思い,かかとに重心を落として安定感を保つことを心がけた。

障害の練習は1人ずつ行うので,誰かが走行してジャンプしている間は馬場内の邪魔にならない位置で待機している。

待機中に3歳馬くんの隣に並ぼうと近づくと,女子大生に「このコ牡馬なんで!(牝馬を近づけないで)」と注意を受けた。

そうか,気を使うんだな……(´・ω・`;)

何頭か一緒に練習するという経験がこれまであまりなかったので,この日は馬同士の距離感で色々あった。

3歳馬くんがジャンプに向かう姿を見ていたら,急に鹿毛子が耳を後ろに絞って震わせ,うなりながら後肢で蹴る仕草をした。
振り返ると,すぐ後ろにちび馬くんに乗った男の子がいた。


小夏 「怒ってる!Σ(゚д゚;) 近寄らないで!」


思わず叫んだ。
男の子はすぐにちび馬くんの手綱を引いて距離を取った。
あ,危なかった……!(´д`;)

鹿毛子は牝馬だからなのか,背後に他の馬が近づき過ぎるとすぐに怒って蹴ろうとする。
蹴られれば後ろの人馬も危ないけれど,乗っているわたしも危ない気がする。


障害の練習は続き,4つのバウンスの2歩先に,もう一つ垂直障害がつくられた。
みんなそれを跳んでは停止し,ということを繰り返していく。

3歳馬くんに乗った女子大生はとても上手で,まだ乗馬の動きに慣れきっていない新馬の動きにも平気でついていっていた。

グループレッスンで「いいな」と思う点は,できている人馬の動きを見ていると,自分もできそうな気がしてくる点だ。
あとは,自分1人のレッスンだと主観ばかりになってしまうのだけれど,他の人が同じ障害を跳ぶのを見ていると,高いと感じていた障害もそこまで高くなくて,大きいと感じていた動きもそこまで大きくないと,冷静に客観的な視点を持つことができるようになる。

驚いたことに,このレッスンに参加している3人は全員騎乗スキルのレベルが異なっていた。

力量の差はこんな感じ。


男の子 < 小夏 < 女子大生


普通,部班でのレッスンを行う場合,大体同じレベルの人を集めて同じことをやらせると思うのだけれど,なんとこの指導員さんは,騎乗者のレベルに合わせて障害の高さを上げたり下げたり,「〇〇さんはこの障害まででいいよ」と指示を出したりして,3人まとめて見ていた。オクサーを垂直に変えたりということもしていた。

レベルの異なる3人を同じレッスンの中で同時にみることってできるんだ。
びっくりΣ(・ω・ノ)ノ すごいなぁ。「この人はここまでできる」というのを正確に把握していなければできないことだ。

練習が進むにつれ,障害の高さは少しずつ上げられていき,2歩先の5つ目の障害はオクサー障害になった。
最初は60㎝くらい。次に少し高さが上げられる。
鹿毛子はスイスイ行ってくれるので,垂直障害とそんなに変わらない感じでジャンプすることができた。

今日新たな挑戦になったのは,そのオクサー障害に,少し変化が加えられたこと。
前が低く,後ろが高い,いわゆる「段違いオクサー」になったのだ。
といっても,前後でそんなに差はない。
たぶん,前が65㎝,後ろが75㎝……くらいだったんじゃないかな(正確に計測していないので主観です)。
跳んでみた感じは,普通のオクサーと変わらない感じ。
馬にとっては前が低いほうが跳びやすかったりするのかな。どうなんだろう?
とにかく,初めて「段違いオクサー」という障害を跳んでみたので,経験値がまた1つ増えたようで嬉しかった。(*'-'*)

さらに,そのオクサーから駈歩を続けて,右に回転して馬場の対角線上にある垂直障害を跳ぶ練習に入る。

239鞍目

オクサー障害を跳んだ後も,ちゃんと体勢を立て直して,速くなり過ぎないように抑えて次の障害に向かえるようになったのが嬉しかった。

まあ,1回速歩になっちゃったけど(´∀`;)(でも鹿毛子は跳んでくれた)。
あと1回斜めに障害にアプローチして右に逃げられて指導員さんに怒られて⑥の障害だけもう1回やり直したけど(まっすぐ障害に向かえば鹿毛子は跳んでくれた)。

できるようになったこと。
まだまだ未熟なところ。
たくさんあるなぁ(*´∇`*)笑

⑥の障害は,主に女子大生とわたしだけが跳んでいたので(最後の頃に男の子も低くしたものを少し跳んでいた),平気で高さが上げられていき,久々に80㎝の障害を跳んだ。

80㎝は,まだ「頑張って」「気合いを入れて」跳ぶ感じだけれど,このくらいになると,「ちゃんとジャンプをしている」感じがして,跳べれば爽快で楽しい。

最後に90㎝になったときには心臓がドキドキして,ああ~わたしすごい恐怖を感じてるんだなぁ~(>_<;)と思った。こういう心臓の鼓動って,馬に伝わっちゃうかな。まずいよね。
指導員さんが「高いかな」と聞いてきて,女子大生は,しれっとした顔で「わたしは大丈夫です」と答えていたけれど,わたしは怯えた表情をしていたので,指導員さんに「小夏さんは最後の跳ばなくていいよ」と言われた。

ああ……90㎝は,高い……。・゚・(ノД`)

でも,わたし,過去に単発で90㎝跳んだことは一応あるんだよね。1回か2回だと思うけど。
ああ,それにしても高い。怖い……(´;ω;`) 心臓バクバクする。

3歳馬くんは,怖がらずに90㎝の障害にも向かうものの,前肢を上げきらないのか,ことごとく⑥の障害を破壊して走行していた。
指導員さんは「新馬だからね」と言っていた。
騎乗者の誘導が悪いわけではなさそうだから,これからこのお馬さんは訓練を続けて,もっとできるようになっていくのかな。

3歳馬くんは,本当は競走馬になるつもりだったらしい。でもなれなくて,ここにやってきた。
ここでみんなに愛されて,長く競技馬として活躍できるといいね。

レッスンは終了し,みんなで馬場をゆったりと歩かせてから洗い場に戻る。
レッスン前は寒いと感じていたけれど,軽く汗をかいていた。
手入れをして,おやつのりんごと人参をあげて,馬房に戻す。

ありがとう鹿毛子。楽しかった(´∀`*) またね♪


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240鞍目 つまづきデー

2020年10月24日(土) 天気 晴れ 時々 くもり のち 小雨
 
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暦の上で「霜降」の翌日にあたるこの日。
日中は晴れていたので,そんなに寒さは感じなかった。
それでも気温は低くなってきており,いつものポロシャツとスポーツインナーの上に厚手のパーカーを着ていく。
りんごのシーズンなので,馬への差し入れにりんごと,スタッフへの差し入れにアップルパイを持っていった。

今できることをやっておこうと思うのだ。
何かやってあげたいと思うことがあるのなら,今,やっておかないと。
先延ばしにして,次があるなんて保証はないのだから,後悔のないように。
今,愛情を持って,精一杯親切にする。
毎日,「もっとこうすればよかった」と思うことはあるけれど,少しでも,そう思うことが減るように。

*・゜゚・*:.。..。.:*・゜*・゜゚・*:.。..。.:*・゜

今日のレッスンパートナーも鹿毛子(*´ェ`*)♪
わたしのメインパートナーは,ちび馬くんから鹿毛子に変更になったのかもしれない。
ちび馬くんよりは扱いやすいお馬さんだ。
あったかいもふもふの冬毛を触るのが大好き(●´ω`●)♪

今日は久しぶりにマンツーマンのレッスンだった。
一対一でよく見てもらえるので,フラットワークを丁寧に行った。

馬場にある時計を見ていたら,レッスンの時間配分が大体分かった。

【10分】フラットワーク
【15分】障害飛越の練習
【5分】整理運動

30分の内訳はこんな感じ。

まずは軽速歩で蹄跡行進。
10mの巻き乗り。
半巻きして手前を変えて,また蹄跡行進。
10mの巻き乗り。
軽速歩ではなく正反動の速歩でも10mの巻き乗り。
正反動の馬に乗っていると「馬場っぽいな」と思う。

巻き乗りの図形がとても綺麗に描けていたらしく,指導員さんに「お世辞抜きですごく綺麗にできてます」と褒められた(*´∇`*)♪ (「お世辞抜きで」って冠詞がつくのは,普段はお世辞を言うことがあるという解釈でいいのだろうか(^_^;))

常歩から駈歩発進。
最初に少し速歩が入ってしまい注意を受ける。
でも2回目からは上手くいった。
よかった。9月は駈歩発進が不調だったから,自信を失っていたけれど,また感覚が戻ってきたかな。

継続は,最近は鹿毛子もエンジンがかかりにくいことがあるので,遅くならないように時々脚を使って続けさせる。

右手前で駈歩発進したら逆の手前になってしまったので,右脚で押して右手前に直した。
馬って走りながらでも手前直してくれるんだなぁと感心したところで事件が!

蹄跡で鹿毛子が派手につまづいたのだ。


!!! Σ(((=゚д゚=;)))


前肢半分下がるくらいガクッといったので,「落ちるかも!(>_<)」と思ったけれど,落ちなかった。
自分でもどうバランスを取ったのか,よく覚えていない。

指導員さんに言われて馬を止める。

ドキドキドキドキ……(=゚ω゚=;)

「ちょっと気持ちを落ち着けましょうね」と言われて,30秒くらい停止して姿勢を直し,馬の首をなでて気持ちを鎮める。鐙が外れていたので踏み直す。

エアバッグがちゃんと作動する状態かどうかを確かめる。
フラットワークでエアバッグが作動してしまうと,その後の障害の練習をエアバッグなしでやることになるので,できればこんなところで使ってしまいたくない。

指導員さんによれば,馬が伸びて肢をとられやすい状態になっていたらしい。
「馬が伸びてる」ってダメじゃない(;´Д`)!
7月に馬場専門の先生に見ていただいたときは,いかに馬を伸びさせないかに全力を注いでいた。

もっと,ちゃんと,コントロールできる状態に持っていかないと(>_<)!

練習を再開して,さっきよりももうちょっと追って前進気勢をつくり,首を起こさせる。
調子を取り戻したので,障害の練習へ。

最初は軽速歩で横木通過。
1本,2本,3本,4本……
横木に向かいながら,「1,2,1,2……」と呟いて成功を祈る。
この日は何故か全部リズムよく入れた。

そして最初の横木がクロスバー障害になる。
軽速歩で向かってジャンプし,停止する。

この先はいつもの,一つずつ障害が増やされていくバウンスの練習。
今日は全部右手前で入る。
前は左手前での練習が多かったのだけれど,最近は右手前での練習が多い。
時期によって変えてるのかな。

フラットワークのときは気にならなかったけれど,障害を跳び始めたら「ちょっと長いかも」と思い始めて,鐙の長さを穴一個分詰める。

駈歩走行中に,鐙から足が僅かに浮く瞬間があって,この「しっかり踏めていない感じ」がジャンプのときよろしくないなと。

一個詰めたら次のバウンスのときずっとジャストフィットな感覚でいられて,自分で「いいね!.。゚+.(・∀・)゚+.゚」と思った。

求める感覚が,ちょっとずつわかってきた。


4つのバウンスの2歩先に,垂直障害が追加される。
240鞍目

軽速歩でちょっと勢いをつけて向かって,5つの障害をジャンプしていく。
見ていた指導員さんが,「上手になったね。前はぎこちなかったけど」と褒めてくれたので嬉しかった。よしよし。ちょっとはよくなってる(●´ω`●)♪

いつものように,バウンス後の障害の高さが上げられる。
鹿毛子はスムーズに行ってくれるので,動きについていければそんなに恐さや気負いは感じない。

それでも,今日は,このお馬さんにとって何故か「つまづきやすい日」だった。

同じ練習を繰り返していたのだけれど,鹿毛子は4つのバウンスを跳んだあと,最後の障害の前でまた大きくつまづいた。

わあ!Σ(゚д゚;)

声を上げてしまったけれど,頭の中は割と冷静で,コンマ数秒の間に「このつまづきで次の障害を跳ぶのが無理だと判断して横に逃げるかも! それとも跳ぶか!?」と2パターンが頭の中によぎる。

なんと鹿毛子は跳ぶほうを選択したので,わたしはそのままジャンプの体勢をとって事なきを得た。

障害馬術をやっていると,この1秒に満たない時間の中で状況を見極めたり判断したりという能力が磨かれていく気がする。
動物相手なので,「野生の勘」に近い感覚が育っていくように思える。

指導員さんは,わたしがつまづきにびっくりして手綱を引いて馬を止めたりしなかったことを褒めてくださった。

バランス崩して落ちそうだったりしたら危険だったけれど,乗っていられるのなら,馬がどう動くかに合わせるだけなので,今回の判断はよかったのかなと,褒められてちょっと自信がついた(*´ェ`*)

これからも馬の動きを見極めて,その都度ちゃんと対処していきたい。

その後も,もう一回くらい同じジャンプの練習をして,今日のレッスンは終了。
最後の障害の高さがどれくらいだったのか指導員さんに聞いたら計測してくれて,60㎝か,せいぜい70㎝くらいだと思っていたのが80㎝だということが判明して,びっくりした。

え……じゃあ先週のオクサーも80㎝くらいあったんじゃないの?(・.・;)

80㎝の障害が小さく見える……

指導員さんは,「低く見えたってことは,それだけ高さに慣れてきたんだよ。あとは駈歩でもバラつかずに入れるようになるといいね」と言っていた。
80㎝の障害を怯えずに跳んでいたことに,本当に驚いた。
上手く言えないけれど,いつの間にか感覚が変わっていたことに心底びっくりしたのだった。


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