馬々とりんごの日々

UMAUMA TO RINGO NO HIBI 初心者の乗馬日記です。 記録のために書いています。 これから乗馬を始められる方の参考になれば幸いです。

281~300鞍目

281鞍目    採点競技

2021年12月5日(日) 天気 晴れ

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翌週試合なので、連日で練習にやってきた。

パートナーのお馬さんを出してきて、馬装をして、レッスンへ。

ドレッサージュ馬場で、軽快に準備運動をする。


この秋から冬にかけて、乗馬の練習と並行して、家ではハープの練習を毎日している。一曲何とか仕上げようと必死になっている。音楽と馬場馬術は似ているなと、練習しながら思った。
馬場に入って、演技を終えるまでが一曲。
曲の中には似たフレーズや繰り返しもあり、難しい部分もやりやすい部分もある。

まずは一曲通してやってみて、その後難しい部分や苦手な部分を集中的に練習する。ある程度向上したところで、また通してやってみる。全体が滑らかになってきたら、今度は強弱や細かいテンポにまで気を配り、最終的には、「歌える(魅せる)」ように。

馬乗りと楽器で、やっていることは全然違うのに、練習の仕方がすごく似ているのだ。

離れていると思っていた物事に意外な共通点を発見すると、隠されていた世界の秘密を垣間見たようで、少し気分が高揚する。

馬場馬術がそんなに好きではない指導員さんが「採点競技は嫌いだ」と言っていたのだけれど、音楽でコンクールに出場した経験のある者にとっては、「披露して採点される」というスタイルの採点競技は馴染み深いものがある。

中学のときの音楽の先生は、「音楽に100点はない」と言っていた。どんなに上手であっても「どこまで100点に近づけるか」の中で競っているのだって。また、本番というのはほとんどのケースにおいて、練習での力を出し切れないので(まれに本番のプレッシャーを力に変えて覚醒する天才も存在するらしいけれど)、練習で上手くできていたのだとしても、慢心せずに更なる高みを目指していく必要があるのだと。

馬場馬術も同じかな?

わたしのはまだ「馬術」と言えるほどのものではないけれど(^_^;)


さて、輪乗りをしたり斜め手前変換をしたり、準備運動を終えて、今日も経路練習へ。

詳細は割愛するけれど、今日指摘された注意ポイントを箇条書きにしようと思う。


・中央線が中央ではなく左に寄っていた。真っ直ぐAとCを結んだ線を進むこと。

・シンプルチェンジで駈歩を再発進した後蹄跡に戻る際に内側に切り込まれているので、切り込まれないようにすること。

・騎乗姿勢で、膝が上がりがちなのが気になる。

・最後の駈歩からの停止でダラダラしない。真っ直ぐ止める。


2回目、理想的な姿勢を目指して、鐙を限界まで長くして乗る。ほぼ鐙上げみたいな状態。でもこれだけ長くすると、速歩で乗っていてもお尻が跳ねないことに気づいた。いい感じ。

シンプルチェンジはまだまだだけれど、マシにはなってきている。

反対駈歩は右手前からのを1回失敗した(。´Д⊂)

お馬さんは駈歩のときに顔を上げがちだけれど、もう、これは一朝一夕には直らないからしょうがない。

2回経路練習をして、今日のレッスンは終了。

ああ、もう次の週末なのに、まだミスを発生させているし、満足のいかない状態で練習を終えてしまった……(T_T)


不安を感じていたけれど、音楽だって、一曲通して弾けるようになっても、最初から最後まで、軽微なミスすら一回もしないなんてことは、ほぼ不可能なのだということを思い出した。

程度の差こそあれ、何かしら気になる部分やミスは曲の中に混じる。

それをゼロにしようと思ったら、一生誰にも披露はできない。

いつだって、完璧ではないんだよ。

ミスはするものなんだよ。

それでもやり続けるから、いつか胸を打つ瞬間に、立ち会えることもあるのだと思う。

出来ていない部分のある自分に、甘んじはしないけれど、今現在の姿を認めてあげようとは思った。

 


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282鞍目    そんな日もある

2021年12月8日(水) 天気 雨

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試験直前なので、悪足掻きして午後からレッスンにやってきた。

朝から1日雨が降っていたので、経路練習はできず。それは分かっていたけれど、何となく気持ちがそわそわして、馬に触れていたかったのだ。

雨な上に平日なので、あまり人はいなかった。とても静かな環境だった。

試験でもパートナーになってくれるお馬さんを馬房から出してきて馬装をする。背中は大丈夫かな。痛がっている様子はないし、元気そうだけれど。今日もよろしくね。

インドアの馬場に連れて行き、そこで乗ろうとした段階で衝撃的な事実を目の当たりにした。

ハミ外れてる!!Σ( ̄□ ̄;)

何と頭絡のハミが外れた状態で着けてしまっていたのだ。

何で気づかなかったの、わたし!?( TДT)

自分で自分に呆れながら、頭絡を着け直す。もたもた作業をしていたら、指導員さんがやってきて正しい状態にしてくださった。

ううう……すみません(。´Д⊂)泣

気を取り直して騎乗。

いつものようにサッと発進。常歩もすいすい動く。

常歩で蹄跡行進して、その後軽速歩で準備運動。

巻き乗りをして、その後正反動で乗る。速歩からの停止の練習も何度か繰り返す。

この辺りまで、とても調子がよかった。時折「手は下! 身体後ろ!」と指摘が入るけれど(わたしは拳が上がってきてしまう悪いくせがあるのだ)、すぐに修正可能だったし、致命的なものではなかった。

常歩から駈歩発進。上手くできることもあったけれど、少し速歩が入ってしまうこともあった。

たいした不調には思っていなかったけれど、この後、駈歩は不調の渦に巻き込まれていくことになった。

苦もなく継続はできるし、15mの巻き乗りも、まあよく出来ていた。手前を替えても同じ。

ただ、シンプルチェンジの代替練習として「駈歩→常歩→駈歩」の歩様の移行をしようとしたら、特に右手前で絶不調に陥った。

「へそを前に出すイメージ」で、駈歩から常歩に移行する距離は短くなったものの、再発進する際に駈歩にならず速歩になってしまうのだ。

指導員さんに、わたしが発進時に前傾していることや、前(手綱)をしっかり持って(引いて)いないことを指摘され、直そう直そうと心がけるものの、なかなか直らず気持ちが焦る。

な、何でこんな初歩的なこと……! 今まで大丈夫だったのに、どうしてこんなことに!?(´;ω;`)

必死に取り組んで、どうにかマシにできるようになったところで、次の問題発生。

なんと手前が逆になってしまう。「馬の顔が外向いてるから」と指導員さんからの指摘が入る。

2、3回やり直したけれど逆になってしまい、指導員さんに「逆ー!」と指摘されて、もう訳が分からなくて悲鳴を上げたくなった。

何で? 何で今日こんなに上手くいかないの?(´;ω;`)

わたしに悪いくせがあるのは分かるけれど、それでも、これまでの練習ではここまで大きな問題にならなかったじゃない……。こんなの1級の試験受ける人が苦戦することじゃないわよ(>_<;)

それでも何度かやっているうちに少しマシになっていく。

ふ、ふ~……((( ;∀;)) 何だろうこれ。

試験直前のレッスンなんて、理想を言わせてもらえば、要所要所きっちり押さえて、「あとは本番でこれが出来ればOKだね(^-^)♪」みたいなリラックスしたものであってほしいものなんだけど。

救いは、反対駈歩がよく出来たこと。右手前からでも左手前からでも、やったものは全部成功した。すんなり、綺麗に、無理なく。これは嬉しかったなぁ。

反対駈歩の成功で、少し気持ちが落ち着いたところでレッスン終了。

整理運動として、手綱を伸ばしてお馬さんをゆっくり歩かせる。わたしは半ば放心状態だった。

この状況をどう考えていいのか、混乱していてよく分からなかった。

わたしが下手なのが悪いのは分かる。きっと、今日この状況でこのお馬さんに乗っても、もっと上手い人ならもっとよくできただろう。

でも、わたし、何でこんなに波があるんだろう。特に大きな問題はないような日もあれば、問題が多発する日もある。

広いインドアの馬場に、一人と一頭。しばらく雨の音を聞きながら、のんびり歩き回っていた。

胸に浮かんだ答えは「そんな日もある」。

そう、こんな日もあるよね。すごく自然なことだ。

わたしが無謀なチャレンジをするために、受からないかもしれない生徒を試験に送り出す指導員さんも、気分はあんまりよくないだろうなと、少し申し訳なさを感じた。

それでも、わたしは自信はないものの、過度に落ち込んでもいなかった。

上手くいく日も、いかない日も、そんな日はどっちもあって、それは普通のことだ。

指導員さんに「試験頑張って下さいね」と声をかけられて、この日は帰路に着いた。


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283鞍目 2021年乗り納め

2021年12月29日(水) 天気 晴れ 時々 くもり

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2021年乗り納め。

昨年末は障害で乗り納めしたけれど、今年は馬場で乗り納めです。

何だかんだで、今年中に1級取れてよかった。
来年4月に全乗振のライセンス試験に改定があるらしく、日馬連のB級への移行は1級からしかできなくなるそうです(現在は2級から移行できます)。
しかも馬場馬術に関しては合格基準が若干上がるので、ギリギリ滑り込んだ感じ。よ、よかった……。
障害馬術は逆に少し基準が下がるようなので、チャレンジしやすくなって嬉しいです♪ヽ(´▽`)/


この日は晴れていたけれど、クラブ周辺では数日前に雪が降ったらしく、馬場の周囲には雪が積もっていた。寒気が来ていて空気が冷たい。
寒いのは嫌いだけれど、冷たく締まった空気の中で馬に乗るのは嫌いじゃない。

最後のパートナーは誰だろうと思ったら、今年の後半、技能認定試験の練習で散々お世話になったお馬さんだった。暗めの鹿毛の、よく動くお馬さん。背中が敏感で、ハミを嫌がって外そうとするお馬さん。試験では上手くいかなかったけれど、大好きなお馬さん。
締めくくりにはぴったりかな。

馬房に迎えに行くと、後ろを向いてじっとしていて、名前を呼んでも動かない。無口を持って馬房内に入ると、立ったまま寝ていた馬は、わたしの気配に気づいてビクッと目を覚ました。
お昼寝を邪魔されて不機嫌になる馬。耳を後ろに伏せて、顔に触れようとすると軽く噛む仕草をしてきて(実際に噛みつきはしない)、完全に怒っている。
ご機嫌取りで、おやつ用にカットしてきた人参を1つあげる。
人参のカケラ1つで、あっという間に機嫌を直して、「もっとちょうだい(*´ω`*)」と甘えてくる馬。

馬のこの分かりやすさ、大好き(笑)。

年末の休みに馬に乗る人で、クラブは少し混んでいた。洗い場が空くのを待って、馬を連れていき馬装をする。

わたしはこれが今年のラストライド。
担当してくれる指導員さんは、これがラストレッスンとのことだった。そしてこのお馬さんは、お客さんを乗せるのは今日が最後(ラストワーク?)。
ラスト尽くしの組み合わせでのレッスンスタート。

ドレッサージュ馬場へ行く。


指導員さん 「1級受かったんですよね?」

小夏 「ギリッギリ受かりました(^-^;)」

指導員さん 「1級はA3だから……そうすると次はLクラスなんですよね」

小夏 「L! 難しそう!(;゜0゜)」


Lクラスはプロのスタート地点だと思っている。何と言っても、公認競技でポイント対象になるのだ。


指導員さん 「何か次にやること決めてますか?」

小夏 「まだ決めてないので、今日は基礎をやり直したいです」

指導員さん 「じゃあ今日はゆっくり基礎からやり直しましょうか(^-^)」


角に雪の残る広い(20×60)馬場を、常歩で進める。
直前の競技会で爆走されたことを思い出し、馬の様子を注意深くうかがっていたけれど、落ち着いていたし、顔を動かしたり走り出してしまうようなことはなかった。
やっぱりあれは、試合の雰囲気に呑まれていたんだろうな。ああいうことも起こり得るんだということを、知ることができたのはいい経験だったのかも。

馬場にはもう1頭、女の子がフリーライドしている馬がいた。お互いに距離を取りながら、運動をしていく。

速歩にして、軽速歩。
よく動いてくれるので、乗っていてとても楽だ。でも走らせ過ぎないように気をつける。
拍車、当たらないように。
かかとを下げて、爪先は内。
鐙を長くしているせいか、かかとを下げづらかった。
もうちょっと、他の皆みたいに、しっかり下げられるようになりたいな。
拳も、上がるクセがあるから、上がらないように。ガチャガチャ動かさず、一定の場所に置いて。

大きく20mの輪乗り。
そして10mの巻き乗り。
思った場所を通れるように。

手前を替えて、同じ事を繰り返す。

落ち着かない馬に振り回された経験が頭から離れず、馬がまだ冷静で余裕のある運動をしているときも、わたしはその状態をキープせねばと神経を張っていた。

今考えると、以前は随分ぼんやりと、悪く言えば適当に乗っていたのではないかと、思えてならない。

速歩から常歩へ。
常歩から駈歩発進。
駈歩の継続はしてくれる。
走らせ過ぎないように。
20mの輪乗りも難しくない。
でも左回りで走らせていると、お馬さんは顔を左上に上げて首を回す仕草を何度もしていた。ハミを外そうとするクセなのだ。

歩様の移行練習。
速歩から常歩へ。
常歩から駈歩へ。
駈歩から常歩へ。
常歩から速歩へ。
速歩から駈歩へ。

「常歩→駈歩」と「駈歩→常歩」の際、間に速歩が入ってしまうことが数回。ここはどうにか改善したい。


一通り終えて、次は指導員さんの指示に従い、常歩で小さめに輪乗りをしながら、馬の首を下げさせることを始めた。
左回りよりも右回りのほうがやりやすそうなので、まずはこちらから。

首を下げさせる方法は、言葉にするのが少し難しいのだけれど、円運動を継続しながら、内の脚で押したエネルギーを外側で若干後方に引いた脚で受け止める感じで回りながら、内方の手綱を軽く数回に分けて引いていく(内の手綱を強く引きがちだけど、そうではなく、あくまでも手綱の長さは左右均等にして行う)。そうすると、馬が、「あ、顔下げる(と言うか、顎を引く?)ほうが楽だ」と気づいて顔を上げなくなる。

不思議なことに、こうすると馬が本当に首を下げる! あの顔を上げて首振りまくりのこの馬でさえ!

あまりにもあっけなく実現したので、びっくりして、心の中で「できるじゃん!」と叫んでしまった。

継続しても、速歩にしても、首を下げてハミを感じたまま運動してくれる。

何よ、めちゃくちゃ良いコじゃないのよ!(。´Д⊂)

面白いくらい首を下げてくれるので、乗り手としては満足度が高く、とても楽しかったです(*´∇`*)

見ていた指導員さんも、「◯◯(馬の名前)じゃないみたい!(*゜0゜*)」と感激しておられました。

この状態で手綱緩めると、馬の首の重さでスーッと前に手綱張ったまま伸びるの(*´ω`*)フフフ

指導員さんは、この状態を維持できると、馬が常にハミを感じて、「次は何する?」と聞いてくる状態になりますよと話していた。
そうかぁ、それは楽しそう(*^^*)

時間の都合上、左回りはできなかったけれど(こっちのほうが難しそう)、今年最後に達成感が味わえて幸せでした。

いつものように、お手入れをして、おやつをあげて馬房に戻す。
1年間お世話になった馬たちにも人参を配り歩き、お世話になった指導員さんたちに挨拶をして帰る。

色々あった1年だったけれど、切りよく1級も取得できて、今日は笑顔で終えられてよかったな。
車を運転しながら、今日乗ったお馬さんと指導員さんの言葉を思い出す。

「次は何する?」

何しようかなぁ? (*^-^*)


※おまけ:帰りに「バランスレッスン」と称して裸馬のポニー(調馬索付き)に後ろ向きに乗っている子どもたちが見られて、すごく面白かったです(笑)。難易度高くて騒いでいたけれど、ちゃんと乗れていました。


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284鞍目    2022年乗り始め

2022年1月9日(日) 天気 晴れ

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2022年乗り始め。

新年最初の乗馬レッスンです。
最初のパートナーも、昨年最後と同じ、1級馬場試験で乗ったお馬さんでした。

小寒が過ぎ、1年の中で最も寒い時期だけれど、天気がよく気持ちがよかったです。今年の乗馬も、どうか安全に楽しく上達していけますように。

前日に母と初詣に山頂の神社に行き、雪の残る山道を歩いたので、2日連続でいい運動をしている。
普段、運動不足だとばかり思っているけれど、山に登る機会など、色んなところで「実はわたしは結構体力があるのかも……」と実感することがあるので、もしかしたら乗馬が効いているのかもしれない。

久しぶりの馬装。
お馬さんはこの日は最初から機嫌がよく、人懐こかった。可愛いなぁ。最近縁があるみたいだから、今年もよろしくね(*^-^*)
今日の馬装では、初めて「マルタン(マルタンガール)」というものを使った。付け方が分からなかったので、指導員さんに装着していただいた。
マルタンは、腹帯と頭絡をつなぐような紐状の道具で、必要以上に頭を上げたり左右に振ったりするのを防ぐ効果があるのだそうだ。
……これ、使っていいなら、1級試験で使いたかったよ……(T-T) 本当に酷かったんだから、あのとき(。´Д⊂)泣

拍車はなくていいと指導員さんに言われたので、そのままインドアの馬場に行き騎乗する。
腹帯を締め直して、鐙の長さを確かめて。
今年もちゃんと乗馬に戻ってきたよ。

常歩で馬場の周囲を歩かせる。軽い足取り。いいこ、いいこ♪

速歩も軽く発進。軽速歩を続ける。
何周かして、軽く汗をかいてきた。上着を脱ごうかと思ったけれど、脱いだら寒いだろうなと思いとどまる。
巻き乗りをして、半巻きして手前を替えて、うん、よく動いてくれる。

そのうちに、蹄跡上に横木が置かれた。
久しぶりの横木通過。速歩のリズムの中に横木を入れていく。

1本、2本、3本……

本数が増えると、入る位置と速度(歩幅)を調整しないと綺麗に通過できなくなる。
合わないと、お馬さんは直前で迷ったように止まりそうになる(けど止まりはしない)ので、ヒヤヒヤする。

何度か合わずに苦心したけれど、やがてぴったり合って通過できるようになり、嬉しくなった。

ただ、蹄跡を進むなかで、馬が何故か物見して変な動きをする箇所があって(人間の目には何か特別なものがあるようには見えない場所)、その度に驚いて小さく声を上げていた。

指導員さん に「もう乗れてるから怖がらなくていいですよー(^^)」と声をかけられ、少し恥ずかしくなる。

初心者でもないのに物見に騒いですみませんでした(^-^;)

左右の手前で速歩での横木通過はできたので、今度は駈歩。

割とすんなり発進(この日は速歩が入らずに駈歩になることが多かった)。

駈歩でも1本から始めて、出来たら2本、3本……そしてこの日は最終的に4本に。

まずは右手前から。
横木をよく見て、速度調整に気を遣う。ゆっくりにし過ぎて指導員さんに注意された。馬がサボったのではなくて、わたしがわざとゆっくりにしたのだけど、エネルギーの足りない走り方になってしまっていて、これではダメだった。

お馬さんは横木直前になると少し速度を上げる。邪魔しないでそのまま行かせると上手く通過できることが何となく分かってきた。

自分では「ちょっと速いな」と感じるくらいの速度でちょうど良いのだと、レッスンの途中から分かり始める。

右手前では地上横木4本を綺麗に通過できるようになったので、手前を替える。
このお馬さんは、左手前のほうが少し難易度が高い。左手前が得意な馬のほうが多いと思うのだけれど、何でなんだろう。

この後は、ひたすら踏み切りを合わせる練習。
速度や、通る位置を考えて、試行錯誤。何度もお馬さんにお願いして……


ああ、なんかこれ、懐かしい……!
(*´∇`*)


急にそう思った。
わたし、前にもこんな練習してた!
この感覚すごく懐かしい!

障害レッスンはもうずっとやっていなかったけれど、わたしはかつて、この練習を必死にやっていた。
知っている場所に、戻ってきた感じ。

踏み切りを合わせるのは、やっぱり難しかった。
馬の身体の位置や動きを、自分の身体の一部として捉えられないかと、神経を研ぎ澄ませてみたりしていた。

何か……何かコツをつかめないだろうか。
今まで使っていなかった部分を使って、何か、できる方法を、体得できないだろうか。

難しくて、ただの地上横木通過なのに汗だくになっていたけれど、やっぱり、とても面白かった (*´∀`)♪

お馬さんも一生懸命走ってくれて、感謝の気持ちでいっぱいだった。

練習後におやつをあげてお手入れをする。顔を拭くと気持ちよさそうに目を閉じるので、その顔を見るのが好きで何度も拭いてあげた。

2022年の初乗りは、とても楽しかったです。

指導員さん、お馬さん、今年もどうぞよろしくお願いします。



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285鞍目    馬場の成果?

2022年1月23日(日) 天気 晴れ

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色々あってなかなか来られず、やっと新年2鞍目のレッスン。

今日のパートナーは鹿毛子。
久しぶり(*´∇`*)♪
やっぱり可愛いなぁ(*^-^*)
馬装は指導員さんが済ませてくれていたので、わたしは頭絡だけをつける。

レッスンに来るたびに、乗らなくても帰りに人参の欠片を毎回あげていたので、明らかに馬はわたしのことを覚えている反応だった。
「あ、あの人だ!」っていう、耳をピンと立ててこちらを見る表情が、とても可愛い(^-^)

今日はわたしと鹿毛子のコンビのほか、黒馬くんに乗った女性が同時にレッスンを受けることになっていた。今年初の部班レッスン(*^-^*)♪
頑張るぞ!

昨年後半は馬場の練習ばかりしていたけれど、今年は障害飛越の練習に戻るので、馬場の練習では身につけていなかったエアバッグを装着する。

今日はたぶん、半年以上ぶりに障害を跳ぶ。恐かったりしないかな。大丈夫かな。

インドアの馬場で騎乗して、腹帯を確認して鐙の長さを調節し、馬場の周囲を歩かせる。
順番は、わたしと鹿毛子が先頭。その次に黒馬くんと女性。

鹿毛子は本当に足どりが軽くて、常歩でもどんどん前に進み、速歩もすぐに出て軽快に進んで行った。

わたし、速歩をするなら、鹿毛子に乗って軽速歩するのが1番好き。
軽く軽く、どんどん前に出ていく感じが大好き(*´∇`*)♪

半巻きして手前を変えたり、蹄跡上に置かれた地上横木を通過したり。
黒馬くんも後ろからついてくる。

地上横木は2本になり、馬の足の動きの中にうまく入るように頑張る。
いつも微妙にズレて、完璧な状態にはならない。
なんでこう、自分で思ってるのと少しズレるのかな ('~`;)

次に駈歩発進。
鹿毛子と相性がいいのか何なのか、全部一発で綺麗に駈歩発進する。
駈歩でも横木通過。
横木を見ながら進むけれど、かなり近づくまで踏み切りが合うのかどうか分からない。

そして横木はクロスバー障害になった。
久しぶり! ここ最近全然跳んでなかったよ!(゜▽゜*)

自分でも意外だったけれど、冷静に障害に向かう。地上横木を通過するのとそんなに変わらない感覚で、鹿毛子は軽くジャンプした。踏み切りは微妙だったけれど。
よかった、大丈夫そう!
何とかいけそう!(*^-^*)

黒馬くんと女の人も後に続き、その後、クロスバーの先に垂直障害が追加された。たぶん40cmくらいのすごく低いもの。

1つのジャンプができたら、同じ感覚でいけるだろうなと、2つの連続障害に挑む。これもクリア。
1個目を間違えても、間で体勢を立て直せば何とかなる。
2個目の障害は、2人馬がクリアする度に、2回くらい高さを上げられた。

久しぶりのジャンプは、もしかしたら恐いかなと心配していたけれど、不思議とまったく恐くなかった。
今日は1番高くても60cmくらいと低かったので、恐くなかったのかもしれないけれど。

低い障害を無理なくポンポン跳んでいくのは、とても楽しい(*´∀`)♪
鹿毛子は嫌がることもなく、とてもいい子♪

そして馬場の中央の対角線上に障害が設置され、ミニコースの練習。

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2個目の垂直障害を跳んだ後、馬は加速気味になるのだけれど、これがよろしくない状態だというのがすぐに分かって、グッと抑制して、ちゃんとゆっくりの駈歩にできて、障害に向かえた。


ただ、カーブを描くところで減速し過ぎて一瞬速歩になってしまう。そのまま障害に向かいながら、思わず叫ぶ。

小夏 「跳んで!(;°Д°)」

直前で駈歩にして障害に向かわせたら、空気を読んだ馬がジャンプしてくれた。

諦めずに向かってジャンプしたことを、指導員さんは褒めてくださった。

えへへ(*´ω`*)
だって鹿毛子はできる子だもん。
このくらいのことで跳ばないなんて、わたし許さないもん(*´∇`*)笑

その後もこのミニコースの練習を続ける。

2個目の障害の後は、ほとんどいつも少し速くなるのだけれど、すぐに気づいて、ゆっくりにする対処ができた。

あ、わたし、ちゃんと馬を収められてる……(;・ω・)!

最初の1回が速歩になってしまった以外は、何度やっても、これが続けられた。
意外に思えた。
だって、前は、こういうときに馬を制御するのは、もっと大変だったよ。速度もこんなに、ハッキリ分かるほど変化したりしなかった。

黒馬くんに乗った女の人は、黒馬くんが2個目の障害を跳んだ後の動きに恐くなるようで(外から見てるとそんなに速くないけれど、乗っている人にはめちゃくちゃ速く感じられるのだと思う)、何度か最後の障害に向かうのを断念してやり直していた。

3つ目の障害は2~3回くらい高さが上げられたけれど、いずれも鹿毛子は普通に跳んでくれたし(たとえ踏み切りが合わなくても!)、わたしも落ちそうになったりはしなかった。

3つ目の障害を跳んだ後も鹿毛子は速くなるのだけれど、そこまで苦労せずにすぐに停止できた。

あれ?  なんか、止められる……?

ちゃんと直線上の短い距離で、馬は止まってくれた。
これにも意外な思いがした。
ずっと昔、このお馬さん止めるのに、ものすごい苦労していたような気がするんだけど。

じわじわとした嬉しさが込み上げてきた。

わたしは、相変わらず踏み切り合わせはとても下手で、いつまでビギナーでいるんだと呆れるくらいだけれど、体感として、馬を抑えることは前よりもずっとできるようになったような気がする。

試験時に爆走する馬でA3経路を踏むという、あの地獄のような経験が生かされてきているのだろうか。だとしたら、辛い経験が無駄になっていないようで嬉しい。

とにかく、以前だったら飛越後に走る馬の速度を落としたり止めたりするのは、もっと難しかった。

完璧ではないけれど、前よりはずっと馬を制御しやすくなった。何故かは分からない。馬場の練習の成果かな。

それから、指導員さんには「馬の動きについていけるようになりましたね」と褒めていただけた。
馬が大きな動きをした際にも(踏み切りが合わなくてめっちゃ跳んだときとか)、以前だったら煽られていたけれど、今はわたしの体勢が安定しているらしい。

嬉しかった……!(。´Д⊂)

わたしは踏み切りの感覚もまだ掴めないし、高い障害にもチャレンジできていないので、競技として考えれば底辺レベルと言えるほど下手なのだけれど、

でも……!
でもね……!

馬の動きへの対処は、確実に以前よりは冷静に、少しは的確に、できるようになってきている気がする!(つд;*)


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286鞍目    野焼き

2022年1月30日(日) 天気 晴れ

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新年やっと3回目のレッスン。

よく晴れた日で、朝からクラブ周辺の田畑では野焼きが行われていた。
春が来る前に、枯れ草の中に潜んでいる害虫や害虫の卵を草ごと焼き払ってしまい、農作物の虫害を減らすために行っているらしい。
そのせいか、空気はどこも少し焦げ臭かった。

まだ寒いけれど、春に向けての準備は着々と進んでいる。

この日は午後から別の用事があるので、朝の時間帯にレッスンにやってきた。

来る時間帯によって、クラブ内の様子が違うのが興味深い。
例えば、朝のレッスンの後は、厩舎清掃が終わった直後なので、馬をふかふかの綺麗なおが屑の敷かれた馬房に戻すことになることとか。

朝には朝の仕事があり、昼には昼の仕事があり、夜には夜の仕事がある。そしてその時間ごとに、馬の様子も少しずつ違う。

面白いなぁと思う。
「少し違う雰囲気」というのを感じるのが、新鮮で大好きだ。


さて、今日のパートナーも、先週と同じ鹿毛子だった。冬毛がふわふわで、とても可愛い(*´ω`*)

指導員さんと手分けして高速で馬装を終え、インドアの馬場へ行く。

今日はわたしと鹿毛子のほか、アパルーサちゃんに乗る男性も一緒にレッスンを受けることになっていた。
アパルーサちゃんのことは知っているけれど、この男性のことは知らない。12月の試験のときに見かけたような気もする。

指導員さんは迷ったようだったけれど、順番は、わたしと鹿毛子が先、アパルーサと男性が後でレッスンが始まった。

常歩で蹄跡行進して、速歩発進して軽速歩。鹿毛子は本当に軽くて、動かすことにまったく苦労しない。
輪乗りをしたり、半巻きして手前を変えたり、各個に半巻きして順番を入れ替えるのも面白かった。

次に駈歩発進。
駈歩発進の合図は、馬によって伝わりやすかったり伝わりにくかったりするのだけれど、鹿毛子に関しては軽い扶助でサッと駈歩になるので、ほとんどストレスがない。

アパルーサちゃんは足が短いので、駈歩で先頭になると、鹿毛子に追いつかれてしまう。
こういうときも、ゆっくりな駈歩にできればいいのだけれど、なかなか微調整ができない。
駈歩でも巻き乗りをする。

次に蹄跡上に横木が置かれ、速歩で通過する練習。
2人馬ともできたので、今度は駈歩で通過。

踏み切り位置を合わせようと、わたしは馬の前肢の位置を気にしながら馬を走らせた。
このまま進むと、横木直前ではどのあたりになるのか……。
これまで馬に乗っていて、肢の位置はあまり気にしたことがなかったのだけれど、この感覚が掴めるようになるとだいぶ違うのではないかと思ったのだ。

ただの横木でもなかなか難しい。


レッスンの後半はペースコントロールの練習。

蹄跡上に2本横木が置かれ、その間を自分で決めた歩数で通過するというもの。

1つ目の横木の踏み切りを誤ると鹿毛子は速歩になってしまうので、まずはそこが合うように全力で頑張った。集中していると、不思議とそこそこ合ってくる。

ただし、通過後にもれなく加速するので気を遣う。
最初は「6歩で」と指示が出ていたのだけれど、6歩にしようとしたら途中で抑えなければならない。2つ目の横木の前で合わせるために抑えようとすると速歩になってしまうので、もっと前から抑えてと指導が入る。

ちなみに、同じことをしているアパルーサと男性はこれがめちゃくちゃ上手くて、6歩どころか7歩でもきっちり合わせられていたので、見ていて心底羨ましかった。

わたしだって……!そんな風にできるならしたいよ……!(。´Д⊂)


そして最後に事件は起こった。
鹿毛子が横木通過直後に暴走したのだ。

ただでさえ加速しがちな馬なのに、横木を跳ぼうとした瞬間に、外のトラクター(堆肥とか運んでたんだと思う)が大きな音を立てたことに怯えたのか、急加速して飛んでいった。


小夏「(°Д°)……!」


本当に、空中を滑るように、サーっと馬が疾走していった。


指導員さん「小夏さーん!(;°Д°)!!」


すんごいスピード出てるなとは思ったのだけれど、コントロールが効かない状態でもなかったので、そのまま馬場の周囲を走らせて、手綱と騎座と「ホー」という声かけで馬を止めさせる。馬場半周程度で止められて、本当によかったと胸を撫で下ろした。


指導員さん「冷や汗かいた(;^_^A」


指導員に冷や汗をかかせる女、小夏。

先週、わたしは「加速する馬を抑えられるようになってきた(^^)」と喜んでいたけれど、わたしに真に必要な技術は、「まず走らせない(暴走させない)」技術なのではと思えてきた。

そうだよ、まず、そうさせないことが必要なのでは……!(´Д`|||)

あまり良い状態ではなかったのだけれど、指導員さんは、わたしが爆走する馬でもコントロールを失わずに止めたことを評価してくださった。

ああ、難しいなぁ、馬は(;>_<;)

もふもふの冬毛を撫で回しながら乗馬後のお手入れをして、おやつの人参をあげる。

こんなに可愛くて大人しそうな顔してるのに、どうして走っちゃうのかねぇ、きみは(;´∀`)笑


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287鞍目    異種の生き物

2022年2月6日(日) 天気 晴れ

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立春過ぎて、今日も馬に乗りに行く。
数日前に雪が降ったらしく、クラブ周辺はとても寒かった。


ずっと前からだけれど、わたしには、生き物と接するとき、いつも思い出す小説のワンシーンがある。

過去に読んだ『獣の奏者』という小説の中で、蜂飼いのジョウンが主人公の少女エリンに「他の生き物と人間との違い」みたいなことを説明するシーンがあった。細かいセリフや状況はよく覚えていないのだけれど、とにかく、「馬(ロバだったかな?)などの動物は危険な目に遇ったり驚いたときに、そこに人間がいるから蹴るのをやめておこうとか、そういう配慮はできないんだぞ」という、どんなに可愛がって懐いている動物でも危険はあるんだというような内容で、読んでから何年も経っているけれど心に残っている。
また、続編で、大人になったエリンが息子に、動物の危険さを教えるために、いつも世話をしている王獣を攻撃して、怒った獣に反射的に噛まれてみせるというシーンも、ショックで印象に残っている。

人と他の動物との関係性や絆を描いた名作だったけれど、全編通して、人間側が「特別な絆があるんだ」「わかってくれてる」「このコだけは違う」と思いたがるのを、時折容赦なく突き放してくる厳しさがあった。

そのとき、「あ、違う生き物なんだ」と思い知る。
自然は厳しいと言うけれど、動物は、本当は自然側にあって、たまたま人間と何らかの関係性を結んでいるだけなんだなって。

毎週のように会いに来て、可愛く思って接している馬も、人間とは「異種の生き物」だ。

馬は、人のようには物を考えない。

時々それを、戒めのように思い出す。



今日のパートナーは、ものすごく久しぶりの黒馬くんだった。

クラブに到着する前に、今日は拍車を使うかどうかは馬を見てから決めようと思っていたのだけれど、相方が黒馬くんだと知って、秒で拍車の使用を決定した。

使わないと無理だ。(-_-;)
拍車だけでなく、鞭もあったほうがいい。

指導員さんと一緒に馬装を済ませ、インドアの馬場で騎乗する。
腹帯を確認し、鐙の長さを合わせる。

黒馬くん、久しぶりだなぁ(*´∇`*)

馬場の周囲を歩かせてみたのだけれど、案の定、常歩の時点からもう重くてたまらなかった。

いやいやいや、期待はしてなかったけどさ、「もうこの速度以上出したくありません」感を全面に出されてもね!(^o^;

指導員さんから軽速歩の指示が出たので速歩発進。
速歩になるにはなるのよ。でも……

重~~!!・゜・(つД`)・゜・

毎度のことながら、エンジンのかかっていない馬を人力で押して無理矢理動かす要領で運動させていく。

人間の運動量がすごいので、息は上がりまくり、明日の筋肉痛は確定。

け、軽速歩ってこんなに大変な運動だったっけ?(´Д`|||)ゼェゼェ

脚で動かなければ拍車を入れる。動きが重ければ、シャキッとさせるために鞭も使う。

この最初の「オラ走れー!(*`Д´)ノ!!!」という努力を怠ると、30分間動かすことだけで精一杯という悲惨なレッスンになるので、つべこべ言わずにやれるだけやったほうがいいのだ。

人間だって楽なほうがいいし、動かす苦労なんて快適なものではないので、やらなくて済むのならそのほうがいい。知らない人が見たら「馬が可哀想」なんて言いかねない状況のような気もする。

でも違うの……この馬が嫌いとか憎いとかじゃないの(。´Д⊂)! こうすることが最善の策なの! この馬の特性に合わせてるだけなの!(T-T)

努力のかいあってか、5分から10
分も経つと黒馬くんにはエンジンがかかり動くようになってきた。

軽速歩のフラットワークを終え、駈歩発進。
意外なことに毎回一発でスッと駈歩になる。
あれ? 黒馬くんて楽に出る馬だったかな? 久しぶり過ぎて覚えていない。
まだ少し重めになることがあるので(蹄跡行進も一定の速度ではなく、特に入り口から離れるときは遅くなりやすい)、時々鞭や拍車を軽く入れる。
巻き乗りも、まあ何とか駈歩のままできる。

ああ、よかった!(。´Д⊂)
どうにかなりそうだよ今日のレッスン!(>_<)

フラットワークは終了し、速歩で地上横木通過。馬の動きの中にきれいに横木を入れるように。
そろそろ速歩での地上横木通過くらい楽々できるようになりたいよ。

次に駈歩で地上横木通過。
速歩以上に神経を使う。
横木なので、合わなくても通過はするのだけれど、合わないとそこで違和感が生じる。

指導員さんから、「3歩前から1、2、3とカウントしてみましょう」と指導が入る。「3」でジャンプができるように。

ここかな、と思うところから「1、2、3!」とカウントすると、その勘は結構外れない。
つまり、わたしは3歩前がどの位置になるのかは一応何となく分かっているのだ。

手前を替えて同じ練習を繰り返す。
3歩前がどこかが分かっても、それと踏み切りが合うかどうかは別の話。さすがにカウントを始める頃には合うか合わないかは分かるのだけれど、そこでの修正が間に合わない。

やがて地上横木は高さのある障害に変化した。
最初から60cmくらいの垂直障害。
恐怖心はなかった。
これも障害の3歩前から声に出してカウントする。

よし、これも同じ要領で。
来たぞ! このあたりか?


小夏 「1、にあーー!!!!Σ(T▽T;)」


2歩半くらいの距離だったのだけれど、馬が「3歩は無理や(´д`;)」となって2で跳んだのだ。


指導員さん 「今近かったのわかった!?」

小夏 「わかりました!」


めっちゃ分かった。
実を言うと、わたし、踏み切りが合わないときも、合っていないことは分かっても、遠いのか近いのか分からないことがよくあった。
でも障害前でカウントすると、自分で思っているよりも近いのか遠いのかが明確に分かるようになった。

これはもしかしたら、すごい効果的な練習なのかもしれない……。
(゚A゚;)ゴクリ

そのまま駈歩を同じ速度で継続して馬場を一周。もう一度チャレンジ。
さっきは障害に近過ぎたので、少しだけ遠回りをする。馬の歩幅の半分ほど距離をとるって難しいけれど、ここはもう勘でいく。

2回目は上手く「1、2、3!」で跳べた。

で、できたぞ!
ちゃんと調節できた!
できれば最初から調整できるようになりたい!(T▽T)笑

こんな練習を何度か続けて、最後にぴったり合ったので、この日のレッスンは終了。

踏み切りが合って綺麗に跳べると、とても楽しくてとても嬉しい(*^-^*)♪
最初は重かった黒馬くんも、よく動いてくれていた。


最後の整理運動で馬を歩かせている際に、乗っているわたしが鐙を外して馬に任せてふらふらし過ぎていたので、指導員さんから注意を受けた。「乗っている間は馬の注意が人間に向くようにしていなさい」と。そうしないと、危ないから。

あ、そうだったと、急に気持ちを引き締め直した。

「特別な絆」とか「信頼関係」とか、そういう言葉で「この馬は安全だ」と思いたがるのは、人間の勝手な甘えなのだと感じた。

大好きで、信頼している相手であっても、自分の都合のいいように解釈してはいけない。

障害飛越でも馬との関係でも、ちょうどいい距離感をつかむのって、難しいなぁ。


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288鞍目 きみとジャンプ

2022年2月11日(金・祝) 天気 晴れ

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前日から、天気予報では「大雪警戒」が叫ばれ続けていたこの日。
わたしが住んでいる町でもクラブ周辺でも雪は降らず、とてもいい天気だった。

「降る降る詐欺」なんて言葉も、色んなところで聞いたけれど。
まあ、ともかく晴れてよかった(^_^;)

馬はインドアで乗るにしても、行き帰りの道中が雪だと、ちょっと辛いのだ。



今日のパートナーは、馬場1級(A3)の試験を一緒に受けたお馬さんだった。

わあ、今日もよろしく(*´∇`*)♪

ここ最近ジャンプを練習しているので、馬場でしか乗ったことのないこのお馬さんで挑むのは、ちょっとドキドキする。

なにしろ、このお馬さんは、ジャンプ界では

「本気を出せば120跳べるのに、跳ばないときはクロスでも止まる」

と有名だから。

そ、そんなの、下手なやつが乗ったら「クロスでも止まる」のほうが発動されるに決まってるじゃないのよ!(。´Д⊂)

何かの大会の120cmのコースで優勝したと聞いたことがあるから、実力は充分ある馬なのだけれど、素人には扱いが難しいのだ。

指導員さんは「ジャンプはやらないよー」と言っていたので、今日は地上横木を使ったペースコントロールとか、そういうレッスンになるのかなと思いながら馬装をする。今日はマルタンも着ける。


インドア馬場で脚立を使い馬に乗ろうとした際に、急に馬が何かに警戒して(首を高く持ち上げて耳を一点に向け集中している)、ビクッと全身を動かした。

馬の視線の先に目をやると、2階の審判員席で、スタッフがビニールシートのような物を移動させてガサガサ音を立てていた。

幸い脚立に乗る前だったので危険なことにはならなかったけれど、こんなに臆病だと何かあったときに大変だなと、一抹の不安を覚える。

騎乗して、常歩で蹄跡行進。
特に指示もしていないのに、ぐいぐい進む。
速歩発進して軽速歩。
めちゃくちゃ軽くて人間はとても楽。

馬って……本当にそれぞれ全然違うんだな……!( ;∀;)

動きやすさに関しては、先週の黒馬くんとの差が激しいよ。


軽速歩で輪乗り、半巻きして手前を替えて、また輪乗り。

駈歩発進。
めちゃくちゃスムーズで一発で出て継続もしてくれる。
去年の12月の試験前に、何故か駈歩ができなくなっていたのって、本当にこの馬だったっけ? 同じ馬とは思えないよ。
20m弱の輪乗りも楽々。

フラットワークを終えたので、蹄跡上に横木が置かれる。
まずは1本。
軽速歩で地上横木通過。

このあたりから、ちょっとドキドキし始める。
まさか地上横木を盛大に避けたりしないよね?

横木は避けたりはしなかったけれど、直前に馬がわずかに躊躇したことは感じられた。
これまでにだって何度も何度も障害は跳んできたでしょうに、そんなに恐いの?
馬って大きくて、力も強いのに、人間よりも臆病だ。

左右からの横木通過を終え、今度は右手前から入る際に、地上横木が同じ場所に2本重ねて置かれた。
たいした変化ではなかったので、大丈夫かと思ったのだけれど……
横木が2本になっただけで「ビクッ」と止まりかけるお馬さん。

!!!!(/ロ゜)/ えええ、これだけの変化でもう怖いの?

どうにか通過させたくて気合いで「はい!( ; ゜Д゜)(跳べ!)」と声を出したけれど、指導員さんには「声じゃなくて脚で伝えましょうね(^_^;)」と指導された。ちょっと恥ずかしかった(;´∀`)
常歩になったけれど、横木は通過した。

2本まとめて置かれた横木の先にはもう1つ横木が設置された。

同じようにもう1回。
やっぱり少し「ビクッ」となるけれど、さっきよりはスムーズに進む。
通過後に大袈裟に愛撫して「よくやった」「それでいいんだよ」の意を伝える。

乗っている人間の安全がかかっているので、伝えずにはいられない。これが正解でやるべきことだって、馬に分かってもらえないと本気で困るのだ。伝えるためなら何でもやる!(>_<)

何度か繰り返しているうちに、お馬さんは慣れてきたようだった。
左手前からも通過できるようになった。

そして次のメニューへ。

2本まとめて横木が置かれていた箇所が、クロスバー障害になった。
それを軽速歩で通過してと指示が出た。

……あれ?  先生、今日は「ジャンプはやらない」って言ってなかったっけ?(;゜∀゜)

たぶん様子を見ていて「いけそうだ」と感じたからやることにしたのだろうから、そうであるなら純粋に嬉しい。エアバッグも着けているから一応ジャンプ練習の装備もできている。

このお馬さんでの初ジャンプ。
軽速歩で左回りで馬場を回る。
「クロスでも止まる」という言葉が脳裏によぎり、30%くらい止まる覚悟を持って障害へ向かう。

軽速歩で向かいながら、馬がクロスバーを見て少したじろいたのが分かった。それでも手綱を握って脚で押すと、どうにかその障害は通過した。

指導員さんは障害の横に立って内側に逃げることを防止すると同時に、馬に「跳べ」と圧をかけていた。この補助により、結果的に跳んだという面は大きいと思う。

でもこのお馬さんで初めてジャンプに成功したよ!♪ヽ(´▽`)/

次に駈歩で同じ障害を跳ぶことになった。
動きが大きくなってスピードが出る分、跳ばなかったときの対処は難しくなるけれど、精一杯頑張ってみようと思った。

インドアの馬場で周囲は壁なので、馬は逃げるとしたら必ず内側に逃げる。なのでそれを阻止するために、外側の手綱を強めに握っておく。指導員さんも障害の横に立って逃げにくくしている。

結果的にお馬さんは駈歩でもこの障害を跳んでくれた。

よしよしよし! よくやったよ~!(*´∇`*)

何度か繰り返し、何故か踏み切りが割と合うのでスムーズにこなせ、次の段階に進む。


馬場の対角線上、中央に50cmの垂直障害が設置された。
左手前でクロスバーをジャンプした後、そのまま馬場を回って斜めに馬場に入り、その垂直障害を跳ぶのだ。

388鞍目

2個目の障害は壁沿いではないから、左右どちらにも逃げられる。
障害の前には、1本のリードバー付き。

ドキドキしながら、馬を信じて走らせる。1個目の障害は今までと同様にジャンプ。
馬はここで毎回止められていたので止まりそうになったけれど、脚で先に進める。
一応駈歩になったけれど、遅い。
カーブを描く所で速歩になってしまい、前進気勢を失い障害前で止まってしまった。

指導員さんの指示で、そこからくるっと回って最後の障害だけ跳ぶ練習をする。
「絶対跳べよ!」と思いながら、2個目の障害に向かわせて走らせれば、嫌がらずに跳んでくれた。

よ、よかった!(;´∀`)

ここから何度か同じコースの練習をする。
慣れてくると馬も障害前でためらわなくなるし、わたしも少し安心できるようになった。

1個目のクロスバーは踏み切りも合いよく跳べるのに、2個目の踏み切りはなかなか合わない。
リードバーもあるので、馬は跳ばないということはないし、遠く跳ばれても近く跳ばれても落ちそうになったりはしないのだけれど、指導員さんに何度アドバイスをもらって気を付けてもピッタリ合わない。

センスないなぁ、わたし……と、自分で自分にちょっとがっかりする。

馬は1個目の障害を跳ぶと少し加速するので、意識して抑える。
これは大体思うようにできた。

経路を考えて大きく回ったり小さく回ったりも、まあ失敗はしない程度には思った所を通れた。

でも踏み切りの位置を考えてちょうどいい速度でその場所に誘導するのが致命的に下手!
・゚・(ノД`;)・゚・

障害を跳んだ後に止めることは、以前よりは上手くなったかな?

最後に指導員さんからアドバイスを受けて、どうにかちょうどいい誘導ができて障害を跳べたので、レッスンは終了。
整理運動で、馬場の周囲をゆったりと歩かせる。

秋からよく乗っていたお馬さんだったけれど、初めてチャレンジしたジャンプが全部できたことが本当に嬉しかった。
周りの人がこのお馬さんのことを「今日も跳ばなかった」なんて話していたのを聞いて不安に思っていたけれど、拒止も逃避もされず、自分も落馬したりせず、踏み切りはまあイマイチでも跳べたというのは、少し自信につながった。

わたしは汗だくだったけれど、馬装を解くとお馬さんはほとんど汗をかいていなかった。
今日の運動くらい、余裕だったのかな?
一緒にジャンプができて、今日は楽しかったよ(*^_^*) ありがとう♪


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289鞍目 馬を起こす

2022年2月13日(日) 天気 晴れ

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Morozoffがリッカティルとコラボして出してたダーラナホースのチョコレート。可愛くて見るたびに嬉しくなる。

前回のレッスンから2日後。
せっかく連休なのでまたレッスンにやってきた。あまり間を開けずに来られると「ちゃんとやってる」感じがして嬉しい。

今日のパートナーは鹿毛子だった。
明るい鹿毛の可愛い女の子(*´ω`*)
でもいつも全身おが屑まみれにして馬着を盛大に汚しているので、指導員さんに「女の子なのに…(^-^;)」と嘆かれている。

ブラシをかけて馬装をして、インドアの馬場へ。
騎乗して腹帯を締め直し、鐙の長さを調整して、フラットワークを行う。

鹿毛子は歩きながらくしゃみをしていた。
鼻の穴にもおが屑が入っていたから、くしゃみが出ないのかなと心配していたけれど、やっぱり出たじゃない(;´∀`)笑

このコはきっと、砂浴びとかおが屑の上で転がるのが大好きなのね。

大好きなお馬さんには、大好きなことをする時間がたくさんあったらいいと思う。

常歩から速歩へ移行。
軽速歩で進みながら、あれ? と思った。
何だか少し重いような気がする。もちろん、黒馬くんのような明らかな重さは感じないのだけど、いつもの鹿毛子なら、もっと軽く楽に前に進む。
ちゃんと遅くない速度で進んでいるけれど、何故か違和感を覚える。

これは馬の調子のせいなのか、それともわたしの体調のせいなのか。

自分でも気付かないうちに疲労がたまって、身体の動きが鈍くなることは、わたしにもあるから。

そのまま運動を続けて、巻き乗り。半巻きして手前を替え、同じように続ける。

違和感は段々気にならなくなり、いつも通り運動を続けられるようになった。

お次は駈歩。軽い扶助でさっと発進する。
駈歩は楽しい。乗馬を始めたばかりの頃は、駈歩がすごく恐かったけれど、今では「どうせ馬に乗るならこれを経験しないと!」と思っている。「馬に乗っている」と思えるのはここから。
駈歩でも巻き乗り。鹿毛子は素直でとってもいい子。

フラットワークはここで終了。

本日の練習は地上横木通過。
まずは速歩で。
1、2、1、2……
リズムよく。

通過する度に横木の数が増える。

1本から2本、そして3本、4本へ。

地上横木通過も4本連続でやることはあまりないので、少し難易度が上がる。
踏み切り位置と歩幅を考えないと、きれいに通過できない。

速歩の次は駈歩で同じことを行う。

踏み切りが合わないと速歩になってしまうので神経を使う。
また、通過中に加速したり減速したりしても後半合わなくなってしまうので、通過中にも操作が必要になる。

同時にいくつものことができずに撃沈すること数回。
ううぅ……わたしってば本当にセンスない。・゜゜(ノД`)泣

そして、障害ではないけれど、わたしは横木通過時に軽く腰を浮かせてしまう。指導員さんには「障害じゃないからいいですよー」と言われたけれど、何かを飛び越す際には、馬の動きが大きくなることに備えて無意識に身体が動いてしまうのだ。

馬も臆病な生き物だけど、わたしも臆病な生き物だと思う。

そうこうしているうちに、鹿毛子は全ての走行で加速し始めた。
わたし、どうしていつも、後半は「走り過ぎる馬」にしちゃうんだろう・゜・(つД`)・゜・
防ぐ方法があるのなら知りたいよ。

速度調整、できなくもないけれど、速くなればなるほど、馬へ伝わりにくくなるような気がする。スピードが上がれば上がるほど、馬はわたしから遠く離れて行ってしまうような気がする。

指導員さんは速い状態でもそのまま行ってと指示を出してきたけれど、「速い=コントロールが効いていない」感じがして怖くなってしまう。

横木に入る前に10mくらいの円を描いてぐるぐる回って速度を落とした。

それでもたぶん、わたしが速いと感じていても、時速30キロも出ていないのだと思う。離れて見ている指導員さんからは、そんなに速くもないのにわたしが怯えているように見えるのだろう。

指導員さんから「外方手綱をしっかり持って」と指示が入った。
なんと、走りながら外方の手綱を引くと、馬が首を持ち上げて、駈歩のまま歩度も少し詰まる。

指導員さんは、「外方手綱で馬を起こして内方手綱で馬を操作する」とおっしゃっていた。

馬を動かす方向の内方手綱に意識が向きがちだけど、外方手綱も重要なんだなと思った。

最期に上手く横木を通過できたところで、レッスンは終了。

馬を可愛いと思ったり、自分のセンスのなさにガッカリしたり、新しい発見に胸を踊らせたり、レッスン中は色々と忙しい。

でも、それを全部含めて「楽しい」って言うんだね。

鹿毛子に人参のおやつをあげて、お手入れをする。
冬毛も、もうすぐ終わっちゃうかなぁ?


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290鞍目    風花

2022年3月6日(日) 天気 晴れ のち 雪

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久しぶりの乗馬レッスン。

本当は2月後半もレッスンの予定だったのだけれど、なんと、新型コロナウイルスの濃厚接触者になってしまい! わたし自身は感染はしていなかったものの、約1週間の自宅待機となり、レッスンはキャンセルとなったのでした……。ちなみに流鏑馬の練習もキャンセルしています。

先週はクラブ内競技会で、出場するつもりだったのですが、練習もできていないし、直前まで自宅待機だった者が出てきても嫌だろうと遠慮して、この週も乗れず。

2週間経過して、ようやく顔を出せるようになりました。

新型コロナウイルスの流行、早く終わってほしいなー(´д`;)


さて、この日はぽかぽか暖かく春の陽気だったのですが、クラブに向かうために車を走らせていると、晴れ渡る空の下、一面に白く細かいものが舞っていました。

一瞬、花粉が目に見えるようになったのかとびっくりしましたが、なんとこれ、「風花(かざはな)」と呼ばれる現象で、どこかで降っている(または積もっている)雪が飛んできているのだそうです。

晴れていたし、暖かかったし、春らしい光景と雪が舞っているという事実にギャップがあり、少し混乱しました。

はあ……珍しい現象に遭遇したわ(’-’*)

そしてクラブに近づくにつれ、すれ違う車が雪を被っていることが多くなり、目を疑っていたけれど、クラブ周辺は風もあり雪も降っていて、猛吹雪のような状況。

嘘でしょ!?(゜ロ゜;
もう春かと思ってたよ!?

一気に冬に逆戻り。

この時期特有の水っぽい雪なので、そんなに積もらずにすぐ溶けるだろうけれど、まさか啓蟄過ぎて、一面真っ白な光景を見ることになるとは思わなかった。

自然現象や病気に翻弄される人間。
人の力ではどうにもならないことっていっぱいある。

今日のパートナーは、1級馬場の試験でお世話になったお馬さんだった。

よろしくねー(*´ω`*)

馬装をしてインドアの馬場へ。

まずは騎乗して常歩。
自発的にグイグイ前に出たりはしないけれど、重くならずに進んでくれる。

最近は、馬に乗って運動を始めると、今日のこの馬がどんな感じかを確かめようと、注意深く観察している自分がいることに気づいた。

どんな馬に乗るにしても、まずはそこを知りたい。

速歩発進して軽速歩。
久しぶりの乗馬なので、馬は普通だけれど、わたしがちょっとキツくて息が上がる。
う、運動不足ツラい……(´Д`|||)

軽速歩の途中で、さっそく地上横木通過。
1本だけ置かれている。
臆病なお馬さんなので、もしかしたら嫌がるかなと危惧したけれど、少し気にしただけで通過してくれた。

よし!いい子だぞ!(゜▽゜*)

横木過ぎて、15mくらいの巻き乗り。
綺麗にできた(*´ω`*)♪

半巻きして手前を変える。
また横木を通過して、15mくらいの巻き乗り。
今日は巻き乗りの調子がいい。
2回ずつやったけれど、全部綺麗にできた。

横木は歩幅を合わせる練習。
天賦の才能のようなものは残念ながらわたしにはなかったので、感覚と知識をフル稼動で挑む。
頑張れば合うときもある。

次に駈歩発進。
すんなり発進する。
苦労もなく手前も合う。
ほんとにきみはいい馬だな。
(*^ー^)ノ♪

駈歩での横木通過。
少し難易度が上がる。
3歩前から自主的にカウントを始める。こうすると近いか遠いかが分かりやすいから。
後半、段々合い始めた。
上手く合うと嬉しい。

左右の手前でどちらも行って、その後横木はクロスバーに変化した。

「跳ばないときはクロスでも止まる」と有名なお馬さんなので、ちょっとドキドキ。もしかしたら止まったり逃げたりするかもしれないから、覚悟だけはしておこう。

右手前で挑戦。

直前でわたし自身も迷ってしまい、馬が減速しても進められなかったため、障害前でエンストして停止してしまった。

「おわわわわ!( ; ゜Д゜)」

次は!次こそは!
行くんだ!

自分を鼓舞して2回目に挑戦。
クロスバー障害に向かう。跳んだ!
(飛越時に気合いの掛け声を叫んで指導員さんに笑われた(;´∀`)笑)

よーし、できたぞー(゜▽゜*)♪

何度か繰り返し、障害は50cmくらいの垂直障害になった。
障害の形が変化しただけで、このお馬さんは「何これ!?」となることがあるので、その可能性に備える。

馬場を駈歩で回って障害に向かい……
ああまた止まった!(。´Д⊂)

今回はボロ。
障害直前でボロをして停止。
垂直障害に警戒したわけではないらしい。

もう1回挑戦したけれど、また停止。その後ようやく1回ジャンプ。

踏み切りが合わないと止まるのかと思ったけれど、そういうわけでもないらしい。

止まったり跳んだりを何度も繰り返す。
止まる度にわたしは悲鳴を上げて踏ん張り、落馬を免れていた。
叫ばないと止まれない女、小夏。

それにしても、走ったまま横に逃げられるよりは、停止されたほうがまだ乗っていて安心感がある。

止まるのなら脚で押すか鞭で注意を促せば、前に進んで跳んでくれる可能性があるから。

後半、上手くジャンプできるようになってきた。
途中までは速くなり過ぎないように少しだけ抑えて、障害前の直線に入ったら、馬は障害に向かって加速していくのだけれど、そのまま行かせてあげると勝手に跳んでくれることに気づいた。

指導員さんは、「障害前の直線を長く取ってあげると、馬が『あれを跳ぶんだな』と分かってくれる」とおっしゃっていた。

最後に1回、上手くジャンプできたので、この日のレッスンは終了。

今日は何度も障害前で停止されたけれど、落馬どころか落ちそうにもならなかったことが、ちょっと自信に繋がった。

確かにこのお馬さんは跳ばないこともあるのだけれど、なんと言うか、停止の仕方がマイルドなのだ。
直前まで全力疾走してピタ止まりとかだと人間が前に放り出されるのだけれど、迷って減速してから止まるので放り出されずに済む。

ちなみに、馬が「迷って減速している」時に人間が「行け」と指示を出せば進んで跳んでくれるらしい。

ここは勇気の出し所ね。(^-^;


レッスン後に整理運動をして、お手入れして人参をあげる。
わたしは汗だくだったけれど、やっぱりこのお馬さんはほとんど汗をかいていなかった。体力のあるお馬さんなんだろうなぁ。
カットしてきた人参は吸い込まれるように馬の口に消えていった。

3月には珍しい雪景色の中での、楽しいレッスンでした(*^_^*)


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